公開日: 2026年02月18日
ヒアルロン酸のしこりはいつ消える?原因・対処法・予防策を解説
- 10秒でわかるこの記事の要約
- 「ヒアルロン酸注射を受けた後に、触ると硬い塊がある」「しこりはいつ消えるのか、それとも消えないのか不安」「自分でつぶしても大丈夫か」「病院に行くべきか様子を見るべきか判断できない」「次はしこりができないようにしたい」――30代から50代後半にかけて、ヒアルロン酸注射後のしこりに悩んでご相談に来られる方は少なくありません。しこりと一口に言っても、その種類は多岐にわたります。施術直後の一時的な腫れ・浮腫によるもの、製剤が局所的に凝集・固まったもの、感染によるもの、そして稀ではありますがバイオフィルムと呼ばれる重篤な合併症まで、それぞれ原因・消える目安・対処法が大きく異なります。
- 重要なのは、しこりの多くは溶解注射(ヒアルロニダーゼ)や経過観察で改善できるという点です。一方で、赤み・熱感・痛みを伴うしこりは感染の可能性があり、早期の医師への相談が必要です。また、自分でつぶそうとする・強くマッサージするといった行為は感染や悪化のリスクがあるため、絶対に避けてください。本記事では、しこりの5種類と特徴、原因(製剤選択・過剰注入・アフターケア・技術力不足)、種類別の対処法と消える目安、予防策、しこりを防ぐ医師選びの基準、FAQ15問以上まで、医学的根拠に基づいて詳しくご説明いたします。正確な知識を持って適切に対処・予防できる完全ガイドをお届けいたします。
目次
- 1 ヒアルロン酸注射後の「しこり」とはどんな状態か?
- 2 ヒアルロン酸のしこりの種類と特徴
- 3 ヒアルロン酸のしこりの原因を徹底解説
- 4 しこりができたときの対処法
- 5 しこりはいつ消える?種類別の目安
- 6 しこりを防ぐための予防策
- 7 しこりの種類別:原因・対処・消える目安の比較
- 8 メリット・デメリット
- 9 施術の流れ
- 10 ダウンタイム・副作用・注意点
- 11 料金相場
- 12 30代〜50代後半女性のよくある不安
- 13 クリニック選びの基準
- 14 FAQ(よくあるご質問)
- 14.1 Q1. しこりはいつ消えるか?
- 14.2 Q2. 自分でつぶしてもいいか?
- 14.3 Q3. 病院に行くべきか?
- 14.4 Q4. 溶解注射で必ず消えるか?
- 14.5 Q5. しこりができやすい部位は?
- 14.6 Q6. 唇のしこりはどうするか?
- 14.7 Q7. 感染かどうか見分ける方法は?
- 14.8 Q8. アフターケアで防げるか?
- 14.9 Q9. しこりができない医師の選び方は?
- 14.10 Q10. 再施術はいつできるか?
- 14.11 Q11. マッサージで消えるか?
- 14.12 Q12. 何ヶ月で自然に消えるか?
- 14.13 Q13. バイオフィルムとは何か?
- 14.14 Q14. 市販薬でしこりを治せるか?
- 14.15 Q15. セカンドオピニオンは有効か?
- 15 まとめ
ヒアルロン酸注射後の「しこり」とはどんな状態か?
しこりの定義
ヒアルロン酸注射後のしこりとは、どのような状態を指すのか、正確にご説明いたします。
触ると分かる硬い塊・凹凸
- 指で触れると感じる硬い塊または凹凸
- 注入したヒアルロン酸が局所的に集まった状態
- 皮膚の表面から視認できる場合と、触れてのみ分かる場合がある
- 施術直後から数週間後に気づくことが多い
「正常な経過」の場合と「要治療」の場合がある
- 施術直後の柔らかいしこり:腫れ・浮腫による一時的なもの(正常な経過)
- 2週間後も残る硬いしこり:製剤の凝集・過剰注入によるもの(要相談)
- 赤み・熱感・痛みを伴うしこり:感染の可能性(要緊急相談)
- 繰り返す炎症を伴うしこり:バイオフィルムの可能性(要専門的治療)
しこりが起こりやすい部位
唇:最もしこりが起こりやすい部位
- 皮膚が薄く製剤が固まりやすい
- 表情の動きが多く製剤が変形・移動しやすい
- 触れる機会が多く気づきやすい
- 特に硬い製剤を使用した場合にリスクが高い
涙袋:少量の製剤が固まりやすい
- 少量(0.2〜0.3cc)の製剤が局所的に固まりやすい
- 皮膚が薄く視認されやすい
- 硬い製剤使用・過剰注入でリスクが上がる
目の下:皮膚が薄く視認されやすい
- 皮膚が非常に薄い部位
- しこりが表面から見えやすい
- チンダル現象とともに起こることも
ほうれい線:過剰注入で起こりやすい
- 注入量が多い部位(片側0.5〜1cc)
- 一箇所への集中注入でしこりになりやすい
- 表情の動きで変形するリスクがある
しこりの発生確率
- 全体での発生確率:1〜5%程度
- 医師の技術・製剤の種類・注入量により大きく異なる
- 経験豊富な医師・厚生労働省承認製剤使用では発生率が低い
- 未承認製剤・経験不足の医師では発生率が上がる傾向がある
ヒアルロン酸のしこりの種類と特徴
種類①:製剤の凝集・固まり(最も多い)
しこりの中で最も多いのが、ヒアルロン酸製剤が局所的に凝集・固まるケースです。
- 原因:ヒアルロン酸が一箇所に集中して固まる、部位に合わない硬い製剤の使用
- 特徴:触ると硬い感触がある、動かせることが多い、痛みがないことが多い
- 発生時期:施術直後〜数週間後に気づくことが多い
- 視認性:触れてのみ分かる場合と、皮膚が薄い部位では視認できる場合がある
- 対処法:溶解注射(ヒアルロニダーゼ)または経過観察
- 予後:溶解注射で多くの場合改善可能。完全に消える保証はなく個人差あり
種類②:腫れ・浮腫による一時的なしこり
施術後に必ず生じる炎症反応による一時的な腫れ・浮腫がしこりのように感じられるケースです。
- 原因:注射による組織への刺激・炎症反応・浮腫
- 特徴:柔らかめの感触、押すと少し変形する、触ると違和感がある程度
- 発生時期:施術直後〜1週間以内
- 対処法:経過観察のみで十分
- 予後:多くは1〜2週間で自然に改善。ほぼ100%消える
- 注意:施術直後のしこりは多くがこのケース。2週間後まで様子を見てから判断
種類③:感染によるしこり(まれ)
細菌感染による炎症がしこりとして現れるケースです。稀ですが、放置すると重篤化するため早期対応が必須です。
- 原因:注射時の細菌汚染、施術後のアフターケア不足による感染
- 特徴:赤み・熱感・圧痛を伴う、膿を伴う場合がある、症状が悪化する傾向がある
- 発生時期:施術後数日〜数週間後
- 対処法:すぐに医師に相談。抗菌薬の投与、場合によっては切開排膿が必要
- 予後:早期治療で改善可能。放置すると重篤化するリスクがある
- 緊急度:赤み・熱感・痛みがある場合は迷わずすぐに医師に相談
種類④:バイオフィルム(まれだが注意が必要)
バイオフィルムは、細菌がヒアルロン酸の周囲に膜(バイオフィルム)を形成する稀な合併症です。治療が難しいケースがあるため、正確な知識を持つことが重要です。
- 原因:細菌がヒアルロン酸の周囲にバイオフィルム(保護膜)を形成する
- 特徴:炎症が繰り返される、一般的な抗菌薬が効きにくい、溶解注射が効きにくい場合がある
- 発生時期:施術後数ヶ月〜数年後に発症することも(遅発性)
- 対処法:長期間の抗菌薬投与、溶解注射、外科的切除が必要な場合もある
- 予後:治療が長期化することがある。専門医への相談が必須
- 発生リスク:非常に稀だが、繰り返す炎症・抗菌薬に反応しない場合は疑う必要がある
種類⑤:過剰注入による凸凹・硬さ
過剰注入や不適切な注入位置によって生じるしこり・硬さです。
- 原因:注入量が多すぎる、一箇所への集中注入、注入位置のミス
- 特徴:触れると明らかな硬い塊、皮膚が薄い部位では視認できることもある、施術直後から気づく
- 発生時期:施術直後から
- 対処法:溶解注射が最も有効
- 予後:溶解注射で多くの場合改善可能
ヒアルロン酸のしこりの原因を徹底解説
原因①:不適切な製剤選択
部位に硬すぎる製剤を使用
- 唇・涙袋など皮膚の薄い部位に硬い製剤を使用
- 硬い製剤は唇の動きに追随できず固まりやすい
- 部位ごとに最適な硬さの製剤が異なる(軟らかさの指標:G’値)
未承認製剤の使用
- 品質が不安定で固まりやすいリスクがある
- 異物反応・感染リスクが高まる可能性がある
- 安価なクリニックで使用されることがある
対策
- 部位に合った適切な硬さの製剤を選択できる医師を選ぶ
- 厚生労働省承認製剤(ジュビダームビスタシリーズ・レスチレンシリーズ)のみ使用するクリニック
- カウンセリングで製剤名を確認する
原因②:過剰注入・不適切な注入位置
注入量が多すぎて局所的に集まる
- 一箇所への集中注入がしこりの最大原因のひとつ
- 少量ずつ複数点に分散して注入することでリスクを大幅に低減できる
- 「もっと入れて」という要望への過剰な対応がリスクを上げる
浅層(真皮層)への注入で固まりやすい
- 浅層への注入は皮膚が薄い部位で特にしこりになりやすい
- 深層(骨膜上)への適切な注入でリスクを低減
対策
- 少量ずつ複数点に分散して注入する技術がある医師を選ぶ
- カニューレ(鈍針)を使用することで分散注入が容易になる
- 少量から始める段階的アプローチ
原因③:アフターケア不足
施術後に注入部位を強く触れた・つぶそうとした
- ヒアルロン酸がまだ安定していない施術後3日間は特に要注意
- 強い圧迫でヒアルロン酸が変形・移動してしこりになることがある
マッサージをしてしまった
- 「しこりをほぐそう」とマッサージすることは逆効果
- ヒアルロン酸が意図しない位置に移動し、形状が変わるリスクがある
- 施術後2週間はマッサージ禁止
激しい運動・サウナ・飲酒
- 血行促進により炎症が悪化・ヒアルロン酸が変形するリスク
- 施術後3日間は激しい運動・飲酒・サウナを避ける
原因④:医師の技術力不足
- 注入位置・深さの判断ミス:経験不足の医師に多い
- 一箇所に集中した過剰注入:少量分散注入の技術がない
- 部位に合わない製剤選択:製剤の知識・経験が不足
- 対策:年間100例以上の経験があり、部位別の製剤選択・分散注入の技術を持つ医師を選ぶ
原因⑤:患者の体質・免疫反応(まれ)
- ヒアルロン酸への過敏反応(非常に稀)
- アレルギー反応:発赤・腫れ・痒みを伴う
- 施術前のカウンセリングで既往歴・アレルギー歴を正直に伝えることが重要
- 免疫疾患を持つ方は事前に医師への相談が必要
しこりができたときの対処法
まず確認すること:しこりの種類を見極める
しこりへの対処法は種類によって異なります。まず以下のチェックリストで状態を確認し、医師に相談してください。
緊急で医師に連絡すべきサイン
- 赤み・熱感・圧痛がある:感染の可能性が高い
- 膿が出ている・皮膚が化膿している:感染が重篤化している可能性
- 38度以上の発熱がある:全身性感染の可能性
- 急速に悪化している:速やかな処置が必要
2週間後まで様子を見てよいサイン
- 施術直後のみ:柔らかい腫れ・浮腫(一時的な正常反応)
- 痛みがなく触れると分かる程度:製剤の凝集の可能性
- 日々少しずつ改善している:正常な経過
2週間後も残る場合は医師への相談を
- 硬い塊が残っている:製剤の凝集・過剰注入
- 見た目に凸凹がある:溶解注射の検討
- 違和感・引きつり感がある:医師による確認が必要
対処法①:経過観察(軽度の場合)
- 適応:施術直後の腫れ・浮腫、軽度の製剤の凝集
- 期間:2週間〜数ヶ月が目安
- 根拠:ヒアルロン酸は12〜24ヶ月で体内に吸収される。軽度のしこりは数ヶ月で自然に柔らかくなる場合がある
- 注意点:経過観察中も定期的に医師にチェックしてもらうことが重要
- 費用:経過観察自体は費用なし
対処法②:溶解注射(ヒアルロニダーゼ)【最も多く使われる方法】
溶解注射の仕組みと効果
- ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸を分解する酵素)を注射で投与
- 効果が出るまで:数時間〜1〜2週間
- 製剤の凝集・過剰注入・チンダル現象を伴う場合に有効
- 施術時間:15〜30分程度
溶解注射の注意点(必ず理解しておくこと)
- 溶けすぎる可能性がある:元々の脂肪・組織への影響がごく稀にある
- 完全に元の状態に戻る保証はない(個人差あり)
- アレルギーのリスク(非常に稀)
- 感染・バイオフィルムによるしこりには効果が限定的な場合がある
- 料金:30,000〜80,000円程度(クリニックにより異なる)
対処法③:切開・切除(重度の場合・バイオフィルム)
- 適応:バイオフィルム、溶解注射が効かない重度のしこり、感染の排膿が必要な場合
- 特徴:外科的処置が必要。稀なケース
- 対応できる医師:外科的処置の経験がある専門医への相談が必要
- 費用:内容により異なり高額になる場合もある
絶対にやってはいけないこと
以下の行為はしこりを悪化させ、感染・重篤化のリスクがあるため絶対に避けてください。
- しこりを自分でつぶそうとする:皮膚を傷つけ感染リスクが高まる。悪化する可能性が高い
- 強くマッサージする:ヒアルロン酸が意図しない位置に移動・変形し状態が悪化する
- 放置しすぎる:感染・バイオフィルムは早期治療が重要。2週間後も改善しない場合は医師へ
- 自己判断で市販薬を使う:感染の場合、適切な抗菌薬が必要。自己判断での薬の使用は危険
- ネットの情報を信じて自己処置する:根拠のない情報で悪化するリスクがある
しこりはいつ消える?種類別の目安
一時的な腫れ・浮腫によるしこり
- 消える目安:1〜2週間で自然に消える
- 対処:経過観察のみで十分
- 予後:ほぼ100%改善する正常な経過
- 注意:施術直後のしこりのほとんどはこのケース。焦らず2週間待つことが重要
製剤の凝集によるしこり
- 経過観察の場合の目安:数ヶ月〜最長12〜24ヶ月(ヒアルロン酸の自然吸収まで)
- 溶解注射の場合の目安:1〜2週間で改善するケースが多い
- 完全に消える保証:個人差がある。消えない場合もある
- 推奨:気になる場合は経過観察より溶解注射での早期修正が推奨される場合が多い
感染によるしこり
- 消える目安:適切な治療(抗菌薬等)を受ければ1〜2週間で改善が多い
- 放置の危険性:重篤化・全身性感染のリスクがあるため、必ず早期に医師に相談
- 緊急度:赤み・熱感・痛みがあれば迷わず当日中に医師に連絡
バイオフィルムによるしこり
- 消える目安:治療が数ヶ月〜長期化することがある
- 治療内容:長期抗菌薬投与・溶解注射・外科的切除が必要な場合もある
- 早期発見の重要性:繰り返す炎症・抗菌薬への反応不良がある場合は早期に専門医へ
過剰注入による凸凹・硬さ
- 経過観察の場合の目安:12〜24ヶ月(ヒアルロン酸の自然吸収まで)
- 溶解注射の場合の目安:1〜2週間で改善が多い
- 推奨:気になる場合は早期の溶解注射が合理的
しこりを防ぐための予防策
医師選びで防ぐ(最重要)
年間100例以上の経験がある医師
- 製剤選択・注入位置・注入量の判断技術が高い
- しこりを防ぐ少量分散注入の技術が身についている
- 万が一しこりができた場合の修正経験もある
部位に合った製剤を選択できる医師
- 唇には柔らかい製剤、顎には硬い製剤など部位別の最適な製剤を選択
- 製剤名をカウンセリングで明示してくれる
- 厚生労働省承認製剤のみを使用している
少量ずつ分散して注入する技術がある医師
- 一箇所への集中注入を避け、複数点に分散して注入
- カニューレ(鈍針)の使用でリスク低減と分散注入が可能
- 「少量から始める」を提案してくれる医師
施術前に確認すること
- 使用する製剤名を確認:厚生労働省承認製剤か・部位に合った製剤か
- 注入方法を確認:少量ずつ分散して注入するか・カニューレ使用か
- 2週間後の効果確認があるか:しこりの早期発見・対処のため
- しこりができた場合の対処体制があるか:溶解注射への対応・24時間連絡可能か
アフターケアで防ぐ
- 注入部位を触らない:3日間:ヒアルロン酸が安定するまでの最重要期間
- 強くマッサージしない:2週間:ヒアルロン酸の移動・変形を防ぐ
- 激しい運動を避ける:3日間:血行促進による炎症悪化を防ぐ
- 飲酒を避ける:3日間:腫れ・内出血の悪化を防ぐ
- うつ伏せで寝ない:1週間:注入部位への圧迫を避ける
- 2週間後の効果確認を必ず受ける:しこりの早期発見・早期対処のため
しこりの種類別:原因・対処・消える目安の比較
| しこりの種類 | 主な原因 | 特徴 | 対処法 | 消える目安 |
|---|---|---|---|---|
| 一時的な腫れ・浮腫 | 施術による組織への刺激・炎症反応 | 柔らかめ・押すと変形する・痛みは軽度・施術直後から発生 | 経過観察のみ。自然に改善する正常な経過 | 1〜2週間でほぼ100%改善 |
| 製剤の凝集・固まり | 局所的な製剤の集中・部位に合わない硬い製剤・一箇所への集中注入 | 硬い感触・動かせる・痛みがないことが多い・施術直後〜数週間後に気づく | 溶解注射(最も有効)または経過観察。気になる場合は早期の溶解注射を推奨 | 溶解注射:1〜2週間。経過観察:数ヶ月〜12〜24ヶ月。完全に消える保証はなく個人差あり |
| 感染によるしこり | 注射時の細菌汚染・アフターケア不足・免疫低下 | 赤み・熱感・圧痛を伴う・膿が出る場合も・症状が悪化する傾向 | すぐに医師に相談。抗菌薬投与・場合によっては切開排膿が必要。放置は危険 | 適切な治療で1〜2週間。放置すると重篤化するリスクあり |
| バイオフィルム | 細菌がヒアルロン酸周囲に保護膜を形成 | 炎症が繰り返される・抗菌薬が効きにくい・遅発性(数ヶ月〜数年後) | 長期抗菌薬・溶解注射・外科的切除が必要な場合も。専門医への相談が必須 | 治療が長期化することがある。早期発見・早期治療が重要 |
| 過剰注入による凸凹・硬さ | 注入量が多すぎる・一箇所への集中注入・注入位置のミス | 明らかな硬い塊・視認できることも・施術直後から気づく | 溶解注射が最も有効。早期の対処を推奨 | 溶解注射:1〜2週間。経過観察:12〜24ヶ月(自然吸収まで) |
メリット・デメリット
しこりリスクを踏まえたヒアルロン酸注射のメリット
- 溶解できる:しこりができても修正可能:溶解注射で多くのしこりに対処できる安心感
- しこりは多くが改善可能:適切な種類の特定と対処法により解決できるケースが多い
- 経験豊富な医師を選べば発生率を低減できる:少量分散注入・適切な製剤選択でリスクを最小化
- 2週間後の効果確認で早期発見・早期対処が可能:定期フォローアップで問題の早期解決
- 感染・バイオフィルムは早期発見で治療可能:正確な知識を持ち早期に対処することが重要
しこりリスクとしてのデメリット
- 発生確率:1〜5%:医師の技術・製剤・注入量により大きく変動
- 完全に消える保証がない場合がある:バイオフィルム等の重篤なケースでは治療が長期化することも
- 修正に費用・時間がかかる場合がある:溶解注射30,000〜80,000円+再施術費用
- 感染・バイオフィルムは重篤な合併症になりうる(稀):正確なリスク認識と早期対処が重要
- 溶解注射自体のリスク:溶けすぎ・完全に元に戻る保証なし・アレルギー(稀)
施術の流れ
しこりを防ぐための施術の流れをご説明いたします。
初診 → カウンセリング → デザイン → 注入 → アフターケア
しこりを防ぐための施術のポイント
カウンセリング
- 「しこりになりにくい製剤・注入方法」を確認する
- 使用予定の製剤名・厚生労働省承認製剤かを確認
- しこりができた場合の対処体制(溶解注射・24時間連絡可能か)を確認
- 既往歴・アレルギー歴を正直に伝える
デザイン
- 少量ずつ分散した注入計画になっているか確認
- 注入量の目安を事前に合意する
- 部位に合った製剤を使用することを確認
注入
- 少量ずつ複数点に分散して注入:一箇所集中注入を避ける
- 適切な深さ(深層)への注入でしこりリスクを低減
- カニューレ使用のクリニックを選ぶと分散注入がしやすい
アフターケア
- 2週間後の効果確認の予約を必ず入れる
- アフターケアの注意事項を必ず守る(触らない・マッサージしない)
- 赤み・熱感・痛みが出た場合はすぐにクリニックに連絡する
ダウンタイム・副作用・注意点
しこりと他の副作用との見分け方
- 腫れ(ほぼ100%・正常反応):柔らかい・全体的・2週間で引く。しこりとは異なる
- しこり(1〜5%):硬い塊・局所的・2週間後も残る・要医師相談
- チンダル現象(1〜3%):青白く透ける・しこりとは別の症状。溶解注射で改善
- 感染(まれ):赤み・熱感・圧痛を伴う・緊急で医師に相談が必要
- 血管塞栓(0.001〜0.01%):非常に稀だが重大。白色・青紫色変化・激しい痛みがある場合は緊急対応が必要
「2週間後が判断のタイミング」という考え方
- 施術直後の腫れ・しこりは腫れによる一時的なものがほとんど
- 2週間後(腫れが引いた後)にしこりが残っているかで判断する
- 2週間後も残っている場合は医師に相談
- 赤み・熱感・痛みがある場合は2週間を待たず即日相談
料金相場
しこりの修正にかかる料金
- 溶解注射(1部位):30,000〜80,000円(クリニックにより異なる)
- 再施術(1部位):50,000〜150,000円
- 外科的処置(バイオフィルム・重度感染):内容により異なり高額になる場合も
- 合計:100,000〜230,000円以上になるケースも
最初からしこりになりにくい施術の料金
- ほうれい線:50,000〜100,000円(部位に合った製剤・少量分散注入)
- 涙袋:40,000〜80,000円(柔らかい製剤・少量での丁寧な注入)
- 唇:60,000〜120,000円(最もしこりリスクが高い部位。柔らかい製剤必須)
- 目の下:50,000〜100,000円
しこりを防ぐ医師の技術への投資という考え方
| ケース | 費用内訳 | 合計費用 | その他のコスト |
|---|---|---|---|
| 安いクリニック→しこり発生→溶解→再施術 | 初回施術:30,000〜50,000円 溶解注射:30,000〜80,000円 再施術:50,000〜150,000円 |
110,000〜280,000円以上 | しこりで悩む精神的ストレス・複数回の通院・感染リスクへの不安 |
| 経験豊富な医師による最初から安全な施術 | 初回施術:50,000〜100,000円 2週間後の微調整(必要時):20,000〜50,000円 |
50,000〜150,000円程度 | しこりなし・精神的安心感・通院最小限 |
30代〜50代後半女性のよくある不安
しこりはいつ消えるか
種類によって異なります。一時的な腫れ・浮腫は1〜2週間で自然に消えます。製剤の凝集によるしこりは、溶解注射で1〜2週間での改善が多く、経過観察の場合は数ヶ月〜12〜24ヶ月かかります。まず2週間後まで様子を見て、残っている場合は医師に相談してください。
自分でつぶしてもいいか
絶対に避けてください。自分でつぶそうとすると皮膚が傷つき感染リスクが高まります。また、ヒアルロン酸が意図しない位置に移動し、状態が悪化する可能性があります。必ず医師に相談してから適切な対処法を選んでください。
感染していないか不安
赤み・熱感・圧痛・膿がある場合は感染の可能性があります。これらの症状がある場合は迷わず当日中に医師に連絡してください。施術を受けたクリニックが対応できない場合は、別のクリニックへの受診も検討してください。
溶解注射で必ず消えるか
製剤の凝集・過剰注入によるしこりの多くは溶解注射で改善できますが、完全に消える保証はなく個人差があります。感染・バイオフィルムによるしこりは溶解注射が効きにくい場合があります。また、溶解注射自体のリスク(溶けすぎ・アレルギー)もご理解ください。
どの部位がしこりになりやすいか
最もリスクが高いのは唇です(皮膚が薄く・動きが多く・製剤が固まりやすい)。次いで涙袋・目の下が挙げられます。いずれも柔らかい製剤の使用と少量分散注入が予防の鍵です。
クリニック選びの基準
しこりを防ぐ医師の経験・症例数・製剤選択力
- 年間100例以上の症例数:部位別の製剤選択・注入技術が高い
- しこりを防ぐ少量分散注入の実績:一箇所集中注入をしないクリニック
- 厚生労働省承認製剤のみ使用:製剤名を明示してくれる
- カニューレ(鈍針)を使用している:分散注入がしやすく感染リスクも低い
- しこりができた場合の対処体制が整っている:溶解注射・感染への対応
しこりができた場合の修正対応力
- 溶解注射に対応している:しこりの修正体制が整っている
- 2週間後の効果確認が必ず実施される:しこりの早期発見・対処が可能
- 感染・バイオフィルムへの対処ができる:重篤な合併症への対応力
- 24時間連絡可能:赤み・熱感などの緊急サインへの即時対応
カウンセリングで確認すべき質問
- 「使用する製剤名を教えてください(厚生労働省承認製剤ですか?)」
- 「少量ずつ分散して注入していただけますか?」
- 「しこりができた場合の溶解注射に対応していますか?」
- 「2週間後の効果確認はありますか?」
- 「感染が疑われる場合の緊急対応はできますか?」
FAQ(よくあるご質問)
Q1. しこりはいつ消えるか?
A. 種類によって異なります。一時的な腫れは1〜2週間で消えます。製剤の凝集は溶解注射で1〜2週間、経過観察では数ヶ月〜12〜24ヶ月が目安です。まず2週間後まで様子を見て、残っている場合は医師に相談してください。感染・バイオフィルムは早期治療が必要です。
Q2. 自分でつぶしてもいいか?
A. 絶対に避けてください。自力でつぶそうとすると皮膚を傷つけて感染リスクが高まり、ヒアルロン酸が意図しない位置に移動して状態が悪化する可能性があります。必ず医師に相談してから適切な対処法を選んでください。
Q3. 病院に行くべきか?
A. 赤み・熱感・圧痛・膿がある場合は感染の可能性があり、当日中に医師に連絡してください。2週間後も硬い塊が残る場合も医師への相談を推奨します。施術直後の柔らかい腫れのみであれば、まず2週間の経過観察で問題ありません。
Q4. 溶解注射で必ず消えるか?
A. 製剤の凝集・過剰注入によるしこりの多くは溶解注射で改善できますが、完全に消える保証はなく個人差があります。感染・バイオフィルムによるしこりには溶解注射が効きにくい場合があります。溶解注射自体にも溶けすぎ・アレルギーのリスク(稀)があります。
Q5. しこりができやすい部位は?
A. 最もリスクが高いのは唇(皮膚が薄く・動きが多い)です。次いで涙袋・目の下が挙げられます。いずれも柔らかい製剤の使用と少量分散注入が予防の鍵です。鼻・フェイスラインも注入量が多い場合はリスクがあります。
Q6. 唇のしこりはどうするか?
A. 唇は最もしこりが起こりやすい部位です。製剤の凝集が原因の場合は溶解注射が有効です。施術後2週間は様子を見て、硬い塊が残る場合や赤み・熱感がある場合はすぐに医師に相談してください。再施術時は柔らかい製剤・少量での注入が重要です。
Q7. 感染かどうか見分ける方法は?
A. 感染のサインは赤み・熱感・圧痛・膿・発熱の5つです。これらの症状がある場合は感染を疑い、迷わず当日中に医師に連絡してください。単なるしこり(製剤の凝集)は通常、赤み・熱感・痛みを伴いません。
Q8. アフターケアで防げるか?
A. アフターケアは予防に重要な役割を果たします。注入部位を触らない(3日間)、強くマッサージしない(2週間)、激しい運動を避ける(3日間)、うつ伏せで寝ない(1週間)を守ることでしこりのリスクを大幅に低減できます。2週間後の効果確認も早期発見のため重要です。
Q9. しこりができない医師の選び方は?
A. ①年間100例以上の経験、②部位に合った製剤を選択できる(製剤名を明示)、③少量分散注入の技術がある、④厚生労働省承認製剤のみ使用、⑤2週間後の効果確認を実施、⑥溶解注射に対応、⑦24時間連絡可能の7点を確認してください。
Q10. 再施術はいつできるか?
A. 溶解注射後の再施術は、製剤が安定する2〜4週間後が目安です。感染が治癒してからの再施術は1〜3ヶ月後が推奨されます。再施術時は前回のしこりの原因を医師と共有し、製剤・注入量・注入方法を見直すことが重要です。
Q11. マッサージで消えるか?
A. マッサージでしこりを消そうとすることは逆効果で危険です。マッサージによりヒアルロン酸が意図しない位置に移動し、しこりの状態が悪化する可能性があります。絶対に行わないでください。しこりには溶解注射または経過観察が適切です。
Q12. 何ヶ月で自然に消えるか?
A. ヒアルロン酸は12〜24ヶ月で体内に自然吸収されますが、しこりが完全に消える保証はなく個人差があります。軽度の製剤凝集は数ヶ月で柔らかくなる場合があります。早期解決をご希望の場合は溶解注射での対処を推奨します。
Q13. バイオフィルムとは何か?
A. バイオフィルムとは、細菌がヒアルロン酸の周囲に形成する保護膜です。炎症が繰り返される・抗菌薬が効きにくいという特徴があり、治療が難しいケースがあります。施術後数ヶ月〜数年後に発症することもある遅発性の合併症です。非常に稀ですが、繰り返す炎症がある場合は専門医への相談が必要です。
Q14. 市販薬でしこりを治せるか?
A. 市販薬ではしこりを治すことができません。製剤の凝集には溶解注射が必要です。感染の場合は適切な抗菌薬が必要であり、自己判断での市販薬使用は症状を悪化させるリスクがあります。必ず医師に相談してから適切な治療を受けてください。
Q15. セカンドオピニオンは有効か?
A. 大変有効です。施術を受けたクリニックの対応に不満がある場合、しこりの種類・対処法について複数の意見を聞きたい場合は、別のクリニックでのセカンドオピニオンを推奨します。特に感染・バイオフィルムが疑われる場合は、経験豊富な専門医への相談が重要です。
まとめ
ヒアルロン酸注射後のしこりについて、詳しくご説明いたしました。
しこりの5種類と消える目安:
- ①一時的な腫れ・浮腫:1〜2週間でほぼ100%改善(正常な経過)
- ②製剤の凝集:溶解注射で1〜2週間、経過観察で数ヶ月〜12〜24ヶ月
- ③感染によるしこり:適切な治療で1〜2週間。放置は危険
- ④バイオフィルム:長期化することあり。専門医への早期相談が必須
- ⑤過剰注入による凸凹:溶解注射で1〜2週間での改善が多い
絶対にやってはいけないこと:
- 自分でつぶす・強くマッサージする・放置しすぎる・市販薬での自己対処
すぐに医師に相談すべきサイン:
- 赤み・熱感・圧痛・膿がある場合(感染の可能性)→当日中に連絡
- 2週間後も硬い塊が残る場合→医師への相談を推奨
しこりを防ぐ6つの予防策:
- ①年間100例以上の経験豊富な医師を選ぶ
- ②部位に合った柔らかさの製剤・厚生労働省承認製剤を確認
- ③少量分散注入の技術がある医師を選ぶ
- ④アフターケアを厳守(3日間触らない・2週間マッサージしない)
- ⑤2週間後の効果確認を必ず受ける
- ⑥しこりができた場合の対処体制があるクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸注射後のしこりは、正確な種類の特定と適切な対処法によって多くのケースで改善できます。しかし最も重要なのは、適切な製剤選択・少量分散注入・経験豊富な医師の選択によって、しこり自体を根本から防ぐことです。しこりへの不安を持つ方も、本記事の情報を参考に適切な対処・予防を実践していただければ幸いです。
