公開日: 2022年03月15日

更新日: 2024年12月20日

ハイフ(HIFU)とは?効果や施術方法を医師が徹底解説

 

メスを使わない美容施術として代表的なものの一つに挙げられているハイフ治療、肌を切らずにレーザーの照射による治療であるため、近年はその手軽さから大変人気が集まっています。リフトアップしたい方はもちろん、シワやくすみに悩んでいる方にもおすすめの施術です。
ここでは、ハイフ治療の基本的な内容や注意点についてご紹介します。ハイフ治療にご興味のある方・ご検討中の方など、ぜひご参考下さい。

ハイフとは?得られる効果は?

ハイフ治療とは、HIFU(=High Intensity Focused Ultrasound)の略で、高密度焦点式超音波と呼ばれるレーザーを皮膚内の筋膜に照射して、肌の引き締めを行う施術です。皮下組織を照射の熱で破壊することにより、肌のたるみ解消や弾力アップなどのリフトアップ効果につながる仕組みです。
皮膚の自己修復を促してコラーゲンの生成が活性化されることにより、リフトアップのみならず肌のハリやシワ・くすみの改善・毛穴の引き締めなどにも作用し、アンチエイジング効果が得られるのが魅力です。また、熱の作用で血行促進や新陳代謝を促し肌質改善への効果も得られます。
年齢によるフェイスラインのたるみや二重顎、ほうれい線、目元・口元のしわが気になる方に効果的で、痛みが少ない点やダウンタイムが短期である点、また施術時間も30分程度と短い点などが、手軽に感じられ幅広い年代から注目されている理由となっています。

ハイフの持続期間

ハイフ治療の効果が実感できるのは、個人差はありますが、施術当日のうちから小顔効果や引き締め感を感じる方も少なくありません。施術後1~3カ月くらいは照射からの修復作用でコラーゲンの生成が増幅しリフトアップや肌の弾力アップが最も感じられ、3~6カ月くらいの間で施術効果のピークを迎えます。そこから術後6カ月~1年くらいをかけて施術の効果が減少していきますので、効果を持続させるためには3カ月~半年ごとの施術をおすすめします。
結婚式などイベントに向けて施術を受ける際は、1~2か月前を目安にするのが最も効果的なタイミングです。

ダウンタイム・副作用

ハイフ治療は施術時間も短く、入院も不要です。ダウンタイムもほとんどなく、たいていは施術後すぐに洗顔・メイクをして帰宅可能です。メスで切らないため痛みは比較的少ないですが、照射によりヒリヒリしたような痛みやチクチクと刺すような痛み、筋肉痛のような痛みを感じる方がいるとの報告があります。またまれに、軽いやけどのような症状や、肌の赤み・腫れなども報告されています。いずれも日常生活に支障を生じるほどのものではありませんので数日間は患部を安静にし、それでも症状が長引くようであれば専門の医師への受診をしましょう。
また、治療後の肌は敏感になっておりダメージを受けやすい状態ですので、摩擦や紫外線からの保護を十分にし、保湿対策もしましょう。

機械の違い
(ウルトラフォーマー3・ウルトラセルQ+)

昨今のハイフ治療機器は、アメリカや韓国などさまざまなメーカーで製造されておりいくつかの種類があるため、それぞれ特徴や効果、痛みやダウンタイム、施術の費用などが導入しているものにより違いがあります。
専門の医師との相談のもと、いくつかの機械を比較してみて自分の希望や悩みに合ったハイフ治療を受けることをおすすめします。

照射速度が速く、照射深度の調整が可能な
「ウルトラフォーマー3」

  • ウルトラフォーマー3は、数種類のサイズのカートリッジ用意されており、どのカートリッジを使用するかによって、さまざまな深さに照射を行うことが可能となっています。
    例えば目尻のシワや笑いジワなどの場合は真皮層まで届く1.5mmのカートリッジを、またフェイスラインやほうれい線の場合は3.0mmまたは4.5mmのカートリッジを使用するなど、どのくらいの深さのシワにアプローチしたいのか、またどのようなたるみをリフトアップしたいのかといった要望に合わせて施術を行っていきます。また、より深い層の脂肪まで働きかける6mmカートリッジも用意されており、部分痩身を行う目的でも使用できます。目の際から顔はもちろん、脂肪が厚い体の部分への施術も可能であるところがこの機種の特徴です。
    施術時間は20~30分、持続期間は2~3カ月をピークに約半年間、頻度は半年に1回が目安です。

    当院のウルトラフォーマー3については、詳細は下記をご参照下さい。
    https://www.fujiiclinic-umeda.com/beauty/ultraformer
    料金は下記をご参照下さい。
    https://www.fujiiclinic-umeda.com/beauty/ultraformer/price.html

コラーゲンの生成を促し、短時間照射で痛みの少ない
「ウルトラセルQ+」

  • ウルトラセルQ+は、超音波を高密度に集束させてターゲットをピンポイント加熱することでコラーゲンや線維芽細胞等を新生・活性化するHIFU(高密度焦点式超音波)テクノロジーを搭載した治療機器です。
    治療を行うことにより、コラーゲンの生成を促すことに繋がるため肌のハリや潤いが期待できます。 肌のハリや潤いの源となる皮下組織や真皮のコラーゲンを作り出す線維芽細胞は、毎日徐々に減少・緩んでいきます。ウルトラセルQ+の照射熱エネルギーはコラーゲン繊維を収縮させるため、施術直後にお肌の引き締め効果が得られます。コラーゲン生成の活性が促されることによって、コラーゲンの新生が最長で6カ月にわたって続くため、中長期的な効果も期待できます。
    また、ウルトラセルQ+は照射時間が短いことが特徴です。初代のウルトラセルと比較すると1/3まで短縮されており、全顔3パス施術でも照射時間はたったの10分程度と、筋膜にまでアプローチできるたるみ治療法の中で最も短い滞在時間でご帰宅いただけます。
    さらに、従来の機器と比較すると痛みが軽減されているのも特徴です。他のHIFU治療機器で「痛い」と言われている理由は、コラーゲン再生に必要なタンパク変性が始まる温度を大幅に上回る高熱で照射するため、熱感を強く感じるからだと言われています。ウルトラセルQ+なら、このタンパク変性を引き起こしはじめる温度(60℃)を少し上回る温度(63℃前後)で安定照射できるため、従来機よりグッと痛みが軽減され、麻酔を使用しなくても施術が受けられるようになりました。(温度のほかに照射焦点の絞り方の違いも痛みの感じ方の差に繋がっていると言われています)


    当院のウルトラセルQ+については、詳細は下記をご参照下さい。
    https://www.fujiiclinic-umeda.com/beauty/ultracelqplus/about.html
    料金は下記をご参照下さい。
    https://www.fujiiclinic-umeda.com/beauty/ultracelqplus/price.html

施術の前に気を付けるべきこと

施術の前に気を付けるべきこと

HIFU治療について、メスを使わず手軽に施術が受けられる一方で、下記のリスクやデメリットも存在します。想定される注意点を理解し、不安なことがあれば事前に専門医に質問・相談しましょう。

  • ●痛み・赤み

    レーザー照射による治療のため、まれに痛みを伴います。また個人差により赤みやかさぶたが出来てしまうこともあります。いずれもダウンタイム中は患部を安静に保ってください。痛みがあまりにも強くなるようなら何らかのトラブルも考えられますので医師への受診をおすすめします。

  • ●腫れ・赤み

    副作用として腫れや赤み、またまれにしびれ感のような痛みが生じる可能性があります。通常は2~3日で改善することが多いとされていますが、1週間を目処に症状が続くようなら医師への受診をおすすめします。

  • ●紫外線に注意

    施術後の患部は刺激に過敏になっていますので、直射日光に当たるのはなるべく避け、日傘などで肌を防護しましょう。

  • ●体質やアレルギーに注意

    個人差により施術が受けられない場合もあります。持病や既往歴、アレルギーや服用薬の有無、妊娠中や出産直後、など気になることや心配事は事前に医師に確認しておきましょう。

メスで切らずに手軽で安全な施術とはいえ、肌には個人差がありますので不測の事態はつきものです。皮膚の専門医がいるクリニックであれば事後の対処もスムーズに行えますので事前カウンセリングをきちんと行い、信頼できる医師による施術を受けましょう。

まとめ

身近となった美容医療のなかでも、より気軽で注目度の高いハイフ治療。刺激や痛みがなく、価格も手軽であることがその理由となっていますが、どの医療機関で施術を受けるかも効果を左右する大切な要素です。当院では、優れた機器を導入し経験豊富で技術力の高い専門医が対応しております。皆さまのお悩みに沿って最適な方法をご提案し、アフターフォローを含め安心してご満足いただける美容医療をお届けします。初めての方も再診の方もぜひお気軽にご相談下さい。WEBフォーム、LINE、お電話にてご予約・ご相談を受け付けております。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。


略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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