ワキガや多汗症で人目が気になり積極的になれない、仕事や勉強に集中できない、汗で何度も着替えが必要になる、など生活に支障がでるお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃいます。
そんなお悩みをお持ちの方はぜひクリニックでの治療をご検討ください。

ワキガの原因

ワキガの主な原因は「アポクリン腺」という汗腺から出る汗です。アポクリン腺から出る汗は、ニオイのもととなるタンパク質などの成分を多く含んでいます。さらにそこに雑菌が繁殖するとニオイが強くなります。
清潔に保つこと、汗を抑えることが対策として考えられます。

多汗症の原因

多汗症には、全身に症状がでるものと、身体の一部に症状が出るものがあります。生まれつきの体質による場合もありますが、感染症や神経障害によって引き起こされる場合もあります。
感染症や神経障害による多汗症の場合は、まずは原因となっている疾患の治療が必要です。
ワキガや多汗症にお悩みの場合には、ボトックス注射で汗を抑える施術が有効です。

ワキガの主な原因・メカニズム

ワキガの主な原因は、以下の3つです。

* 遺伝
ワキガには遺伝が関係していると言われています。両親のどちらかがワキガの場合は、ワキガになる可能性が高くなります。


* 性ホルモンの作用
性ホルモンは、アポクリン汗腺の働きを活発にします。性ホルモンが特に活発になる思春期にワキガが気になりだす場合は、性ホルモンが関係しています。

* 生活習慣の乱れ
偏った食生活や睡眠不足、ストレス、過度な飲酒も原因となります。


メカニズム
汗を分泌する汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。臭いの元になるのはアポクリン汗腺から分泌される汗です。

アポクリン腺から分泌される汗が常在菌(表皮ブドウ球菌・アクネ桿菌など)と反応することで、細菌が汗の成分や皮脂を分解し、ワキガ特有のニオイを発生させます。

肥満とワキガの関係

肥満とワキガには関連性があると言われています。身体に脂肪がたまっていたり、油っぽい物が好きだったりすると、汗のニオイに影響します。ワキガ対策のため、低めの体脂肪率を目指して食生活などを改善することも大切です。

ワキガのセルフチェック方法

ワキガのセルフチェック方法をご紹介します。

* 耳垢が湿っている・耳毛が多く生えている
耳の中のアポクリン汗腺が活発だと、耳垢が湿ります。耳垢が湿っている人のほとんどが、ワキの下にも多くのアポクリン汗腺を持っています。

* 下着やTシャツなど、ワキに触れる衣類に色がつく
エクリン汗腺の汗は無色であるのに対し、アポクリン汗腺から出る汗は汗じみを残します。ワキに触れる衣類などが黄ばんでいる場合は要チェックです。

* 肉類などの高カロリー&高脂肪な食品をよく食べる
皮下脂肪がアポクリン汗腺や皮脂腺の活動を促進し、結果としてワキガの原因となります。

* 家族や周りの人からワキの臭いを指摘されたことがある
家族や周りの人から臭いを指摘された場合、ワキガである可能性が高いです。

クリニックのワキガ治療でできること

●プチ多汗症治療
ボトックス注射により汗腺の働きをおさえ、汗の量を軽減する方法です。

●吸引法(軽度~中度)
ワキの下に小さな切れ込みを入れてエクリン汗腺とアポクリン汗腺を吸引する方法です。

●吸引剪除法(重度)
ワキの下を切開し、目で確認できる汗腺を全て除去します。再発の可能性はほとんどありません。

この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約10000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。