公開日: 2025年03月07日

ヒアルロン酸注入後に不自然に見える原因と対策

ヒアルロン酸注入後に不自然に見える原因と対策

「ヒアルロン酸注入」とは、顔や身体の気になるところへヒアルロン酸を注入し、ボリュームアップする施術です。しわ取りや豊胸など多様なお悩みに適しているため、美容施術の中でも強い人気があります。

しかしその一方で、「ヒアルロン酸を注入するとその箇所が不自然に見える」というネガティブな意見を見て、不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、ヒアルロン酸注入後に不自然に見える原因と対策について詳しく解説します。

ヒアルロン酸治療が不自然に見えてしまう例

ヒアルロン酸注入の感想や意見には、「施術後の見た目が不自然になる」というものがあります。
なぜ「ヒアルロン酸を注入すると不自然に見えてしまう」のでしょうか?

その例と原因についてご紹介します。

ボリュームが不自然に多い場合

よくある失敗例として知られているのが、額や頬が高くなりすぎた、鼻や顎が尖りすぎたなど、注入した部位のボリュームが不自然に多すぎたというケースです。

原因は、気になる部位にだけヒアルロン酸を注入してしまったことによる「過剰注入」です。

そうした不自然な見た目は「アヒル顔」や「over filled syndrome(入れすぎ症候群)」と呼ばれ、多すぎるヒアルロン酸に血管が圧迫されて、周辺組織に血行障害を引き起こす恐れもあります。

形が不自然

注入した部位が凹凸している、そこだけ色味が違うなど、形が不自然に変わってしまうケースがあります。これは、ヒアルロン酸を「皮膚の浅い位置に注入」してしまったことが原因の1つです。

皮膚の厚さは部位や患者様によって異なり、それぞれに合わせた深さに注入しなくてはなりません。特に、目の周りは皮膚が薄いので、浅い層に注入すると、皮膚の下のヒアルロン酸が反射して青白く見える「チンダル現象」が起こる可能性もあります。

また、「注入したヒアルロン酸が合わなかった」という場合もあります。ヒアルロン酸はメーカーや種類によって粒子の大きさや粘弾性(柔らかさ)が違います。注入する部位との相性によっては、部分的に不自然に色が違う、不自然に硬い/柔らかい感触になる事態もあります。

表情が不自然な場合

ヒアルロン酸注入はダウンタイムが短い施術ですが、施術直後は少なからず施術箇所に負担があります。「術後の腫れや痛み」によって顔を動かしにくいので、その間表情が不自然に見えてしまいます。

また、患者様のご希望で麻酔も使用できるため、その効果が残っていると、よりぎこちなく見えるでしょう。ただし、時間が経過すると、少しずつ引いていくのであまり深く悩まなくても問題ありません。

表情が不自然に見えるもう1つの原因は、施術した部位の「バランスの悪さ」です。施術後の経過が悪かったり、上記のように術後の施術部位のボリュームや形が不自然になったりすると、当然顔全体のバランスも崩れます。

ヒアルロン酸はゆっくりと体内に吸収される物質のため、そうしたバランスの悪さも時間経過とともに少しずつ治まっていきます。どうしても戻したいという場合にヒアルロン酸溶解注射が用いられるケースもあります。ヒアルロン酸溶解注射とはヒアルロン酸を分解する酵素を注射して、元の状態に戻す施術です。注射後すぐにヒアルロン酸注射で入れた製剤が溶けていき、個人差はあるものの、数日から数週間のうちにほとんど元の状態に戻すことができるでしょう。

ヒアルロン酸治療が不自然に見える原因

ヒアルロン酸注入後の顔が不自然に見える原因は、ヒアルロン酸の「過剰注入」「適切でない深さへの注入」「部位とヒアルロン酸の種類の相性の悪さ」が引き起こす、「注入した部位のバランスの悪さ」によるものでした。

上記でも軽く原因に触れましたが、なぜこれらが引き起こされるかについて、さらに詳しく解説します。

医師の技術不足

ヒアルロン酸の「過剰注入」「適切でない深さへの注入」「部位とヒアルロン酸の種類の相性の悪さ」、これらは「医師の技術不足」によって引き起こされるものです。

患者様によって、理想の形や顔のバランスは異なります。さらに、施術を希望する身体の部位や皮膚の厚さといった個人差もあり、その患者様に合わせた施術を行わなくてはなりません。

担当する医師には、個人に合わせた適切なヒアルロン酸の選び方や、注入部位の深さ、量の見極めなど、非常に細やかな技術が求められます。この技術が足りていないと、上記のような失敗例が起こる可能性が高いです。

患者へのヒアリング不足、希望とのズレ

患者様のなかには「ここをもっと大きくしたらもっと美しくなるはず」といった、大きな変化を望む声もあります。しかし、特に顔は目、鼻、口、額、頬、顎などのさまざまなパーツが集まっています。

希望の部位だけ必要以上に大きくしても、バランスが崩れてしまうだけです。患者様に押し切られてしまったり、医師の利益だけ考えて要望を通したりした結果、不自然に見える仕上がりになってしまいます。

自然に見えるヒアルロン酸注入の症例

ヒアルロン酸注入

施術前 施術後
施術名 ヒアルロン酸注入
施術の説明 顔の気になる箇所に注射でヒアルロン酸を注入します。
施術のリスク
(副作用)
ヒアルロン酸注入にはリスク・副作用として施術後に下記の様な症状が出る場合があります。
・内出血する場合がある
・腫れや膨らみが出る場合がある
・痛みや違和感がある場合がある
・アレルギー反応が出る場合がある
施術の価格 ヒアルロン酸 61,600円〜220,000円 / ボトックス 46,000円 (税込)

 

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自然に見える施術を受けるために

ヒアルロン酸注入で失敗しないためには、信頼できるクリニックで、医師としっかりコミュニケーションをとることです。下記の点に注意して、クリニックや医師を選びましょう。

技術力と経験のあるクリニックでの治療

ヒアルロン酸注入は「医師の技術」が重要な施術です。たしかな技術や経験のあるクリニックで治療を受けてください。
クリニックを選ぶ際には、下記の点に注目して調べるとよいでしょう。

クリニックや医師の実績を調べる

ヒアルロン酸注入を行うクリニックのサイトや評判を見て、実績を調べてみましょう。特に、形成外科や美容外科に関する知識と技術を認定する「日本形成外科学会」や「日本美容外科学会」所属の記載があれば、信頼度は高くなります。

口コミの評価が高い

実際に施術を受けた患者様の口コミは非常に参考になります。施術後の仕上がりももちろんですが、施術前のカウンセリングやアフターケアに関する内容も確認しておくとよいでしょう。気になる点は、納得がいくまで調べて比較検討してください。

使用しているヒアルロン酸を紹介している

多くのクリニックでは、使用しているヒアルロン酸について詳しく情報を公開しています。海外製のヒアルロン酸が中心ですが、日本の「厚生労働省認可」がついていると安全です。気になる方は、紹介されているヒアルロン酸の名前を調べてみると、より安心できるのでおすすめです。

カウンセリングの際のコミュニケーション

医師の技術も重要ですが、施術前の「カウンセリング」で自分の希望をしっかり伝えることも大事です。患者様の理想やイメージをしっかりと医師に伝えていただければ、施術後の仕上がりに対する不満をできる限り減らすことが可能です。

他にも、副作用やダウンタイム、効果はいつまで持続するのか、今後定期的にクリニックに通う必要はあるのかなど、聞きたいことは先に質問しておくと不安も解消できます。カウンセリングを無料で行っているクリニックも多いので、気になるクリニックがあれば足を運んでみてください。

まとめ

ヒアルロン酸注入後に不自然に見える原因は、医師の技術不足によって身体のバランスが崩れて見えるためでした。たしかな技術のある医師に施術をしてもらうためには、口コミやサイトで実績をチェックしてクリニックを選ぶようにしましょう。

藤井クリニックでは、厚生労働省に認可された安全性の高いヒアルロン酸を使用しています。医師も、世界的に有名な製薬会社から認定された高い技術を持っており、多くの患者様にご満足いただいています。

カウンセリングも行っていますので、まずはお悩みやご希望をお聞かせください。

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。


略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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