公開日: 2025年05月26日

更新日: 2025年05月30日

眉間のしわはボトックス注射でよくなるの?治療のリスクは?

 

眉間のしわは、顔全体の印象を大きく左右するパーツです。年齢を重ねるごとに深く刻まれやすくなり、見た目の印象にも影響を与えることがあります。

 

こうしたしわへの対策に、ボトックス注射が知られています。しかし、施術にはメリットだけでなくリスクも伴うため、事前に把握しておくことが大切です。

 

本記事では、眉間のしわができるおもな要因や治療のリスクを解説します。正しい知識を持ち、自分に合ったケア方法を検討する際の参考にしてください。

 

眉間のしわが深くなるのはなぜか

眉間のしわは、単に加齢によるものだけでなく、日々の表情癖や肌環境の影響も大きく関わっています。おもな要因は、下記のとおりです。

  • 表情の癖
  • 乾燥
  • 加齢
  • 表情筋の衰え

 

詳しく解説します。

 

表情の癖

無意識に眉をひそめる動作を繰り返している場合は、眉間のしわを深くする一因になると考えられています。以下のような場面で、眉間にしわを寄せてしまう癖がある人は注意が必要です。

  • 集中して物を見るとき
  • スマホやパソコンを凝視するとき
  • 眩しさを感じるとき

 

このような表情が重なると、筋肉に負荷がかかり、肌にも折りたたみ癖がつきやすくなります。若い頃は戻りやすかったしわも、年齢とともに肌の弾力が低下すると定着しやすくなるため、普段から表情の癖に気をつけることが大切です。

 

乾燥

眉間は皮脂分泌が盛んな部位です。しかし、紫外線や空気の乾燥によって水分保持力が低下すると、肌の柔軟性が損なわれやすくなります。

 

乾燥が進むと細かい小ジワができやすくなり、表情によるしわと重なって、より目立つ場合があります。さらに乾燥によってバリア機能が低下すると、肌内部のコラーゲンやエラスチンが影響を受け、ハリや弾力が失われるリスクも高まります。乾燥によるダメージは、表情ジワとも重なり、眉間のしわが深く刻まれる要因となり得るでしょう。

 

加齢

肌内部のコラーゲンやエラスチンは、年齢とともに自然に減少し、肌を支える力も低下していきます。皮膚は次第にたるみやすくなり、しわが刻まれやすい状態へ変わっていくでしょう。

 

さらに、長年にわたる紫外線ダメージも、これらの線維の劣化を促進すると考えられています。加齢と紫外線の影響が重なると、肌の構造そのものが変化してしまうケースも。

 

ハリを失った肌は、日常的な表情の動きによる折りたたみジワが元に戻りにくくなり、定着しやすくなる傾向があります。こうした変化に対応するためにも、年齢に応じた保湿や紫外線対策を含むスキンケアが重要といえるでしょう。

 

表情筋の衰え

顔の表情を作り出す表情筋は、加齢や日常生活での使用頻度の低下により、次第に筋力が弱まる傾向があります。表情筋の筋力が低下すると重力に逆らえなくなり、たるみやしわが生じやすくなるでしょう。

 

とくに、眉間に関連する皺眉筋(しゅうびきん)や鼻根筋(びこんきん)が凝り固まると、無意識のうちにしわが定着し、目立つリスクが高まるとされています。表情筋の柔軟性を維持するため、無理のない範囲でマッサージや表情筋エクササイズを取り入れる方法もあります。

 

ボトックス注射で眉間のしわの悩みは解決できる?

無表情のときにしわが目立たない場合は、ボトックス注射によって表情ジワが目立ちにくくなる効果が期待されています。ボトックスは筋肉の動きを一時的に抑制することで、しわを寄せる表情の癖にアプローチします。

 

施術時間が短くダウンタイムも少ないため、忙しい方でも検討しやすい方法です。ただし、しわの深さや肌状態によっては、ボトックス単独での効果が十分発揮されないケースもあります。そのような場合は、ほかの治療法が適しているかもしれません。

 

眉間のしわへのボトックス注射の効果

ボトックス注射は、眉間のしわを目立ちにくくすることを目的とした治療法です。表情筋の動きを和らげることで、しわが深まるのを防ぐ働きが期待されています。

 

施術後3日〜7日ほどで効果を感じ始める方が多く、1〜2ヶ月後をピークとして、一般的に3〜6ヶ月間程度持続する傾向があります。軽度のしわであれば自然な仕上がりに期待でき、生活に支障をきたしにくい点が魅力です。

 

施術を繰り返すことで、安定した状態を目指すケースもあります。ただし、効果の現れ方や持続期間には個人差がある点に注意が必要です。

 

ダウンタイムはある?

眉間のボトックス注射は、ダウンタイムが少ないとされています。施術直後から洗顔やメイク、入浴、軽い運動も可能なため、日常生活に大きな影響を与えにくい治療法です。

 

ただし、注射部位にまれに内出血が生じることがあり、小さな青あざができる場合も。多くは1〜2週間以内に自然に消失し、ファンデーションなどでカバーできる程度です。

 

また、施術当日は注射部位を強くこすらないようにし、必要に応じてアフターケアについて医師に相談することが推奨されます。

 

眉間のしわにボトックス注射を打つリスク

眉間のしわにボトックス注射を打つことで、下記2つのリスクがあげられます。

  • 痛みを感じることがある
  • まぶたが重く感じることがある

詳しく見ていきましょう。

 

痛みを感じることがある

注射針が皮膚を通る際や薬剤を注入する際に、チクッとした刺激や軽いつねり感を覚える場合があります。痛みの感じ方には個人差があり、気にならない方もいれば、不快に感じる方もいます。

 

不安がある場合には、事前に麻酔クリームの使用について相談するとよいでしょう。また、内出血や腫れが生じることもまれにありますが、多くは自然に回復する傾向にあります。

 

まぶたが重く感じることがある

ボトックス注射後、まれに「まぶたが重い」「目が開きにくい」などの副作用が生じることもあります。薬剤の効果が周囲の筋肉にまで広がり、目を開くために重要な上眼瞼挙筋に影響を及ぼす場合があるためです。

 

結果、軽度の眼瞼下垂のような症状が現れることも報告されています。ただし、症状はボトックスの効果が徐々に薄れるにつれて改善していくとされ、一般的には数ヶ月以内に回復することが多いといわれています。

 

施術のリスクを抑えるためにも、経験豊富な医師による施術を選ぶことが大切です。

 

ボトックス注射以外に眉間のしわを改善する美容医療

眉間のしわは、ボトックス注射以外の美容医療でもアプローチが可能です。代表的な治療法は、ヒアルロン酸注入です。ヒアルロン酸は、肌内部にふくらみをもたらし、しわを内側から目立ちにくくする効果が期待されています。

 

無表情の状態でも残る深いしわには、有効なケースがあるといわれます。また、スーパーコラーゲン注射やリジュランなど、肌の再生力をサポートする施術が選択肢となることも。さらに、ハイフ(HIFU)など機器によるアプローチで、筋膜の引き締めを図る方法も検討されています。

 

自然な仕上がりを目指すためにも、症状や肌状態に応じた施術選びが大切です。

 

眉間のしわへのボトックス注射施術例

眉間のしわに対するボトックス注射は、多くの症例で選ばれている治療法です。実際の施術例を見ることで、施術前後の変化や、仕上がりのイメージが具体的に分かりやすくなります。

 

ここでは、「藤井クリニック」で実際に眉間のボトックス注射を受けた患者様の症例を紹介します。

 

施術例①

 

施術前 施術後

 

出典:藤井クリニック|ボトックス 眉間の症例

 

施術名 ボトックス 眉間
施術の説明 顔の気になる箇所に注射でボトックスを注入します。
施術のリスク(副作用) ボトックス注入にはリスク・副作用として施術後に下記のような症状が出る場合があります。・内出血する場合がある・アレルギー反応が出る場合がある・妊娠中・授乳中の人は施術ができない。
施術の参考価格 眉間:41,800円(税込)〜

 

施術例②

 

施術前 施術後

 

出典:藤井クリニック|ボトックス 眉間の症例

 

施術名 ボトックス 眉間
施術の説明 顔の気になる箇所に注射でボトックスを注入します。
施術のリスク(副作用) ボトックス注入にはリスク・副作用として施術後に下記のような症状が出る場合があります。・内出血する場合がある・アレルギー反応が出る場合がある・妊娠中・授乳中の人は施術ができない。
施術の参考価格 眉間:41,800円(税込)〜

 

施術例③

 

施術前 施術後

 

出典:藤井クリニック|ボトックス 眉間の症例

 

施術名 ボトックス 眉間
施術の説明 顔の気になる箇所に注射でボトックスを注入します。
施術のリスク(副作用) ボトックス注入にはリスク・副作用として施術後に下記のような症状が出る場合があります。・内出血する場合がある・アレルギー反応が出る場合がある・妊娠中・授乳中の人は施術ができない。

 

眉間のしわを改善するためにできること

眉間のしわは、日常的なセルフケアでも、予防や悪化防止につながる可能性があります。具体的な方法は、下記のとおりです。

  • 表情の癖を治す
  • 乾燥ケアを徹底する
  • 日焼けしないように注意する
  • マッサージを行う

詳しく解説します。

 

表情の癖を治す

無意識に眉をひそめるなどの表情癖は、眉間のしわが深まる要因の1つと考えられています。パソコン作業やスマホの使用中など、集中しているときに眉間に力が入ることが多く見られます。

 

癖を改善するには、どのような場面で力が入るか自覚することが大切です。視力が合っていない場合は、眼鏡やコンタクトレンズの使用を検討し、無理な目の使い方を避けましょう。 リラックスした表情を心がけることが、しわの予防につながるとされています。

 

乾燥ケアを徹底する

乾燥した肌は弾力を失いやすく、しわが定着しやすくなる可能性があります。洗顔や入浴後はできるだけ早く化粧水で水分を補い、乳液やクリームで水分の蒸発を防ぎましょう。

 

とくに眉間は皮脂が多い印象がありますが、乾燥による皮脂分泌過多のケースもあります。べたつきが気になる方には、さっぱりタイプの保湿剤がおすすめです。 適切な保湿ケアを続けることで、肌のバリア機能をサポートできるでしょう。

 

日焼けしないように注意する

紫外線は、肌の真皮層にダメージを与えるとされ、眉間のしわ形成にも影響を及ぼす可能性があります。日常的に紫外線対策を意識することが大切です。

 

外出時には日焼け止めを塗り、2〜3時間おきに塗り直しましょう。さらに、帽子や日傘を活用し、物理的に紫外線を遮ることも効果的です。 室内でも窓際に長時間いる場合には、紫外線への注意が必要です。紫外線対策を習慣化することで、肌環境を守るサポートになります。

 

マッサージを行う

顔の筋肉が硬くなると、眉間にしわが残りやすくなるといわれており、表情筋の緊張をほぐす目的で、優しいマッサージを取り入れる方法もあります。 眉間の縦ジワには、皺眉筋を人差し指と親指で軽くつまみ、円を描くように動かすマッサージが推奨される場合があります。

 

横ジワが気になる場合は、鼻根筋周辺を指で押さえ、額の皮膚を優しく揺らす方法もおすすめです。マッサージ時は強い摩擦を避け、リラクゼーションを目的に行うことが大切です。

 

まとめ

眉間のしわは、日常の表情癖や乾燥、紫外線ダメージに加え、加齢による肌の弾力低下が重なることで深くなります。ボトックス注射やヒアルロン酸注入といった美容医療を活用すれば、しわが目立ちにくくなる可能性があります。 初めて美容施術を受ける際には、不安を感じる方も多いかもしれません。

 

藤井クリニックでは、完全個室での丁寧なカウンセリングと高い安全性を重視した施術を提供し、初診無料でご相談いただけます。安心して美容医療を受けられる環境を整え、患者様に合わせた無理のない治療を提供いたします。 気になる方は、ぜひ藤井クリニックにご相談ください。

この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。


略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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