公開日: 2024年11月07日

更新日: 2024年11月08日

ボトックスの効果はいつ実感できる?長持ちさせる方法も解説

ボトックス注射はすぐに効果が得られるわけではないため、施術直後に不安を抱えてしまう方も珍しくありません。また、そのような話を耳にし、なかなか施術に踏み出せていない方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、このようなボトックスにまつわる疑問にお答えし、施術を受けるクリニックを選ぶ際のポイントも解説します。事前にボトックスについての理解を深めて、安心して施術を受けたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

そもそもボトックスとは

ボトックスとは、 ボツリヌストキシンという毒素を活用し、特定の筋肉の動きを抑制する製剤のことです。極細の針を使って注射し、筋肉の動きを鈍らせることで、顔のシワやフェイスラインの改善を図ります。ボトックスを用いる施術は手術を伴わないため、 比較的短時間で施術でき、ダウンタイムが少ない点が特徴です。

また、ボトックスとよばれる製剤にはさまざまな種類がありますが、正式にはアラガン社製の『ボトックスビスタ』のみを指します。

 

 

ボトックスに期待できる効果

ボトックスによって、 美容や健康に関する幅広い効果が期待できます。注射が有効となるのは、主に次の箇所です。

 

ボトックスが有効な箇所

 

  • 眉間・目尻・額・顎などのシワ
  • エラの張り
  • ふくらはぎ

 

ボトックス注射を行うことで、表情筋を動かそうとする伝達経路を緩和し、シワができにくくなります。ほかにも多くの悩みを解消できる見込みがあり、多汗症が改善されたり、自然な笑顔が手に入ったりします。

 

 

ボトックスの効果が実感できるのはいつ頃から?

個人差がありますが、ボトックス注射は、 施術の2~3日後に筋肉の動きが緩やかになり始め、1〜2週間経つ頃には明確な変化を感じられるようになります

効果が表れるタイミングは、注射する部位によっても差があり、たとえば表情ジワやエラの場合は約3日後、多汗症治療の場合は約2週間後です。

 

特別な予定に合わせて効果を得たいときは、余裕をもって1か月前には施術を受けるとよいでしょう。

 

 

ボトックスの効果の持続期間

ボトックスの効果は永続的ではなく、 3~6か月程度しか持続しません。効果の持続が期待できるのは、顔に注射する場合は3〜4か月程度、エラやふくらはぎに注射する場合は4〜6か月程度です。

 

通常、注射後1か月程度で効果がピークに達し、徐々にもとの状態に戻っていきます。効果が薄れてきたときに再度施術を受ければ、長期的に効果を保てるでしょう。

 

 

ボトックスの効果を長持ちさせる方法

ここからは、ボトックスで得られる効果をできるだけ長続きさせるために有効な3つの方法を解説します。

 

 

方法①自身に合った製剤を選ぶ

ボトックスの効果を最大限引き出すには、 使用する製剤選びが重要です。ボトックスはアメリカやヨーロッパ、韓国など各国で製造されており、それぞれ品質や価格に違いがあります。

そのなかでもっとも知名度が高く信頼されている製剤は、先述したアラガン社製のボトックスビスタです。ボトックスビスタは世界80か国以上で治療承認を受けており、1,000万件以上の症例実績を有しています。日本でも唯一、厚生労働省から認可を受けている製剤であることから、安全性と信頼性の高さがうかがえるでしょう。

 

 

方法②定期的に施術を受ける

ボトックスの効果を持続させるためには、 定期的な施術が不可欠です。

 

一般的な持続期間は3〜6か月程度ですが、効果が完全に消える前に再度施術を受けることで、その期間が延長されます。2回3回と施術を繰り返すうちに筋肉の動きが弱まり、もとの状態に戻りにくくなるのです。施術の適切なタイミングや頻度は個々の体質や施術箇所によって異なるため、医師と相談のうえ、最適なスケジュールを立てることが大切です。

 

方法③ほかの美容施術もあわせて行う

ボトックス注射は、 ほかの美容施術と組み合わせることでより高い効果を得られる可能性があります。

 

たとえば、ボトックス注射とヒアルロン酸注入を併用すれば、シワに対する多角的なアプローチが可能です。ボトックスが表情ジワに効果がある一方で、ヒアルロン酸は無表情のときに目立つシワへの効果が期待できます。

 

ただし、レーザー治療をはじめとする一部の美容施術では、ボトックス注射のあとの施術が推奨されていないため、併用を検討する際は注意しなければなりません。

 

 

ボトックス注射にダウンタイムはある?

ボトックス注射は、 ダウンタイムがほとんどない施術として知られています。一時的に軽い腫れや赤みがみられることはありますが、数日以内に消えるケースがほとんどです。

 

そのため、施術後すぐにメイクを再開できる点もボトックス注射の魅力の一つです。内出血が発生した場合もファンデーションで十分隠せる程度ですので、過度に心配する必要はほとんどありません。

 

また、極細の針を使用するため、直後に針の跡が目立つこともなく、ほかの美容施術と比べても気軽に受けられるというメリットがあります。

 

 

ボトックス注射のダウンタイムに避けるべき行動

ボトックス注射にダウンタイムはほとんどないとはいえ、 ほかの多くの美容施術と同様に施術直後は安静にしていなければなりません。ダウンタイム中に間違った行動をとると、効果が薄れたり症状が悪化したりする原因になりえます。

 

 

長時間の入浴やサウナ

ボトックスは熱に弱いため、施術後3日間は長時間の入浴やサウナを避けるべきです。できるだけ体を温めないようにすることで、ボトックスの効果が薄れるリスクや施術箇所が内出血する可能性を回避できます。

シャワーもしばらくは熱いお湯を避け、ぬるま湯で体を軽く流す程度に留めておくのがおすすめです。

 

マッサージ

施術直後のマッサージは、注射された製剤が施術箇所から移動するリスクを伴います。製剤が定着せずに流れてしまうと、期待する効果が得られなくなるだけではなく、不自然な仕上がりになるおそれがあります。

 

化粧水や乳液をつける際にフェイスマッサージをしている方は、少なくとも施術後3日間は避けたほうがよいでしょう。

 

飲酒

飲酒もまた、ボトックス注射のあとに控えるべき行動の一つです。

 

アルコールは血行を促進し、内出血や赤みによるトラブルが起こる可能性を高めます。また、飲酒によって体温を必要以上に上げてしまうと、本来得られたはずの効果を実感できなくなることもあります。施術当日は飲酒を避け、その後も血液循環が落ち着くまでは過度の飲酒を控えましょう。

 

激しい運動

激しい運動も、施術後1週間は控えてください。

ジョギングや筋力トレーニングなどの運動は体温を上昇させ、ボトックスの効果を弱めたり、腫れや内出血を引き起こしたりする可能性があります。軽い運動であれば問題ありませんが、体に負担がかかる運動は避けるのが無難です。

 

ボトックス注射を受けるクリニックを選ぶ際のポイント

最後に、知っておくとクリニック選びに役立つポイントを押さえておきましょう。

 

ボトックス注射は手軽に受けられる施術ですが、期待通りの効果を得るためには、クリニックや医師の選び方が非常に重要です。

ここでは、特に重視すべき3つのポイントを解説します。

 

ポイント①クリニックの実績や症例を確認する

まずは、クリニックの実績や症例を確認することが大切です。

 

ボトックス注射はメスを使わないため、一見すると簡単な施術だと思われがちですが、実際は医師の技術力や経験が大きく影響する美容施術です。ただ注射を打てば効果が出るというわけではなく、場所・深さを正確に把握し施術することで効果が大きく変わってきます。

 

十分な効果を得るためには、クリニックの公式サイトやSNSなどで過去の施術症例や患者のビフォーアフターがわかる写真を確認してください。医師のスキルや施術の仕上がりがイメージできるうえ、そのクリニックの信頼性を判断する材料となります。特に、ボトックスビスタの施術資格を持つ医師が在籍しているクリニックは、信頼に足る技術力を有しているとわかります。

 

ポイント②口コミをチェックする

クリニックの実績を確認したあとは、口コミにも目を通しておきましょう。

 

SNSやGoogleマップ、口コミサイトなどには、実際に施術を受けた人たちのリアルな声が集まっており、クリニックの公式サイトにはない情報が得られます。なかでも、カウンセリング時の対応や施術後の経過など、経験しなければわからない内容に関する意見は参考になります。

 

ただし、すべての口コミが信頼できるとは限りません。誇張や悪意のあるコメントが混じっている場合もあるため、複数の情報源を参照して総合的に判断する必要があります。口コミはあくまでも参考程度の情報に留めておき、複数の視点で評価することを心がけましょう。

 

ポイント③通いやすいかどうかも考慮する

ボトックス注射は継続的に受ける必要があるため、クリニックのアクセスの良さも重要な選定基準です。

 

ボトックスで得られる効果は通常3〜6か月間持続しますが、長期間にわたり維持したい場合は定期的な施術が求められます。自宅や職場から通いやすいクリニックを選ぶことで、施術を受ける際の負担を減らし、スムーズに通院を継続できます。

 

施術後に万が一トラブルが発生した場合でも、通いやすいクリニックであれば、すぐに対処してもらえるので安心です。自宅や最寄り駅からのアクセスやクリニックの駐車場の有無などを事前に調べておくとよいでしょう。

 

ボトックス注射は、施術の2~3日後に効果が表れることが多い

本記事では、ボトックスの効果が表れる目安と効果を持続させる方法を解説しました。

 

ボトックスは、注射を受けて2~3日で効果が表れ、1〜2週間で明確な変化が感じられるといわれています。持続するのは3〜6か月程度ですが、効果が消えないうちに再度施術を受けることで、その期間を延ばすことが可能です。

 

また、期待通りの効果を得るには、自身に合ったクリニックを選ぶことも重要です。クリニックを選ぶ際は、公式サイトにある実績や口コミを参考に、通いやすさも考慮したうえで判断しましょう。

 

藤井クリニックでは、ボトックス注射をお考えの方に寄り添う施術を提供しております。

悩むことなく明るい毎日を過ごしたい方は、ぜひお問い合わせください。

この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約40000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

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