公開日: 2026年02月19日

更新日: 2026年02月18日

ヒアルロン酸は何cc必要? 部位別の適正量と失敗しない選び方

10秒でわかるこの記事の要約
  • 「ヒアルロン酸注射を受けたいけれど、一体何cc必要なのだろう」――カウンセリングで提案された量が適切なのか、判断に迷われる方は少なくありません。
  • 必要なヒアルロン酸の量は、施術部位や悩みの深さ、ご希望される仕上がりのイメージによって大きく異なります。少なすぎては期待する効果が得られず、多すぎれば不自然な印象になってしまうリスクも。適切な量を見極めることが、自然で美しい仕上がりを実現する鍵となります。
  • 本記事では、部位別に必要なヒアルロン酸の目安量を詳しく解説するとともに、医師の提案が適正かどうかを判断するポイント、料金との関係性まで、上質な美容医療を求める方に必要な情報を網羅しました。ご自身に最適な施術プランを見つけるための、信頼できる指針としてご活用ください。

目次

ヒアルロン酸の「cc数」とは?基本知識

ヒアルロン酸注射における「cc(シーシー)」とは、注入する製剤の体積を示す単位です。1ccは1ml(ミリリットル)と同じで、一般的なシリンジ1本分に相当します。

1ccとはどれくらいの量か

視覚的なイメージとしては、小さじ約5分の1程度の量です。ヒアルロン酸製剤は透明なジェル状の物質で、この少量でも顔の印象を大きく変える力を持っています。美容医療の現場では、0.1cc単位という繊細な調整が行われることも珍しくありません。

cc数によって得られる効果の違い

同じ部位でも、注入するcc数によって得られる効果は段階的に変化します。例えば、ほうれい線に0.5ccを注入した場合は浅い溝を目立たなくする程度の変化ですが、1.5ccを使用すれば深い溝もしっかりと持ち上げることが期待できます。

ただし、この効果には個人差があり、皮膚の厚さや骨格、筋肉の動き方などによって、同じcc数でも仕上がりは異なります。

多ければ良いわけではない理由

「効果を確実に出すために多めに入れてほしい」とご希望される方もいらっしゃいますが、必要以上の量を注入することは推奨されません。

  • 顔のバランスが崩れ、不自然な印象になる可能性がある
  • 製剤が周囲の組織に圧力をかけ、思わぬ部位に移動するリスクがある
  • 長期的に見た場合、顔の形が変わってしまう懸念がある
  • 過剰注入は修正が困難で、溶解注射が必要になる場合もある

上質な仕上がりを実現する医師ほど、「適量を的確に」という原則を重視します。多く入れることではなく、最適な量を見極める技術こそが、美容医療における真の専門性といえるでしょう。

個人差を考慮する重要性

美容医療の教科書的な「標準量」は存在しますが、実際の施術では一人ひとりの骨格、皮膚の状態、脂肪の分布、老化の進行度などを総合的に評価し、必要量を判断します。

特に30代後半から50代後半の女性の場合、単なるボリュームの追加ではなく、失われた組織をどこに、どれだけ補うかという立体的な設計が求められます。同じ年齢でも、必要なcc数が2倍以上異なるケースも珍しくありません。

部位別:必要なヒアルロン酸の量(目安)

ここからは、主要な施術部位ごとに必要となるヒアルロン酸の量を詳しく解説します。記載する数値はあくまで一般的な目安であり、実際の必要量は医師の診察によって決定されます。

ほうれい線

ほうれい線は、ヒアルロン酸注射で最も需要の多い部位のひとつです。30代後半以降、中顔面の脂肪萎縮や靭帯の緩みによって深くなりやすく、印象を大きく左右します。

軽度(浅い線):片側0.3〜0.5cc、両側で0.6〜1.0cc
中等度(はっきりとした溝):片側0.5〜1.0cc、両側で1.0〜2.0cc
重度(深い溝):片側1.0〜1.5cc、両側で2.0〜3.0cc

40代後半以降で骨の吸収も進んでいる場合、ほうれい線だけでなく頬のボリューム補充も併せて行うことで、より自然で効果的な改善が期待できます。この場合、合計で3〜5ccを要することもあります。

涙袋

涙袋の形成は、目元に柔らかな印象を与え、若々しさを演出します。ただし、この部位は非常にデリケートで、わずかな量の違いが仕上がりを大きく左右します。

自然な膨らみ:片側0.1〜0.3cc、両側で0.2〜0.6cc
しっかりとした涙袋:片側0.3〜0.5cc、両側で0.6〜1.0cc

涙袋は「作りすぎ」が最も失敗しやすい部位です。0.1cc単位での微調整が可能な、経験豊富な医師に依頼されることをお勧めします。50代以降の方は、目の下のくぼみ治療と組み合わせることで、より調和の取れた仕上がりになります。

唇(上唇・下唇)

唇へのヒアルロン酸注射は、ボリュームアップだけでなく、形を整えたり、縦ジワを目立たなくしたりする目的でも行われます。

軽度(自然なボリュームアップ):上唇0.3〜0.5cc、下唇0.3〜0.5cc、合計0.6〜1.0cc
中等度(しっかりとしたボリューム):上唇0.5〜0.8cc、下唇0.5〜0.8cc、合計1.0〜1.6cc
形態修正含む:合計1.5〜2.0cc

日本人の骨格や文化的な美意識を考慮すると、欧米のような極端なボリュームは不自然に見えがちです。上品な仕上がりを目指す場合、初回は控えめな量から始め、2週間後に追加調整を行う方法が安全です。

顎(chin augmentation)

顎へのヒアルロン酸注射は、横顔のラインを整え、Eラインを美しく見せる効果が期待できます。フェイスラインのたるみが気になり始める40代以降に人気の施術です。

軽度(わずかな前進):1.0〜1.5cc
中等度(しっかりとした形成):1.5〜2.5cc
重度(顎の後退が目立つ):2.5〜4.0cc

顎は比較的多くの量を必要とする部位ですが、硬めの製剤を使用することで形状を維持しやすくなります。骨格によっては、顎だけでなくフェイスライン全体への注入を組み合わせることで、より美しいバランスが実現します。

フェイスライン

フェイスラインへの注入は、輪郭のたるみやぼやけを改善し、シャープな印象を取り戻す施術です。50代前後で需要が高まる部位といえます。

軽度(部分的な補正):片側1.0〜1.5cc、両側で2.0〜3.0cc
中等度(全体的な引き締め):片側1.5〜2.5cc、両側で3.0〜5.0cc
重度(顕著なたるみ):片側2.5〜4.0cc、両側で5.0〜8.0cc

フェイスラインは面積が広いため、必要量も多くなる傾向があります。一度に大量注入するのではなく、2〜3回に分けて理想の形に近づけていく戦略が、より自然で安全です。

こめかみ

こめかみのくぼみは、老化によって脂肪と骨が減少することで目立ちやすくなります。この部位を補正することで、顔全体の印象が若々しくなります。

軽度:片側0.5〜1.0cc、両側で1.0〜2.0cc
中等度:片側1.0〜1.5cc、両側で2.0〜3.0cc
重度:片側1.5〜2.5cc、両側で3.0〜5.0cc

こめかみは血管が多く走る部位のため、高い技術力を持つ医師による施術が不可欠です。適切な層に注入されることで、自然なボリューム回復が期待できます。

頬(ボリュームアップ)

頬の脂肪萎縮は、老けた印象やげっそりとした印象を与えます。適切なボリューム補充により、健康的で若々しい印象を取り戻せます。

軽度:片側1.0〜2.0cc、両側で2.0〜4.0cc
中等度:片側2.0〜3.0cc、両側で4.0〜6.0cc
重度:片側3.0〜5.0cc、両側で6.0〜10.0cc

頬は顔の中でも広い範囲を占めるため、最も多くのヒアルロン酸を必要とする部位のひとつです。ただし、入れすぎると「膨らみすぎた」印象になるため、医師の美的センスが問われます。

目の下のくぼみ・クマ

目の下のくぼみや黒クマは、疲れた印象や老けた印象を与えやすい部位です。ヒアルロン酸で凹凸を滑らかにすることで、明るく若々しい目元が期待できます。

軽度:片側0.3〜0.5cc、両側で0.6〜1.0cc
中等度:片側0.5〜1.0cc、両側で1.0〜2.0cc
重度:片側1.0〜1.5cc、両側で2.0〜3.0cc

目の下は皮膚が薄く、チンダル現象(製剤が透けて青白く見える)のリスクがあるため、専用の柔らかい製剤を使用し、深い層に注入する技術が求められます。

【重要】必要量は何で決まる?判断基準

ヒアルロン酸の必要量を左右する要因は多岐にわたります。ここでは、医師が診察時に評価する主な判断基準をご紹介します。

年齢による組織の状態

一般的に、年齢が上がるほど必要なヒアルロン酸の量は増える傾向にあります。これは、加齢に伴い以下のような変化が起こるためです。

  • 皮下脂肪の減少と萎縮
  • 骨の吸収による土台の縮小
  • 靭帯や筋膜の緩み
  • 皮膚のハリや弾力の低下

30代後半では初期の変化に対応する程度で済むことが多いですが、50代後半になると複数の要因が重なるため、複数部位への施術や比較的多めの量が必要になるケースが増えます。

悩みの深さ・範囲

同じ「ほうれい線」でも、うっすらと線が見える程度なのか、深い溝が刻まれているのかで、必要量は大きく異なります。

また、1つの部位だけが気になるのか、複数の部位にわたって改善を希望されるのかによっても、トータルで必要なcc数は変わってきます。顔全体のバランスを考えた場合、単独部位の施術よりも複数部位を同時に整える方が、自然で美しい仕上がりになることも少なくありません。

希望する仕上がり(ナチュラル vs しっかり)

「周囲に気づかれない程度の自然な変化」を望まれるのか、「明らかな改善を実感したい」のかによって、使用する量は調整されます。

特に30代後半から50代後半の女性の場合、職場や家庭での立場を考慮し、極端な変化よりも「ナチュラルだけれど確実に若返った」という仕上がりを希望される方が多い傾向にあります。このようなご要望には、適量を丁寧に注入する繊細な技術が必要です。

医師の技術・注入方法による違い

同じcc数を使用しても、医師の注入技術によって効果は大きく変わります。

  • 注入する層の深さの選択
  • 注入ポイントの設計
  • ボーラステクニック(塊として注入)かスレッディングテクニック(線状に注入)か
  • カニューレかニードルか

経験豊富な医師は、少ない量でも最大限の効果を引き出す技術を持っています。逆に技術が未熟な場合、多くの量を使っても期待する効果が得られないこともあります。

製剤の種類(粒子サイズ)による違い

ヒアルロン酸製剤には、粒子サイズや架橋度の異なる様々なタイプがあります。硬くてしっかりとした製剤は形状保持力が高いため、柔らかい製剤よりも少ない量で同等の効果が得られることがあります。

例えば、顎の形成に柔らかい製剤を使用すると3cc必要な場合でも、硬い製剤なら2ccで十分ということもあります。部位や目的に応じた製剤選択も、必要量を左右する重要な要素です。

部位別 必要量の比較表

部位 軽度(目安) 中等度(目安) 重度(目安) 備考
ほうれい線 0.6〜1.0cc 1.0〜2.0cc 2.0〜3.0cc 頬のボリューム補充との併用で効果的
涙袋 0.2〜0.6cc 0.6〜1.0cc 1.0〜1.5cc 0.1cc単位の微調整が重要
0.6〜1.0cc 1.0〜1.6cc 1.5〜2.0cc 上下のバランスを考慮
1.0〜1.5cc 1.5〜2.5cc 2.5〜4.0cc 硬めの製剤を使用
フェイスライン 2.0〜3.0cc 3.0〜5.0cc 5.0〜8.0cc 複数回に分けた施術も検討
こめかみ 1.0〜2.0cc 2.0〜3.0cc 3.0〜5.0cc 血管の多い部位のため技術が重要
2.0〜4.0cc 4.0〜6.0cc 6.0〜10.0cc 顔全体のバランスを重視
目の下 0.6〜1.0cc 1.0〜2.0cc 2.0〜3.0cc 専用の柔らかい製剤を推奨

※上記の数値は両側への注入を想定した合計量です。個人差があり、実際の必要量は診察により決定されます。

複数部位施術時の合計cc数の考え方

初回は控えめに、追加注入で調整する戦略

複数の部位を同時に施術する場合、「一度にすべてを完成させよう」とするよりも、初回は7〜8割程度の仕上がりを目指し、2週間〜1ヶ月後に微調整を行う方法が推奨されます。

この戦略には以下のようなメリットがあります。

  • 初回の腫れが引いた後の状態を見て、本当に必要な追加量を判断できる
  • 過剰注入による不自然さを避けられる
  • 左右差が生じた場合も、追加注入で修正しやすい
  • 徐々に変化させることで、周囲に気づかれにくい

一度に注入しすぎるリスク

複数部位への施術で、一度に10cc以上を注入するケースもありますが、これには慎重な判断が必要です。

  • 腫れやダウンタイムが長引く可能性
  • 製剤が予期せぬ方向に移動するリスク
  • 顔全体のバランスを見誤る危険性
  • 万が一の合併症発生時の対応が複雑になる

信頼できるクリニックでは、患者様の安全を最優先し、無理のない施術計画を提案します。

cc数と料金の関係

料金体系の種類

ヒアルロン酸注射の料金設定は、クリニックによって異なります。主な体系は以下の3つです。

1. 1本(cc)あたりの料金設定
最も一般的な料金体系です。使用した製剤の本数に応じて料金が決まります。1本(通常1cc)あたり5万円〜15万円程度が相場ですが、使用する製剤のグレードによって価格は変動します。

2. 部位別の固定料金
部位ごとに料金が設定されており、使用量に関わらず定額というシステムです。「ほうれい線1回8万円」といった形です。この場合、必要な量が多い方にとってはお得になることもあります。

3. 製剤グレード別の価格差
同じcc数でも、使用する製剤によって価格が異なります。

  • スタンダード製剤:5〜7万円/cc
  • プレミアム製剤:8〜12万円/cc
  • 最高級製剤:12〜15万円/cc以上

高価な製剤ほど、持続期間が長い、仕上がりが自然、腫れにくいなどの特徴があります。

ヒアルロン酸と他施術の比較

項目 ヒアルロン酸注射 ボトックス注射
主な目的 ボリューム補充、シワ改善、輪郭形成 表情ジワの改善、小顔効果、多汗症治療
効果の特徴 凹みを物理的に埋める、立体感を出す 筋肉の動きを抑制し、シワを作らせない
持続期間 6ヶ月〜2年程度(製剤や部位により異なる) 3〜6ヶ月程度
ダウンタイム 軽度の腫れ・内出血が数日〜1週間程度 ほとんどなし(稀に内出血)
料金目安 5万〜15万円/cc 3万〜8万円/部位

製剤の種類と必要量の関係

製剤タイプ 粒子サイズ 適した部位 必要量の特徴 持続期間
ソフトタイプ 小さい 涙袋、唇、目の下 柔らかく広がりやすいため、やや多めに必要な場合も 6〜12ヶ月
ミディアムタイプ 中程度 ほうれい線、マリオネットライン バランスが良く、標準的な量で効果が得られる 9〜18ヶ月
ハードタイプ 大きい 顎、鼻、フェイスライン 形状保持力が高く、比較的少量で効果を発揮 12〜24ヶ月

「少なすぎ」「多すぎ」それぞれのリスク

少なすぎる場合

効果が実感できない
必要量に満たない注入では、期待する変化が得られません。「やったのかやらないのか分からない」という残念な結果になることもあります。

結果的にコスパが悪くなる
少量ずつ何度も施術を繰り返すと、トータルでの費用や通院の手間が増えてしまいます。初回から適量を注入した方が、長期的には経済的なケースも多いです。

多すぎる場合

不自然な仕上がり
過剰な注入は、「いかにも何かした」という人工的な印象を与えます。特に唇や頬は、やりすぎが目立ちやすい部位です。

長期的なリスク(移動・変形)
大量のヒアルロン酸は、時間とともに重力や表情筋の動きによって移動することがあります。注入部位から離れた場所に塊として現れたり、顔の形が変わってしまったりする可能性があります。

医師の提案量が適切か見極めるポイント

カウンセリングでの説明内容

信頼できる医師は、提案する量について以下のような説明を行います。

  • なぜその量が必要なのか、解剖学的根拠を含めて説明する
  • 使用する製剤の種類と、その部位に適している理由
  • 期待できる変化の程度を、現実的に説明する
  • リスクや限界についても正直に伝える
  • 代替案や段階的なアプローチも提示する

逆に、「とりあえずこれくらい入れておきましょう」といった曖昧な説明しかない場合は、注意が必要です。

年代別の必要量の傾向

30代後半~40代前半

この年代では、老化の初期兆候が現れ始めます。必要なヒアルロン酸の量は比較的少なめで、予防的な意味合いも含まれます。

典型的な悩み:

  • うっすらとしたほうれい線
  • 目の下の軽度のくぼみ
  • こめかみのわずかな凹み

推奨アプローチ:
問題のある部位のみにピンポイントで注入し、合計2〜4cc程度で自然な改善が期待できます。

40代後半~50代前半

中顔面の脂肪萎縮や骨の吸収が進み、複数の部位で変化が目立ち始める時期です。

典型的な悩み:

  • 深いほうれい線
  • 頬のこけ、ボリュームロス
  • フェイスラインのたるみ
  • こめかみの顕著なくぼみ

推奨アプローチ:
複数部位への施術が必要になるケースが多く、合計5〜10cc程度が目安となります。ただし、一度にすべてを行うのではなく、2〜3回に分けて段階的に理想の状態に近づける戦略が効果的です。

50代後半~

骨格の変化が顕著になり、皮膚のたるみも加わることで、より包括的なアプローチが必要になります。

典型的な悩み:

  • 深く刻まれたほうれい線・マリオネットライン
  • 頬の大幅なボリュームロス
  • フェイスライン全体のたるみとぼやけ
  • 全体的な顔の平坦化

推奨アプローチ:
10cc以上が必要になることも珍しくありません。ただし、ヒアルロン酸だけで対応するのではなく、スレッドリフトやハイフなど他の施術との組み合わせも検討することで、より効果的で自然な若返りが期待できます。

ダウンタイム・副作用(cc数との関連)

注入量が多い場合のダウンタイムへの影響

一般的に、注入するヒアルロン酸の量が多いほど、ダウンタイムは長くなる傾向があります。

3cc以下の少量注入の場合、多くの方は翌日からほぼ通常通りの生活が可能です。しかし、5cc以上の注入や複数部位への施術では、腫れや違和感が1週間程度続くこともあります。

医療広告ガイドラインに沿った正確な記述

ヒアルロン酸注射には、以下のようなリスクが伴う可能性があります。これらは発生頻度や重症度に差がありますが、正確に理解しておくことが重要です。

一般的な副作用:

  • 注入部位の腫れ、赤み、痛み
  • 内出血
  • 注入部位の硬さや違和感
  • 軽度の左右差

稀ではあるが重大な合併症:

  • 血管塞栓による皮膚壊死や失明(極めて稀だが報告例あり)
  • 感染
  • アレルギー反応
  • 肉芽腫形成

これらの合併症は、適切な解剖学的知識と技術を持つ医師による施術で、リスクを最小限に抑えることができます。

30代後半~50代後半女性のよくある不安

自然な仕上がりになるか

「ヒアルロン酸を入れたことが周囲にバレないか」という不安は、最も多く寄せられるご質問のひとつです。

適切な量を、適切な部位に、適切な技術で注入すれば、極めて自然な仕上がりが期待できます。むしろ、「最近何か良いことあった?」「表情が明るくなったね」といったポジティブな反応を得られることが多いです。

職場・家庭に支障が出ないか

お仕事や家庭の事情で、長期間のダウンタイムを取れない方は多くいらっしゃいます。

ヒアルロン酸注射は、多くの美容医療の中でもダウンタイムが比較的短い施術です。大半の方は、翌日から通常通りの活動が可能です。

長期的メンテナンスの頻度

「ずっと通い続けなければいけないのか」という不安も理解できます。

ヒアルロン酸は体内で徐々に分解されるため、効果を維持するには定期的な施術が必要です。しかし、これは「依存」ではなく、美しさを保つための「メンテナンス」と捉えることができます。

一般的な頻度:

  • 初回施術から6〜12ヶ月後に1回目の追加
  • その後は年1〜2回程度のメンテナンス
  • 年齢や部位によって調整

クリニック選びの基準

医師の経験・症例数・デザイン力

ヒアルロン酸注射は「医師の技術」が結果を大きく左右する施術です。クリニックを選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。

経験年数:美容医療に携わって5年以上の医師が望ましいでしょう。ただし、年数だけでなく、その間にどれだけの症例を手がけたかも重要です。

症例数:年間数百例以上のヒアルロン酸注射を行っている医師は、様々なケースに対応する経験値があります。

デザイン力:症例写真を見て、その医師の美的センスがご自身の好みと合っているかを確認してください。技術的に優れていても、目指す美しさの方向性が異なれば、満足度は下がります。

FAQ(よくあるご質問)

Q1. 初めての場合、何ccから始めるべきですか?

初めての方には、1〜2cc程度の控えめな量から始めることをお勧めします。施術に慣れること、ご自身の反応を確認すること、そして仕上がりを段階的に調整できることがメリットです。医師と相談しながら、2回目以降で理想の状態に近づけていくアプローチが安全で確実です。

Q2. ほうれい線には何cc必要ですか?

ほうれい線の深さや長さによりますが、両側で1〜3ccが一般的な目安です。浅い線なら1cc程度、深い溝なら2〜3ccが必要になることが多いです。ただし、頬のボリュームロスが原因の場合、ほうれい線だけでなく頬にも注入する方が自然で効果的な改善が期待できます。

Q3. 医師が提案した量は適切ですか?

提案された量の根拠を医師に確認してください。解剖学的説明や症例写真を用いた説明があれば、信頼性は高いでしょう。不安な場合は、他のクリニックでセカンドオピニオンを受けることも有効です。複数の医師が同程度の量を提案すれば、それが適正量である可能性が高まります。

Q4. 1ccでどれくらいの効果がありますか?

1ccは小さじ約5分の1程度の量ですが、適切な部位に注入すれば目に見える変化が得られます。例えば、涙袋なら両目で0.5〜1ccでも十分な効果が期待できます。一方、フェイスライン全体のような広い範囲では、1ccでは物足りないと感じるかもしれません。部位と悩みの程度によって、1ccの効果は大きく異なります。

Q5. 複数部位の場合、合計何cc必要ですか?

複数部位への施術では、合計3〜10cc程度が一般的です。例えば、ほうれい線2cc + 頬3cc + 目の下1ccで合計6ccといった具合です。ただし、一度にすべてを行うのではなく、2〜3回に分けて段階的に理想の状態に近づける方法も検討する価値があります。

Q6. 少なめに注入して後から追加は可能ですか?

はい、可能です。むしろ、この方法を推奨する医師も多くいます。初回は控えめに注入し、2週間〜1ヶ月後の状態を見て追加調整する戦略は、過剰注入を防ぎ、より自然な仕上がりを実現できます。腫れが引いた後の状態で判断できるため、本当に必要な量を見極めやすくなります。

Q7. cc数が多いとダウンタイムも長くなりますか?

一般的に、注入量が多いほどダウンタイムは長くなる傾向があります。3cc以下なら数日で落ち着くことが多いですが、5cc以上では1週間程度の腫れや違和感が続く場合もあります。また、注入部位の数が増えれば、それだけ内出血のリスクも高まります。ただし、個人差も大きく、体質や施術後のケアによっても変わります。

Q8. 製剤によって必要量は変わりますか?

はい、変わります。硬めの製剤は形状保持力が高いため、柔らかい製剤よりも少ない量で同等の効果が得られることがあります。例えば、顎の形成に柔らかい製剤を使うと3cc必要でも、硬い製剤なら2ccで十分というケースもあります。使用する製剤は、注入部位や希望する仕上がりによって医師が選択します。

Q9. 年齢によって必要量は違いますか?

一般的に、年齢が上がるほど必要な量は増える傾向があります。これは、加齢に伴う脂肪の減少、骨の吸収、皮膚のたるみなどが重なるためです。30代後半では2〜3ccで済むことが多い一方、50代後半では5〜10cc以上必要になるケースも珍しくありません。ただし、個人差が大きく、若くても骨格的に多くの量が必要な方もいらっしゃいます。

Q10. 料金は1ccあたり?部位ごと?

クリニックによって料金体系は異なります。1ccあたりの料金設定が最も一般的ですが、部位別の固定料金制を採用しているクリニックもあります。カウンセリング時に、使用予定の量と総額を明確に確認することが重要です。追加料金の有無、製剤のグレードによる価格差なども事前に把握しておきましょう。

Q11. 希望よりも少ない量を提案されたのはなぜ?

医師が少ない量を提案する理由はいくつか考えられます。(1)安全性を最優先し、まず少量で反応を見たい、(2)過剰注入による不自然さを避けたい、(3)段階的なアプローチで理想の状態に近づけたい、などです。医師の判断には医学的根拠がある場合が多いですが、ご自身の希望もしっかり伝え、双方が納得できる落としどころを見つけることが大切です。

Q12. 他院で「もっと必要」と言われたが本当?

医師によって見解が異なることは珍しくありません。考え方の違い、使用する製剤の違い、注入技術の違いなどが影響します。複数の意見を聞くことで、より客観的な判断ができます。ただし、極端に多い量を勧められる場合は、本当に必要なのか慎重に検討してください。最終的には、最も信頼できると感じた医師の意見を重視することをお勧めします。

Q13. 持続期間は量によって変わりますか?

持続期間は主に使用する製剤の種類によって決まり、量による差は比較的小さいです。ただし、極端に少ない量では効果自体が薄いため、早く気にならなくなる可能性はあります。一般的に、ソフトタイプは6〜12ヶ月、ミディアムタイプは9〜18ヶ月、ハードタイプは12〜24ヶ月程度の持続が期待できます。個人の代謝速度や注入部位によっても変動します。

Q14. 量を減らして費用を抑えることはできますか?

可能ですが、必要最低限の量を下回ると効果が実感できなくなります。結果的に「費用をかけたのに変化がない」という不満につながりかねません。費用を抑えたい場合は、(1)優先順位の高い部位のみに絞る、(2)段階的に複数回に分けて施術する、(3)製剤のグレードを見直す、といった方法を医師と相談することをお勧めします。

Q15. 効果が物足りない場合、すぐに追加できますか?

施術直後は腫れがあるため、最終的な仕上がりは2週間程度経過してから判断します。その時点で物足りなければ追加注入が可能です。多くのクリニックでは、初回施術後の追加調整を想定した料金プランやアフターフォロー体制を用意しています。焦らず、腫れが完全に引いた状態で医師と相談することが大切です。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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