公開日: 2023年07月27日

更新日: 2024年12月20日

ピコフラクショナルが毛穴に効果がある理由を医師が解説

ピコフラクショナルが毛穴に効果がある理由を医師が解説

一度開いた毛穴を目立たなくするのは難しく、悩んでいる方も多いのではないのでしょうか。

ピコフラクショナルは、毛穴の開きやニキビ跡、さまざまな肌トラブルに効果が期待できる治療法です。今回はピコフラクショナルによる毛穴改善の効果について解説します。

ピコフラクショナルとは

ピコは長さの単位です。ピコフラクショナルとは、ピコレーザー治療の1つで、高密度のレーザーを点状に照射していく施術です。

照射時間が短いというのが一番の特徴で、従来のレーザーのパルス幅(照射時間)がナノ秒(10憶分の1秒)であるのに対して、ピコ秒(1兆分の1秒)と非常に短いです。

熱による皮膚の周囲組織に及ぼすダメージが少ないため、低出力で高い効果が得られます。施術中の痛みの少なさ、ダウンタイムの短さなどもピコフラクショナルの魅力です。

毛穴の黒ずみの理由

毛穴の黒ずみの要因には、毛穴づまり・メラニン色素の沈着・影による毛穴の目立ち・クレーター・産毛などがあります。

 
  • ・毛穴づまり

毛穴づまりは、ターンオーバーの乱れが原因です。過剰な皮脂分泌やお手入れ不足により、皮脂や古い角質(タンパク質)がスムーズに排出されず、角栓になります。毛穴に詰まった角栓に汚れがつき、酸化すると毛穴の黒ずみになります。

ターンオーバーを整え、角栓を除去することが大切です。ダイエットや不規則な生活、ホルモンバランス、ストレス、過度の緊張・疲労・不眠などが自律神経の乱れとなり、皮脂分泌が増えます。長時間のメイクや、間違った洗顔方法なども見直しましょう。

 
  • ・メラニン色素の沈着

毛穴周りが過剰分泌された皮脂やニキビなどで炎症を起こし、メラノサイトが活発化され、毛穴が黒くなっている状態です。角栓パックのしすぎや過剰に触るなど、物理的刺激を与えないようにする必要があります。

 
  • ・開き毛穴の目立ち(黒い影)

ほおの毛穴の黒ずみは、開いた毛穴に影ができ、黒く目立って見える場合があります。毛穴自体に汚れがたまって黒いわけではなく、皮脂の過剰分泌により毛穴が開くことが原因です。

 
  • ・クレーター

毛穴にできたニキビ跡がへこんで穴のように黒く見えている状態です。ニキビによる炎症の影響や、毛穴の角栓をケアしようとして失敗することで跡が残ってしまうことがあります。

 
  • ・産毛

毛穴の中が毛の断面によって黒く見えている状態です。毛穴に角栓があると、産毛が行き場を失って詰まってしまうことがあります。ほおや小鼻のきわによく見られ、角栓ができないようにケアすることや脱毛のケアで改善できます。

毛穴のセルフケアが難しい理由

毛穴は、セルフケアでは改善に時間がかかります。自分に合っていないケアや間違ったケアを続けてしまうと、毛穴トラブルを悪化させてしまうため、なかなか改善が難しいものです。

無理やり角栓を押し出す、毛穴をカバーするための厚塗りメイク、間違ったクレンジング・洗顔方法などは、すべて逆効果です。肌に負担をかけ、毛穴の状態を悪化させることになります。特にクレーターができている場合は、真皮層までダメージが及んでいるため、セルフケアで治すのは困難です。クリニックで適切な処置を受ける必要があります。

セルフケアをしたいという方も、一度専門的な知識と技術のあるクリニックで施術を受けることが改善の近道となるかもしれません。クリニックで毛穴につまっている角栓除去をしてもらってから、ホームケアをするのがおすすめです。正しい対処法を知り、クレンジング・洗顔・保湿・生活習慣なども見直しましょう。

また、黒ずみが多い場合は、複数の肌トラブルを抱えていることが多いです。放置してしまうと定着し改善しにくくなります。丁寧なケアを心がけていても改善されない場合は、早めにクリニックでの治療を検討してみてください。

ピコフラクショナルが毛穴を改善できる理由

ピコフラクショナルは、特殊なフォーカスレンズを装着し、高密度のレーザー照射により皮膚の内部に非常に小さな空砲でダメージを作ります。この空砲を修復しようとする自然治癒力で、コラーゲン・エラスチンが生成されるため、皮膚組織が再生して新しい皮膚に入れ替わっていきます。

肌の新陳代謝が高まるので、トラブルのあった箇所は剥がれ落ち、皮膚が新しく生まれ変わります。そのため、開いた毛穴が引き締まり徐々に目立たなくなり、毛穴の悩みが改善されるのです。

ただし、ピコフラクショナルは毛穴の引き締め効果がメインとなるので、黒ずみや角栓などがある場合は、施術を受ける前に毛穴をきれいな状態にして受けることが大切です。

ピコフラクショナルが毛穴を改善できる理由

ピコフラクショナルの毛穴以外の効果

ピコフラクショナルは、総合的な肌トラブルを改善できます。毛穴以外の効果に、小じわ・ニキビ・ニキビ跡・シミ・肌のハリ改善など、多くの肌トラブルの改善が期待できます。

 
  • ・小じわ・肌のハリ
真皮層の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの分泌を促すため、肌にハリが出て、顔全体が引き締まります。  
  • ・ニキビ・ニキビ跡

過剰な皮脂分泌や毛穴の詰まりを解消します。アクネ菌の繁殖を防ぐため、ニキビ予防にも効果的です。真皮や皮下組織など深い層にも働きかけて皮膚組織を生まれ変わらせ、炎症後の皮膚表面の凹凸箇所をなめらかにします。

 
  • ・シミ

熱作用が少なく、衝撃波・圧力波というエネルギーで細かいメラニン色素を分解し、シミをきれいに取り除きます。肌もトーンアップしてきれいになります。

藤井クリニックのピコフラクショナル

藤井クリニックでは、最先端機器の「フォトナPQXピコレーザー」を使用してピコフラクショナル治療を行います。肌に与える負担を抑え、毛穴の開きやニキビ跡・肌の凹凸を改善に期待できるレーザー治療です。

従来の機器に比べ、パルス幅が短時間で、広い面積を均一に照射できます。施術中の痛みやダウンタイムも少なく、痛みに不安のある方にもおすすめです。実績のある医師によるカウンセリングで肌の状態を確認し、ご希望に沿った治療プランを決定していきます。

ピコフラクショナルに興味がある方は、お気軽に当院へご相談ください。 ご相談は、お電話・WEBフォーム・LINEにて受付けています。

PQXピコレーザーのページはこちら

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。


略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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