公開日: 2022年04月22日

更新日: 2024年12月20日

シミ消しに効果があるのは?クリームでも消える?

シミ消しに効果があるのは?クリームでも消える?

 

年齢を重ねると、どうしてもシミは増えてきてしまいます。しかし「仕方がない」とあきらめることはできませんよね?

まずはクリームなどの化粧品でケアしたいという方が多いと思いますが、セルフケアでは改善できないシミがあるのをご存知でしょうか。
適切なシミ対策をするために、まずシミができる理由、シミの種類を知りましょう。

この記事では、シミができる理由、クリームでのケアについて、またセルフケアができない場合のレーザー治療についてご紹介します。
理想の肌に近づく第一歩として、ぜひご覧ください。

シミができる理由

シミの元はメラニンです。お肌のターンオーバーが正常であれば、メラニンが生成されても時間の経過とともになくなり、シミにもなりません。しかし、ターンオーバーのサイクルが乱れ、メラニン色素が沈着してしまうとシミになってしまいます。

何らかの要因によってメラニン色素の生成、ターンオーバーが間に合わないと、シミができてしまうのです。

メラニン色素の生成が増えたり、ターンオーバーが乱れたりする要因としては、ホルモンバランスや外的要因など、様々なものが考えられます。

ここでは次の3つの要因をご説明します。

  • 紫外線
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 外部からの刺激

紫外線

メラニンは紫外線から肌を守るために生成されます。メラニン色素ができることで、肌の内部が紫外線によるダメージを受けないよう保護しているのです。

メラニン色素は肌を守ってくれるものとはいっても、シミが気になる方にとっては、メラニン色素ができるだけ生成されないに越したことはありません。

日焼け止めや日傘などを活用し、紫外線対策をしっかり行いましょう。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンはお肌の状態に影響します。女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つがあり、それぞれ生理の周期に合わせて多く分泌される時期があります。

「エストロゲン」は、丸みのある、いわゆる女性らしい体を作るホルモンで、コラーゲンの生成を促して美肌を作ります。40代後半ごろから急激に減り始めます。

「プロゲステロン」は体温を上げたり、皮脂の分泌を促したりする作用があります。

これらの女性ホルモンはわずかな量で大きく作用するため、ストレスや睡眠不足などでバランスを崩しやすいものです。

ホルモンバランスが乱れると、ターンオーバーのサイクルも乱れてしまうため、シミが増える恐れがあります。健康的な生活やお肌のためにも、ホルモンバランスを整える生活を意識すると良いでしょう。

外部からの刺激

特に顔は常に外気に触れており、外部からの刺激を受けやすい状態です。紫外線だけでなく、大気汚染やマスクなどの摩擦、自分の肌に合わない化粧品によっても、メラニン色素を生成しているメラノサイトを刺激してシミの原因となる場合があります。

クリームでできるシミケア

シミが気になったとき、まずは市販のクリームなどでケアしたいという方がほとんどではないでしょうか。

シミを消したいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、クリームを毎日使ってもシミが消えるまでには時間がかかります。

シミ対策のクリームを使う目的は主に、「ターンオーバーのサイクルを整えること」「シミの元となるメラニン色素の生成を抑えること」です。

ターンオーバーが進めば、古い角質とともにメラニンも排出されるため、いずれ今あるシミはなくなります。

ターンオーバーのサイクルは30代でひと月ほど、50代では2か月近くと言われています。

クリームでケアすることはとても大切ですが、今あるシミをすぐに消すものではないということをよく理解しておきましょう。

しかし、クリームでケアしてメラニン色素の生成を抑えておけば、新たなシミを作らずにすみます。

また、抗酸化作用のあるビタミンCを配合したクリームであれば、黒くなったメラニンを元に戻し、シミを薄くする効果が期待できます。

クリームがシミ除去に即効性はないとしても、シミ対策としてスキンケアは非常に大切ですので、ご自分のお肌に合うクリームを見つけてきちんとケアしましょう。

クリームでケアできるシミの種類

シミには、クリームでケアできるものと、できないものがあります。シミの種類によっては、いくら高価なクリームを使用してもシミが薄くならない場合もあります。まずはシミの種類を知っておきましょう。
顔にできるシミの代表的なものは以下の4種類です。

  • 老人性色素斑
  • 炎症性色素沈着
  • 肝斑(かんぱん)
  • そばかす

このうち、そばかすだけはクリームなどのスキンケアで改善するのが難しいものになります。
それぞれのシミの特徴を見ていきましょう。

老人性色素斑

紫外線によってできるシミで、加齢とともにできやすくなります。

一般的に「シミ」と言われるのがこの種類で、先ほどご説明したメラニン色素によるシミです。
40代以上になると、この老人性色素斑を気にされる方が増えてきますが、20代でもできてしまう場合があります。

紫外線対策でメラニン色素の生成を抑え、適切なスキンケアや食生活でターンオーバーのサイクルを整えることが対策となります。
クリームによってケアできるシミです。

炎症性色素沈着

虫刺されやニキビ、火傷などの炎症が起こった跡にできるシミです。
炎症が起こると、メラニン色素を生成するメラノサイトが刺激されます。その刺激によって作られたメラニン色素が肌に残ってしまうとシミになります。
炎症によって赤みがでますが、その赤みが引いた後に出る場合が多いです。
その部分に紫外線を浴びることで、シミが消えにくくなる場合もありますので、炎症が起こった際は普段よりもしっかりとしたシミ対策をおすすめします。
こちらもクリームによってケアできるシミです。

肝斑(かんぱん)

女性ホルモンの乱れによってできるシミが肝斑です。近年テレビCMなどでも聞くようになりましたので、ご存じの方も多いかもしれません。
主に両頬の高い位置に、左右対称となって現れます。30代~50代の女性に肝斑でお悩みの方が多くいらっしゃいます。
それは、更年期にさしかかる時期に女性ホルモンが大きく乱れるからと考えられています。それ以上の年代になってから肝斑を発症することはほとんどありません。
こちらは、クリームでのケアが可能です。
その他のシミと肝斑の見分け方として、”左右対称にできる”という特徴があげられますが、左右対称にできていれば必ずしも肝斑と言い切れるわけではありません。適切なケアのためには、一度専門医などに相談することをおすすめします。

そばかす

そばかすは、クリームで薄くするなどのケアができないシミの種類です。
遺伝的な要因でできるシミで、子どもの頃からできはじめ思春期に濃くなるのが特徴です(個人差があります)。
そばかすの原因は遺伝的なものですので、クリームなどでケアして完全になくすのは難しいでしょう。しかし、紫外線対策やターンオーバーの促進などにより、さらに濃くなるのを防ぐことは可能です。

クリームで消えないシミの治療法

クリームで消えないシミの治療法

クリームなどでのスキンケアでは効果を実感できるまでに長い期間が必要です。
シミを短期間で消したい場合や市販のクリームでは消えないシミの対策には、専門クリニックでのレーザー治療がおすすめです。
ひとくちに「レーザー治療」と言っても複数の種類がありますが、ここでは、次の2種類のレーザー治療についてご紹介します。

  • Qスイッチヤグレーザー
  • レーザートーニング

関連記事:シミ取りにはレーザーがいい?注意点や効果について解説

Qスイッチヤグレーザー

Qスイッチヤグレーザーには、1064nmと532nmの2つの波長があります。シミやあざなど症状に応じて波長を使い分けることにより、幅広い種類のシミに対応できます。特に老人性色素斑やそばかすに効果的ですが、同じシミの一種である肝斑の治療には向いていないのでご注意ください。

▼特徴

Qスイッチヤグレーザーの特徴には次のようなものがあります。

  • 治療の際に出血したり傷跡が残ったりする心配がありません。照射した部分には施術直後かさぶたができ、10日ほどたつと赤みが出ますが、施術後ひと月ほど経過すると綺麗になります。
  • レーザー光線はX線と異なり、赤外線・可視光線領域の波長の光なので安全です。
  • レーザー照射時の痛みは、輪ゴムをはじいた程度の痛みです。塗り薬による麻酔もありますのでご安心ください。
  • シミ、そばかすの症状の大きさや色の濃さに応じてパワーを調節することができます。適切な治療により、お肌に負担をかけません。
  • 最新技術により、均一な照射が可能です。重ねて照射する必要もないので、お肌に負担もかかりません。ムラなく正確に治療することができます。

▼しくみ

ヤグレーザーは、メラニン色素にのみ吸収され、メラニンを破壊し、分解します。正常な皮膚や血管にはほとんど影響がありませんので安心です。
分解されたメラニンは、ターンオーバーによって排出されます。施術後4週間ほどでシミが目立たなくなります。
※メラニン色素の深さや色調によって反応が十分でない場合や、反応してもメラニンの排出が見られないこともあります。

関連記事:シミを消したい!治療法ごとのメリット、デメリットをご紹介

レーザートーニング

レーザートーニングは、肝斑治療に最も効果的だと言われています。

先ほどご紹介したQスイッチヤグレーザーのように、肝斑にレーザー治療は向かず、むしろ症状を悪化させるものでした。
薬やスキンケアによる、時間のかかる治療が必要でしたが、レーザートーニングの開発により、よりスピーディな治療が可能となりました。
肝斑だけでなく、複合的なシミの対策のできる総合的な美肌治療器ですので、幅広い種類のシミに悩む方におすすめできます。ひらいた毛穴にも効果を発揮しますので、ピンとハリのあるキメの整った肌を目指せます。

▼特徴

レーザートーニングには次のような特徴があります。

  • レーザートーニング治療は照射ムラの少ない効率的な治療を可能にします。
  • 肌に炎症を起こさせないくらいの弱いパワーでレーザーを照射し、徐々にメラニンを破壊していきます。そのため安全で確実な治療が可能となります。
  • レーザートーニングの効果の感じ方には個人差があります。1回で効果を感じられることは少なく、目安としては5~10回の施術が必要です。
  • 施術後ダウンタイムなしで、メイクをしてお帰りいただけます。

▼しくみ

非常に高いピークパワーを安定して照射でき、強力なエネルギーは皮膚の深部へ到達し、深在性色素疾患に高い反応を示します。
さらに、独自技術による理想的なビームプロファイルにより、治療効率を高め、トラブルの少ない治療を実現します。

シミを悪化させないためのケアと美容クリニックでの施術

シミは紫外線や外部からの刺激、ホルモンバランスの乱れによってできやすくなります。特に女性は女性ホルモンと肌のターンオーバーのサイクルが密接に関わっているため、睡眠時間をしっかりとることや、健康的な生活を送ることが重要です。

セルフケアでできるシミ対策をご紹介します。

  • 効果的なUVケア
  • 食生活や生活習慣の見直し
  • 正しいスキンケアの実践
  • 医薬品でシミを薄くする


できてしまったシミはセルフケアで完全に消すことはできないため、長い時間をかけて目立たなくしていくのが限界です。
つまり、セルフケアでは今困っているシミを完全に消すことが難しいのです。

本格的にシミを消したい方は美容クリニックでの施術がおすすめです。レーザー治療で気になるシミを撃退し、美しい肌を取り戻しましょう。

まとめ

シミ対策にはまず、紫外線対策、適切なスキンケア、生活習慣を整えるなどの対策が基本です。

シミには、クリームでのケアが可能なものと、そばかすのように化粧品によるセルフケアでは改善が難しいものがあります。

シミの種類は見分けるのが難しい場合もありますので、シミを本格的に治療したい方は一度当クリニックにご相談ください。

藤井クリニックでは、はっきりと結果を求めたい方のご希望に応える医療を提供いたします。
患者様に合わせた、綺麗になるための美肌・アンチエイジング医療でこれまで多くの方にご満足いただいてきました。

一時的な治療ではなく、加齢とともに増えていくお肌の悩みに寄り添う主治医としてお付き合いしていきたいと思っております。

特にレーザートーニングにおいては、関西一の実績を誇っております。確かな技術と多くの患者様からの信頼をいただいておりますので、安心してご相談ください。

レーザートーニングの施術実績についてはこちらをご確認ください。

レーザートーニングの
肝斑治療の施術例

Qスイッチヤグレーザーについてはこちらに詳しくご紹介しています。

シミ治療に
Qスイッチヤグレーザー

レーザー治療に不安がある方には、高濃度ビタミンC注射などもご提案しております。

高濃度ビタミンC
点滴療法

当クリニックでは、美容施術は女性専用とさせていただいております。
完全個室でカウンセリングを行いますので、プライバシーはしっかり守られます。安心してご相談いただける環境を整えております。

また、不安や疑問をしっかり解消してから施術を受けていただくため、初診無料でカウンセリングを行っております。

美容クリニックの受診が初めてという方も、ぜひ一度ご相談ください。
患者様のご希望、理想に近づくお手伝いをさせていただきます。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。


略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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