公開日: 2023年07月26日
更新日: 2024年12月06日
ピコレーザーのダウンタイムについて医師が解説
目次
今注目されている美容施術の中に、ピコレーザーがあります。 ピコレーザーは、従来のレーザー治療に比べて照射時間が短いため、痛みなどの副作用が少ないのが特徴です。メスを使う施術と比べてチャレンジしやすいメニューの1つですが、ピコレーザーにもダウンタイムや施術後の注意点があります。
当記事では、あまり知られていないピコレーザーの仕組みやダウンタイムについて詳しく解説していますので、施術をご検討の方はぜひご一読ください。
ピコレーザーとは
ピコレーザーは、短時間でレーザー照射が出来る治療法です。 ピコとは単位を表す言葉で「1兆分の1」をさします。1照射をピコ秒で行えるため、従来の機器よりも短時間で施術が可能です。照射時間の短縮により、お肌へのダメージや痛みの軽減も実現しました。
ピコレーザーには3つの照射モードがあり、お悩みに合わせて照射モードを変更することで、多くの肌悩みにアプローチできるのがメリットの1つです。
それぞれの照射方法には、以下のような特徴があります。
【ピコトーニング】
比較的弱い出力でレーザーを照射する方法。顔全体に照射することで、色素沈着を取り除く効果があります。シミ・肝斑・くすみの治療に効果的です。
【ピコスポット】
強い出力でピンポイントにレーザーを照射する方法。効果の実感が速いのが特徴です。シミやそばかすを集中的に治療したい場合に用います。
【ピコフラクショナル】
極細のレーザーを肌内部に点状照射する方法。深層部にまでアプローチできるので、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分を生成できます。小じわ・たるみ・毛穴の開き・ニキビ跡などの治療に効果的です。
3つの照射モードを切り替えることで、幅広いお悩みに対応できます。
ピコレーザーのダウンタイム
ピコレーザーは、従来のレーザー治療に比べて副作用が少ないことでも注目されていますが、全く無いわけではありません。照射モードによって、ダウンタイムや副作用は異なります。
【ピコトーニング】
低出力レーザーを使用するピコトーニングの場合、大きな副作用はありません。施術当日からメイクをすることも可能です。
しかし、施術直後は赤みやかゆみが生じることもありますので、肌を擦るなどの刺激には注意しましょう。もし赤みやかゆみが生じても、ほとんどの場合は当日中に治まります。
【ピコスポット】
高出力レーザーのため、施術箇所に赤みや内出血が生じることがあります。多くの場合、数日程度で落ち着きますので、あまり心配はいりません。
やがて、施術した箇所に薄いかさぶたが出来ることがあります。無理に剥がしてしまうと色素沈着に繋がりますので、かさぶたは自然に剥がれるのを待ちましょう。
【ピコフラクショナル】
肌質によって異なりますが、赤み・痛み・内出血の恐れがあります。
ピコフラクショナルではレーザーを点状に照射していくため、赤みや内出血も点状に出現することが多いです。
加えて、施術から1週間ほどは肌のざらつきが気になることもあります。症状改善のためにも、保湿をしっかり行いましょう。
ピコレーザーのダウンタイム中の注意点
ピコレーザー照射後は、日頃のセルフケアが重要です。 施術後は以下のことに注意して過ごしましょう。
- ・施術箇所を刺激しない
- ・紫外線対策を行う
- ・丁寧な保湿を心がける
- ・医師の指示に従う
施術後は副作用の有無にかかわらず、患部がとてもデリケートになっています。患部を強く擦る・かさぶたを無理に剥がすなど、肌への刺激となる行為は控えましょう。
さらに、レーザー照射後の肌は乾燥しやすい状態です。しっかりと保湿することで、ターンオーバーの乱れを防ぐことが出来ますので、いつも以上に丁寧なケアを行ってください。
保湿ケアと合わせて、日焼け止めクリームや日傘などを使い紫外線対策も入念に行いましょう。
ピコレーザーの効果が見られるまで
ピコレーザーの効果を実感できるまでの期間は、照射モードや肌質によって大きく異なります。照射パワーが強いピコスポットなら1度の施術でも効果を実感できますが、ピコトーニングやピコフラクショナルは、複数回施術を行わないと効果を実感できません。ピコレーザーなら5回程度、ピコフラクショナルなら3~5回程度の施術がおすすめです。
ただし、照射スケジュールを守らずに行うと、赤みや色素沈着に繋がります。医師と相談の上で施術スケジュールを組み、必ず守るようにしましょう。
ピコレーザー施術後の肌荒れについて
ピコレーザー施術後の肌は、レーザー照射によって軽いやけどを起こしている状態です。 数日~数週間程度は肌が乾燥しやすくなっていますので、丁寧に保湿してください。ここで保湿を怠ってしまうと、赤みや肌荒れを起こす原因になりますので、いつも以上にしっかりケアしましょう。
また、施術直後は肌にブツブツや赤みが生じることもあります。これはレーザー照射によって新陳代謝が早まった証拠で、一時的な症状です。ほとんどの場合は数日間で治まります。もし症状が続くようなら、担当の医師に相談しましょう。
ピコレーザーの痛み
ピコレーザーは、従来のレーザー機器よりも痛みが少ないのが特徴です。 とはいえ、痛みの感じ方には個人差がありますので、全ての方が痛みを感じないわけではありません。
ピコレーザーで感じる痛みの多くは、輪ゴムではじかれたような小さな痛みで、チクチクする程度です。我慢できないような強い痛みを感じる方はほとんどいません。 どうしても痛みに対して不安感が強い方は、麻酔クリームを使用した施術が可能です。事前にご相談ください。
まとめ
今回はピコレーザーについて解説しました。 ピコレーザーは副作用の少ない施術として注目されていますが、詳しい内容を知らなかった方も多いのではないでしょうか。間違った知識のまま治療することは危険ですので、施術を検討されている方は、必ず事前カウンセリングを受けましょう。
藤井クリニック(当クリニック)では、事前カウンセリングを無料で実施しております。事前にお悩みやご不安点を伺うことで、施術についてより詳しくお伝えすることが可能です。
当クリニックのピコレーザーは、フォトナ社の「PQXピコレーザー」を使用しています。PQXピコレーザーは照射もれを防止することができ、より効率的な治療が可能です。製造元のフォトナ社は、世界中のクリニックに導入されている老舗メーカーで多くの実績がありますので、より安心・安全な施術が実現するでしょう。
さらに、当クリニックは関西随一の実績を誇る美容クリニックとして、多くの患者様に施術を行って参りました。長きにわたり培ってきた経験と確かな技術がありますので、初めて施術を受けられる方でもご満足いただけるはずです。
カウンセリングや施術のご予約は、公式HP・公式LINE・お電話から承っております。 ご相談のみも可能ですので、ピコレーザーやその他の施術にご興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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