ハイフはやめたほうがいい?理由と向いている人|安全な受け方を解説

10秒でわかるこの記事の要約
  • 「ハイフ(HIFU)はやめたほうがいい」「効果がない」「頬がこける」——インターネット上でこうしたネガティブな情報を目にして、不安を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
  • 確かに、ハイフには向き不向きがあり、すべての方に適した治療というわけではありません。また、エステサロンで提供される低出力のハイフと、医療機関で行われる医療ハイフでは、効果や安全性に大きな差があります。誤った情報や期待値のズレから、「やめたほうがよかった」と後悔する方がいるのも事実です。
  • 本記事では、なぜ「ハイフはやめたほうがいい」と言われるのか、その理由を詳しく検証します。そして、どのような方には適しており、どのような方は避けるべきなのか、医学的根拠に基づいて中立的に解説いたします。不安を抱えたまま決断するのではなく、正しい知識を持って判断していただくための情報をお届けします。

目次

ハイフ(HIFU)とは?

ハイフ(HIFU:High Intensity Focused Ultrasound)とは、高密度焦点式超音波を用いたたるみ治療です。皮膚を切開することなく、超音波エネルギーを肌の深層部に届け、リフトアップ効果を目指します。

ハイフの基本メカニズム

ハイフは、超音波を一点に集中させることで、皮膚の深層にある筋膜層(SMAS層)に熱エネルギーを与えます。この熱刺激により、以下のような反応が起こります。

  • 即時的な引き締め: 熱によってコラーゲン線維が収縮し、組織が引き締まります
  • 長期的な効果: 創傷治癒反応により、新しいコラーゲンが生成され、2〜3ヶ月かけて徐々にリフトアップ効果が現れます

医療ハイフとエステハイフの違い

ハイフには、医療機関で行われる「医療ハイフ」と、エステサロンで提供される「エステハイフ」があり、両者には大きな違いがあります。

  • 医療ハイフ: 医師または医師の管理下で看護師が施術。高出力で深層まで到達し、確実な効果が期待できます
  • エステハイフ: エステティシャンが施術。出力が制限されており、効果は限定的です

代表的なハイフ機器

  • ウルセラ: FDA承認を受けた唯一のハイフ機器。高い出力と画像ガイド機能が特徴
  • ソノクイーン: 韓国製の医療ハイフ。目元など細かい部位にも対応
  • ウルトラフォーマー3: 様々な深さに対応できる医療ハイフ
  • ダブロ: 比較的手頃な価格の医療ハイフ

なぜハイフは人気があるのか

ハイフが注目される理由は、以下の点にあります。

  • メスを使わないたるみ治療
  • ダウンタイムがほとんどない
  • SMAS層という深い層にアプローチできる
  • 施術時間が30分〜1時間程度と短い

「ハイフはやめたほうがいい」と言われる理由【最重要セクション】

では、なぜ「ハイフはやめたほうがいい」という意見があるのでしょうか。理由は大きく分けて3つのカテゴリーに分類できます。

効果面でのネガティブ意見

効果が実感できない(個人差が大きい)

意見: 「高いお金を払ったのに、全く効果を感じなかった」

事実: ハイフの効果には確かに個人差があります。たるみの程度、皮膚の厚さ、皮下脂肪の量、年齢などによって、効果の現れ方は大きく異なります。特に、たるみが重度に進行している場合や、皮下脂肪が少ない場合は、効果を実感しにくい傾向があります。

誤解: エステハイフの場合、出力が低いため、ほとんど効果が出ないことがあります。これを「ハイフは効かない」と一般化してしまうケースが多く見られます。

即効性がない(効果が出るまで2〜3ヶ月)

意見: 「施術後すぐに変化がなく、騙された気分になった」

事実: ハイフは、糸リフトのような即時的な引き上げ効果はありません。コラーゲン生成による効果は、施術後2〜3ヶ月かけて徐々に現れます。

誤解: カウンセリングで十分な説明がなく、即効性を期待して施術を受けた結果、期待とのギャップが生じるケースです。

持続期間が短い

意見: 「半年程度で元に戻ってしまい、コストパフォーマンスが悪い」

事実: ハイフの効果持続期間は、一般的に6ヶ月〜1年程度とされています。これは、糸リフト(1〜2年)や外科的フェイスリフト(5〜10年)と比べると短いといえます。

誤解: ハイフは「メンテナンス治療」としての位置づけであり、一度の施術で長期間の効果を求めるものではありません。

たるみが進行した人には効果が限定的

意見: 「50代後半でたるみがひどいが、ハイフでは改善しなかった」

事実: これは正しい指摘です。重度のたるみや、皮膚の余剰が著しい場合、ハイフだけでは十分な効果が得られません。こうした場合は、糸リフトや外科的治療がより適しています。

副作用・リスク面でのネガティブ意見

痛みが強い

意見: 「施術中の痛みに耐えられず、途中でやめたかった」

事実: ハイフは、超音波が骨に近い部位を通過する際、チクチクとした痛みや熱感を伴います。痛みの感じ方には個人差がありますが、特に骨の近く(額、顎下など)は痛みを感じやすい傾向があります。

対策: 麻酔クリームの使用や、出力調整により、痛みを軽減することが可能です。

神経損傷のリスク

意見: 「神経を傷つけるリスクがあると聞いて怖くなった」

事実: 不適切な照射により、顔面神経や知覚神経に影響を及ぼし、一時的な麻痺やしびれが生じる可能性はゼロではありません。ただし、適切な解剖学的知識を持つ医師が施術すれば、このリスクは極めて低くなります。

頻度: 医療ハイフで適切に施術された場合、重篤な神経損傷の報告は極めて稀です。

火傷のリスク

意見: 「火傷して跡が残ったという話を聞いた」

事実: 出力が高すぎる場合や、同じ部位に重複照射した場合、皮膚表面や深部に火傷を負うリスクがあります。

頻度: 医療ハイフでは稀ですが、エステハイフでの火傷トラブルは報告されています。これは、施術者の技術不足や知識不足によるものです。

頬がこけて老けて見える(脂肪溶解)

意見: 「施術後、頬がこけて老けて見えるようになった」

事実: ハイフの熱エネルギーは、脂肪細胞にも作用します。もともと頬の脂肪が少ない方や、痩せ型の方が施術を受けると、脂肪が減少し、頬がこけて見えることがあります。

対策: カウンセリングで骨格や脂肪の状態を評価し、適切かどうかを判断することが重要です。

効果がない上に高額

意見: 「20万円以上払ったのに、何も変わらなかった」

事実: 効果が実感できなかった場合、確かにコストパフォーマンスは悪いといえます。しかし、これは施術が適切でなかったか、もともとハイフに向いていない状態だった可能性があります。

エステハイフの危険性

出力が弱く効果が出ない

エステハイフは医療機器ではないため、出力が制限されています。その結果、SMAS層まで十分にエネルギーが届かず、効果がほとんど実感できないケースが多く見られます。

または出力が強すぎて火傷

逆に、効果を出そうとして出力を上げすぎた結果、火傷や神経損傷などのトラブルが発生する事例も報告されています。

医療機関でない施術のリスク

エステサロンには医師がいないため、万が一トラブルが発生した場合、適切な医療対応ができません。また、施術者の解剖学的知識が不十分な場合、危険な部位に照射してしまうリスクがあります。

トラブル時の対応が不十分

トラブルが起きても、「個人差です」「体質によるものです」と責任を回避されるケースが多く、十分な補償や治療が受けられないことがあります。

実際のハイフのリスクと副作用(医学的根拠)

医療ハイフにおける実際のリスクと副作用を、発生頻度とともに見ていきましょう。

一時的な副作用(よくある)

  • 赤み・ほてり: 施術直後から数時間。ほとんどの方に見られます
  • 腫れ: 数日程度。軽度であることが多い
  • 痛み・圧痛: 施術後数日〜1週間程度
  • しびれ・ピリピリ感: 一時的。通常数週間で改善

まれに起こる副作用

  • 神経損傷: 発生頻度は極めて低い(適切な施術の場合)。多くは一時的で、数週間〜数ヶ月で回復
  • 火傷: 発生頻度は低い(医療ハイフの場合)。出力設定の誤りや重複照射で起こる
  • 脂肪萎縮: もともと脂肪が少ない方に起こる可能性がある
  • 効果の左右差: 照射が不均一だった場合に生じる

各副作用の対処法

  • 赤みや腫れ: 冷却、保湿で対応。通常自然に治まります
  • 痛み: 鎮痛剤の服用
  • 神経損傷の疑い: 直ちに医師に相談。多くは自然回復しますが、経過観察が必要
  • 火傷: 適切な治療が必要。瘢痕が残る可能性もあります

医療ハイフとエステハイフでのリスクの違い

医療ハイフは、医師の管理下で行われるため、リスクが適切に管理されています。一方、エステハイフは、医療的な管理がないため、トラブル時の対応が遅れるリスクがあります。

ハイフをやめたほうがいい人【具体的に】

以下のような方は、ハイフの施術を避けるべき、または慎重に検討すべきです。

たるみが重度に進行している人

皮膚の余剰が著しい、または深いしわが多数ある場合、ハイフだけでは十分な改善が見込めません。糸リフトやフェイスリフト手術がより適しています。

皮膚が非常に薄い人

皮膚が薄いと、火傷や神経損傷のリスクが高まります。また、効果も実感しにくい傾向があります。

脂肪が少ない人(頬がこけるリスク)

もともと頬の脂肪が少ない方、痩せ型の方は、ハイフによって脂肪がさらに減少し、頬がこけて老けて見えるリスクがあります。

痛みに極端に弱い人

ハイフには一定の痛みを伴います。痛みに非常に敏感な方は、施術が苦痛になる可能性があります。

即効性を求める人

ハイフの効果は2〜3ヶ月かけて徐々に現れます。すぐにリフトアップ効果が欲しい方には、糸リフトなど他の治療が適しています。

妊娠中・授乳中の人

安全性が十分に確認されていないため、この時期の施術は推奨されません。

金属プレートやペースメーカーがある人

超音波が金属に影響を与える可能性があるため、禁忌とされています。

その他の禁忌事項

  • 施術部位に感染症や皮膚疾患がある
  • ケロイド体質
  • 自己免疫疾患がある
  • 血液凝固障害がある

ハイフが向いている人・効果が期待できる人

一方で、以下のような方にはハイフが適しており、満足度の高い結果が期待できます。

軽度〜中程度のたるみがある人

「ちょっと気になり始めた」程度のたるみには、ハイフが最も効果的です。重度のたるみには向きませんが、初期段階であれば十分な効果が期待できます。

予防的にケアしたい人(30代後半〜40代)

たるみが本格化する前に、予防的にハイフを受けることで、老化の進行を穏やかにすることができます。

メスを使いたくない人

外科手術に抵抗がある方にとって、ハイフは非常に有効な選択肢です。

ダウンタイムを避けたい人

仕事や家庭の都合で、長期間のダウンタイムが取れない方に適しています。

適切な皮下脂肪がある人

頬にある程度の脂肪がある方は、脂肪萎縮のリスクが低く、効果も実感しやすい傾向があります。

現実的な期待値を持てる人

「劇的な変化」ではなく、「自然な若返り」を目指す方には、ハイフは理想的な治療です。

ハイフの効果を最大化し、リスクを最小化する方法

信頼できるクリニック選び(医療ハイフを選ぶ)

エステハイフではなく、必ず医療機関で医療ハイフを受けることが大前提です。

経験豊富な医師を選ぶ

ハイフの施術経験が豊富で、解剖学的知識が深い医師を選びましょう。症例写真や実績を確認することが重要です。

カウンセリングでの確認事項

  • 使用する機器の種類(ウルセラ、ソノクイーンなど)
  • 自分のたるみの程度とハイフの適応
  • 予想される効果と限界
  • リスクと副作用の詳細な説明
  • 他の治療法との比較

適切な出力設定

痛みを恐れて出力を下げすぎると効果が出ません。逆に、出力が高すぎるとリスクが高まります。適切な出力設定が重要です。

他の治療との組み合わせ

ハイフ単独では効果が限定的な場合、ボトックスやヒアルロン酸、糸リフトなどと組み合わせることで、より高い効果が得られることがあります。

定期的なメンテナンス

ハイフは、年に1〜2回程度の定期的なメンテナンスを継続することで、効果を維持しやすくなります。

エステハイフ vs 医療ハイフ

エステハイフと医療ハイフの違いを明確に理解することが、安全な選択につながります。

項目 医療ハイフ エステハイフ
出力 高出力(SMAS層まで到達) 低出力(浅い層のみ)
効果 確実なリフトアップ効果 限定的、またはほとんど実感できない
安全性 医師の管理下で高い安全性 医療管理がなく、トラブルリスクあり
施術者 医師または看護師(医師の管理下) エステティシャン(医療資格なし)
料金 10〜40万円程度 3〜10万円程度
トラブル時の対応 医師による適切な医療対応 医療対応不可、責任回避されることも

なぜエステハイフは危険なのか

エステハイフは、価格の安さから魅力的に見えますが、以下のリスクがあります。

  • 出力が低く効果が出ない、または出力を上げすぎて火傷
  • 施術者の解剖学的知識が不足している
  • トラブルが起きても医療対応ができない
  • 消費者センターへの相談件数が増加している

安全性と効果を求めるなら、必ず医療ハイフを選択してください。

ハイフと他のたるみ治療の比較

ハイフ以外のたるみ治療と比較してみましょう。

項目 ハイフ 糸リフト サーマクール
効果の出方 2〜3ヶ月かけて徐々に 即時的な引き上げ効果 1〜2ヶ月かけて徐々に
持続期間 6ヶ月〜1年 1〜2年 6ヶ月〜1年
ダウンタイム ほぼなし 1〜2週間(腫れ・内出血) ほぼなし
痛み 中程度(チクチク・熱感) 局所麻酔使用 軽度〜中程度
料金目安 10〜40万円 20〜60万円 30〜50万円
適している人 軽度〜中程度のたるみ、予防 中程度〜重度のたるみ 肌の引き締め、たるみ予防

どの治療を選ぶべきか

  • ハイフ: 軽度のたるみ、予防的ケア、ダウンタイムを避けたい方
  • 糸リフト: 即効性が欲しい、中程度以上のたるみがある方
  • サーマクール: 肌全体の引き締め、たるみ予防
  • 外科的リフト: 重度のたるみ、長期的な効果を求める方

ハイフで失敗しないためのクリニック選び

医療ハイフを選ぶべき理由

繰り返しになりますが、エステハイフではなく、必ず医療機関で医療ハイフを受けてください。これが失敗を避ける最も重要なポイントです。

ウルセラなど正規品の確認

使用する機器が正規品かどうかを確認しましょう。特にウルセラは、FDA承認を受けた唯一のハイフ機器であり、信頼性が高いです。

医師の経験と症例数

ハイフの施術経験が豊富な医師を選びましょう。症例写真を見せてもらい、自分の希望に近い仕上がりを実現できるかを確認してください。

カウンセリングの質

丁寧にカウンセリングを行い、以下の点を説明してくれる医師は信頼できます。

  • あなたのたるみの程度とハイフの適応
  • 期待できる効果と限界
  • リスクと副作用
  • 他の治療法との比較
  • 費用の詳細

リスク説明の誠実さ

メリットだけでなく、デメリットやリスクについても正直に説明してくれる医師を選びましょう。「絶対に効果が出ます」「全くリスクはありません」といった断定的な説明をする医師は避けるべきです。

アフターフォロー体制

施術後に何かトラブルがあった場合、すぐに相談できる窓口があるかを確認しましょう。休診日でも緊急時の対応が可能かどうかも重要です。

「安さ」だけで選ばない重要性

価格の安さだけを基準に選ぶと、エステハイフや経験の浅い医師に当たるリスクが高まります。適正価格で、確実な効果と安全性を提供するクリニックを選びましょう。

ハイフを受ける前に確認すべきこと

自分のたるみの程度

鏡でよく見て、自分のたるみがどの程度なのかを客観的に評価しましょう。軽度であればハイフが適していますが、重度の場合は他の治療を検討する必要があります。

期待する効果が現実的か

「10歳若返りたい」「完全にたるみをなくしたい」といった過度な期待は、失望につながります。「少し引き締まる」「たるみの進行を遅らせる」という現実的な期待値を持ちましょう。

他の治療法との比較検討

ハイフだけでなく、糸リフト、サーマクール、ボトックス、ヒアルロン酸など、他の選択肢も検討してください。カウンセリングで医師に相談し、自分に最適な治療法を選びましょう。

予算と効果のバランス

ハイフは決して安い治療ではありません。自分の予算と、期待する効果のバランスを考えて判断してください。

施術後のケア方法

施術後は、紫外線対策と保湿をしっかり行うことが重要です。また、定期的なメンテナンスも効果を維持するために必要です。

緊急時の連絡先

施術後に何かトラブルがあった場合、すぐに連絡できるクリニックの連絡先を確認しておきましょう。

「やめたほうがいい」という情報の真偽

ネット上のネガティブ情報の分析

インターネット上には、「ハイフはやめたほうがいい」という情報が多く見られます。しかし、これらの多くは以下のようなケースです。

  • エステハイフでのトラブルを、医療ハイフと混同している
  • たるみが重度で、もともとハイフに適していなかった
  • 即効性を期待して失望した
  • カウンセリング不足で期待値がズレていた

エステハイフでのトラブル事例

消費者センターに寄せられるハイフ関連の相談の多くは、エステサロンでの施術に関するものです。「効果がなかった」「火傷した」「返金に応じてくれない」といった相談が増加しています。

医療ハイフでの成功事例

一方で、適切な医療機関で、適切な対象者に施術された医療ハイフは、高い満足度を得ています。特に、軽度〜中程度のたるみに対しては、効果を実感する方が多いです。

過度な不安は不要だが慎重さは必要

ハイフを全否定する必要はありません。しかし、安易に考えて安価なエステハイフに飛びつくのも危険です。正しい情報を集め、慎重に判断することが大切です。

正しい情報の見極め方

  • 情報源が信頼できるか(医療機関のサイト、学術論文など)
  • 医療ハイフとエステハイフを区別しているか
  • 極端な表現(「絶対効く」「絶対ダメ」)をしていないか
  • メリット・デメリット両方を説明しているか

30代後半〜50代女性のよくある不安

「頬がこけると聞いたけど本当?」

もともと頬の脂肪が少ない方や、痩せ型の方は、ハイフによって脂肪が減少し、頬がこける可能性があります。カウンセリングで骨格や脂肪の状態を評価してもらい、リスクを確認してください。適切な脂肪量がある方であれば、過度な心配は不要です。

「効果がないのに高額なのでは?」

ハイフの効果には個人差があり、すべての方に同じ効果が出るわけではありません。しかし、適切な対象者に施術すれば、確実な効果が期待できます。カウンセリングで自分が適応かどうかを見極めることが重要です。

「痛みに耐えられるか不安」

ハイフには一定の痛みを伴いますが、麻酔クリームの使用や出力調整により、痛みを軽減できます。痛みに敏感な方は、事前に医師に相談してください。

「エステハイフとどう違う?」

エステハイフは出力が低く、効果が限定的です。また、医療管理がないため、トラブル時の対応も不十分です。安全性と効果を求めるなら、必ず医療ハイフを選んでください。

「失敗したらどうなる?」

医療ハイフで適切に施術を受ければ、重篤なトラブルのリスクは極めて低いです。万が一トラブルが発生しても、医師による適切な治療を受けられます。

「他の治療のほうがいい?」

たるみの程度や希望する効果によって、最適な治療は異なります。ハイフは軽度〜中程度のたるみに適していますが、重度の場合は糸リフトや外科的治療のほうが効果的です。カウンセリングで医師と相談し、自分に合った治療を選びましょう。

FAQ(よくある質問)

Q1. ハイフはやめたほうがいいですか?

A. 一概には言えません。軽度〜中程度のたるみがあり、適切な医療機関で医療ハイフを受けるのであれば、有効な選択肢です。ただし、重度のたるみ、脂肪が少ない方、痛みに極端に弱い方などには向いていません。

Q2. エステハイフは危険ですか?

A. エステハイフは、出力が低く効果が出ないか、または出力を上げすぎて火傷などのトラブルが起こるリスクがあります。医療管理がないため、安全性の面でも推奨できません。必ず医療機関で医療ハイフを受けてください。

Q3. 医療ハイフとエステハイフの違いは何ですか?

A. 医療ハイフは高出力で医師の管理下で行われ、確実な効果と高い安全性があります。エステハイフは低出力で効果が限定的、かつ医療管理がないため、トラブルリスクが高くなります。

Q4. ハイフはどんな人に向いていますか?

A. 軽度〜中程度のたるみがある方、予防的にケアしたい方(30代後半〜40代)、メスを使いたくない方、ダウンタイムを避けたい方に向いています。

Q5. ハイフはどんな人に向いていませんか?

A. 重度のたるみがある方、皮膚が非常に薄い方、頬の脂肪が少ない方、痛みに極端に弱い方、即効性を求める方には向いていません。

Q6. ハイフの副作用はありますか?

A. 一時的な赤み、腫れ、痛みはよくあります。まれに、神経損傷、火傷、脂肪萎縮などが起こる可能性がありますが、適切な医療ハイフであれば、リスクは極めて低いです。

Q7. ハイフの痛みはどのくらいですか?

A. チクチクとした痛みや熱感を伴います。特に骨の近く(額、顎下など)は痛みを感じやすい傾向があります。麻酔クリームの使用で軽減できます。

Q8. ハイフは効果が出ない人もいますか?

A. はい、個人差があります。たるみが重度の方、皮下脂肪が少ない方、年齢が高い方などは、効果を実感しにくい傾向があります。

Q9. 頬がこけるって本当ですか?

A. もともと頬の脂肪が少ない方や、痩せ型の方は、ハイフによって脂肪が減少し、頬がこける可能性があります。カウンセリングで骨格や脂肪の状態を評価してもらうことが重要です。

Q10. ハイフに即効性はありますか?

A. ハイフの効果は、施術後2〜3ヶ月かけて徐々に現れます。即効性を求める方には、糸リフトなど他の治療が適しています。

Q11. ハイフの効果はどのくらい持続しますか?

A. 一般的に6ヶ月〜1年程度です。定期的なメンテナンス(年1〜2回)を継続することで、効果を維持しやすくなります。

Q12. ハイフは何回受けるべきですか?

A. 初回の効果を見て、6ヶ月〜1年後に再度受けることが一般的です。予防的に継続する場合は、年1〜2回のペースが推奨されます。

Q13. ハイフと糸リフト、どちらがいいですか?

A. たるみの程度によります。軽度〜中程度であればハイフ、中程度〜重度であれば糸リフトが適しています。即効性が欲しい場合も糸リフトのほうが向いています。

Q14. ハイフで失敗しないためにはどうすればいいですか?

A. 必ず医療機関で医療ハイフを受ける、経験豊富な医師を選ぶ、カウンセリングで十分に説明を受ける、自分がハイフに適応かどうかを確認する、現実的な期待値を持つことが重要です。

Q15. クリニック選びのポイントは何ですか?

A. 医療ハイフを提供している、ハイフの施術経験が豊富、カウンセリングが丁寧、リスクについても正直に説明してくれる、アフターフォロー体制が整っている、価格だけで選ばない、などが重要です。

Q16. ウルセラとその他のハイフ機器の違いは?

A. ウルセラは、FDA承認を受けた唯一のハイフ機器で、高い出力と画像ガイド機能が特徴です。他の機器(ソノクイーン、ウルトラフォーマーなど)も効果的ですが、ウルセラは最も信頼性が高いとされています。

Q17. ハイフを受けた後、気をつけることはありますか?

A. 紫外線対策と保湿をしっかり行ってください。また、施術当日は激しい運動や飲酒を避けることが推奨されます。何か異常を感じたら、すぐにクリニックに連絡してください。

まとめ

「ハイフはやめたほうがいい」という意見には、一定の根拠があります。特に、エステハイフのトラブル、重度のたるみへの効果の限界、頬がこけるリスクなどは、事実として存在します。

しかし、それはハイフという治療法そのものを否定するものではありません。適切な対象者が、適切な医療機関で、適切な方法で受ければ、ハイフは安全で効果的なたるみ治療です。

最も重要なのは、以下の点です。

  • エステハイフではなく、必ず医療ハイフを選ぶ
  • 自分がハイフに適応かどうかを医師に判断してもらう
  • 現実的な期待値を持つ(劇的な変化ではなく、自然な若返り)
  • 経験豊富な医師を選び、丁寧なカウンセリングを受ける

ネット上のネガティブな情報に過度に不安を感じる必要はありませんが、安易に考えて安価なエステハイフに飛びつくことも危険です。正しい知識を持ち、慎重に判断することで、ハイフはあなたの美しさを支える有効な選択肢となりえます。

まずは信頼できる医療機関でカウンセリングを受け、医師と共に最適な治療法を見つけてください。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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