公開日: 2026年02月19日

更新日: 2026年02月18日

ヒアルロン酸溶解の完全ガイド|失敗を確実に修正する安全な方法とは

10秒でわかるこの記事の要約
  • ヒアルロン酸注射を受けたものの、「思っていた仕上がりと違う」「左右差が気になる」「不自然に見える」といったお悩みを抱えていらっしゃいませんか。美容医療への投資を決断されたからこそ、理想とする結果が得られなかった時の落胆は深いものです。しかし、そのようなケースにおいても、適切な解決策が存在することをお伝えしたいと思います。
  • ヒアルロニダーゼ(溶解注射)は、ヒアルロン酸を安全に分解・除去できる医療技術として、多くの美容クリニックで確立された手法です。不満のある結果をリセットし、再び理想の仕上がりを目指すための有効な選択肢となります。ただし、溶解にも適切な知識と技術が必要であり、信頼できる医師のもとで行うことが何より重要です。
  • 本記事では、ヒアルロン酸溶解の仕組み・適応となるケース・施術の流れ・期待できる効果とリスク、そして確実で安全な溶解のためのクリニック選びまで、医学的根拠に基づいて包括的に解説します。現在のお悩みを解決し、本当に満足できる結果を手に入れるための、信頼できる情報をお届けします。

目次

ヒアルロン酸溶解(ヒアルロニダーゼ注射)とは?

ヒアルロニダーゼの医学的メカニズム

ヒアルロン酸溶解とは、ヒアルロニダーゼ(Hyaluronidase)という酵素を注射することで、既に注入されたヒアルロン酸を分解・除去する医療手技です。ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸の分子結合を切断する酵素として、医学的にも長い使用実績があり、眼科手術や局所麻酔の浸透促進などにも活用されています。

美容医療における溶解処置では、問題のあるヒアルロン酸製剤を標的として、ピンポイントでの除去や、広範囲にわたる完全な溶解が可能です。注入直後から効果が現れ始め、24〜48時間でほぼ完全な溶解が期待できるため、即効性の高い修正方法として位置づけられています。

30代後半〜50代後半女性が溶解を検討する背景

この年代の女性がヒアルロン酸溶解を検討される理由は多岐にわたります。初回の施術で期待した効果が得られなかった場合、加齢による顔の変化に伴い以前の注入部位が不自然になってきた場合、また異なるアプローチで再デザインを希望する場合などが主な適応となります。

特に、仕事や社会活動が活発なこの年代では、「自然で上品な変化」への要求水準が高く、少しでも違和感のある仕上がりであれば、確実な修正を求めるのは当然のことです。溶解処置は、そうした高い美的感覚をお持ちの方の期待に応えるための、重要な選択肢のひとつです。

溶解が必要になるケース・適応症例

形態的な問題による溶解適応

  • 過剰注入による不自然な膨らみ: 当初の予定を超えて多量のヒアルロン酸が注入され、顔全体のバランスが崩れてしまった場合。特に唇や頬の過剰な膨張は、表情や発話にも影響する可能性があります。
  • 左右非対称・凹凸の発生: 注入技術の問題により左右差が生じた場合や、ヒアルロン酸が均一に分布せず、触感的にも視覚的にも凹凸が感じられる場合。
  • 位置的な問題(意図しない部位への拡散): 注入したヒアルロン酸が周辺組織に移動・拡散し、当初の計画とは異なる部位に効果が現れてしまった場合。
  • チンダル現象(青白い透け感): 皮膚の浅い層にヒアルロン酸が注入されたことで、青白い色調変化が生じ、不自然な印象を与える場合。

医学的緊急事態における溶解

血管塞栓(血管閉塞)が疑われる場合、ヒアルロニダーゼの緊急投与は医学的に最優先される治療法です。皮膚の白化・変色・強い疼痛などの症状が現れた際は、迅速な溶解処置により組織壊死を防げる可能性があります。このような緊急時の対応は、美容的な修正とは異なる医療的判断として位置づけられます。

ライフステージの変化に伴う溶解

30代後半〜50代後半の女性では、数年前に注入したヒアルロン酸が、現在の顔の変化やライフスタイルに合わなくなるケースも少なくありません。職場での立場の変化、家族構成の変化、あるいは単純に美的嗜好の変化により、「以前よりもナチュラルな印象にしたい」「デザインを一新したい」というニーズが生まれた場合、既存のヒアルロン酸を一度リセットする溶解処置が有効な選択肢となります。

ヒアルロニダーゼによる溶解のメカニズム

酵素分解の生化学的プロセス

ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸の主成分であるヒアルロナン(hyaluronan)の分子鎖を切断する酵素です。ヒアルロン酸製剤に含まれる架橋構造を破壊し、高分子のゲル状物質を低分子の断片に分解します。この低分子化された断片は、体内の自然な代謝経路を通じて吸収・排出されるため、人体への残留リスクは極めて低いとされています。

溶解の進行速度は注入されたヒアルロン酸の種類・架橋度・注入からの経過時間によって変動しますが、多くの場合、注入後数分〜数時間で溶解効果が確認でき、24〜48時間でほぼ完全な除去が達成されます。

溶解効果の時間的変化

  • 注入直後〜30分:溶解開始。触感の変化が感じられ始める
  • 2〜6時間:視覚的な変化が明確になる。腫れや軽度の炎症反応が生じる場合あり
  • 24時間後:溶解効果がほぼ完成。最終的な仕上がりが確認可能
  • 48時間〜1週間:炎症反応が収束。完全に安定した状態に到達

完全溶解と部分溶解の使い分け

溶解処置には、問題のあるヒアルロン酸をすべて除去する「完全溶解」と、一部のみを調整する「部分溶解」があります。左右差の修正や軽度の形状調整では部分溶解が適しており、全面的なやり直しや緊急時対応では完全溶解が選択されます。この判断は、現在の状態の詳細な評価と、患者様の希望を総合的に考慮して決定されます。

溶解の施術の流れとプロセス

初診・詳細カウンセリング

溶解処置の第一歩は、現在の状態の正確な把握です。どの部位に、どの種類のヒアルロン酸が、どの程度注入されているかを詳しく聞き取り、可能であれば前回施術時の詳細情報(使用製剤・注入量・注入日時など)を確認します。また、溶解を希望される理由と、最終的に目指したい仕上がりについても丁寧にお聞きします。

溶解範囲とアプローチの決定

カウンセリング内容に基づき、完全溶解か部分溶解か、どの範囲にヒアルロニダーゼを注入するかを決定します。この段階では、溶解後の状態をできる限り具体的にイメージしていただき、ご納得いただいた上で施術に進みます。

ヒアルロニダーゼの注入

局所麻酔の使用有無を確認した後、対象部位にヒアルロニダーゼを注入します。注入時の痛みは一般的にヒアルロン酸注射よりも軽微とされていますが、個人差があります。注入直後から組織の変化が始まるため、施術中にもリアルタイムで効果を確認しながら進行します。

経過観察と評価

注入後は院内で一定時間の経過観察を行います。溶解効果の進行状況、予期せぬ反応の有無、最終的な仕上がりの評価を行い、必要に応じて追加の溶解処置や、アフターケアの指導を提供します。

追加溶解の検討

初回の溶解で十分な効果が得られない場合、数日〜1週間の間隔を空けて追加の溶解処置を行う場合があります。この判断は、組織の回復状況と患者様のご希望を総合的に考慮して決定されます。

溶解のリスク・副作用・注意点

溶解に伴う一般的な副作用

  • 腫れ・浮腫: 溶解処置に伴う炎症反応により、一時的な腫れが生じる場合があります。通常は2〜7日程度で改善しますが、個人差があります。
  • 内出血: 注射による微細な血管損傷で内出血が生じる可能性があります。多くの場合、1〜2週間で自然消退します。
  • 一時的な過剰反応: ヒアルロニダーゼが自然のヒアルロン酸にも作用し、一時的に過度の陥凹や皺の増強が見られる場合があります。通常は数日〜数週間で自然回復します。

重篤な副作用・合併症

  • アレルギー反応: ヒアルロニダーゼに対するアレルギー反応は稀ですが、発疹・かゆみ・呼吸困難などが現れる可能性があります。アレルギーの既往歴がある場合は事前に申告することが重要です。
  • 過剰溶解(オーバートリートメント): 予想以上にヒアルロン酸が溶解され、元の状態以上に陥凹してしまうリスクがあります。この場合、組織の自然回復を待つか、適切な時期での再注入が必要となる場合があります。
  • 感染: 注射部位からの細菌感染は稀ですが、適切な衛生管理と術後ケアが不十分な場合に発生する可能性があります。

溶解の限界と注意事項

ヒアルロニダーゼによる溶解は非常に有効な手段ですが、すべてのケースで完全な解決が保証されるわけではありません。注入から長期間が経過したヒアルロン酸、特殊な製剤、既に組織と一体化が進んだものについては、完全な除去が困難な場合があります。また、溶解により組織の自然な構造にも一時的な影響を与えるため、施術後の回復期間を十分に考慮した計画立案が重要です。

溶解のタイミング・期間の考え方

ヒアルロン酸の溶解効率は、注入からの経過時間によって変化します。適切なタイミングでの溶解処置を選択することで、より確実で安全な結果を得ることが可能です。

注入からの期間 溶解効率 溶解の確実性 リスク 推奨度
注入直後〜2週間 非常に高い ほぼ完全溶解可能 低い ★★★★★(最適)
1ヶ月〜3ヶ月 高い 良好な溶解効果 低い ★★★★☆(推奨)
3ヶ月〜6ヶ月 中程度 部分的溶解の可能性 中程度 ★★★☆☆(慎重に検討)
6ヶ月〜1年 限定的 完全溶解は困難な場合あり 中程度 ★★☆☆☆(専門医要相談)
1年以上 低い 溶解困難なケース多し 高い ★☆☆☆☆(代替手段検討)

早期溶解のメリット

注入直後〜数週間以内の早期溶解は、最も確実で安全性の高い選択肢です。ヒアルロン酸がまだ組織と完全に結合していない段階での溶解は、予測可能性が高く、過剰反応のリスクも最小限に抑えられます。仕上がりに違和感を感じた場合は、躊躇せず早期の相談をお勧めします。

溶解完了までの期間と個人差

一般的に、ヒアルロニダーゼ注入から完全な溶解完了まで24〜48時間程度を要します。ただし、この期間は使用したヒアルロン酸の種類・架橋度・注入量・個人の代謝速度により変動します。また、溶解後の組織の安定化には1〜2週間程度を要する場合があるため、最終的な評価は溶解後2週間を目安に行うことが一般的です。

溶解料金の相場と適正価格の考え方

部位別・範囲別料金の目安

ヒアルロン酸溶解の料金は、溶解範囲・使用するヒアルロニダーゼの量・クリニックの立地や設備によって変動します。以下に一般的な料金目安をお示しします(自由診療のため、クリニック間での差異があります)。

  • 部分溶解(1部位・少量):30,000〜80,000円程度
  • 中範囲溶解(1〜2部位):80,000〜150,000円程度
  • 広範囲溶解(複数部位・大量):150,000〜300,000円程度
  • 緊急時溶解(血管塞栓等):料金体系が異なる場合あり

高価格帯クリニックが選ばれる理由

溶解処置において価格以上に重要なのは、担当医師の経験と技術、そして万が一の際のアフターフォロー体制です。高価格帯のクリニックが選ばれる背景には、以下のような価値があります。

  • 豊富な溶解経験を持つ専門医による施術
  • 多種多様なヒアルロン酸製剤への対応実績
  • 高品質なヒアルロニダーゼ製剤の使用
  • 詳細なカウンセリングと個別化された治療計画
  • 施術後の充実したフォローアップ体制
  • 万が一の合併症への迅速で適切な対応

「安価な溶解」に潜むリスクについて

溶解処置は一見シンプルに見えますが、実際には高度な解剖学的知識と豊富な経験を要する医療行為です。相場を大幅に下回る価格での提供には、以下のようなリスクが潜んでいる可能性があります。

  • 溶解経験の乏しい医師による施術
  • 低品質・低濃度のヒアルロニダーゼ製剤の使用
  • 不十分なカウンセリング・アフターケア
  • 合併症発生時の対応体制の不備

溶解処置は「やり直しのための施術」であることを考えると、同じ失敗を繰り返さないためにも、信頼できる医師・クリニックへの適正な投資が、長期的な安心と満足につながります。

保険適用の可能性について

美容目的でのヒアルロン酸溶解は自由診療となり、保険適用外です。ただし、血管塞栓などの医学的緊急事態における溶解処置については、医師の判断により保険診療として扱われる場合があります。詳細については、施術前に担当医師にご確認ください。

ヒアルロン酸溶解 vs 他の修正方法の比較

項目 ヒアルロニダーゼ溶解 追加注入による修正 時間経過による自然吸収
改善速度 24〜48時間で完了 即日〜数週間 6ヶ月〜2年
確実性 高い(90%以上) 中程度(技術依存) 確実だが時間要す
リスク 腫れ・過剰溶解 更なる不自然さ リスクほぼなし
料金 50,000〜300,000円 注入料金と同等 追加費用なし
適用ケース 全般的な修正に対応 軽微な調整のみ 軽度の不満・時間的余裕あり
再注入可能時期 溶解後2週間〜 即日可能 自然吸収後

各方法の選択基準

  • ヒアルロニダーゼ溶解が適している場合: 明らかな形状不良・左右非対称・過剰注入・緊急時など、根本的な修正が必要なケース
  • 追加注入による修正が適している場合: 軽度の左右差・部分的な不足感など、微調整で改善可能なケース
  • 自然吸収を待つのが適している場合: 軽微な不満・時間的余裕がある・侵襲的処置を避けたい場合

溶解後の再注入・リニューアルの考え方

溶解後の再注入タイミング

ヒアルロン酸溶解後の再注入は、組織の完全な安定化を待ってから行うことが重要です。一般的には溶解から2〜4週間後が適切なタイミングとされていますが、溶解範囲・個人の回復速度・希望する仕上がりによって調整されます。

早すぎる再注入は組織の炎症が残存している可能性があり、予想外の結果を招くリスクがあります。一方、長期間空けすぎると、組織の変化により当初の治療計画が適用しにくくなる場合もあります。最適なタイミングは担当医師との詳細な相談により決定されます。

同じ失敗を繰り返さないための医師選び直し

溶解を必要とした原因が前回の施術医師の技術・判断に起因する場合、再注入に際しては医師・クリニックの見直しを検討することも重要です。以下のような観点から、より適切な医師を選択することをお勧めします。

  • 希望する部位・デザインに関する豊富な専門経験
  • 自然で上品な仕上がりを得意とする審美眼
  • 詳細なカウンセリングと丁寧な説明能力
  • 過去の失敗例を客観的に分析し、改善策を提案できる洞察力
  • アフターフォローと修正への真摯な姿勢

長期的な美容プランニングの重要性

30代後半〜50代後半の女性にとって、美容医療は一時的な対処ではなく、長期的な美の維持戦略の一環です。溶解と再注入を経験されたことを機に、今後5〜10年を見据えた総合的な美容プランニングを構築することをお勧めします。加齢に伴う変化を予測し、適切なタイミングでのメンテナンスを計画することで、自然で持続的な美しさを実現できます。

信頼できる溶解専門クリニック・医師の選び方

ヒアルロニダーゼの豊富な使用経験

溶解処置の成功は、担当医師のヒアルロニダーゼ使用経験に大きく依存します。信頼できるクリニック・医師を見極めるためには、以下の点を確認することが重要です。

  • 年間の溶解処置症例数とその内訳(緊急時・美容修正の区分)
  • 様々なヒアルロン酸製剤(ブランド・特性)への溶解対応経験
  • 部位別の溶解実績(唇・頬・鼻・目元など、それぞれの専門性)
  • 溶解関連のトラブル・合併症への対応実績
  • 他院での施術結果の修正・やり直し経験

失敗修正・トラブル対応の専門性

溶解を専門的に扱うクリニックは、単に技術的な溶解処置を提供するだけでなく、「なぜその失敗が起きたのか」を分析し、今後の予防策を提示できる総合的な専門性を持っています。初回カウンセリングで以下のような対応が得られるクリニックは、高い信頼性を持つと判断できます。

  • 前回施術の詳細な検証と問題点の客観的分析
  • 溶解範囲・方法の複数選択肢とそれぞれのメリット・デメリットの説明
  • 溶解後の状態予測と再注入プランの具体的提案
  • 類似症例での改善実績の提示(プライバシーに配慮した形で)
  • 万が一の合併症発生時の対応フローの明確化

カウンセリング品質による判断基準

優良なクリニックでのカウンセリングは、単なる施術説明にとどまらず、患者様の不安や期待を深く理解し、最適な解決策を導き出すコンサルティングの性質を持ちます。以下のようなカウンセリングを受けられるクリニックは、技術面でも信頼性が高いと考えられます。

  • 十分な時間をかけた現状分析と患者様のお悩みのヒアリング
  • 溶解処置のリスクと限界についての誠実で詳細な説明
  • 料金の透明性と、費用対効果についての客観的な情報提供
  • セカンドオピニオンの推奨や、他の選択肢についての公平な説明
  • 施術を急かすことなく、十分な検討時間の提供

設備・体制面での安全性確認

溶解処置においても、緊急時対応を含めた医療体制の充実が重要です。以下の設備・体制を備えたクリニックでの施術をお勧めします。

  • 各種ヒアルロニダーゼ製剤の常備
  • アレルギー反応等への即座の対応設備
  • 施術後の経過観察のための適切な環境
  • 提携医療機関との連携体制(重篤な合併症時の対応)
  • 施術記録の詳細な保管と、継続的なフォローアップ体制

30代後半〜50代後半女性の溶解に関するよくある不安

「溶解後の顔の変化」への不安

溶解により、一時的に「以前より老けて見える」「疲れた印象になる」という変化を感じる方がいらっしゃいます。これは、ヒアルロン酸によって支えられていたボリュームが除去されることで、元の組織状態が現れるためです。多くの場合、この変化は一時的であり、組織の自然回復により2〜4週間程度で安定します。また、適切なタイミングでの再注入により、より理想的な状態へと改善することが可能です。

「職場・家庭で気づかれる」ことへの懸念

溶解に伴う腫れや内出血は個人差がありますが、多くの場合、適切なアフターケアにより社会生活への影響を最小限に抑えることができます。重要な予定がある場合は、それを避けたスケジューリングと、必要に応じてカバーメイクの指導を受けることをお勧めします。また、溶解は「改善のための処置」であることを理解してくださる身近な方には、事前にお話しされることで、心理的な負担も軽減されます。

再注入のタイミングと予算計画

溶解と再注入を併せた総合的な予算計画を立てることは、精神的な余裕を持って治療に臨むために重要です。溶解費用に加え、2〜4週間後の再注入費用、そして万が一の修正費用まで含めた予算を事前に確保しておくことをお勧めします。また、溶解から再注入まで期間が空くため、その間の心理的なサポートを受けられるクリニックを選ぶことも大切です。

「同じ失敗を繰り返すのでは」という不安

この不安は非常に自然で正当なものです。同じ失敗を繰り返さないためには、前回の施術結果を客観的に分析し、問題点を明確化することが不可欠です。必要に応じて異なる医師・クリニックでのセカンドオピニオンを求め、より適切な治療計画を立案されることをお勧めします。また、再注入に際しては、段階的なアプローチ(少量ずつの調整)を採用することで、リスクを最小限に抑えることも可能です。

よくある質問(FAQ)

Q1. ヒアルロン酸を注入してからどのくらいの期間で溶解できますか?

ヒアルロン酸の溶解は注入直後からでも可能ですが、最も効率的なのは注入から2週間以内です。時間が経過するほど溶解効率は低下し、6ヶ月を超えると完全溶解が困難になる場合があります。不満を感じた場合は、早期の相談をお勧めします。

Q2. ヒアルロン酸溶解の施術は痛いですか?

溶解時の痛みは、一般的にヒアルロン酸注入時よりも軽微とされています。注射針による刺入時の痛みが主で、ヒアルロニダーゼ自体による痛みはほとんどありません。痛みに敏感な方には局所麻酔の使用も可能です。

Q3. 溶解後、すぐに再注入できますか?

溶解後の即日再注入も技術的には可能ですが、組織の炎症や腫れを考慮すると、2〜4週間程度の間隔を空けることが一般的です。この期間により、より自然で予測可能な結果を得ることができます。

Q4. ヒアルロニダーゼで完全に元の状態に戻りますか?

多くの場合、ヒアルロン酸注入前の状態に近い状態まで戻すことが可能です。ただし、ヒアルロニダーゼは自然のヒアルロン酸にも作用するため、一時的に注入前よりも陥凹することがあります。通常は数週間で自然回復します。

Q5. ヒアルロン酸溶解にはどのくらいの費用がかかりますか?

溶解費用は範囲や量によって変動しますが、部分的な溶解で30,000〜80,000円程度、広範囲の溶解で150,000〜300,000円程度が目安です。緊急時の溶解については別途料金体系が設定されている場合があります。

Q6. 溶解後のダウンタイムはどの程度ですか?

腫れや内出血が2〜7日程度続く場合があります。社会復帰への影響を最小限にするため、重要な予定を避けたスケジューリングをお勧めします。適切なアフターケアにより、ダウンタイムを短縮することも可能です。

Q7. アレルギーがある場合でもヒアルロン酸溶解はできますか?

ヒアルロニダーゼに対するアレルギーは稀ですが、他の薬剤アレルギーの既往がある場合は事前に詳細な問診が必要です。必要に応じてパッチテストを行う場合もあります。アレルギー体質の方は必ず事前に申告してください。

Q8. 部分的な溶解(一部分だけの修正)は可能ですか?

はい、可能です。左右差の修正や、特定部位の微調整など、部分的な溶解により細やかな修正を行うことができます。この場合、溶解範囲を正確にコントロールする高度な技術が必要となるため、経験豊富な医師による施術をお勧めします。

Q9. 溶解がうまくいかない場合はありますか?

注入から長期間経過したヒアルロン酸や、特殊な製剤の場合、期待通りの溶解効果が得られない場合があります。また、個人の代謝や組織反応により溶解効率に差が生じることもあります。このような場合は追加の溶解処置や代替手段を検討します。

Q10. 溶解後に腫れや内出血は必ず起きますか?

腫れや内出血は溶解処置に伴う一般的な反応ですが、必ず起きるものではありません。個人の体質・注入範囲・アフターケアによって大きく異なります。事前の対策と適切な術後ケアにより、これらの症状を最小限に抑えることが可能です。

Q11. ヒアルロン酸溶解に保険は適用されますか?

美容目的での溶解は自由診療となり保険適用外です。ただし、血管塞栓など医学的緊急事態における溶解処置については、医師の判断により保険診療となる場合があります。詳細は事前に医療機関にご確認ください。

Q12. 溶解専門のクリニックを選ぶべきですか?

溶解処置は高度な専門技術を要するため、豊富な経験を持つクリニック・医師を選ぶことが重要です。「溶解専門」である必要はありませんが、年間の溶解症例数・多様な製剤への対応経験・トラブル対応実績などを確認し、信頼できる医師による施術を受けることをお勧めします。

Q13. 他院で注入されたヒアルロン酸でも溶解できますか?

はい、どちらのクリニックで注入されたヒアルロン酸でも溶解は可能です。ただし、使用された製剤の種類や注入方法を正確に把握することで、より確実な溶解処置を行うことができます。可能であれば、前回施術時の詳細情報をご準備ください。

この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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