シミ取り治療はシミが濃くなることがあるって噂は本当?注意点と効果的な施術

シミ取り治療はシミが濃くなることがあるって噂は本当?注意点と効果的な施術

セルフケアではなかなか消えないシミでも、シミ取り治療では短期間で解消できます。
一方で、「シミ取り治療で失敗した」「レーザーで色が濃くなった」などの噂や口コミを見聞きしたことがある方もいるかもしれません。

美しくなるために受けた治療でシミが悪化してしまうなどと聞くと、施術を受けようと思っている方は不安になってしまうでしょう。実は、治療後のシミが濃くなる場合には理由があり、そのリスクなどを事前に理解しておく必要があります。

本記事では、シミ取り治療でシミが濃くなると噂されている理由や、治療を受ける前の注意点、効果的な施術などをご紹介します。不安に思っている方も、ぜひ参考にしてみてください。

シミ取りで濃くなる? 色素沈着とは

では、シミ取り治療でシミが濃くなるという噂は本当なのでしょうか。色素沈着や紫外線対策の重要性についても詳しく解説します。

治療後にシミが一時的に濃くなることがある

シミ取り治療後に、一時的にシミが濃くなる場合があります。

レーザー照射後2~3日後にかさぶたができると、数週間程度で剥がれていきますが、一時的に色素が濃くなるように感じる場合があります。これは、レーザーに反応しているためで、一般的な経過である場合がほとんどです。徐々に薄くなるので心配する必要はありません。

炎症後色素沈着

虫刺されやニキビなどの炎症後に痕が残ってしまったものを「炎症後色素沈着」といいますが、シミ取り治療後にも生じることがあります。

治療時の出力が適切でなく肌への負担が大きくなった場合や、正しい治療が行われなかった場合などに現れます。しかし、適切なケアを行えば、3~6か月程度で自然に改善して正常な肌色に戻ります。

もともと薄いシミの場合には、反応するメラニン色素が少なく、レーザーを強く当てることになります。もとのシミより濃く色素沈着が出ることがあるため、シミが濃くなったように感じるかもしれません。徐々に落ち着きますが、刺激を与えてしまうと長引く可能性があるので注意しましょう。

メラニン色素の増加による色素沈着

メラニンは肌がダメージを受けることで増える性質があり、細胞を守る大切な色素です。紫外線・ホルモンの変化・炎症などが刺激となり、メラニンの生成が促進されます。

シミ治療の後、肌は炎症して火傷をしているような状態です。表皮層にあるメラニン色素を生成する主成分のメラノサイトが刺激を受け、メラノサイトが過剰なメラニン色素を生成すると、ターンオーバーで排出しきれず肌に残ってしまいます。

そこで、メラニン色素が沈着したものが、シミ・そばかす・肝斑などの色素沈着となって現れます。

シミを増やさないためには、治療の前にメラニン色素をしっかり排出できるよう、肌状態を整えておくことも大切です。クリニックによっては、シミ取り治療後の色素沈着予防や改善のために、トレチノイン・ハイドロキノンなどの外用薬を処方してくれることもあります。

紫外線対策の重要性

シミの予防や悪化を防止するために、紫外線対策はとても重要です。特にシミ取り治療後は、デリケートな肌状態であるため、いつも以上にセルフケアが大切です。

摩擦や過度なスキンケアやもちろん、特に治療後の日焼けは厳禁です。
刺激に対してとても敏感な状態なので、しっかりと保湿して乾燥を防ぐとともに、紫外線ケアについて徹底しましょう。

短時間の外出でも紫外線は肌への刺激となり、色素沈着が起こりやすくなります。
日焼け止めを塗ったり、衣服や帽子・日傘などでカバーしたり、万全な紫外線対策を心がけてください。

紫外線予防や保湿が行われていない場合、肌のバリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れてメラニンが蓄積します。もとのシミより濃くなってしまったり、赤みや腫れの原因になったりすることもあります。

シミ取り治療のリスクと副作用

個人差はありますが、シミ取り治療後のリスクと副作用は、次のようなものがあります。

赤み、腫れ、かゆみ、痛み

施術中に、輪ゴムで弾くような痛みを感じることがあります。
施術後は火傷をしているような状態で、一時的な痛みを感じる方もいます。数日間は赤み、腫れ、かゆみや内出血が出る可能性があります。

かさぶた、色素沈着、肌の乾燥

施術後数日後、かさぶたができますが1~2週間程度で剥がれ落ちます。かさぶたは自然に剥がれるのを待ち、触れないようにします。シミやそばかすの色が一時的に濃くなり、シミが目立つように感じるかもしれませんが、自然に薄くなります。

また、施術後は肌がとても乾燥しやすい状態ですので、スキンケアでしっかりとした保湿を行うことが大切です。

その他

治療した箇所に触れると、一時的に肌色が脱色してしまうことがありますが、ほとんどの場合、数日程度で落ち着きます。痕が残ってしまう可能性があるため、なるべく触れないようにしてください。

その他、痛みや気になる症状がある場合は、早めに医師にご相談ください。薬の処方をしてもらえることもあります。

シミ取りしない方がいいケース

必ずしもシミ取り治療をした方がいいというわけではありません。以下のような方にはおすすめできませんので、治療を控えるようにしてください。

・妊娠中、授乳中の方
・アレルギー体質の方
・ケロイド体質の方
・皮膚疾患のある方
・施術前に日焼けをしている方
・日焼けをする予定がある方

治療後に日焼けの予定がある、または日焼け対策が難しい場合は、治療を控えるようにしましょう。治療によって肌がデリケートな状態になると、皮膚の炎症から色素沈着になることがあるためです。

その他に、持病のある方や服薬中の方も施術が行えない場合もあります。まずはかかりつけ医に確認し、ご相談ください。

シミ取り治療を受ける前の注意点

シミ取り治療を受けて後悔しないためには、経験豊富な医師やクリニックを選択することや、リスクや副作用への理解が必要です。施術を受ける前に、注意点を確認しておきましょう。

経験豊富な医師のいるクリニックを選ぶ

シミに対してしっかりとした知識を持ち、経験豊富な医師がいるクリニックを選択することが重要です。十分な時間をかけて丁寧なカウンセリングを行い、シミの原因をしっかり見極めてくれるどうか確認しましょう。

シミ取り失敗の原因として、経験不足なスタッフの施術により、正しくレーザーを照射されていないケースもあります。シミの種類の診断を間違って、治療の効果を感じなかったり、逆に悪化してしまったりすることもあるかもしれません。

また、何かトラブルがあったときに、アフターフォローがあるかどうかも事前に確認し、クリニックや医師選びをしっかり行いましょう。不明点があれば、事前にカウンセリングで解消しておくことが大切です。

リスクや副作用について治療前に理解する

治療後のリスクや副作用などを理解しておけば、シミ取り治療を失敗したと慌てる心配もなくなるでしょう。

シミには老人性色素斑・そばかす・肝斑・炎症後色素沈着などがあり、すべてのシミに同じ治療が適しているわけではありません。

特に肝斑はレーザー治療を行うと、濃くなってしまう可能性があります。肝斑と老人性色素斑・そばかすなどが混在している場合もあるので注意が必要です。肝斑を優先して治療する必要があるため、事前に医師によるカウンセリングでシミの種類を見極めることが重要になります。

また、「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)」といって、深い部分にメラニンが存在するシミの場合、1回の治療では効果を期待できず、3~6回の治療が推奨されています。

1回のシミ取り治療で効果が感じられなかった方の場合も、他の治療法と組み合わせることがよい場合があります。適切なカウンセリングを受けて、治療方法を検討するようにしましょう。

気になっていたシミが薄くなる!レーザー治療の効果
~症例紹介~

トーニング

施術名 トーニング
施術の説明 肌の気になる所に機器を照射します。
施術のリスク
(副作用)
トーニングには下記の様なリスク・副作用が生じる場合があります。
・効果の感じ方に個人差がある
・肌トラブルが生じる場合がある
・照射後に一時的に濃くなる場合がある
・白斑のリスクがある
施術の価格 14,300円✕10回(税込)

 

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オーロラ

施術名 オーロラ
施術の説明 肌の気になる所に機器を照射します。
施術のリスク
(副作用)
美白オーロラには下記の様なリスク・副作用が生じる場合があります。
・しみやそばかすが一時的に濃くなる
・日焼けや肝斑には不向き
施術の価格 15,400円×6回(税込)

 

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レーザートーニング+イオン導入





施術名 レーザートーニング+イオン導入
施術の説明 気になるシミの箇所に機器を照射します。
施術のリスク
(副作用)
◯レーサートーニングのリスク・副作用
・効果の感じ方に個人差がある
・肌トラブルが生じる場合がある
・照射後に一時的に濃くなる場合がある
・白斑のリスクがある

◯イオン導入のリスク・副作用
・発赤や熱感、かゆみ、痛み、腫れ、発疹、肌の炎症など症状が現れる場合がある
施術の価格 24,200円~363,000円(税込)

 

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まとめ

今回は、シミ取り治療でシミが濃くなると噂されている理由や、レーザーを受ける前の注意点、効果的な施術などについて解説しました。

シミ取り治療は、一般的な経過として一時的にシミが濃くなることがあります。また、「炎症後色素沈着」といった症状が起こることがありますが、適切なケアを行えば、3~6か月程度で自然に改善して正常な肌色に戻ります。

シミ取り治療を受けるには、シミの原因や状態をしっかり見極めてもらった上で、適切な治療を受ける必要があります。信頼できるクリニックや医師から適切なアドバイスを受け、ご自身でも肌状態や治療の副作用などをしっかり理解しておきましょう。

藤井クリニックでは、専門の医師・スタッフによる丁寧なカウンセリングを心がけております。シミや肝斑の治療実績が豊富で、シミの種類ごとに治療法も多く揃っております。

藤井クリニックの
しみ・そばかす・あざ・ほくろ
の美容施術について
詳細はこちら

一人ひとりの肌状態に合った最適な治療法をご提案しますので、シミ取り治療を受けたいと検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

レーザートーニングの
ページはこちら

イオン導入のページはこちら

美白オーロラプロ
(フォトRF)のページはこちら

 

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。


略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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