水光注射はやりすぎると危険?水光注射の効果と注意点を医師が解説

水光注射はやりすぎると危険?水光注射の効果と注意点を医師が解説

美容先進国である韓国では、みずみずしく潤い、ツヤと弾力のある肌を「水光肌」といい、美の基準のひとつとなっています。

水光肌はメイクでも再現できますが、韓国発症の美容施術の「水光注射」でも手に入れられます。その手軽さや確かな効果により、日本でも人気の高い施術です。

水光注射への高い興味がうかがえる一方で、「水光注射はやりすぎると危険?」「副作用やリスク、施術の痛みは?」といった不安の声があがっています。

目まぐるしく進化する美容医療業界において、スピーディーかつ正確に情報を得ることはとても重要なことです。ここでは、現在の日本のトレンドの水光注射について詳しく解説していきます。

水光注射とは

水光注射とは、ヒアルロン酸や各種ビタミン、ボトックスなどお肌の悩みに合わせた薬剤を皮膚表皮のすぐ下にある真皮へ直接注入する美容医療です。

顔の部位や肌の状態に合せて、針の長さや皮膚の吸引圧を変えることができます。効率的にムラなく美容成分を肌に注入させることができるため、効果が実感しやすい施術といえるでしょう。

また、薬剤による効果に加え、創傷作用による肌再生やコラーゲン増生効果も期待でき、これまでのエイジングケアでは満足できなかった方にもおすすめの施術です。

数年前から日本でも施術が行われるようになり、身体の内側から潤いやハリ、弾力、透明感のある若々しいお肌へ改善できると話題になっています。

水光注射はやりすぎると危険?

水光注射は、「やりすぎると危険?」と不安の声をよく目にしますが、現在の日本式水光注射では危険性はほとんどなく、安心して施術を受けられます。

危険と思われた方は、韓国オリジナルの施術方法での情報を見聞きしたからではないでしょうか。

韓国では、美容に対して貪欲がゆえに短期間で結果を求める傾向にあります。韓国式の水光注射では、長い針を真皮の深くに注射するため、施術中の痛みの強さや出血量、長引くダウンタイム、人によっては傷跡として残ってしまうことがあるのです。

一方、安全性を重視する日本では、専用機器により正確かつ均一に注射するため、施術中に痛みを感じにくく、ダウンタイムも短期間で済む場合がほとんどです。

現在の日本で行われる水光注射は、継続的に施術しても何の問題もありませんが、韓国にはたくさんの日本人が美容目的で訪れます。日本人が好む安心度が高い施術を行っているクリニックも増えていますが、韓国で施術する際はよく調べて施術することをおすすめします。

水光注射で期待できる効果

水光注射とは、ヒアルロン酸や各種ビタミン、ボトックスなどお肌の悩みに合わせた薬剤を皮膚表皮のすぐ下にある真皮へ直接注入する美容医療です。

・肌に潤いを補給(非架橋ヒアルロン酸)
・エイジングケア(プラセンタ)
・美白やニキビ肌の改善、予防(ビタミンC)
・肝斑の発生を抑制し、透明感のある肌へ(トラネキサム酸)
・シワが改善されハリが向上する(マイクロボトックス)

それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。

肌に潤いを補給(非架橋ヒアルロン酸)

水光注射において、非架橋ヒアルロン酸は基本薬剤です。非架橋ヒアルロンをベースにし、気になる症状に合わせて他の薬剤を組み合わせて使用します。

ヒアルロン酸は皮膚の真皮層に存在し肌に潤いを与えますが、年齢を重ねるごとに生成力が減少します。肌は潤いや弾力を失い、しみやたるみができやすい状態になるのです。減少傾向にあるヒアルロン酸を補い、皮膚の保湿力を高めて乾燥を防ぐことにより、肌に潤いを取り戻せます。

エイジングケア(プラセンタ)

プラセンタにはアミノ酸やビタミン、ミネラル、酵素など、美肌成分が豊富に含まれています。豊富な栄養素によって、肌本来が備えている力を目覚めさせ、新陳代謝が高まることで皮膚の老化現象を元に引き戻してくれます。

シミやくすみの改善とともにハリやツヤを促すため、若返りやアンチエイジング効果へつながります。

美白やニキビ肌の改善、予防(ビタミンC)

ビタミンCは、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制し、美白にはかかせない成分です。肌のくすみが改善でき、トーンアップ効果も期待ができます。また、抗酸化作用や抗炎症作用もあるため、ニキビ肌の改善やニキビ予防にも効果を発揮し、肌を健康な状態へと導きます。

肝斑の発生を抑制し、透明感のある肌へ(トラネキサム酸)

トラネキサム酸は、アミノ酸の一種であり、肝斑治療によく使用される成分です。メラニンの前段階であるメラノサイトの働きを阻害するため、紫外線によって生まれるシミだけではなく、肝斑にも有効的に作用します。また、肌の赤みやニキビ跡の色素沈着も改善できます。

シワが改善されハリが向上する(マイクロボトックス)

「水光ボトックス」と呼ばれることもあり、肌に潤いを与えるヒアルロン酸と、毛穴を引き締める効果のあるマイクロボトックスの同時注入はとても人気があります。

毛穴の開きの改善や過剰な皮脂分泌を抑える作用もあるため、化粧崩れを防ぐ効果も期待できます。さらに、一旦できてしまうと治しにくく、年齢がよく分かってしまう首のシワにも効果的です。

水光注射のダウンタイム

水光注射のダウンタイムは平均2、3日程度です。 美容医療の施術の中では比較的短く感じられますが、ダウンタイムを抑えつつも効果がしっかり得られるような施術が行われています。

人によっては少し長引く場合もありますが、それでも1週間~10日程度でおさまります。施術後に痛むこともないため、基本的には痛み止めなどの処方もありません。

ダウンタイムには個人差があるため、施術後のスケジュールには余裕をもたせることをおすすめします。症状が出た場合には、無理をせずにゆっくり休むことも大切です。

ダウンタイム中の主な症状

ダウンタイム中に起こる代表的な症状は次の通りです。

・赤みや腫れ、痛み
・エイジングケア(プラセンタ)
・内出血

赤みや腫れ、痛み

水光注射は肌を吸引しながら針を刺す施術のため、施術箇所に赤みや腫れ、痛みを生じることがあります。症状は数日でおさまりますが、針を刺す深さが深くなればなるほど赤みや腫れ、痛みの症状が強くなる傾向にあります。赤みや腫れ、痛みを抑えたい方は、医師と相談しながら針を刺す深さを調整しましょう。

内出血

施術時に注射針が血管に当たることで、内出血が生じることがあります。個人差がありますが、特に皮膚が薄い方は内出血を起こす可能性が高いです。基本的には小さな内出血で、数日から長くても1~2週間程度で消失し、メイクで隠せる程度の症状が多いでしょう。

針の跡が残る

水光注射によって、肌に針の跡が残ることはほとんどありません。体質次第では、まれに針の跡が残りますが、症状が長引くことは少なく、基本的には2~3日で跡が目立たなくなり、やがて消失します。

ダウンタイム中の過ごし方

適切にダウンタイムを過ごすことで、症状を抑えることができ、症状が出現しても早期の回復へとつながります。ダウンタイム中の症状を悪化させないためにも、以下の点を心がけましょう。

・施術箇所を冷やす
・血行を促進するような行為は控える
・保温・紫外線対策をする
・施術箇所を必要以上に触らない

施術箇所を冷やす

保冷剤を清潔なハンカチやタオルで包み、施術箇所に当てて冷やしてください。 針を刺した箇所は、細胞が壊され炎症を起こしています。施術箇所を冷やすことで炎症を抑え、赤みや腫れ、内出血などの症状悪化を抑えられます。

血行を促進するような行為は控える

血液の循環が良くなることで、ダウンタイムの症状を悪化させたり長引かせたりする可能性があります。 以下の行為はダウンタイムが終わるまでは控えることをおすすめします。 日常的な習慣となっている方もいらっしゃるかもしれませんが、施術後数日は我慢していただきダウンタイムを最小限に抑えましょう。

・温泉、サウナ、長風呂
・激しい運動
・過度な飲酒

保湿・紫外線対策をする

施術後の肌は敏感な状態で、トラブルや紫外線によるダメージを受けやすくなっています。いつも以上に徹底した保湿を行い、翌日以降はメイクもできますが、日焼け止めや日傘・帽子などで紫外線対策をしっかりと行いましょう。

肌へ直接つけるスキンケア用品や日焼け止め、化粧品は、できれば低刺激なものを用意しておくと安心です。

施術箇所を必要以上に触らない

施術箇所は必要以上に触らないようにしてください。不衛生な手で触ってしまうと、症状を悪化させてしまう恐れがあります。さらに摩擦によって肌に負荷がかかれば、炎症や色素沈着につながる可能性もあるでしょう。

炎症が治るまでにかゆみを伴うことがありますが、かいたりこすったりしないように注意をしましょう。同様に、マッサージや強い力を肌にかける行為は控えなくてはなりません。肌に触れる際は素手で触れるのではなく、メイクブラシやコットンを使用し、優しく肌に触れることを心がけましょう。

水光注射施術の最適な施術回数と頻度

水光注射施術の最適な施術回数と頻度

水光注射は、一度施術を受けたら効果が半永久的に持続するというものではありません。一定期間が経過すると効果が徐々に薄れるため、継続的に施術を受けることで効果が高まります。

個人差はありますが、ダウンタイムの症状が完全に落ち着く頃に効果を実感できることが多いです。

施術回数に上限はある?

水光注射には施術回数の上限はありませんので、何度でも打つことが可能です。1回の施術でも効果を感じることはできますが、効果を持続させるためには定期的な施術が必要です。

ただし、あくまでも医師が効果を望めると判断し、適切な間隔での施術が前提ですので、医師と相談しながら施術を重ねてください。

施術頻度のおすすめは?

施術頻度のおすすめは、施術回数によって変わってきます。施術回数に合わせて頻度を変えていただきますと、効果がより早く、そして長く定着します。

初めての施術~4回目まで

初めは2~3週間に1回くらいの頻度で、続けて4回ほど施術を受けることが理想的です。 水光注射で使用する薬剤は体内に吸収されやすいうえに、始めたばかりの肌の状態は、ヒアルロン酸などの美容成分が不足している状態です。

そのため、初めての施術から4回ほどは、あまり時間を空けずに美容成分や栄養分を補うことをおすすめします。 頻度が高く感じるかもしれませんが、時間を置かずに施術を重ねていくことで効果の持続期間は長くなっていきます。

施術5回目以降

4回ほど施術を受けた後、少しずつ施術の間隔を空けていきます。 最終的には、2~3ヶ月に1回のペースの施術で、施術後の状態を維持することができるようになります。 なお、注入する薬剤によって持続期間が異なるため、まずは担当医師と相談して肌に負担をかけない施術のスケジュールを決めていきましょう。

水光注射施術の注意点

水光注射は副作用やリスクが非常に少ない施術です。適切な施術を受け、ダウンタイム中の過ごし方を守れば、比較的手軽にさまざまな美肌効果が得られます。

施術当日の注意点

施術後は以下の点に注意して過ごしてください。

・施術後は以下の点に注意して過ごしてください。
・入浴はできる限りお控えください。シャワーは可能ですが、血行が良くなりすぎると強い腫れや内出血につながるため、短時間で済ませましょう。
・メイクや洗顔は翌日から可能です。ただし、施術箇所をこすることがないようお気をつけください。

施術が受けられない人

以下に該当する方は施術が受けられません。

 

・妊娠中、授乳中の方
・アレルギーのある方(ステンレス、ヒアルロン酸)
・重度の糖尿病の方
・敏感肌の方

妊娠中、授乳中の方

薬剤の成分は人体に影響を及ぼすものではないですが、胎児や授乳中の赤ちゃんへの影響は明らかになっていません。妊娠中は肌が敏感になっており、注射を打つことに少なからずストレスを感じるはずです。産後、身体が落ち着いてから施術を受けることが心にも身体にも良いでしょう。

アレルギーのある方(ステンレス、ヒアルロン酸)

注射針はステンレスで作られていることが多いため、ステンレスアレルギーの方は、施術前にパッチテストを受けることをおすすめします。

また、ヒアルロン酸自体は人体にも含まれているので安全ですが、注入するヒアルロン酸にはすぐに分解されないようにするために添加物が含まれています。その添加物にアレルギー反応を示してしまう方がいます。アレルギーは重篤なものになると命に関わる症状が現れることがあります。

何らかのアレルギーをお持ちの方は、必ず医師に相談のうえ施術を進めてください。

重度の糖尿病の方

重度の糖尿病になると、合併症を起こしたり、心臓病や脳卒中のリスクが高まったりと日常生活においても注意を払う必要が生じます。このような状態の方に水光注射を行うと、注入した薬剤によって感染症を引き起こす可能性が高まります。

敏感肌の方

敏感肌の方は、炎症が強く出現し、感染症のリスクが高まる可能性があります。医師の判断を仰いでください。

藤井クリニックの水光注射

藤井クリニックは、美容整形外科手術のような大きな変身をお手伝いするクリニックではございません。患者様が本来お持ちのお肌の美しさや細胞のチカラを最大限に発揮するための美容医療を提供しています。

今回ご紹介した水光注射におきましても、患者様のお肌の状態やお悩みにしっかりと耳を傾け、ご希望をお伺いした上で最適な施術方法や薬剤の提案をします。

世界最高水準の技術力!藤井クリニックの水光注射

藤井クリニックは、水光注射の施術において世界最高水準の技術を患者様へお届けすべく、日々技術の更新に努めております。

皆さまへ満足していただける技術を提供できるよう、水光注射の発症の地である韓国にて、施術実績豊富なクリニックの院長からの技術指導をいただき、美容医療の情報交換を行っています。

水光注射に限らず、すべての施術において、技術力向上のために、海外の美容先進国の先生からの技術指導や情報交換も積極的に進めています。

美容医療は、近年ますます手軽に、若年層への施術も当たり前のように行われています。そして、今後もさらに日常に溶け込むようになるでしょう。

藤井クリニックは、年代に応じて変化する女性の美と健康に寄り添い、患者様一人ひとりに合った安心安全な医療を提供いたします。 身体の内と外のキレイをお考えの皆さまのトータルサポートの窓口として、お気軽にご相談ください。

ご相談は、初診・再診問わず、お電話・WEBフォーム・LINEにて受付中です。

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約10000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

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