公開日: 2022年11月15日

更新日: 2025年06月09日

レーザートーニングはそばかすに効果があると話題?

10秒でわかるこの記事の要約
  • レーザートーニングはそばかすに効果があるかというと均一な照射でそばかすも治療可能
  • レーザートーニングは医療用レーザーで肌を整える治療法で、痛みやダウンタイムが少ない
  • 従来のレーザーでは難しかった肝斑やそばかすも均一に照射できるのが特徴
  • そばかすの主な原因は遺伝と紫外線ダメージだが、生活習慣の乱れも影響する
レーザートーニングはそばかすに効果があると話題?

「レーザートーニング」という言葉を、最近耳にする機会が多いのではないでしょうか。聞いたことはあるし、レーザーというからにはレーザー治療だということも想像はつくけれど、実は中身はよく知らない、という方もいらっしゃいますよね。

そこで本記事では、レーザートーニングとはなにか、従来のレーザー治療とはなにが違うのか、そばかすに本当に効果はあるのか、そしてその仕組みはどうなっているのかなどを紹介していきます。

レーザートーニングとは

レーザートーニングとは、お肌に医療用レーザーを照射することにより、美白やアンチエイジングにアプローチする治療法のひとつです。トーニング(toning)は直訳すると「調子を整える」という意味ですので、「レーザーによりお肌を整える」治療ということになります。

レーザートーニングの特徴の一つに、これまでのレーザー治療よりも「痛くない」ということが挙げられます。なぜ痛くないのか。それは、微弱な力でレーザーを照射することで肌へのダメージを極力抑えているからです。

照射する力が微弱であるがゆえに即効性はありませんが、だからこそ照射した部分がかさぶたにもなりにくく、治療中のお肌が目立つこともほぼありません。従来のレーザー治療を受ける際には悩みの一つでもあったダウンタイムも短いので、最近はこの治療法を選ぶ方が増えています。

そしてレーザートーニングは、長年治療が難しいとされてきたそばかすに効果があるのです。その仕組みについては、次項で説明していきます。

 

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レーザートーニング治療の仕組み

元来、「レーザー治療」というと、シミにピンポイントで強めのレーザーを照射し、メラニン色素を破壊して消していく治療でした。持続しないとはいえ痛みを感じることも多く、患者様によっては麻酔の塗布も必要でした。

さらにこれまでのレーザー治療では、レーザーが強く当たる場所と弱く当たる場所があり、レーザーの照射にムラが出るため、お肌の状況によっては治療効果が見込めない場合があったのです。その代表格が肝斑やそばかすです。

肝斑やそばかすは、お肌にまだらに色素が沈着している状態ですので、「ピンポイントに強く照射する」レーザーでは治療しにくく、施術しないほうがいいとされてきました。 一方でレーザートーニングは、レーザーを均一にお肌に照射することの出来る「トップハット型」と呼ばれる形となっており、照射ムラがありません。微弱な力ながら、均一に照射することが出来るので、従来のレーザー治療では「施術出来ない」と言われてきた肝斑やそばかすも治療できるのです。

痛みについても、まったく感じないということはありませんが、従来のレーザー治療よりもかなり軽減されています。それでも、痛みに敏感な方は不安に思うかもしれません。そんな方は、クリニックで相談すれば必要に応じて麻酔を使用してもらえます。

 

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そばかすができる原因

レーザートーニングはそばかすに効果があると話題?

そもそも、どうしてお肌にシミやそばかすが出来るのでしょうか。ご存じの方も多いと思いますが、その一番の原因は、紫外線にあると考えられています。

そばかすもシミの一つですが、その特徴は鼻や頬に出来ること、直径3㎜~5㎜程度の斑点であることが挙げられます。地肌が濃い方よりも色白の方に多い傾向があり、最大の特徴は遺伝的要素が大きいことです。

そばかすのことを、専門用語で雀卵斑(じゃくらんはん)といいます。本当に卵のような形の小さなシミが鼻や頬に集まっているからですね。

シミの原因となるメラニン色素は、本来お肌のターンオーバーによって自然に剥がれ落ちるものです。ところが、ここに紫外線や過度のストレスなどのダメージを受けてしまうと、メラニンが過剰に生成され、自然に剥がれ落ちる許容範囲を超えてしまい、色素が定着してしまいます。この定着した色素がシミと呼ばれるものです。一度出来てしまったシミは、残念ながらなかなかきれいには落ちてくれません。

そして、もともとそばかす体質の方は、そうではない方よりもメラニンの影響を受けやすいと言われています。このため紫外線を浴びるとそばかすが濃くなってしまいます。紫外線のほかにも、食生活やホルモンバランスの乱れ、過度のストレスもシミやそばかすの原因となります。

対策として、まずは紫外線をカットできるように、季節に関わらず毎日日焼け止めを使うようにしましょう。

紫外線が強くなるのは、実は夏の盛りよりも春や秋ということはご存じでしょうか?最近は、お天気ニュースでもその日の天気とともに紫外線の強さを教えてくれますし、専用の無料アプリもあります。それらをチェックし、紫外線が強い日には日傘や帽子で備え、衣服にも気を遣うようにしてください。日焼け止めは、朝塗ったら塗ったままにせず、できれば数時間に一度は塗り直しましょう。より効果が期待できます。

また、正常なターンオーバーを促すために、お肌の手入れも欠かさないようにしましょう。クレンジングや洗顔で汚れをきれいに落とし、化粧水や乳液、クリームでしっかり保湿することが大切です。リンパマッサージをおこない血行を良くすることでも効果は表れます。ただし、お肌をごしごしと刺激することは避けてください。優しく、丁寧にケアをしましょう。

ストレスを溜めないように規則正しい生活をし、きっちり食事で栄養をとって、じゅうぶんな睡眠時間を確保しましょう。お肌を正常に保つ成分やターンオーバーに必要な栄養素には、ビタミンCやLシステインが挙げられます。これらはサプリで簡単に補充できるので、食事だけでは心もとないという方は、ドラッグストアなどで探してみてください。

レーザートーニングで得られるそばかすへの効果

上記にもありますが、従来のレーザー治療はそばかすには不向き、それどころか施術不可とされてきました。お肌にまだらに沈着している色素に、「ピンポイント」でレーザーを照射しても根治が難しいうえ、メラニンを生成しているメラノサイトを刺激して悪化する可能性すらあったからです。

レーザートーニングでは、そんな従来のレーザー治療の常識を覆し、そばかすに効果があることが認められています。

まず、レーザートーニングでは「ピンポイント」ではなく「顔全体に、均一に」レーザーをお肌に照射できます。一つのシミではなく、まだらに出来ている色素沈着のすべてに照射が出来るということですね。

さらに、出力を微弱に調整することでお肌への照射時間を長くし、お肌の深層まで届く治療を施すことができるようになりました。そばかすへの画期的な治療法と言えます。

レーザートーニングの最適な施術頻度・期間

ここまでレーザートーニングについて説明してきましたが、最適な施術頻度や期間はどれくらいでしょうか。

繰り返しますが微弱な照射であるがために、一回の施術で効果を得ることは出来ません。もちろん個人差はありますが、一般的には一か月に一回から二回、合計で五回から十回の施術が必要と言われています。

複数回クリニックに通う必要があるということが、デメリットと感じる方もいるかもしれません。効果としては、五か月から半年で実感が湧いてくるという方が多いようです。

しかし効果が出てきたからと言って治療をすぐに止めてしまうと、また出てくるのがシミやそばかすです。根気はよく、長く治療することが重要となってきます。

ただ、前述している通り従来のレーザー治療と違ってかさぶたができにくい治療ですから、治療中のお肌が目立つということはほぼありません。人目を気にせずに施術を受けられるのは、大きなメリットではないでしょうか。

レーザートーニングを実施しているクリニックは数ありますが、治療を決めるときにはいくつかの注意点があります。

 

丁寧なカウンセリングをしてくれるか

→患者様の話をあまり聞かず、ただ治療の契約を勧めてくるようなクリニックは要注意です。お肌に悩みを持つ方は非常にデリケートなもの。患者様に寄り添って、じっくり話を聞いてくれるクリニックを選びましょう。

 

料金設定を詳細に説明してくれるか

→施術料金に「何回まで」入っているかは、とても重要な問題です。「五回目までは安かったけれど、それ以上はとても高くついた」、「保湿クリームやサプリなどケア用品を押し売りされた」ということも全くないわけではありません。料金に含まれる内容や、他に必要な料金はないかどうかは、あらかじめ確認しておきましょう。

 

通いやすいクリニックか

→レーザートーニングの治療の特徴上、どうしてもクリニックには複数回通わなければなりません。自宅から通いやすいクリニックかどうかも、判断材料の一つです。いつも予約でいっぱいで、時間通りに行っても延々待たされるようなことになると、そのクリニックの管理能力に問題があるかもしれません。

また、そばかすや肝斑などの色素沈着の改善も可能です。おまけ程度の効果にはなりますが、産毛の減少にもつながります。さらに、レーザーの照射によって、毛穴の引き締めや肌のトーンアップも期待できるでしょう。

 

まとめ

本記事では、レーザートーニングについて説明してきましたが、いかがでしたか?

シミ、そばかすがお肌に多いことで、とてもナイーブになってしまう方がいらっしゃいます。お肌の悩みは、老若男女問わずみなさんが抱えていることです。きれいになりたい、きれいでいたいという方の味方でいたい、と当クリニックは考えています。

お肌を明るくすることで、性格も明るくなる方は少なくありません。気にはなっているけれど、もうあきらめてしまったという方もいらっしゃるかもしれませんが、一度カウンセリングを受けるだけならハードルは低いのではないでしょうか。

カウンセリングを受けてみてご自身が納得したら、ぜひレーザートーニングに挑戦してください。悩み続けてきたシミやそばかすと別れを告げたら、新しい自分と出会えるかもしれませんね。

当院では、美容クリニックへのご来院が初めての方にもご安心いただけるよう、初診無料でカウンセリングいたします。小さな不安でもお気軽にご相談くださいね。

 

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ご相談は、初診・再診問わず、お電話・WEBフォーム・LINEにて受付中です。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
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  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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