公開日: 2022年10月28日

更新日: 2024年12月20日

【フォトRF】美顔器とクリニックの違いは?

【フォトRF】美顔器とクリニックの違いは?

お顔のしみやくすみ、小じわなど、さまざまな肌の悩みにアプローチする「フォトRF」。

「クリニックで施術を受けるとそれなりに効果がありそうだけど、市販の美顔器とどう違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?

今回は、クリニックで受けるフォトRF施術と家庭用の美顔器の違いについてお伝えします。料金・効果の違いや、それぞれのメリットやデメリットを説明していますので、ぜひ参考にして、自分に合ったスキンケア方法を見つけてくださいね。

フォトRFとは

フォトRFとは、光エネルギー(IPL)と高周波エネルギー(RF)を使って、お顔の皮膚全体を治療する美容法です。主に肌のシミ治療に用いられ、他にもたるみや肌質の改善、さまざまな色素沈着も改善します。肌へのダメージを抑えて治療できることが大きな特徴です。

メディカルスキンケアの基本ともいえる施術で、美容医療初心者の人にもおすすめです。20代から80代まで、幅広い年齢層のスキンケアのベースとなる若返りの美容施術となっています。

フォトRFの施術概要をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

施術方法 光エネルギーで色調(しみ・そばかす・赤ら顔など)を改善し、
高周波エネルギーで肌のハリやキメを整えます。
施術時間 15分~30分
麻酔 必要なし
施術経過 数日間細かいかさぶたができることがあります。
痛み ほとんどなし
腫れ なし
傷跡 なし
内出血 なし
リスク・副作用 シミやそばかすが一時的に濃くなりますが、数日で改善します
施術頻度 3~4週間に一度。忙しければ2か月に一度でもOK
他施術との併用 イオン導入がおすすめ

フォトRFの仕組み

フォトRFには、肌にダメージを与えることなく真皮層へエネルギーを届ける仕組みがあります。フォトRFに使用される光エネルギー(IPL)と高周波エネルギー(RF)について説明します。

 

● 光エネルギー

光エネルギーは、メラニン色素の高いシミやそばかすに反応し、熱を発します。その熱によってメラニン色素を破壊していくのです。熱を発すると聞くと、やけどが気になるかもしれませんが、照射部分は常に冷却水でクーリングされるので、正常な皮膚にダメージはありません。

光エネルギーによって、正常な皮膚にダメージを与えることなく、シミのメラニン色素を破壊できるのです。

 

● 高周波エネルギー

従来の光単独の治療では、強い痛みややけどなどのリスクがありました。それは、日本人がもともと多くのメラニン色素を持っていて、正常な肌のメラニン色素にも光が反応するからです。

高周波エネルギーは、光とは異なる性質を持っていて、メラニンや血管の分布と無関係に働きます。そのため、表皮のメラニンに影響されることなく肌の奥へエネルギーを届けることができるのです。

フォトRFでは、光エネルギーと高周波エネルギーを組み合わせて使用することで、ダメージを抑えた効果的な治療が可能となりました。

美顔器でできること

美顔器にはEMS美顔器や超音波美顔器、RF美顔器などたくさんの種類があります。その中から、今回はRF美顔器でできることを詳しく見ていきましょう。

RFとは電磁波の一種であるラジオ波のことで、医療現場でも使用される肌に安全な電磁波です。家庭用の美顔器には、クリニックで施術に使用する高周波エネルギー(RF)よりも低めの出力範囲が設定されています。

RF美顔器は、ラジオ波を照射することで発生するジュール熱という熱を利用して肌を内側から温めます。肌の温度が上がることで血行促進やリンパの流れを改善し、美容成分が浸透しやすくするのが目的です。また、真皮層のコラーゲン生成を促すので、たるみの改善やハリ、弾力アップの効果が期待できます。

 

● 美顔器のメリット

家庭用美顔器を使用する一番のメリットは、料金が安く済むことです。人気のモデルでも2万円台や3万円台で購入できます。

好きな時間に好きなだけケアできるということも、忙しい人にとっては大きなメリットです。

 

● 美顔器のデメリット

デメリットは、専門的なアドバイスはもらえないというところです。
クリニックでの施術であれば、個人の肌質や状態に合ったメニューが提案されプロの施術を受けられますが、セルフケアの場合は自分の判断でケアすることになります。

クリニックの治療でできること

クリニックの治療でできること

シミやたるみ、毛穴の開きやニキビ、赤ら顔などにアプローチできるフォトRFは、これからの時代、スキンケア化粧品と同じように基本のスキンケアとして取り入れてもらいたいメディカルスキンケアです。

色素沈着にも効果を発揮しますが、ひとつのシミを消すというよりも、お肌全体を若々しく弾力のある肌へ導く総合的な美肌治療となっています。

 

● クリニックのメリット

クリニックでは、個人の肌の状態に合った施術メニューを提案してもらえるなど、プロのアドバイスを貰えることが大きなメリットです。

クリニックでは、まずカウンセリングでひとりひとりの肌の状態をヒアリングすることがほとんどです。フォトRFにも種類がありますので、個人に合った機種やメニューを提案してもらえます。

また、家庭用の美顔器では対応できない高周波を使った施術が可能なので、より高い効果が期待できます。

 

● クリニックのデメリット

家庭用の美顔器と比較した場合のクリニックのデメリットは、料金が高額という点です。
安全に高い効果を出すためには専門機器が必要であり、医師をはじめ、専門知識を持つスタッフによる対応には、どうしてもコストがかかります。

美顔器とクリニックの値段と効果の違い

美顔器とクリニックのフォトRF、気になるのは値段と効果の違いです。それぞれの値段と効果を比較していきましょう。

 

● 美顔器の値段

美顔器の価格帯を以下にまとめました。美顔器の中でも高額なものは、クリニックで使用する技術を用いたものがあります。

1万円未満 シンプルな機能の美顔器やスチーマー
2万円台、3万円台 RF美顔器など、自宅でエステ気分が味わえる美顔器
5万円以上 医療メーカーや美容クリニックが開発に携わるなど、本格的な機能が搭載されている美顔器

美顔器は、一度購入すれば好きな時間に何度も使用することができます。注意点として、専用の美容液やジェルが必要な場合は、機種そのものの料金に加えて美容液などのランニングコストが別途必要になります。

 

● 美顔器の効果

RF美顔器を使用する場合に期待できる主な効果は、以下の通りです。

1.むくみの解消
 肌の内部を温めることにより、冷えが原因のむくみを解消します。

2.脂肪の燃焼
 肌の内部を温めることにより、脂肪が燃焼されやすくなります。

3.セルライトの解消
 老廃物と一緒に凝り固まった脂肪を柔らかくし、セルライトを解消します。

4.アンチエイジング
 コラーゲンの生成を活発化し、しわやたるみに働きかけます。

家庭用の美顔器は、正しい方法で継続して使用することにより、効果が得られるようです。安全性を考慮して、クリニックの機器に比べると出力は低く設定されています。一度の使用で目に見える効果をえることは難しいかもしれません。

 

● クリニックでのフォトRFの料金相場

クリニックでフォトRFの施術を受ける場合は、1万円~3万円台が料金の相場です。一度きりでなく、繰り返し施術を受ける場合が多いので、複数回のセット料金が設定されているクリニックもあります。

 

● クリニックで受けるフォトRF施術の効果

一方で、クリニックのフォトRF施術では、出力が高い分、期待できる効果に違いがあります。主な効果は以下の6つです。

1.しみやそばかすの改善
 光エネルギーと高周波エネルギーが、シミやそばかすの原因であるメラニンに作用します。

2.くすみの改善
 メラニンを排出する働きによってくすみの改善し、透明感のある肌へ導きます。

3.赤ら顔の改善
 毛細血管の拡張を抑制し、赤ら顔を改善します。

4.小じわの改善し、ハリ・つやのある肌へ
 肌内部のコラーゲンやエラスチンを生成し、ハリのある肌へ導きます。

5.毛穴の開きの改善
 肌内部のコラーゲンやエラスチンの生成を促すことで、肌を整えます。

6.産毛の脱毛
 今までのレーザー治療では難しかった細い毛の脱毛にも効果的です。

クリニックでの施術は、一度の施術でも効果は期待できますが、定期的に行うことでより高い効果が得られます。費用面も含めて、適切な頻度や回数を医師に相談してみましょう。

まとめ

今回は、メディカルスキンケアの基本ともいえるフォトRFと、家庭用の美顔器の違いについて説明してきました。

家庭用美顔器は、クリニックでの施術に比べると安価で好きな時間にケアできることがメリットですが、専門的なアドバイスはなく自己判断でスキンケアを行うことになります。また、美容医療の現場で使用する機器と比べるとラジオ波の出力が弱く、効果は限定的です。

クリニックで受けるフォトRFは、プロが一人一人の肌の状態を確認したうえで施術を行います。また、使用する機器はクリニックによって違うものの、家庭用の美顔器よりも出力が高く、効果も期待できます。

フォトRFは、ヨーロッパではすでに日ごろのスキンケアとして取り入れられているほど、基本的なスキンケアです。

藤井クリニックでは、「フォトRFをみなさまのスキンケアの柱として取り入れて頂きたい」「長く続けて頂きたい」という思いから、美白オーロラ(フォトRF-SR・フォトRF-SRA)の大幅値下げを決定いたしました。詳しくは、こちらのページをご確認ください。
https://www.fujiiclinic-umeda.com/beauty/photo

当院では、美容クリニックへのご来院が初めての方にもご安心いただけるよう、初診無料でカウンセリングいたします。小さな不安でもお気軽にご相談くださいね。

ご相談は、初診・再診問わず、お電話・WEBフォーム・LINEにて受付中です。

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。


略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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