公開日: 2023年03月15日

更新日: 2024年12月20日

多汗症は改善できる?大阪梅田で多汗症・ワキガ治療が得意な名医が解説

多汗症は改善できる?大阪梅田で多汗症・ワキガ治療が得意な名医が解説

多汗症とは、単に汗っかきというだけではなく、日常生活が困難なほど汗をかく疾患のことです。治療ができる疾患ですが、まだまだ病気という認識が少ない方も多く、周りに理解されずに一人で悩まれている方も多いのが現状です。

ワキガも、においというデリケートなものなので、人には言いにくい悩みの1つではないでしょうか。

多汗症もワキガも、治療が可能です。一人で悩まず、特徴や原因を知って治療に一歩踏み出してみましょう。

多汗症とは

多汗症は、全身もしくは手のひらや脇、顔や頭部、足の裏など局所的に、日常生活が困難になるほどの多量の汗をかく疾患のことをいいます。

汗が水滴として見える、したたり落ちるなどと表現されるほど多量の発汗が、体温調整や緊張などと関係なく起こるのが特徴です。単に全身によく汗をかく「汗かき」とは全く異なります。

汗は、皮膚にある汗線から分泌され、その主な役割は体温調整です。暑いときや運動をした際には、上がった体温を下げるために全身から持続して発汗します。このような発汗は「温熱性発汗」と呼ばれ、手のひらや足のうらには汗をかかないことが知られています。

また、緊張したときや、驚いたときにも汗をかきます。「精神性発汗」は、精神的な刺激により発汗し、手のひら、足のうら、脇の下など局所的に短時間発汗するのが特徴です。

このほか「味覚性発汗」は、香辛料が効いた辛い食べ物や、酸っぱいものを食べたときにかく汗のことです。味覚が刺激されて反射的にかく汗で、額や鼻の頭に汗をかきます。

多汗症は、これら通常の汗をかくこととは違うメカニズムで起こります。生活環境や気の持ちようなどで汗が少し多いというものではなく、明確な身体異常の疾患という位置付けです。

平成21年度の全国調査によれば、手汗多汗症疾患の割合は、人口のおよそ5.3%にものぼり、身近な疾患であると言えるでしょう。しかし、医療機関への受診率は1割以下となっていて、汗がよく出るだけで多汗症という疾患だと認識していない方が多いことがわかります。

多汗症には、軽度のものから重症のものまでさまざまです。手のひらの多汗症は、重症度を三段階で区分しており、ピーク時の状態で下記のように分類しています。

グレード1 手のひらが濡れるくらいの発汗、拳を握っても汗はたれない
グレード2 こぶしを握ると汗がたれ落ちる
グレード3 手のひらを開いていても、汗がたれる

 

グレード3の重症になると、手は常に湿っていて指先が冷えている状態です。皮膚が常に湿った状態になっているとあせもができやすく、表皮がめくれて細菌感染も起こしやすくなります。

多汗症の原因

多汗症の原因は、「全身性多汗症」と「局所性多汗症」で異なります。

全身性多汗症

全身性多汗症の場合、甲状腺機能亢進症や糖尿病など、内分泌異常や代謝異常が原因となり発症すると考えられています。

局所性多汗症

手のひらや顔、頭部、脇の下、足のうらなど、限られた部分のみ汗が多い局所性多汗症は、自律神経の1つである交感神経の働きが通常より強いために起こると考えられています。

また、重症の多汗症患者さんの多くは、両親もしくはどちらかの親も多汗症で、その割合はおよそ36%という結果もあり、多汗症は、遺伝性の疾患である可能性があるといわれています。

多汗症の原因は不明な場合も多く、まだすべて解明されているわけではありませんが、さまざまな機関で発症原因の研究が進められています。

ワキガとは

ワキガは、脇の下や耳周辺などから特有のにおいを発する体質的なもののことで、医学用語では「腋臭症(えきしゅうしょう)」といいます。

皮膚には汗が出る汗線のほか、脂分がでる皮脂腺があり、表皮や毛穴にはいろいろな常在細菌がいる状態です。また、汗腺には、「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」があり、出る汗の成分やしくみに違いがあります。

エクリン汗腺

エクリン汗腺はほぼ全身にあり、主に体温調整のための汗を出す汗腺です。分泌される汗は、無色無臭でさらっとしています。エクリン汗腺からの汗の出口は表皮で、独立した組織です。

アポクリン汗腺

アポクリン汗腺からでる汗は、たんぱく質や脂質などが含まれた白く濁った汗です。アポクリン汗腺は、身体の限られた部分にしかなく、特に脇の下に多くあります。汗の出口は皮脂腺と同様に毛穴につながっていて、皮脂と混ざり合って分泌されます。

ワキガのにおいは、アポクリン汗腺から出る汗が、皮膚表面の常在細菌に分解される過程で発生する3メチル2ヘキセノイン酸のにおいです。アポクリン汗腺は誰にでもありますが、ワキガの人は汗腺が特に大きくて数も多く、分泌量が多い傾向にあることがわかっています。

ワキガの原因

ワキガの主な原因は、大きく分けて3つあります。

性ホルモン

男性ホルモンや女性ホルモンなどの性ホルモンは、アポクリン汗線の働きを活発にすることがわかっています。思春期にワキガが気になりだす場合は、性ホルモンが原因と言えるでしょう。

女性の場合は、月経や妊娠出産などでもホルモンバランスが大きく変わるため、その期間だけワキガの症状がでることもあります。

遺伝

汗腺の数は生まれつき決まっていて、後天的に変わることはありません。アポクリン汗腺の数や大きさがワキガに関係していることから、両親のどちらかがワキガ体質の場合は、その子供も遺伝によってワキガになる可能性が高いです。

生活習慣

アルコールやニコチンが汗腺を刺激することがわかっています。過度な飲酒や喫煙は、ワキガの原因となることがあります。

また、食生活の乱れや過度のストレスなどは自律神経が乱れる原因です。発汗が異常な状態になると、ワキガを引き起こすことがあります。

肥満

肥満の場合は、身体に脂肪がたまっていたり、脂っぽい食事が好みだったりするため、汗のにおいにも影響があるといわれています。

多汗症・ワキガの弊害

多汗症・ワキガの弊害

多汗症は、幼少期から日常的に多量の汗をかくため、学業や仕事に不具合をきたします。

具体的には、

  • ・答案用紙が汗で破れる
  • ・鉛筆が持てない
  • ・鉄棒や球技などを行うことが難しい
  • ・握手ができない
  • ・パソコンのキーボードやマウスなど電気機器が壊れる
  • ・紙幣やレシートなどの受け渡しが困難

などの例があり、日常生活のさまざまな場面で弊害が起こります。

ワキガの場合は、痛みがあったり日常生活が困難になったりするようなことはないものの、他人から指摘されると、どうしても気になってしまう方が多いのではないでしょうか。

特ににおいについては、ワキガに限らず、口臭や体臭などと同じように、多くの人がエチケットとして気を使っているので、他人に迷惑かけるかもしれないという精神的負担が大きくなってしまいます。

多汗症・ワキガの検査方法

多汗症の検査は、発汗量測定器(スキノスSMN-1000、SKD2000)などを使って、発汗量を測定し診断します。

ワキガは疾患ではなく体質と位置付けられているため、診断はにおいの程度を確認する方法になります。自分のにおいというものは、自分自身ではわかりにくいため、自覚症状と他覚症状で判断します。

判断する1つの方法に、ガーゼ法があります。脇にガーゼを挟み、医師がにおいの程度を確認します。しかし、この方法も医師の主観的判断となり、明確な基準があるわけではありません。そのため、においや汗染みなどの自覚症状があるか、他人から指摘されたことがあるか、両親がワキガではないかなどを判断材料としています。

多汗症・ワキガの治療方法

多汗症もワキガも治療することが可能です。

多汗症の治療:ボトックス注射がおすすめ

多汗症の治療にはボトックス注射が有効です。ボトックスは筋肉の動きを鈍くする効果があり、しわや肩こりなどの治療にも用いられます。

脇に注入すると、交感神経から汗腺への発汗命令を遮断し、脇からの発汗量を抑えることができます。

 

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ワキガの治療:ボトックス注射、手術がおすすめ

ワキガの治療にも、軽度の場合に有効なのがボトックス注射になります。多汗症と同じく、発汗を抑えることで、においの元を止める方法です。注射なので、傷も残らず5分程度で済みます。

中程度の方には、吸引法がおすすめです。吸引法の手術では、においの元となっている汗腺を脇の下から吸引していきます。脇を数センチ切開して細い管を使っての吸引です。30分ほどで終わる日帰り手術で、再発の心配もほとんどありません。

重度の場合は、吸引法に加えて、医師が目で確認できる汗腺をすべて取り除く吸引剪徐法(きゅういんせんじょほう)が有効です。ワキガの元となっているアポクリン汗腺はもちろんエクリン汗腺、皮脂腺まですべて取り除くため、ほとんどの方が再発しません。

症状に応じて、有効な治療方法を選択しましょう。

藤井クリニックの多汗症・ワキガの治療はこちらのページもご覧ください。

ワキガ・多汗症治療はこちら

 

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まとめ

大阪梅田の藤井クリニックは、美容皮膚治療を専門に行っている医療機関です。キレイになるためのスキンケアとアンチエイジング医療を提供し、美容医療について多くの実績をもっています。

初めて美容医療を受けることをお考えの方は、不安なことや疑問な点も少なくないと思います。藤井クリニックでは、安心して美容医療の施術を受けていただけるよう、さまざまな配慮を行っています。

 

初診無料

初めて藤井クリニックへお越しいただく患者様は、初診料を無料とさせていただいております。美容医療は、クリニックの技術はもちろん必要ですが、患者様ご自身の希望に沿った施術を行えるかどうかがとても大切です 丁寧なカウンセリングと診察を行い、すこしでもご不安や疑問が解消されるように尽力しております。肌のお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

女性専用

美容施術は、女性専用となっています。カウンセリングは完全個室でプライバシーに配慮しているので、リラックスしてご相談ください。

 

内科専門医をベースにしたスキンケア医療

美容医療だけでなく総合内科にも精通している医師だからこそ実現できる、安全性の高い美容施術を提供しています。

身体の内と外からのアプローチのより、高い安全性を維持しながら、より効果が実感できる美容施術を行うことが可能です。

藤井クリニックは完全予約制となっております。お電話もしくは予約フォームからご予約の上ご来院ください。

多汗症・ワキガでお悩みの方はぜひ一度藤井クリニックまでご相談ください。

  ボトックス  

ワキガ・多汗症治療のページはこちら

ご相談は、初診・再診問わず、お電話・WEBフォーム・LINEにて受付中です。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。


略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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