公開日: 2022年11月09日

更新日: 2024年05月23日

サーマクールはやりすぎるとどうなる?効果と注意点

サーマクールはやりすぎるとどうなる?効果と注意点

高周波によって肌の悩みを改善するサーマクールは、メスを使わないため、気軽に治療できるのが魅力です。機器の進化によって施術の痛みや時間が減り、効果性も向上しています。

とはいえ「サーマクールをやりすぎるとどうなるの?」「具体的にどんな効果があるのか知りたい!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、サーマクールの効果とやりすぎによるリスクをお伝えしていきます。

この記事を読み終えたときには、サーマクールの効果性と安全性が分かるはずです。肌の悩みでサーマクールを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

サーマクールとは

サーマクールとは、メスを使わずに肌悩みを改善する美容医療機器です。施術そのものを指す言葉としても知られています。

誕生からおよそ20年で利用者のニーズに応える機種が次々と生み出されてきました。ここからは、サーマクールの種類についてお伝えします。

 

サーマクールの種類

2002年にアメリカで誕生したサーマクール。肌を傷つけずにたるみを改善する施術が話題となりました。

その技術は世界中に広まりましたが、初期の頃は強い痛みがありました。現在は、機器の進化によって痛みが改善されています。2022年現在までに、以下4種類が登場しています。

・サーマクールTC3(第1世代)
・サーマクールNXT(第2世代)
・サーマクールCPT(第3世代)
・サーマクールFLX(第4世代)

痛みの改善でいうと、特に第3世代のサーマクールCPTから大きく変わりました。その要因は、バイブレーション機能の搭載です。

照射を行うチップが震えると、脳には熱による痛みよりも先にブルブルした振動が伝わります。「振動している!」という知覚で「痛い!」という知覚を分散させるので、結果的に痛みを感じにくくなったという訳です。

 

サーマクールFLXとは

そんなサーマクールCPTの後に登場したのがサーマクールFLXです。これまでの機種と比べて、機能や部品がさらに改良されています。具体的な改良点は以下のとおりです。

・痛みの軽減
・施術時間の短縮
・治療効果の向上

1つ目が痛みの軽減です。サーマクールCPTは縦方向のみにチップが振動していましたが、サーマクールFLXはあらゆる方向に振動します。この振動機能の変更によって、さらに痛みが少なくなりました。

2つ目が施術時間の短縮です。照射を行うチップの面積が大きくなり施術効率が上がったことで、治療時間が25%も短縮されました。

3つ目が治療効果の向上です。カプトンフレームという部品をチップに採用し、均一に熱を与えられるようになりました。照射の効率が上がり、治療効果も向上しています。

 

サーマクールアイとは?

サーマクールアイとは、サーマクールを利用した目元特化のメニューです。まぶたのたるみや目の下のクマ、目尻の小ジワを改善します。

目元をきれいにしたい方は多いと思いますが、同時に「目の近くを治療するのは怖い……」といった不安な気持ちもあるはずです。

目の周りは敏感ですので通常のサーマクールを使うのは禁止されていますが、サーマクールアイは眼球にダメージを与えない治療です。熱を与える場所を通常よりも浅くし、目元専用のチップを使って治療を行います。

目元を改善したい方はサーマクールアイメニューのあるクリニックへ行きましょう。

サーマクールの仕組み

サーマクールはやりすぎるとどうなる?効果と注意点

サーマクールの進化によって、痛みや治療時間を最小限に抑え、より効果的な治療を受けられるようになりました。ここからは、サーマクールがどのように肌を引き締めているのか、治療の仕組みを紹介します。

 

高周波で肌を引き締める

サーマクールは、高周波エネルギーを皮膚の奥に当てる治療です。真皮層という2.5~3.0mm付近のところに熱を当て、コラーゲンを収縮させて肌を引き締めます。内側から肌をきれいにしているのです。

熱によってダメージを受けた真皮層の細胞は徐々に修復して行きます。修復されるときに、大量のコラーゲンが生まれるので美肌効果もありますよ。

メスを使うような整形手術ではないので肌に傷はつきませんが、中には熱によって多少痛みを感じる方もいらっしゃいます。

先述したように、使用する機器によって感じる痛みは異なります。できるだけ痛みを抑えたい方は、最新型のサーマクールFLXを導入しているクリニックを選ぶといいでしょう。

 

サーマクールとハイフの違い

サーマクール以外にもメスを使わないフェイスリフト施術があります。サーマクールとよく比較されるのがハイフです。

サーマクールとハイフでは、熱を当てる場所が異なります。サーマクールは肌の奥にある真皮層に熱を当てますが、ハイフはより深い場所にあるSMAS筋膜に熱を当てます。SMAS筋膜とは、表情を作る筋肉を覆っている膜です。

ハイフはたるみをぐっと引き上げるので、フェイスラインをスッキリさせたい方におすすめですよ。顔全体を引き締めたい方や目の周り、頬のたるみを改善したい方はサーマクールを受けるといいでしょう。

サーマクールで得られる効果

「サーマクールで肌をきれいにしたいけど、具体的にどんな効果が期待できるの?」という方もいらっしゃると思います。ここからはサーマクールの具体的な効果を紹介していきますね。

 

サーマクールの効果はいつから?

サーマクールは、即効性の高い施術です。施術でコラーゲンが収縮されることによって肌が引き締まります。

個人差がありますが、早ければ施術後1時間くらい、遅くても翌日までには効果を実感できますよ。通常はおよそ2時間から3時間程度かかります。

また、ダウンタイムが短いのもメリットです。施術後もメイクをして帰宅できます。「周囲の人にバレてしまったら恥ずかしい……」という方にピッタリです。

 

顔への効果

サーマクールによって頬や目の周りなど顔のさまざまな肌悩みが改善されます。具体的には以下のような改善が見込めます。

・たるみの改善
・小ジワの改善
・ニキビの改善
・肌質の改善
・毛穴の改善

ほうれい線や目の下のクマが目立ってきた方、口角が下がってきた方、頬のたるみが気になる方におすすめです。

 

体への効果

サーマクールでは体の施術も可能です。年齢を重ねて痩せにくくなった二の腕や太もも、お腹などのたるみを改善します。また、セルライトにも対応しています。

1度できてしまうとなかなか消えないセルライトに悩む方は多いはず。セルライトは、血流不足によるさまざまな要因によって発生します。

サーマクールで、弾力を失った線維性隔壁に熱を当て、弾力を均等にすることでくぼみが減っていきます。「お尻付近がセルライトでデコボコしてきた……」という方にもおすすめです。

サーマクールのやりすぎによるリスク

サーマクールは顔や体のたるみに高い効果を見せますが、やりすぎは禁物です。ここからはサーマクールのやりすぎによって起こり得るリスクを紹介します。

 

頻繁な施術で起こり得るリスク

短い期間で何度も治療を受けてしまうと、見た目と肌質にリスクが生じます。頻繁な施術によってどのようなリスクが起こり得るのか見ていきましょう

 

見た目のリスク

頻繁な施術による見た目へのリスクは以下のとおりです。

・頬がこけているように見える
・老けて見える

短い期間で何度も繰り返し施術を受けてしまうと、頬がこけているように見える可能性があります。結果的に、治療前より老けて見えることも。元から頬肉があまりない方は特に注意が必要なので、まずは医師に相談してみましょう。

 

肌質のリスク

頻繁な施術による肌質へのリスクは以下のとおりです。

・肌が固くなる
・凸凹ができる

短い期間で何度もサーマクールを繰り返すと、施術を受けた箇所の肉は固くなってしまいます。お肉を焼きすぎると固くなってしまう現象と同じです。部分的に凸凹ができてしまうこともあるので、施術の頻度は必ず守るようにしましょう。

 

強い出力の施術で起こり得るリスク

必要以上に強いパワーの施術を受けてしまうのも危険です。どのようなリスクが起こり得るのか見ていきましょう。

 

体調悪化のリスク

必要以上に高い周波を当てると、頬がこけたりたるみが悪化したりするなど見た目のリスクが発生するほか、以下のようなリスクがあります。

・神経損傷
・しびれ

ごく稀ですが、神経が損傷したりしびれてしまったりするリスクもあります。通常のサーマクール施術であれば滅多に起こりませんが、実績のある信頼性の高い医師に任せることが大切です。

 

施術による痛みのリスク

そのほか、痛みに関するリスクにやけどが挙げられます。 とはいえ、進化を遂げたサーマクールには、表面を低温に保つ冷却システムや、問題があったときに照射を停止する機能も搭載されています。やけどのリスクは軽減されているため、正しい施術であれば滅多に起こりません。

サーマクールの最適な施術頻度・期間

サーマクールをやりすぎると、肌悩みの悪化や身体に症状が出る可能性があることが分かりました。ここからは施術効果の期間と最適な施術頻度を紹介していきます。

効果はいつまで続く?

先述したようにサーマクールには即効性がありますが、本来の効果は1ヶ月ほど経ってから現れます。気になるのが「効果はいつまで続くのか」ということです。結論からいうとサーマクールの効果は、半年から1年程度続くといわれています。

 

最適な施術頻度は?

サーマクールの最適な頻度は、半年から1年に1回程度です。推奨される期間を空けて治療を継続すると肌が良好な状態を維持できますが、継続しなかったからといってたるみが悪化する訳ではありません。継続を考えている場合は、都度クリニックに相談し施術を受けましょう。

 

やりすぎには注意しましょう!

サーマクールは即効性の高い施術ですが、施術当日以降も肌を引き締め続けます。効果が最大化するのは2〜3カ月後です。

まだ効果が最大化していない中で「もっと肌をきれいにしたい!」と思う方もいらっしゃると思います。しかし、ここまででお伝えしたように、施術を短期間で繰り返すと状態が悪化する可能性があることを理解し、やりすぎには注意しましょう。

まとめ

今回は、サーマクールの効果性と安全性についてお伝えしてきました。 最新型のサーマクールFLXは、施術の痛みと時間を最小限に抑え、治療効果も向上しています。顔のたるみや小ジワなどに加え、二の腕や太もものたるみ、セルライトなど体の引き締めも可能です。

しかし、サーマクールをやりすぎると見た目や肌質が悪化したり体調の悪化や施術の痛みが伴ったりする可能性があります。 推奨される施術頻度や期間を守って、信頼できる医師のもとで正しい施術を行いましょう。

藤井クリニックは、最新型のサーマクールFLXを導入しています。リフトアップサーマクールFLXの実績は、7年連続西日本ナンバーワンです。

当クリニックでリフトアップサーマクールFLXの施術を行なっている院長は、サーマクールを製造しているアメリカのThermage社のトレーニングを受けています。「サーマクール専門医認定書」を取得している専門医ですので、安心してご利用できますよ。

当クリニックでは初診無料でカウンセリングを行っております。お電話、WEBフォーム、LINEからお気軽にお問い合わせください。

リフトアップサーマクールFLXのページはこちら

ご相談は、初診・再診問わず、お電話・WEBフォーム・LINEにて受付中です。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約40000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

コラム一覧に戻る