ダーマペンでニキビ治療ができる?美容皮膚科医が解説します!

ダーマペンでニキビ治療ができる?美容皮膚科医が解説します!

ダーマペンは、肌が本来持っている自然治癒力を向上させることを目的としたニキビ治療法です。

本記事ではダーマペンの仕組みや、ニキビ治療の効果について、美容皮膚科医が解説します。ニキビ跡にコンプレックスをお持ちの方、ニキビ跡の改善に有効な治療法をお探しの方はぜひチェックしてみてください。

最近話題のダーマペンとは

ダーマペンは、ニキビ跡の治療に用いられる治療法です。主な特徴について解説します。

 

● ダーマペンとは

ダーマペンは、髪の毛より細い超極細の針が高密度についたペン型の医療機器を使用するニキビ治療法です。皮膚に小さな穴を開けることで、傷を治そうとする自然治癒力を引き出し、皮膚を再生させることを目的にしています。

ニキビ跡だけではなく、しわ・たるみ・毛穴・傷跡・妊娠線・薄毛など幅広い効果が期待されています。部位によっては引っ掛かれているように感じる方もいますが、表面麻酔をしてから施術をするため、ほぼ無痛です。超極細の針を使用するため傷が少なくダウンタイムが短いことから、安心して受けられるニキビ治療として近年注目を集めています。

 

● ダーマローラーとの違い

ダーマペンと似た施術方法に、ダーマローラーと呼ばれる器具を用いた治療方法があります。ダーマローラーは微細な針がついたローラーを転がしながら皮膚を刺激し、ニキビ跡を治療する方法です。

ダーマローラーと違い、ダーマペンは針の長さを自在に調整できる点が特徴です。針を深部にまで刺すことで、深くまで残ってしまったニキビ跡の効果が期待できます。また、ペン型の器具であるため目の下などピンポイントに施術を実施することができます。施術部位が狭いことから肌への負担が少なく、痛みが少ない点もダーマローラーとの大きな違いといえるでしょう。

ダーマペンの仕組み

「ダーマペン」は2010年の登場から進化を繰り返し、現在は最新型モデル「ダーマペン4」を指すことが主流です。以下にダーマペンの仕組みや施術の流れについて解説します。

 

● ニキビ跡がきれいになる仕組み

ダーマペンは16本の針が1秒間に約120回振動し、1920個の穴を開けることができます。一定の圧力で振動を与えながら均一に針を刺すことで、針が肌に入る際の不快感を和らげ、痛みを感じにくくなります。

皮膚に傷ができると、肌は自然治癒力によって元の肌の状態に戻そうとします。その過程でコラーゲンやエラスチンなどが増加することで毛穴のたるみやニキビ跡などが改善します。ダーマペンを使用する際に成長因子を含む成分などを浸透させることで、よりお肌の悩みの改善が期待できます。

 

● 針の深さを0.1mm単位で調整できる

ダーマペンでは針の深さを0.1mm単位で細かく調整できます。肌の状態や悩みに合わせて、針の届く深さを変えて施術を行うことが可能です。

皮膚の薄い目元やおでこ、口の周りなどには短い針を、クレーター状のニキビ跡や凸凹としたお肌の厚い部分には皮膚の最も深い層まで届く長い針を使用することで効果を発揮します。
長い針は高い効果が得られる反面、ダウンタイムが長くなるデメリットも。改善効果とのバランスを見て施術を行うことが重要です。

 

● ダーマペン施術の流れ

当クリニックを例に、施術の流れをご紹介します。

1.洗顔
2.麻酔クリームを塗布し、30分放置する
3.麻酔クリームをふき取る
4.施術部位を区画に分け、製剤を塗布する
5.施術(約20分)
6.製剤が吸収されたら、冷たいマスクで顔を覆う
7.マスクをはがす

麻酔クリームを使用するため、施術中の痛みはほとんどありません。麻酔が切れた後は赤みやヒリヒリ感がありますが24時間~36時間程度で引くことがほとんどです。冷たいパックを行うことで、治療直後のほてりを抑え、成分をしっかり浸透させることができます。
施術後12時間は顔を濡らさないよう注意が必要ですが、その後は通常通りの洗顔、スキンケア、メイクが可能です。

 

● 施術用美容液について

ダーマペンでは、以下のような施術用美容液と組み合わせることで、様々な改善効果が期待できます。

美容液特徴
ハイラアクティブ

ダーマペンのベースとしておすすめ
高濃度のヒアルロン酸配合
幅広い肌タイプに使える

PRX-T33(ヴェルヴェットスキン)

「PRX-T33」を使ったマッサージピールとダーマペンの組み合わせは、
「ヴェルヴェットスキン」と呼ばれる治療方法
肌のハリの改善を目指せる

レチナールアクティブ

高濃度ビタミンA(レチンアルデヒド)が主成分
たるみやシワ、くすみ、色むら、ニキビ跡、毛穴の修復など幅広い効果を発揮
敏感肌の方でも使用可能

ボトックス

自然な表情を保ったまま小じわの改善や毛穴の引き締めなどが期待できる

プラセンタ

ふっくらとしたハリのある肌を目指せる

ニキビができるメカニズム

ニキビができるメカニズム

思春期にできるニキビと大人になってできるニキビは違うものと思われがちですが、ニキビができるマケニズムは同じです。ニキビが発生する要因を知り、適切なケアにつなげましょう。

 

● ニキビが発生する要因

ニキビが発生する要因は次の3つです。

1.毛穴の詰まり
2.皮脂の過剰な分泌
3.ニキビの元となるアクネ菌の増殖

肌は約28日のサイクルで古い角質がはがれ、新しい皮膚細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しています。通常、皮脂は毛穴から汗とともに排出されますが、睡眠不足や疲労などでターンオーバーがうまく機能しないと、毛穴の角質が厚くなり毛穴の出口がふさがれ皮脂がつまってしまいます。その結果、皮脂を栄養源とするアクネ菌が増殖し、炎症がおこることでニキビが発生します。

 

ニキビ跡について

炎症を起こしたニキビは膿が外に出るか、また中で吸収されることで治まっていきます。ニキビが治まった後も、陥没したような跡やシミなどの色素沈着となって残る場合も少なくありません。特に赤くぶよぶよした膿がたまって痛みを感じるなど、炎症症状が進んだニキビは跡が残りやすく注意が必要です。

ニキビ跡は自然に治ることもありますが、治るまでに時間がかかることもあります。治らず残ってしまったニキビ跡に有効なのがダーマペンです。治療を施すことでコラーゲンやエラスチンなどが増幅し、肌の再生が促される過程でニキビ跡を目立たなくすることができます。

ニキビの種類

ダーマペンで効果が得られやすい3つのニキビ跡についてご紹介します。

 

● クレーター状(萎縮性瘢痕)のニキビ跡

ニキビによって炎症が起こると、白血球による炎症を抑制するため皮膚の真皮層を傷つけます。さらにアクネ菌によって多くの皮膚が損傷してしまうと、表皮成分がなくなり再生ができなくなってしまいます。その結果コラーゲン不足により肌が修復できず、クレーター状のニキビ跡ができてしまいます。

ダーマペンでは施術によりコラーゲンが増加し、傷ついた真皮組織の上部を覆うように補充されます。

 

● ケロイド(肥厚性瘢痕)のニキビ跡

ケロイド状のニキビ跡は、クレーター状とは逆に破壊された組織を修復しようと過剰にコラーゲンが生成されてしまうことで発生します。

ダーマペンで刺激を与えることで肌の再生を促し、ケロイド状のニキビ跡にも効果を発揮することができます。

 

● 色素沈着したニキビ跡

色素沈着は、ターンオーバーにより対外へ排出されることできれいな肌が実現します。
ダーマペンの施術ではターンオーバーを促すため、色素を輩出する働きも期待できます。

ダーマペン治療のニキビへの効果

ダーマペンは、3つのニキビ跡に効果を発揮することをご紹介しました。ダーマペン治療の効果が実感できる期間や回数、ダーマペンで効果を発揮できないケースについてご紹介します。

 

● 効果を実感できるまでの期間

ダーマペンの施術後、ニキビ跡への効果を実感できるまでの期間や回数は、症状によって異なります。もともと備わっている傷の治りの早さやニキビ跡の状態によって異なるからです。

ほとんどの方が1度の治療で肌質の変化を感じられますが、3回~5回治療を受けることで、より効果を実感できます。1人1人の肌の症状や悩みによって治療方針は異なるため、担当医と相談しながら根気よく続けることが大事です。

出血しない深さの治療であれば2~4週間おきに、出血する深さの治療であれば6~8週間おきに治療を受けることをおすすめします。

 

● ダーマペンの効果が見られないケース

炎症が見られるニキビ跡をダーマペンで刺激すると、ニキビが悪化したりニキビ跡が残ってしまったりする可能性があります。お肌に以下のような症状がみられる際は、先に炎症の抑制を促すケアから始めるとよいでしょう。

・ニキビが治ったように見えるが、赤く跡が残っている
・ニキビ跡に膿が残っている・しこりがある

 

● より効果を上げるためにできること

ダーマペンの効果を上げるためのポイントは、生活習慣を見直し肌の再生力を上げること。
ダーマペンは、ターンオーバーによって肌を再生する治療法です。そのため、ダーマペンの治療と並行して、ストレスを減らす生活習慣を送り、ターンオーバーが正常に機能できる状態にしておくことが重要です。

まとめ

ダーマペンは極細の針を肌に刺して「わざと傷を作る」ことにより、その創傷治癒過程で起こるコラーゲン生成を期待した美肌治療法です。当院では最新型のダーマペン4を導入し、さまざまな有効成分を組み合わせたメニューをご用意しております。カウンセリングの際に肌の悩みにあわせた施術をご紹介させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約10000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

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