シミを消したい!治療法ごとのメリット、デメリットをご紹介

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シミを消したい!治療法ごとのメリット、デメリットをご紹介

年齢を重ねるごとに気になり始める顔のシミ。メイクで隠すのではなく、根本から解決したいという方も多いでしょう。
シミのケアにはクリーム・サプリ・レーザー治療などさまざまな方法があり、それぞれコストや効果を得られるまでの期間に違いがあります。治療法ごとの特徴をよく把握したうえで、自分に適している方法を選ばなければなりません。
この記事は、シミの治療法別にメリット・デメリットをまとめました。シミ対策の知識を深めて、美しい素肌を手に入れましょう。

シミができる理由

シミの原因を知らないままだと、せっかく改善できても、また繰り返してしまうこともあるでしょう。シミが発生する原因を知ることで、シミ予防につなげられます。
シミの原因として考えられるのは、主に以下の5つです。

原因➀:紫外線

シミの最も大きな原因は紫外線。シミは肌を守るために生成されたメラニンが、肌に沈着したものです。
たくさんの紫外線を浴びると、表皮と真皮の境界にあたるメラノサイト(色素細胞)は、大量のメラニンを生成します。紫外線にはUV-AとUV-Bがありますが、とくに刺激が強いのはUV-Bです。

  • UV-A
    UV-Bに比べて刺激は弱いものの、波長が長いことが特徴です。肌の奥底まで到達しやすく、長い時間をかけて肌に悪影響を及ぼします。
    曇りの日にも降り注いでおり、窓ガラスも通り抜けやすい性質です。曇りの日や建物の中にいるときも、油断せずに対策しましょう。

  • UV-B
    UV-Aよりも刺激が強く、真夏の炎天下で長期間活動していると、肌が赤く日焼けしたり、ヒリヒリと痛んだりします。
    細胞を傷つける恐れもあり、シミに限らず皮膚がんの原因にもなるため、日傘を使うなどして直射日光を遮るのが大切です。

原因➁:活性酸素

活性酸素とは、ほかの物質を酸化させる力が強い酸素です。体内の活性酸素量が増えすぎると、メラノサイトを刺激して大量のメラニンを発生させる原因になります。
活性酸素が増える原因は、紫外線・ストレス・アルコール・タバコ・激しい運動などさまざまです。生活習慣を見直すことで、活性酸素の増加を防げます。

原因➂:ターンオーバーの乱れ

生成されたメラニンは、ターンオーバーによって通常は自然に剥がれ落ちます。ターンオーバーとは、肌の細胞が一定のサイクルで新しく生まれ変わるしくみです。しかし、ターンオーバーのサイクルが乱れるとメラニンを排出できず、シミに発展してしまいます。
ターンオーバーが乱れてしまうのは、メラニンの大量生成・睡眠不足・栄養不足などが原因です。

原因➃:色素沈着

肌へ物理的に刺激を与えるのも、メラニンの発生を促してしまう原因です。たとえばケガ・虫刺され・ニキビなどでメラノサイトが刺激されます。かゆくて強くかいてしまうと、メラニンが大量に発生し、炎症がおさまっても肌に沈着してしまうのです。

原因⑤:女性ホルモンの乱れ

女性ホルモンのバランスが不安定になると、通常よりも多くメラニンが発生する可能性があります。女性ホルモンが乱れるのは、妊娠・出産・加齢・ストレスなどさまざまです。

セルフケアが有効なシミの種類

シミができる環境と要因はさまざまなように、シミの種類も多様で対処法も異なります。まずはセルフケアが有効なシミの種類について簡単に解説します。

炎症性色素沈着

炎症性色素沈着

 

炎症性色素沈着は肌に起きた炎症の後にできるシミで、やけどや怪我、虫刺され、かぶれ、発疹などがきっかけでできます。皮膚の炎症が収まって赤みが引いた後、肌の内側に色素が残ってしまうことで発生します

色素が沈着する主な原因はメラニンの過剰生成です。新しく作られた肌に色素が残ったもので、通常は時間が経つと薄くなり徐々に消えていきます。肌の新陳代謝(ターンオーバー)が活発な方であれば、早くて半年以内で消えますが、だいたい1年以内には自然になくなっていくのが通常です。

ただし、紫外線によって褐色や黒などのシミとして残ってしまうこともあるため、紫外線対策と美白ケアを欠かさないことが大切です。

老人性色素斑

老人性色素斑

 

老人性色素斑は、紫外線による日焼けや加齢が原因で生成されるシミです。普段日に当たることが多い箇所にできることが多く、「日光黒子」とも呼ばれています。顔に限らず腕や肩、手首などに、数㎜から数㎝の茶色いシミとしてできます。

老人性色素斑ができる原因は、加齢や長年積み重ねてきた肌への刺激であることが多いです。そのため、30代~40代以降の方によく見られます。肌への急激な炎症がきっかけではないため、痛みや痒みはありません。一度シミが浮き上がると完全に消すのは難しいですが、美白対策をすることでセルフケアが可能です。

肝斑

肝斑

 

肝斑は、左右の頬骨のあたりに浮き上がる褐色のシミです。女性ホルモンが影響しており、中高年の女性によく現れます。肝斑は紫外線や外傷など他のシミが発生する原因とは異なり、日焼け対策を欠かさずしていてもできます。

肝斑の改善策にはサプリメントの服用があります。主にビタミンC、Eやトラネキサム酸のサプリメントを病院で処方してもらったり、市販品を購入したりして入手できます。ただし、トラネキサム酸は止血作用がある成分のため、血管に疾患がある方は服用前に医師や薬剤師に相談しましょう。

セルフケアで消せないシミの種類

シミをセルフケアで対処できればベストですが、消せないシミもあります。ここでは、治療で対応すべきシミの種類を紹介します。

脂漏性角化症

脂漏性角化症

 

脂漏性角化症は、老人性色素斑が進行して皮膚が盛り上がった状態のシミです。1~2㎜の小さなものから数センチまで大きくなったイボ状のものもあり、形状や色、肌触りはそれぞれです。

紫外線によって皮膚細胞に異常が起きて盛り上がったもので、その原因は日焼けだけでなく加齢や以前もあるとされています。そのため、セルフケアで対応することは困難です。

雀卵斑(そばかす)

雀卵斑(そばかす)

 

雀卵斑(そばかす)は、鼻を中心として両頬などにかけてできる3㎜以下の薄い茶褐色のシミです。顔のほかに腕や胸、背中にもできます。

雀卵斑は遺伝性で幼少期から現れ、紫外線を浴びると濃くなるのが特徴です。思春期にかけて目立つようになり、大人になるにつれて目立たなくなる場合があります。

遺伝性のため、セルフケアでできることは濃くしないための紫外線対策とスキンケアくらいです。消すためにはレーザー治療がおすすめです。

ADM

ADMは、後天性真皮メラノサイトーシス(Aquired dermal melanocytosis)というシミの一種です。

見た目には他のシミと区別がつきにくいのですが、ADMは深い層(真皮層)にできることから、色に特徴があります。灰色から少し青みのある褐色をしていることが多いです。

真皮層にてメラノサイトが活性化し、頬骨の上部に左右対称でシミが浮き上がるのが特徴です。ADMは成人期になり後天的にできることが多く、あざの種類に分類されています。

花弁状色素斑

花弁状色素斑は、急激に日焼けをした際などにできやすいシミです。花弁のような形をしていることからこの名称がついています。大量の紫外線を浴びることで、大量生成されたメラニンが残ってしまった状態です。

背中や肩にできるシミには雀卵斑(そばかす)もありますが、花弁状色素斑に遺伝性はありません。ただし、肌の奥にある層が紫外線によってダメージを受けるため、一度できてしまったものをセルフケアで消すことは難しいでしょう。

肌がダメージを受けないために、夏場の海水浴場など強力な日差しがある環境では紫外線対策を徹底することが大切です。

クリームでのシミケア(メリット・デメリット)

クリームを使うことで、肌の外側からシミにアプローチできます。クリームを選ぶ際は、厚生労働省の認可を受けた美白有効成分が含まれているかチェックしましょう。
美白有効成分には、シミを薄くするものと、予防するものの2種類があります。主な成分は以下のとおりです。

シミを薄くする成分 シミを予防する成分
ビタミンC誘導体
4MSK
プラセンタエキス
コウジ酸
など…
ビタミンC誘導体
4MSK
トラネキサム酸
アルブチン
など…

有効成分とは認められていないものの、ハイドロキノンという美白成分にも、シミを目立たなくする効果が期待できます。
成分をチェックして選ぶのが大変なときは「医療部外品(薬用)」と表記されているか確認しましょう。この記載があるクリームには、有効成分が配合されています。

クリームでシミをケアするメリット

手軽に購入できる

クリームはドラッグストアなどで簡単に手に入るため、どなたでも気軽にシミ対策しやすいでしょう。

コストを抑えられる

価格はピンキリですが、ご自身の予算に合わせて商品を選択できるため、コストを抑えられます。

クリームでシミをケアするデメリット

改善するまで時間がかかる

クリームに即効性は期待できません。改善するまでに数か月は使い続ける必要があります。そのため継続的に購入しやすい価格の商品を選択するのが大切です。

肌に合わない可能性がある

成分が肌に合わない場合は肌トラブルを引き起こす可能性もあります。美白成分の濃度が高いクリームは刺激が強いので、敏感肌の方は初めにパッチテストを行うのがおすすめです。

サプリや飲み薬でのシミケア(メリット・デメリット)

サプリや飲み薬でのシミケア

サプリや医薬品(飲み薬)で、体の内側からシミに働きかけることができます。購入する際は、以下の点に注目しましょう。

    • ●「医薬品」の表示があるか

    • ●美白有効成分を配合しているか

「医薬品」の表示があるか

本格的にシミを改善したいなら、パッケージに「医薬品」と表記されている商品を選びましょう。医薬品の記載がない商品は、薬ではなくサプリメントなどの健康食品です。
医薬品はサプリと違って治療目的で作られており、シミ改善の効能・効果が国から認められています。医薬品の種類は以下の3つです。

    • ●第1類医薬品

    • ●第2類医薬品

    • ●第3類医薬品

購入しやすいのは第2類医薬品と第3類医薬品です。第1類医薬品は効果が高い反面副作用も高く、薬剤師から購入する必要があります。
ちなみにドラッグストアなどで購入できる塗り薬は「医薬部外品」がほとんどです。医薬品はシミを改善する効果がある一方で、医薬部外品はシミの予防を目的としています。

美白有効成分を配合しているか

以下のような美白有効成分を配合している商品を選びましょう。

成分名 期待できる効果
L-システイン メラニンの排出を促す。老人性色素斑に効果的。
ビタミンC メラニンを薄くする。老人性色素斑に効果的。
トラネキサム酸 メラニンを作り出す元にアプローチし、メラニンの発生を防ぐ。とくに肝斑(かんぱん)に悩む女性におすすめの成分。

サプリや飲み薬でシミをケアするメリット

成分を効率よく取り入れられる

シミに効果的な成分を毎回の食事で補い続けるのは大変です。サプリや飲み薬を活用することで、毎日十分な量の成分をチャージできます。

ドラッグストアなどで気軽に手に入る

クリームと同様に、サプリや飲み薬もドラッグストアやネット通販で販売されているため、気軽に始められるでしょう。

サプリや飲み薬でシミをケアするデメリット

即効性はない

サプリや飲み薬も、クリームと同じように即効性は期待できません。効果を実感するには、数か月飲み続ける必要があります。

副作用が生じる可能性がある

健康状態などによって、まれに副作用を生じることがあります。異変を感じたら服用を中止し、医師に相談しましょう。
「シミを早く消したい」と思って、自己判断で大量に摂取すると、健康に悪影響を及ぼしかねません。記載された用法用量をきちんと守って服用してください。

美容皮膚科など医療機関による治療

セルフケアで対応できないシミを消すには、美容皮膚科などの医療機関による治療がおすすめです。シミの種類によって使用する治療機器は異なりますが、適切な治療を受けることで大きな改善が望めます。ここでは、医療機関で受けられる定番の治療方法について紹介します。

ピコレーザー

ピコレーザーは、レーザーを当てることでシミの原因に働きかける治療方法です。多くのシミの原因となるメラニン色素をレーザーで破壊することで、シミを改善できます。

照射時間がナノ秒(10億分の1秒)のQスイッチレーザーに比べて、ピコレーザーはさらに短いピコ秒(1兆分の1秒)のため、施術時に他の部位に作用する色素沈着が起きにくいのが特徴です。また、レーザー治療でよくある、痛みや腫れなどのダウンタイムの不快感もほとんどありません。

美容治療のなかでもスキンケア感覚で受けやすい施術です。医療機関ではピコレーザーを照射するショット数や範囲によって、料金設定がされています。

フォトフェイシャル

「フォトフェイシャル」は、光治療(IPL:Intense Pulsed Light)とも呼ばれる、顔の広い範囲に光を照射する治療方法です。主にシミやくすみ、赤ら顔、毛穴や肌のハリなどを改善することができます。

素肌そのものを傷つけることなく、肌トラブルのもとになるメラニン色素やヘモグロビンなどに働きかけます。また、施術によってコラーゲンを増やすこともできるので、肌の状態を整えることも可能です。セルフケアでは対応しきれない肌のさまざまな肌トラブルを同時に改善します。

肌全体のトーンを明るく活き活きとさせる効果があります。また、ピンポイントでシミを消すことができる他のレーザー治療よりも肌にかかる負担が軽く、施術後メイクをして帰宅できるほどです。ダウンタイムを意識せずに手軽に受けられる治療といえるでしょう。

ピコレーザーとフォトフェイシャルの違いを比較してみました。以下、参考にしてみてください。

ピコレーザー フォトフェイシャル
光の種類 レーザー
一波長

多波長
照射範囲 ・皮膚の深いところ
(表皮、真皮、皮下組織)
・集中的に照射
・皮膚の表面
(表皮、真皮)
・顔の広い範囲に照射
効果 シミ
ソバカス
肝斑
あざ
薄いシミ
色むら
くすみ
ニキビ・赤ら顔
特徴 ・1回の施術での効果が高い
・照射時間が短い
・3つの照射モードがある
・1回の施術での効果がマイルド
・照射時間はピコレーザーより長い
・一度に多くのトラブルを解消できる
ダウンタイム痛み ほとんどなし
※数日~1週間程度、照射モードにより異なり、赤み・かゆみ・かさぶた・痛み・内出血などが出る場合がある
ほとんどなし
※一時的な赤み・腫れ・かさぶたなどの症状が出る場合がある
治療回数
(シミ取りの
場合)
1~3回 3~5回

 

レーザーでのシミケア(メリット・デメリット)

シミをレーザーによる治療で改善する方法もあります。レーザーをシミに直接照射してメラニン色素を分解し、体外へ排出させる施術です。
「肌へのダメージが大きいのでは?」と感じる方も多いでしょう。しかしシミ取りレーザーはメラニン色素へピンポイントで照射できるので、ほかの細胞を傷つけにくい仕様です。
さらにシミの濃さや大きさに合わせてパワーを調整できるため、肌への負担を抑えられます。

レーザーでシミをケアするメリット

クリームや飲み薬より効果が高い

レーザー治療は、クリームや飲み薬などのセルフケアでは除去するのが難しい濃いシミでも、短期間で改善する可能性があります。
また、老人性色素斑や肝斑はもちろん、そばかすや肌のくすみにも効果を発揮するのがメリットです。

短時間で施術が完了する

クリニックやシミの数などによって治療時間に差はありますが、5~30分程度で完了します。

レーザーでシミをケアするデメリット

クリームや飲み薬よりコストがかかる

クリームや飲み薬と違って、費用がかかりやすいところがデメリットです。料金は治療方法やシミの大きさなどによって異なり、1~5mm程の小さなシミなら1万円以下が相場です。
顔全体など照射範囲が広いと、1回あたり約30,000円以上かかることもあります。

施術時の痛みやダウンタイムがある

施術時には輪ゴムでパチンと弾くような痛みがあり、多少の我慢が必要です。レーザーを照射した部分は赤みやかさぶたを生じることがあり、通常は7~10日程度でおさまります。

まとめ

シミを改善する方法は複数あるので、メリットやデメリットを確認したうえで、自分が挑戦しやすい方法を選びましょう。
できるだけ効果が高い方法を試したいなら、レーザー治療がおすすめです。本サイトを運営している藤井クリニックも、以下のレーザー治療を取り扱っています。
レーザートーニング治療:肌のターンオーバーを促し、くすみや肝斑を改善 Qスイッチヤグレーザー:シミ・あざ・ほくろの除去
とくにレーザートーニング治療は最新のレーザー治療で、関西随一の実績を誇ります。肝斑を中心に、複数種類のシミに効果を発揮。均一な照射でムラのない仕上がりが期待できます。
通常料金から値引きされたキャンペーン価格でお試しいただけるので、ぜひこの機会にシミを改善してみませんか?

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約10000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

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