公開日: 2022年11月14日

更新日: 2025年01月23日

サーマクールで老けた人がいるって本当?サーマクールの効果と注意点

サーマクールで老けた人がいるって本当?サーマクールの効果と注意点

多くの女性が加齢とともに悩む、顔のたるみ。
最近では美容医療で手軽に改善できるようになりました。

たるみに効果的で人気のサーマクールですが、施術後に老けてしまったという方がいるのは本当でしょうか。

若返りのために受けた治療で老けるなんて…、と不安に感じている方もいるでしょう。

この記事では、サーマクールで老けるとはどういうことなのか、また、サーマクールの効果と注意点をご紹介します。

サーマクールとは

サーマクールとは、肌に6.78MHzの周波数を利用した高周波(Radio Frequency、ラジオ波)を当てることで、脂肪のボリュームダウンや引き締め・リフトアップ効果が期待できる治療です。

顔の治療というイメージがありますが、施術可能なのは、お腹・背中・太もも・二の腕など、たるみが気になる部分であれば全身可能です。

バストアップに活用できたり、年齢の出やすい首にも照射できたり、全身のセルライトなどにも引き締め効果があります。

施術直後から翌日にかけて、コラーゲンが収縮することによって即効性を感じられる方が多いです。そして、コラーゲンが再構築することで本来の効果も徐々に得られるので、一般的に約1ヶ月~3、4ヶ月後頃にピークとなります。もともとの皮膚のたるみ具合などにより個人差はありますが、その効果は半年~1年ほど持続するでしょう。

施術を受けて皮膚ダメージが蓄積していくようなことはほとんどないので、リピート率が高く、医師もおすすめの治療法です。日本では18万件以上の症例数があり、メスを使わず気軽に受けられるので注目を集めています。

もし、たるみの主な原因が肌の表面のみであれば、化粧水などでケアが可能な場合もあります。

しかし下記のように加齢が原因のたるみであれば、なかなか自身のケアだけでは効果を感じられないことが多いはずです。

・代謝機能の低下…代謝機能の低下で皮下脂肪が厚くなり、重力で下がる。
・顔の筋肉の衰え…皮膚や皮下脂肪を支えきれなくなる。
・皮膚の水分保持力の低下…皮膚の弾力が低下する。

これらに該当する場合には、肌のシワやたるみの改善が期待できる、サーマクールの施術を受けることをおすすめします。

また、サーマクールの主な効果は下記の通りです。

・たるみ
・小じわ
・ニキビ
・毛穴の開き
・肌のツヤやハリ

心配されるリスク、副作用やダウンタイムもほとんどありません。下記のようなリスクはありますが、2~3日程度で治ることが多いでしょう。

・やけど、水ぶくれ
・赤み
・むくみ
・色素沈着

また、他の美容治療に比べると痛みが強い施術というイメージがあります。 施術中、照射するごとに熱の蓄積による痛みを徐々に感じますが、最近ではバイブレーター機能によって痛みが軽減されるようになり、痛みに不安を持っている方にもおすすめです。

これまでにも多くの改良を重ねられており、最新のサーマクールの機器では従来よりも施術時間が短縮され、痛みがかなり緩和されるようになりました。

サーマクールの症例

  before   before
  after   after  
施術名 リフトアップサーマクールFLX
施術の説明 気になる部分に機器で照射します。
施術のリスク
(副作用)
リフトアップサーマクールFLXはリスク・副作用として施術後に下記の様な症状が出る場合があります。
・ 痛み・赤みが出る場合がある
・皮膚の薄い方は肌が固くなったように感じたり、頬がこけて見えたりする場合がある
施術の価格 184,800~536,800円(税込)

サーマクールの仕組み

サーマクールの仕組みについて解説します。

施術では、高周波(RF波)を肌の奥深く、約2.5㎜~3.0㎜付近にある真皮層と皮下脂肪に照射していきます。

高い熱を当てることによって、肌の内部に軽い火傷を起こして収縮させ、肌と皮下を引き締めます。熱エネルギーが届くのは皮膚の表面から2.4mmですが、サーマクールの影響は4~5㎜に達するといわれています。

施術中は、肌表面を冷却スプレーで保護するため、熱によるダメージを抑えながら高周波を肌の奥へ届けることが可能です。

熱エネルギーによって肌に軽い火傷が起こった後は、人体にもともと備わっている自己再生能力(傷ができるとその箇所を治そうとする力)が高められるため、コラーゲンの生成が活性化し深部から肌が再構築されます。

コラーゲンは肌の強度を保つ組織で、肌のハリや弾力をつくっていますので、最終的にシワやたるみの改善となります。

サーマクール最大の特徴は、コラーゲンなどの組織を「縦×横×奥行」の3方向から立体的に加熱し、引き締めていくということです。

サーマクールによる怪我位について

サーマクールは、医師の技術不足などにより施術がうまくいかなかった場合、怪我やトラブルが発生する可能性があります。主なリスクとしては、施術部位の火傷や腫れ、肌の凹凸が挙げられます。エネルギーの設定が高すぎたり、照射時間が長すぎたりする場合に火傷が起こる可能性があります。不適切な施術の結果、肌の質感が変わったり、思うようなリフトアップ効果が得られなかったりすることがあります。安全で効果的な施術を受けるためには、経験豊富な医師がいるクリニックを選び、事前のカウンセリングでリスクについて十分に理解しておくことが重要です。

サーマクールで老けて見えるケースの原因

気軽に受けられて人気のサーマクールですが、施術後老けて見えるのはどのような場合でしょうか。こちらでは、その原因を解説していきます。

 

医師の技術不足

施術後に老けて見える原因として、医師の技術不足があります。

医師による診察や診断をもとに施術を進めますので、医師には顔の構造を深く理解し、顔全体の仕上がりを立体的にデザインする技術が必須です。

実際の施術時においても、たるみの状態や真皮・脂肪の厚さ・シワの状況や輪郭などは人によって異なるため、肌に合ったショット数で施術しなくてはなりません。照射出力や重点的に重ねる部位も異なります。

医師の技術不足によって、施術の必要のない部分に照射されてしまうと肌を傷つけてしまう可能性もあります。熱による大きなダメージを受けた肌は、やけどや赤み、腫れの症状につながることもあるでしょう。

たくさんの症例に対応した技術を持つ医師かどうか、診断や説明は一人ひとりの顔の構造に合わせて丁寧に行われるかどうかなども、クリニック選択時の判断材料にしてみてください。

 

もともと顔の脂肪が少ない

サーマクールのターゲットは主に脂肪です。もともと顔の脂肪が少ないタイプの人は、照射部位やショット数によっては脂肪が減りすぎて、老けたりやつれたりして見えることがあるため、サーマクールの治療には向いていません。

サーマクールは引き上げ効果よりも引き締め効果がある治療法です。そして、ボリュームが減るという特徴があるので、もともと脂肪が少ない人に照射してしまうとさらに脂肪が減ってしまいます。

その結果、強くくぼみが現れて老けた感じの印象に見えてしまうことがあるので、脂肪の少ない方にはあまり向いていない施術といえます。

 

過度の照射

肌の深い部分に熱を加えて、その部分を引き締めていくというのがサーマクール。引き締め効果がかなり強力というのも特徴です。

適度な照射をすればフェイスラインがスマートに引き締まりますが、加減を間違えてしまうと皮膚が縮まり過ぎてしまいます。

施術時の過度な出力・強い出力で打ちすぎたために、肌の深い部分の硬い組織(瘢痕)ができてしまいます。もし、その深い部分が引き締まったとしても、肌の表面がたるんで老けて見えてしまうでしょう。

また、サーマクールを受ける場合は、麻酔の使用を推奨していません。痛みや熱に鈍くなって、過剰なパワーで照射してしまうリスクを防ぐためです。過度な照射を避け、引き締め過ぎにならないよう気をつける必要があります。

 

前回からの治療の間隔が短い

一度サーマクールの施術を受けたら、半年~1年の間隔を空けてから受けるのが一般的です。

ところが、施術直後やその後の引き締め効果を実感することで、またすぐに引き締めたいと考えてしまう人もいるようです。

短い間隔で施術を繰り返し受けてしまうと、前回の効果がピークになる前に引き締め効果が加えられることになります。そのため、顔のボリュームが減りすぎて頬がこけてしまい、老けて見える原因になります。

施術以降も肌を引き締め続ける効果は、約半年~1年という長い期間持続されます。前回からの治療の間隔が短くなりすぎないように、きちんと決められた間隔を守りながら再治療を受けるよう気をつけましょう。

サーマクールが向いている人

サーマクールで老けた人がいるって本当?サーマクールの効果と注意点

サーマクールに向いている人の特徴は下記の通りです。

・顔全体を引き締めたい人
・フェイスラインをすっきりさせたい人(二重あごが気になる人)
・小顔になりたい人
・目まわりのたるみが気になる人
・目元の小ジワが気になる人
・頬のたるみを引き締めたい人
・口周りのたるみが気になる人(ほうれい線・マリオネットライン)
・皮膚が柔らかく、伸びやすい人
・ダイエットでなかなか痩せられない人

特に顔全体を引き締めたい人におすすめで、効果があれば5~10歳ほど見た目年齢が若く見えることもあります。期待できる効果は引き締めですので、厚めの脂肪がついている人に適しているでしょう。

サーマクールが向いていない人

サーマクールが向いていない人の特徴は下記の通りです。

・もともと脂肪が少ない人
・顔の輪郭に丸みのある人(コラーゲン生産により肌にハリが出て顔が大きく見えてしまうことがある)
・前回の治療から治療間隔が短い人
・シワや小ジワが多い人
・たるみが進行しすぎている人

顔が細い人・元々頬の肉が薄い方には引き締め効果によりゲッソリとやつれて見えてしまうため注意が必要です。

また、サーマクールはあくまで引き締める治療法なので、重度のたるみに対する効果はあまり感じられません。

サーマクールのデメリット

メリットが多く人気のサーマクールですが、デメリットもあります。事前に確認しておくと、安心して治療を受けられるでしょう。

 

他の美容機器に比べて刺激が強い

サーマクールは、他の美容機器に比べて刺激の強い施術です。ただし、刺激が強い分、効果も出やすいので多くの方にリピートされています。治療中に我慢できないほどの痛みを感じた場合は、すぐに伝えるようにしましょう。

 

適切なデザインでなければ、老け顔になる可能性がある

適切なデザインを行わなければ、頬がこけて老けた印象につながることがあります。特に、もともと頬の脂肪が少ない方は要注意です。カウンセリングなどで事前にしっかりと希望のデザインを相談しましょう。

サーマクールの治療の流れ

サーマクールの治療は次のように進めます。

 

1.ご予約

電話・予約フォームにて24時間受け付けています。

 

2.カウンセリング

お悩みやご希望を聞き、肌の状態を確認します。患者様に合った治療方法・料金などをご提案します。

 

3.クレンジング・洗顔

メイクや皮脂をしっかり落とします。

 

4.マーキング

患者様の状態に合わせたプランにもとづき、治療箇所をマーキングします。治療後に消すのでご安心ください。

 

5.照射

照射テストを行います。エネルギー量を調節しながら、マーキングに沿って照射します。

 

6.治療終了後

マーキングを消します。赤みやほてりがある場合は、クーリングによって抑えます。治療後はメイク可能です。

サーマクールとハイフの違い

サーマクール同様にメスを使わないリフトアップ法として、ハイフがあります。照射エネルギーの種類が異なる治療法です。
ハイフは超音波で縦方向の引き上げをします。一方、サーマクールは、高周波で皮下組織や真皮層を三方向から、立体的に引き締めます。

2つの治療を併用すれば、リフトアップ効果や引き締め効果をより実感できるでしょう。

まとめ

今回は、サーマクールの効果と注意点について解説しました。

サーマクールは、たるみに効果的な治療ではありますが、向いている人・向かない人がいます。治療が向いていない人の場合は、施術後老けて見えてしまうこともあります。

「サーマクールで老けてしまった」とならないように、施術頻度は半年~1年くらいの間隔をとること、顔の脂肪の付き方・骨格など一人ひとりの状態に合った治療法を適正判断してもらえる医師から診察・カウンセリングを受けることが必要です。

また、施術を行う医師の技術により効果の実感が大きく変わります。不安や疑問を解消するために、医師や看護師から話を聞いて最適な施術を進めていくことが重要となるでしょう。

藤井クリニックではメスを使わない美容医療を提供し続け、開院以来約15年間で7万例以上の実績があります。自然な綺麗さや若返りを目的とし、確かな技術とこだわりで安心・安全な施術を提供しています。

サーマクールの治療では最新の「リフトアップサーマクールFLX」を導入し、サーマクール専門医認定書を取得しています。適切な方法で行えば、トラブルになる可能性も低くなります。

初診無料でカウンセリングを行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。 お電話・Webフォーム・LINEにて受付中です。

リフトアップサーマクールFLXのページはこちら

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。


略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

コラム一覧に戻る