公開日: 2025年12月25日

脂肪溶解注射 顔は何cc必要?部位別の適切量と料金相場

10秒でわかるこの記事の要約
  • 「顔の脂肪溶解注射を受けたいけれど、何ccが適切なのか分からない」――多くの方が、カウンセリング前にこの疑問を抱かれます。頬や顎下の気になる脂肪を減らしたいと思いながらも、「どのくらいの量が必要なのか」「費用はどのくらいかかるのか」と不安を感じるのは、ごく自然なことです。
  • 脂肪溶解注射の必要量は、部位や脂肪の厚さ、顔全体のバランスにより一人ひとり異なります。頬であれば両側で5〜10cc程度、顎下であれば10〜20cc程度が一般的な目安ですが、これはあくまで参考値であり、医師の診察による個別判断が不可欠です。
  • 本記事では、顔の脂肪溶解注射に必要なcc数を部位別に詳しくご説明するとともに、適切な量の判断基準、施術回数、料金相場まで、医学的根拠に基づいて解説いたします。確実な効果と自然な仕上がりを求める皆様に、信頼できる情報をお届けいたします。

目次

脂肪溶解注射とは?

脂肪溶解注射とは、脂肪細胞を分解・排出する薬剤を、気になる部位に注入することで、部分的な脂肪減少を図る治療法です。「メソセラピー」「脂肪分解注射」とも呼ばれます。

施術の基本概要

脂肪溶解注射の仕組みは以下の通りです。

  1. 脂肪細胞の膜を溶解する成分(デオキシコール酸など)を含む薬剤を注入
  2. 脂肪細胞が破壊され、中の脂肪が液状化する
  3. 液状化した脂肪が、リンパや血液を通じて体外に排出される
  4. 破壊された脂肪細胞は再生しないため、効果が持続する

外科的な脂肪吸引と異なり、切開を伴わないため、ダウンタイムが比較的少なく、仕事や日常生活への支障が最小限で済みます。

顔の部分痩せに適している理由

脂肪溶解注射は、顔の部分痩せに特に適しています。

  • 細かい調整が可能: 頬や顎下など、細かい部位への注入ができ、繊細な調整が可能です
  • 自然な仕上がり: 徐々に脂肪が減少するため、周囲に気づかれにくい自然な変化が期待できます
  • 左右のバランス調整: 左右で脂肪量が異なる場合も、それぞれに適切な量を注入できます
  • 切らない: 顔という繊細な部位で、傷跡を残さずに施術できます

30代後半女性に向く理由

30代後半の女性に、脂肪溶解注射が特に適している理由があります。

  • 代謝の低下: 年齢とともに基礎代謝が低下し、顔に脂肪がつきやすくなります
  • 部分的な脂肪蓄積: ダイエットをしても、顔の脂肪だけが落ちにくいという悩みが増える時期です
  • たるみとの併存: 脂肪だけでなく、たるみも気になり始める年齢であり、脂肪を減らすことでフェイスラインがすっきりします
  • ダウンタイムの少なさ: 仕事や家庭で忙しい中、長期間休めない方に適しています

主な薬剤の種類

脂肪溶解注射には、いくつかの薬剤があります。

BNLSアルティメット(BNLS Ultimate)

  • 植物由来成分を中心とした薬剤
  • 腫れや痛みが比較的少ない
  • 顔に使用されることが多い
  • 効果はマイルド、複数回の施術が推奨される

カベリン(Kabelline)

  • デオキシコール酸を主成分とする薬剤
  • 脂肪分解効果が高い
  • 腫れが出やすい傾向がある
  • 顎下などの広範囲に使用されることが多い

その他

  • MITI(ミチ):脂肪分解と引き締め効果
  • チンセラプラス:顎下専用

使用する薬剤により、必要な量や効果の現れ方が異なります。

顔の脂肪溶解注射は何ccが適切?【結論】

顔の脂肪溶解注射に必要なcc数は、部位や脂肪の量により異なります。以下は一般的な目安ですが、あくまで参考値であり、医師の診察による個別判断が必要です。

部位別の必要量の目安

頬(ほほ)

  • 片側:2.5〜5cc程度
  • 両側合計:5〜10cc程度
  • 脂肪が多い場合:両側で10〜15cc程度

顎下(二重顎)

  • 軽度:5〜10cc程度
  • 中等度:10〜15cc程度
  • 重度:15〜20cc程度

フェイスライン

  • 片側:3〜5cc程度
  • 両側合計:6〜10cc程度

ほうれい線周辺

  • 片側:1〜2cc程度
  • 両側合計:2〜4cc程度

鼻(小鼻)

  • 両側合計:1〜2cc程度

これらの数値は、BNLSアルティメットを使用した場合の目安です。カベリンなど他の薬剤を使用する場合は、量が異なることがあります。

脂肪の量による違い

脂肪の量によって、必要なcc数は変わります。

軽度(脂肪が少ない)

  • 顔全体で5〜10cc程度
  • 気になる部位にピンポイントで注入
  • 2〜3回の施術で効果を実感できることが多い

中等度(一般的な脂肪量)

  • 顔全体で10〜20cc程度
  • 複数の部位に注入
  • 3〜5回の施術が推奨される

重度(脂肪が多い)

  • 顔全体で20〜30cc以上
  • 広範囲に注入
  • 5回以上の施術が必要なことも
  • 脂肪吸引の検討も視野に入れる

1回あたりの推奨量

安全性を考慮し、1回の施術で注入できる量には上限があります。

  • BNLSアルティメット: 1回あたり10〜20cc程度まで
  • カベリン: 1回あたり10〜15cc程度まで

これ以上の量を注入すると、腫れや痛みが強く出たり、体への負担が大きくなったりするリスクがあります。

複数回に分ける理由

脂肪が多い場合でも、1回で大量に注入するのではなく、複数回に分けて施術することが推奨されます。

  • 安全性の確保(体への負担を軽減)
  • 経過を見ながら調整できる
  • 腫れやダウンタイムを最小限に抑える
  • 自然な仕上がりを実現

部位別の詳細ガイド

各部位について、より詳しくご説明いたします。

頬の脂肪溶解注射

必要量

  • 片側:2.5〜5cc程度
  • 両側合計:5〜10cc程度
  • 脂肪が厚い場合:両側で10〜15cc程度

注入箇所と範囲

頬骨の下から、口角の横あたりまでの範囲に、複数箇所に分けて注入します。脂肪が多い部分を中心に、均等に広がるよう注入することで、自然な仕上がりになります。

期待できる効果

  • 頬がすっきりして、小顔に見える
  • 頬の丸みが取れ、シャープな印象になる
  • フェイスラインが引き締まる
  • 横顔が美しくなる

注意点

頬の脂肪を減らしすぎると、こけて見えたり、老けた印象になったりすることがあります。30代後半以降は、適度な丸みを残すことで、若々しい印象を保つことができます。医師と相談しながら、適切な量を判断することが重要です。

顎下(二重顎)の脂肪溶解注射

必要量

  • 軽度:5〜10cc程度
  • 中等度:10〜15cc程度
  • 重度:15〜20cc程度

注入箇所と範囲

顎の下から首の付け根にかけての範囲に注入します。二重顎の原因となっている脂肪の厚い部分を中心に、広範囲に注入することで、効果的に脂肪を減少させます。

期待できる効果

  • 二重顎が改善される
  • 横から見たときのフェイスラインがすっきりする
  • 首が長く見え、スタイルが良く見える
  • 写真映りが良くなる

フェイスラインへの影響

顎下の脂肪を減らすことで、顎からフェイスラインにかけてのラインが引き締まり、顔全体がシャープな印象になります。特に、下を向いたときや、写真を撮るときの見た目が大きく変わります。

フェイスラインの脂肪溶解注射

必要量

  • 片側:3〜5cc程度
  • 両側合計:6〜10cc程度

注入箇所と範囲

耳の下から顎にかけてのラインに沿って注入します。フェイスラインのもたつきが気になる部分を中心に、細かく注入していきます。

期待できる効果

  • フェイスラインがシャープになる
  • もたつきが取れ、すっきりした印象に
  • 横顔の美しさが向上する
  • 小顔効果が得られる

その他の部位

ほうれい線周辺

  • 必要量:片側1〜2cc、両側合計2〜4cc程度
  • ほうれい線の上にある脂肪を減らすことで、ほうれい線が目立ちにくくなる効果が期待できます
  • ただし、ほうれい線自体の改善には、ヒアルロン酸注射の方が適していることもあります

鼻(小鼻)

  • 必要量:両側合計1〜2cc程度
  • 小鼻の横の脂肪を減らすことで、鼻がすっきりして見える効果が期待できます
  • 非常に繊細な部位なので、経験豊富な医師による施術が必須です

適切な量(cc数)の判断基準

脂肪溶解注射の適切な量は、単純に「多ければ良い」わけではありません。医師が以下のような基準をもとに、一人ひとりに最適な量を判断します。

脂肪の厚さ・量による判断

医師は、触診や、必要に応じて超音波検査などを用いて、脂肪の厚さや量を正確に測定します。

  • 脂肪が薄い部位:少なめの量で十分
  • 脂肪が厚い部位:多めの量が必要
  • 左右で脂肪量が異なる場合:それぞれに適切な量を調整

顔全体のバランスを考慮

顔の一部分だけを極端に減らすと、不自然な仕上がりになります。

  • 頬だけを減らしすぎると、こけて老けた印象になる
  • 顎下だけを減らすと、頬とのバランスが悪くなる
  • 顔全体のバランスを見ながら、どの部位にどのくらい注入するか判断

経験豊富な医師は、顔全体の美的バランスを考慮し、最も自然で美しい仕上がりになるよう、注入量を調整します。

過度な注入のリスク

1回に大量の脂肪溶解注射を注入すると、以下のようなリスクがあります。

  • 強い腫れ・痛み: ダウンタイムが長引き、日常生活に支障が出る
  • 凹凸: 脂肪の減り方が不均一になり、肌表面が凸凹になる
  • 不自然な仕上がり: 極端に痩せた印象になり、病的に見えることも
  • 過度な減量: 減らしすぎて、後から元に戻すことは困難

医師の診察による個別判断の重要性

インターネットや口コミで「頬は両側で○cc」といった情報を見かけることがありますが、これはあくまで一般的な目安に過ぎません。

適切な量は、以下のような個人差により大きく異なります。

  • 脂肪の厚さと分布
  • 顔の大きさと骨格
  • 皮膚の厚さと弾力
  • 年齢(若い方は多少多めでも、年齢が高い方は控えめに)
  • 希望する仕上がり(ナチュラルか、よりシャープか)

信頼できる医師による診察を受け、個別に判断してもらうことが、安全で満足度の高い結果につながります。

「多ければ良い」わけではない理由

「脂肪をたくさん減らしたいから、多めに注入してほしい」と考える方もいらっしゃいますが、これは誤解です。

  • 脂肪溶解注射は、徐々に効果が現れる治療です。1回で劇的な変化を求めるより、複数回に分けて段階的に減らす方が、自然で美しい仕上がりになります
  • 過度な注入は、リスクを高めるだけでなく、不自然な仕上がりの原因になります
  • 適切な量を、適切な間隔で施術することが、最も効果的で安全です

期待できる効果

脂肪溶解注射によって、以下のような効果が期待できます。ただし、効果の程度には個人差があります。

フェイスラインがすっきりする

頬やフェイスラインの脂肪が減少することで、顔全体がシャープな印象になります。

  • 輪郭が明確になる
  • もたつきが取れる
  • メリハリのある顔立ちになる

二重顎の改善

顎下の脂肪を減らすことで、二重顎が目立たなくなります。

  • 横から見たときの印象が大きく変わる
  • 首が長く見える
  • 写真を撮るときに、顎を引いても二重顎にならない

小顔効果

顔の脂肪が減ることで、小顔に見える効果があります。

  • 顔が一回り小さく見える
  • スタイルが良く見える
  • 服や髪型が似合いやすくなる

横顔の美しさ向上

フェイスラインや顎下の脂肪が減ることで、横顔のシルエットが美しくなります。

  • Eライン(鼻先と顎先を結ぶライン)が整う
  • 首から顎にかけてのラインがスムーズになる
  • 写真映えする横顔になる

30代後半女性が抱えやすい悩みへの効果

30代後半の女性特有の悩みに対しても、効果が期待できます。

  • 代謝低下による脂肪蓄積: 運動や食事制限では落ちにくい顔の脂肪を、医療的アプローチで減少させる
  • たるみとの併存: 脂肪を減らすことで、たるみも改善される場合がある
  • 老け見えの改善: すっきりしたフェイスラインで、若々しい印象になる

施術回数と間隔

脂肪溶解注射は、通常1回では完了せず、複数回の施術が推奨されます。

1回で効果が出るか

1回の施術でも、ある程度の効果は期待できますが、希望する仕上がりに達するには、通常複数回の施術が必要です。

  • 軽度の脂肪:1〜2回で満足できることもある
  • 中等度の脂肪:3〜5回程度
  • 重度の脂肪:5回以上

推奨される施術回数

一般的には、3〜5回の施術が推奨されることが多いです。

  • 1回目:効果を確認し、2回目以降の計画を立てる
  • 2〜3回目:徐々に効果が現れ始める
  • 4〜5回目:希望する仕上がりに近づく

施術間隔

脂肪溶解注射の施術間隔は、使用する薬剤により異なります。

  • BNLSアルティメット: 1〜2週間ごと
  • カベリン: 2〜4週間ごと

あまり短い間隔で施術すると、体への負担が大きくなります。また、効果を確認する時間も必要なため、適切な間隔を空けることが重要です。

トータルで必要なcc数の計算例

複数回の施術を行う場合、トータルでどのくらいのcc数が必要になるか、計算例をご紹介します。

例1:頬の脂肪を減らしたい場合

  • 1回あたり:両側で5cc
  • 施術回数:4回
  • トータル:20cc

例2:顎下の脂肪を減らしたい場合

  • 1回あたり:10cc
  • 施術回数:5回
  • トータル:50cc

例3:頬+顎下+フェイスラインを改善したい場合

  • 1回あたり:頬5cc + 顎下10cc + フェイスライン5cc = 20cc
  • 施術回数:5回
  • トータル:100cc

効果を実感できる時期

脂肪溶解注射は、即効性はありません。効果を実感できる時期は以下の通りです。

  • 1〜2週間後: 腫れが引き、わずかに変化を感じ始める
  • 2〜4週間後: 脂肪が徐々に減少し、効果を実感し始める
  • 1〜2ヶ月後: 効果がピークに達する

複数回施術を受ける場合、2〜3回目以降から、明確な変化を実感できることが多いです。

メリット・デメリット

脂肪溶解注射のメリットとデメリットを、正確に理解しておくことが重要です。

メリット

  • 部分的な脂肪減少が可能: 顔全体を痩せさせるのではなく、気になる部位だけを減らせます
  • 切らない施術: メスを使わないため、傷跡が残りません
  • ダウンタイムが比較的少ない: 脂肪吸引に比べて、腫れや痛みが少なく、仕事や日常生活への支障が最小限です
  • 自然な仕上がり: 徐々に脂肪が減少するため、周囲に気づかれにくい自然な変化が期待できます
  • 細かい調整が可能: 経過を見ながら、追加で注入するなど、細かい調整ができます
  • 効果の持続: 破壊された脂肪細胞は再生しないため、リバウンドしにくいです(ただし、大幅な体重増加があれば、残った脂肪細胞が肥大する可能性はあります)

デメリット

  • 複数回の施術が必要: 1回では十分な効果が得られないため、通常3〜5回程度の施術が必要です
  • 即効性は低い: 効果を実感するまでに2〜4週間程度かかります
  • 費用が継続的にかかる: 複数回施術を受けるため、総額が高くなる可能性があります
  • 脂肪吸引ほどの劇的な効果はない: 大幅に脂肪を減らしたい場合は、脂肪吸引の方が適していることがあります
  • 効果に個人差: 脂肪の質や代謝により、効果の程度は異なります
  • ダウンタイムはある: 脂肪吸引より少ないとはいえ、腫れや内出血は出る可能性があります

高所得層が重視する「確実な効果」

30代後半で、美容医療の経験をお持ちの方々は、「安さ」よりも「確実な効果」を重視されます。

脂肪溶解注射において、確実な効果を得るためには:

  • 脂肪溶解注射の経験豊富な医師
  • 適切な量(cc数)を判断できる診断力
  • 顔全体のバランスを見るデザイン力
  • 品質の高い薬剤の使用
  • 複数回の施術を前提とした長期的なフォローアップ

これらを総合的に提供できるクリニックを選ぶことが、満足度の高い結果につながります。

安価なクリニックの中には、経験の浅い医師が施術を行っていたり、使用する薬剤の品質が不明だったり、アフターフォローが不十分だったりするケースもあります。結果として効果が得られず、時間とお金を無駄にしてしまうリスクがあります。

施術の流れ

脂肪溶解注射の施術は、以下のような流れで進行します。

1. 初診・カウンセリング

まず、脂肪溶解注射の経験豊富なクリニックを予約し、初診を受けます。

カウンセリングでは、以下のような内容が話し合われます。

  • 現在の悩み(どの部位の脂肪が気になるか)
  • これまでのダイエット経験や美容医療の経験
  • 希望する仕上がり
  • 予算やスケジュール
  • アレルギーや既往症の有無

2. 脂肪量の診断

医師が実際に顔を診察し、脂肪の量と分布を診断します。

  • 触診により、脂肪の厚さを確認
  • 必要に応じて、超音波検査などで正確に測定
  • 左右差の有無を確認
  • 顔全体のバランスを評価
  • たるみの有無も確認(脂肪だけでなく、たるみも原因の場合は、他の治療を併用することも)

3. 必要量(cc数)の決定

診断結果をもとに、必要なcc数が決定されます。

  • 部位別の必要量
  • 1回あたりの注入量
  • 推奨される施術回数
  • 使用する薬剤の種類
  • 総額費用の見積もり

この段階で、疑問や不安があれば、しっかりと質問し、納得した上で治療を開始することが大切です。

4. デザイン

施術当日、注入箇所をマーキングします。

  • 脂肪が多い部分を中心にマーキング
  • 左右のバランスを確認
  • 顔全体のバランスを考慮

5. 注入

施術当日の流れは以下の通りです。

  1. 洗顔・クレンジングでメイクを落とします
  2. 必要に応じて、麻酔クリームを塗布します(15〜30分待機)
  3. マーキングした箇所に、極細の針で薬剤を注入します
  4. 1箇所あたり少量ずつ、複数箇所に分けて注入します
  5. 施術時間は、注入量により異なりますが、10〜30分程度です
  6. 注入後、軽くマッサージして薬剤を広げます
  7. 冷却して終了です

6. アフターケア

施術後は、以下の点に注意してください。

  • 施術当日は、激しい運動や長時間の入浴を避ける
  • 施術後24時間は、注入部位を強くこすらない
  • 飲酒は当日は控える
  • サウナや岩盤浴は、1週間程度控える
  • 十分な水分摂取(脂肪の排出を促進)
  • リンパマッサージ(医師の指示に従って)

適切なcc数を判断する医師選びのポイント

脂肪溶解注射の成功は、医師の診断力と技術にかかっています。以下のポイントを確認しましょう。

  • 脂肪溶解注射の施術経験が豊富か
  • 顔の解剖学的知識が豊富か
  • カウンセリングで、適切な量を具体的に説明してくれるか
  • 「多ければ良い」という姿勢ではなく、適量を判断してくれるか
  • 顔全体のバランスを考慮したデザインができるか
  • 症例写真を見せてもらえるか
  • アフターフォロー体制が整っているか

ダウンタイム・副作用・注意点

脂肪溶解注射には、ダウンタイムや副作用があります。医療広告ガイドラインに則り、正確にご説明いたします。

ダウンタイム

脂肪溶解注射のダウンタイムは、脂肪吸引に比べて短いですが、全くないわけではありません。

腫れ・むくみ

  • 程度:軽度〜中等度
  • 期間:2〜7日程度
  • 特に、注入量が多い場合や、顎下に注入した場合は、腫れが出やすい

内出血

  • 針を刺すため、小さな内出血が出ることがあります
  • 期間:1〜2週間程度で消失
  • コンシーラーでカバーできる程度

化粧・仕事

  • 化粧:翌日から可能
  • 仕事:デスクワークなら翌日から、接客業でも数日後から可能なことが多い

副作用・リスク

脂肪溶解注射で起こりうる副作用やリスクを、正確に理解しておくことが重要です。

一般的な副作用

  • 痛み・筋肉痛のような感覚: 注入後数日間、注入部位に痛みや、筋肉痛のような重だるい感覚を感じることがあります
  • 熱感: 薬剤が脂肪を分解する過程で、熱を感じることがあります
  • かゆみ: 治癒過程で、軽いかゆみを感じることがあります
  • 赤み: 注入部位に軽度の赤みが出ることがあります

まれだが注意が必要な副作用

  • しこり: まれに、注入部位に硬いしこりができることがあります。多くは時間とともに改善しますが、必要に応じてマッサージや追加治療を行います
  • 凹凸: 脂肪の減り方が不均一になり、肌表面が凸凹になることがあります。追加注入で修正可能です
  • 過度な減量: 減らしすぎて、こけた印象になることがあります。一度減った脂肪は元に戻すことが困難なため、適切な量の判断が重要です
  • アレルギー反応: 非常にまれですが、薬剤に対するアレルギー反応が起こる可能性があります

過度な注入による凹凸

1回に大量の薬剤を注入したり、適切でない箇所に注入したりすると、脂肪の減り方が不均一になり、肌表面が凸凹になるリスクがあります。

これを避けるためには:

  • 適切な量を、適切な箇所に注入する
  • 複数回に分けて、段階的に減らす
  • 経験豊富な医師による施術を受ける

施術を受けられない方

以下に該当する方は、施術を受けられない、または医師との慎重な相談が必要です。

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 薬剤に対するアレルギーのある方
  • 活動性の皮膚炎や感染症がある方
  • 自己免疫疾患をお持ちの方
  • 重度の腎臓病や肝臓病をお持ちの方

料金相場と費用の考え方

脂肪溶解注射の費用は、注入量(cc数)と施術回数により大きく異なります。長期的な視点で、費用と価値を考えることが大切です。

1ccあたりの料金相場

脂肪溶解注射の料金は、1ccあたりで設定されていることが多いです。

  • BNLSアルティメット: 1ccあたり3,000円〜10,000円程度
  • カベリン: 1ccあたり5,000円〜15,000円程度
  • その他の薬剤: 1ccあたり5,000円〜12,000円程度

クリニックや使用する薬剤により、価格は大きく異なります。

部位別の総費用の目安(1回あたり)

1回の施術でかかる費用の目安をご紹介します。

頬:両側5〜10ccの場合

  • BNLSアルティメット:1.5万円〜10万円程度
  • カベリン:2.5万円〜15万円程度

顎下:10〜15ccの場合

  • BNLSアルティメット:3万円〜15万円程度
  • カベリン:5万円〜22.5万円程度

フェイスライン:両側6〜10ccの場合

  • BNLSアルティメット:1.8万円〜10万円程度
  • カベリン:3万円〜15万円程度

複数回施術の総費用

脂肪溶解注射は複数回の施術が必要なため、総額費用を把握しておくことが重要です。

例1:頬の脂肪を減らしたい場合(BNLSアルティメット)

  • 1回あたり:両側5cc × 5,000円 = 2.5万円
  • 施術回数:4回
  • 総額:10万円

例2:顎下の脂肪を減らしたい場合(カベリン)

  • 1回あたり:10cc × 10,000円 = 10万円
  • 施術回数:5回
  • 総額:50万円

例3:頬+顎下+フェイスラインを改善したい場合(BNLSアルティメット)

  • 1回あたり:20cc × 5,000円 = 10万円
  • 施術回数:5回
  • 総額:50万円

多くのクリニックでは、複数回のコース料金を設定しており、単発で受けるより割安になることがあります。

高価格帯でも選ばれる理由

30代後半で、美容医療の経験がある方々は、必ずしも「最安値」を基準にクリニックを選ばれません。以下のような価値に対して、適正な対価を支払うという考え方をされています。

  • 医師の技術と経験: 脂肪溶解注射の症例数が豊富で、適切な量を判断できる医師
  • 使用する薬剤の品質: 厚生労働省承認薬や、安全性と効果が実証された薬剤
  • 丁寧なカウンセリング: 一人ひとりの脂肪量を診断し、最適な治療計画を立ててくれる
  • デザイン力: 顔全体のバランスを見て、自然で美しい仕上がりを実現できる
  • アフターフォロー: 施術後の経過観察や、万が一のトラブルへの対応がしっかりしている

価格ではなく医師の技術・適切な量判断への投資

脂肪溶解注射は、適切な量(cc数)を判断し、適切な箇所に注入する技術が、結果を大きく左右します。

安価なクリニックを選んだ結果、以下のようなリスクがあります。

  • 経験の浅い医師による不適切な量の注入で、効果が不十分
  • 過度な注入により、凹凸や不自然な仕上がりになる
  • 使用する薬剤の品質が不明で、効果が得られない
  • アフターフォローが不十分で、トラブルへの対応ができない

適切な費用を支払い、信頼できる医師のもとで施術を受けることが、長期的には最も満足度の高い選択となります。

30代後半女性の価値観

30代後半という年代は、キャリアも私生活も充実し、自己投資の価値を理解されている時期です。

「安いから」という理由だけで選ぶのではなく、「確実に効果を得たい」「信頼できる医師に任せたい」「自然で美しい仕上がりを得たい」という価値観を持たれています。

脂肪溶解注射によって、すっきりしたフェイスラインを手に入れ、自信を持って人と接することができるようになる――その価値は、金額では測れないものがあります。

脂肪溶解注射と他施術の比較

顔の部分痩せを目的とした施術を比較し、それぞれの特徴を理解しましょう。

項目 脂肪溶解注射 脂肪吸引 HIFU
主な目的 部分的な脂肪減少 大量の脂肪除去 たるみ改善・引き締め
効果の程度 マイルド〜中程度 劇的 マイルド
施術回数 3〜5回程度 1回(修正が必要な場合は複数回) 3〜6回程度
ダウンタイム 数日〜1週間(腫れ・内出血) 1〜2週間以上(腫れ・内出血・痛み) ほぼなし
料金目安 総額10万円〜50万円程度 20万円〜100万円程度 総額30万円〜100万円程度

それぞれの施術には特徴があり、目的や脂肪の量に応じて選択します。

  • 脂肪溶解注射: 軽度〜中等度の脂肪、ダウンタイムを少なくしたい方
  • 脂肪吸引: 大量の脂肪を確実に除去したい方、1回で大きな変化を求める方
  • HIFU: 脂肪よりたるみが主な原因の方、脂肪が少ない方

薬剤の種類による違い

脂肪溶解注射で使用される薬剤により、必要量や効果が異なります。

BNLSアルティメット

特徴

  • 植物由来成分を中心とした薬剤
  • 腫れや痛みが比較的少ない
  • ダウンタイムが短い

必要量の傾向

  • 効果がマイルドなため、やや多めの量が必要
  • 1回あたり:10〜20cc程度まで注入可能
  • 施術回数:4〜6回程度が推奨

適している方

  • ダウンタイムを最小限にしたい方
  • 自然な変化を求める方
  • 痛みに弱い方

カベリン

特徴

  • デオキシコール酸を主成分とする薬剤
  • 脂肪分解効果が高い
  • 腫れが出やすい

必要量の傾向

  • 効果が高いため、少なめの量でも効果が期待できる
  • 1回あたり:10〜15cc程度まで
  • 施術回数:3〜5回程度

適している方

  • 確実な効果を求める方
  • 顎下など広範囲の脂肪を減らしたい方
  • ある程度のダウンタイムは許容できる方

その他の薬剤

MITI(ミチ)

  • 脂肪分解と引き締め効果を併せ持つ
  • 必要量:BNLSアルティメットと同程度

チンセラプラス

  • 顎下専用の薬剤
  • 必要量:10〜20cc程度

薬剤による効果と必要量の違い

同じ部位でも、使用する薬剤により必要量は異なります。

  • BNLSアルティメット: 効果がマイルドなため、多めの量と回数が必要
  • カベリン: 効果が高いため、少なめの量と回数で済むことが多い

医師と相談し、ご自身の希望やライフスタイルに合った薬剤を選びましょう。

30代後半女性のよくある不安

脂肪溶解注射を検討される30代後半の方々から、よくお聞きする不安にお答えいたします。

「本当に○ccで効果が出るのか」

「医師から提案された量で、本当に効果が出るのか不安」という声をよく聞きます。

適切な量は、医師が脂肪の厚さや分布を診察して判断します。一般的な目安はあるものの、個人差が大きいため、医師の診断を信頼することが大切です。

もし1回の施術で十分な効果が得られなくても、複数回に分けて段階的に減らすことで、確実に改善していきます。

「何回施術が必要か」

「いつまで通い続けなければならないのか」という不安もあるでしょう。

一般的には3〜5回程度の施術が推奨されますが、脂肪の量や希望する仕上がりにより異なります。

初診時に、医師がおおよその回数を提示してくれます。また、施術を進めながら、効果を見て調整することも可能です。

「職場・家庭に支障が出ないか」

「施術後の腫れが気になる」「仕事を休む必要があるのか」という不安もあります。

脂肪溶解注射のダウンタイムは比較的短く、多くの方が翌日から通常通り仕事をされています。腫れが出ても、数日〜1週間程度で落ち着きます。

ただし、顎下に多めの量を注入する場合や、大事なイベントが控えている場合は、スケジュールに余裕を持って施術を受けることをおすすめします。

「過度に減ると老けて見えないか」

「脂肪を減らしすぎて、こけた印象にならないか」という懸念もよく聞かれます。

30代後半以降は、適度な丸みを残すことで、若々しい印象を保つことができます。経験豊富な医師は、年齢や顔全体のバランスを考慮し、過度に減らしすぎないよう調整します。

「少し物足りないかな」くらいが、実は最も自然で美しい仕上がりです。

「長期的メンテナンスの頻度と費用」

「一度施術が終わっても、定期的に通い続ける必要があるのか」という疑問もあります。

脂肪溶解注射で破壊された脂肪細胞は再生しないため、基本的にはメンテナンス不要です。ただし、大幅な体重増加があれば、残った脂肪細胞が肥大する可能性はあります。

一度希望する仕上がりに達したら、あとは体重管理を心がけることで、効果を持続させることができます。

クリニック選びの基準

脂肪溶解注射の成功は、クリニック選びにかかっています。以下のポイントを参考に、信頼できるクリニックを選びましょう。

脂肪溶解注射の施術経験・症例数

脂肪溶解注射は、適切な量を判断し、適切な箇所に注入する技術が必要です。

  • 脂肪溶解注射の年間症例数
  • 医師の脂肪溶解注射歴(年数)
  • ウェブサイトやSNSでの症例写真の豊富さ
  • ビフォーアフター写真の質

適切な量(cc数)を判断できる診断力

脂肪溶解注射で最も重要なのは、一人ひとりに適切な量を判断する診断力です。

  • 触診や超音波検査で、脂肪の厚さを正確に測定できるか
  • 顔全体のバランスを考慮して、量を判断できるか
  • 「多ければ良い」という姿勢ではなく、適量を提案してくれるか
  • 過去の症例から、適切な量を判断できる経験があるか

顔全体のバランスを見るデザイン力

部分的に脂肪を減らすだけでなく、顔全体のバランスを考慮することが重要です。

  • 顔全体を見て、どの部位にどのくらい注入するか判断できるか
  • 過度な減量を避け、自然な仕上がりを目指す姿勢があるか
  • 年齢に応じた適切な量を判断できるか

使用する薬剤の品質と種類

使用する薬剤により、効果や安全性が異なります。

  • どの薬剤を使用しているか明示しているか
  • 複数の薬剤を取り扱い、一人ひとりに最適な薬剤を提案できるか
  • 厚生労働省承認薬や、安全性が実証された薬剤を使用しているか

カウンセリングの質

初診カウンセリングの質は、そのクリニックの姿勢を見極める重要な指標です。

  • 十分な時間をかけて話を聞いてくれる
  • 脂肪の量を正確に診断してくれる
  • 必要な量(cc数)を具体的に説明してくれる
  • 推奨される施術回数と総額費用を明確に説明してくれる
  • 質問に対して丁寧に答えてくれる

「安さ基準で探さない層」に寄り添った内容

30代後半で、美容医療の経験をお持ちの方々は、「最安値」を基準にクリニックを選ばれません。

重視すべきは:

  • 医師の技術と経験
  • 使用する薬剤の品質
  • カウンセリングの丁寧さ
  • アフターフォローの充実度
  • クリニックの清潔感や雰囲気
  • プライバシーへの配慮
  • 通いやすさ(立地、予約の取りやすさ)

数万円の価格差よりも、「信頼できる医師に、確実で自然な効果を得られる施術を受けられるか」を優先することが、長期的には最も満足度の高い選択となります。

FAQ(よくあるご質問)

Q1. 顔の脂肪溶解注射は何cc必要ですか?

A. 部位や脂肪の量により異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。頬:両側で5〜10cc程度、顎下:10〜20cc程度、フェイスライン:両側で6〜10cc程度。ただし、これはあくまで参考値であり、医師の診察による個別判断が必要です。

Q2. 頬の脂肪溶解注射は何cc必要ですか?

A. 頬の場合、片側2.5〜5cc程度、両側合計で5〜10cc程度が一般的な目安です。脂肪が多い場合は、両側で10〜15cc程度必要なこともあります。脂肪の厚さや希望する仕上がりにより異なるため、医師の診察を受けることをおすすめします。

Q3. 顎下の脂肪溶解注射は何cc必要ですか?

A. 顎下の場合、軽度であれば5〜10cc程度、中等度であれば10〜15cc程度、重度であれば15〜20cc程度が目安です。二重顎の程度や範囲により、必要量は大きく異なります。

Q4. 1回で何ccまで注入できますか?

A. 安全性を考慮し、1回あたりBNLSアルティメットで10〜20cc程度、カベリンで10〜15cc程度までが上限とされることが多いです。それ以上注入すると、腫れや痛みが強く出たり、体への負担が大きくなったりするリスクがあります。

Q5. 何回施術が必要ですか?

A. 一般的には3〜5回程度の施術が推奨されます。軽度の脂肪であれば1〜2回、重度の脂肪であれば5回以上必要なこともあります。1回の施術で希望する仕上がりに達することは少なく、複数回に分けて段階的に減らすことが推奨されます。

Q6. 施術は痛いですか?

A. 麻酔クリームを使用するため、注入時の痛みは軽減されます。ただし、薬剤を注入する際にチクッとした痛みや圧迫感を感じることがあります。また、注入後数日間、筋肉痛のような重だるい感覚や痛みを感じることがあります。

Q7. ダウンタイムはどのくらいですか?

A. 軽度〜中等度の腫れやむくみが2〜7日程度、内出血が出た場合は1〜2週間程度で消失します。多くの方が翌日から通常通り仕事をされています。ただし、注入量が多い場合や顎下に注入した場合は、腫れが強く出ることがあります。

Q8. 効果を実感できるのはいつ頃ですか?

A. 効果を実感できるのは、施術後2〜4週間程度です。1〜2週間後から徐々に変化を感じ始め、1〜2ヶ月後に効果がピークに達します。複数回施術を受ける場合、2〜3回目以降から明確な変化を実感できることが多いです。

Q9. 費用はいくらかかりますか?

A. 1ccあたり3,000円〜15,000円程度が相場です。頬(両側5〜10cc)であれば総額1.5万円〜15万円程度、顎下(10〜15cc)であれば総額3万円〜22.5万円程度が1回あたりの目安です。複数回施術を受ける場合は、総額で10万円〜50万円程度かかることが多いです。

Q10. 脂肪吸引との違いは何ですか?

A. 脂肪溶解注射は切らない施術で、ダウンタイムが短く、徐々に脂肪が減少します。効果はマイルドですが、複数回の施術が必要です。脂肪吸引は外科手術で、1回で大量の脂肪を除去でき、劇的な効果がありますが、ダウンタイムが長く(1〜2週間以上)、費用も高額です。

Q11. 多く入れれば効果的ですか?

A. いいえ、「多ければ良い」わけではありません。1回に大量の薬剤を注入すると、強い腫れや痛み、凹凸、不自然な仕上がりのリスクが高まります。適切な量を、適切な間隔で施術することが、最も効果的で安全です。

Q12. 薬剤による違いはありますか?

A. はい、薬剤により効果や必要量が異なります。BNLSアルティメットは腫れが少ないですが効果がマイルドで、やや多めの量と回数が必要です。カベリンは脂肪分解効果が高いですが、腫れが出やすい傾向があります。医師と相談し、ご自身の希望に合った薬剤を選びましょう。

Q13. リバウンドしませんか?

A. 脂肪溶解注射で破壊された脂肪細胞は再生しないため、基本的にはリバウンドしません。ただし、大幅な体重増加があれば、残った脂肪細胞が肥大する可能性はあります。効果を持続させるには、適切な体重管理が大切です。

Q14. 他の美容治療と併用できますか?

A. はい、多くの美容医療と併用可能です。HIFUやボトックス、ヒアルロン酸注射などと組み合わせることで、総合的な小顔効果が期待できます。ただし、タイミングについては医師と相談してください。

Q15. 効果が不十分な場合はどうすればいいですか?

A. 施術後1〜2ヶ月経っても効果を実感できない場合は、追加で施術を受けることができます。また、使用する薬剤を変更したり、注入量を調整したりすることも可能です。施術を受けたクリニックに相談し、最適なプランを立てましょう。

まとめ

顔の脂肪溶解注射に必要なcc数は、部位や脂肪の量により一人ひとり異なります。

一般的な目安は以下の通りです。

  • 頬:両側で5〜10cc程度
  • 顎下:10〜20cc程度
  • フェイスライン:両側で6〜10cc程度

ただし、これはあくまで参考値であり、適切な量は医師の診察による個別判断が不可欠です。

重要なポイントをまとめます。

  • 脂肪溶解注射は、部分的な脂肪減少に適した治療法
  • 適切な量は、脂肪の厚さ・顔全体のバランス・年齢などにより異なる
  • 「多ければ良い」わけではなく、過度な注入はリスクがある
  • 1回では完了せず、通常3〜5回程度の施術が推奨される
  • 施術間隔は1〜4週間程度
  • 総額費用は10万円〜50万円程度が一般的
  • 効果を実感できるのは2〜4週間後

クリニック選びの際は、価格だけでなく、医師の経験と技術、適切な量を判断できる診断力、使用する薬剤の品質を総合的に判断しましょう。

脂肪溶解注射により、すっきりしたフェイスラインを手に入れ、小顔効果を得ることが期待できます。「顔の脂肪が気になる」「部分的に痩せたい」とお考えの方は、まずは信頼できるクリニックで初診カウンセリングを受け、ご自身に最適な量と治療計画を相談されることをおすすめいたします。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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