公開日: 2026年05月13日

更新日: 2026年05月11日

糸リフトの副作用は?種類・頻度・対処法を完全解説

10秒でわかるこの記事の要約
  • 「糸リフトを受けたいけれど、どんな副作用があるのか不安」「副作用はどのくらいの確率で起こるのか知りたい」「もし副作用が出たらどうすればいいのか」——糸リフトを検討される方から、副作用に関するご質問を数多くいただきます。
  • 特に30代後半から50代後半の、仕事や家庭で重要な役割を担う世代の方々にとって、「副作用」は治療を決断する上で最も慎重に検討すべき要素の一つではないでしょうか。安全性を何よりも優先される方、副作用によって日常生活に支障が出ることを懸念される方、あるいは過去の美容医療で副作用を経験された方——それぞれに異なる不安をお持ちのことと思います。
  • 副作用について正しく理解することは、安全に施術を受けるための第一歩です。「副作用は全くない」という過度に楽観的な情報も、「副作用だらけで危険」という過度に悲観的な情報も、どちらも現実的ではありません。大切なのは、どのような副作用がどの程度の確率で起こり得るのか、それに対してどう予防し、万が一起きた場合にどう対処すればよいのかを、正確に知ることです。
  • 本記事では、糸リフトの副作用について、一般的な副作用から稀だが重篤な合併症まで網羅的に、その発生頻度、症状、持続期間、対処法、そして予防策を、医学的根拠に基づいて正直にお伝えします。また、副作用を最小限に抑えるためのクリニック選びのポイントや、副作用が起きた時の具体的な対処法まで詳しく解説します。正しい知識を持って、安心して施術に臨んでいただければ幸いです。

目次

糸リフトの副作用とは?【基本知識】

糸リフトの副作用について正しく理解するためには、まず基本的な知識を押さえておく必要があります。

副作用の定義

糸リフトにおける「副作用」は、大きく2つに分けられます。

  • 一時的な副作用:ほぼ全ての方に起こり得る、一時的な症状(腫れ、内出血、痛みなど)。数日~数週間で自然に改善する
  • 重篤な合併症:発生頻度は極めて低いが、医療介入が必要な症状(感染、血管塞栓、神経損傷など)

この区別を理解することが重要です。一時的な副作用は「起こり得るもの」として想定しておくべきですが、重篤な合併症は適切な医師選びと術後管理によってほとんど予防可能です。

副作用が起こる理由

糸リフトで副作用が起こる医学的メカニズムは以下の通りです。

  • 組織の損傷:糸を挿入する際に、針が皮膚や皮下組織を通過するため
  • 異物反応:体が糸を異物と認識し、免疫反応を起こすため
  • 組織の牽引:糸のコグが組織を引っ張ることで、炎症反応が起こるため
  • 血管や神経への影響:糸が血管や神経の近くを通ることで、影響が出る可能性があるため

副作用の発生頻度

糸リフトの副作用を発生頻度別に分類すると、以下のようになります。

  • ほぼ全例(80%以上):腫れ、軽い痛み、引きつれ感
  • 高頻度(30~50%):内出血、違和感
  • 中頻度(10~30%):左右差、しびれ
  • 低頻度(5~10%):凹凸、赤み
  • 稀(1~5%):糸の露出、感染
  • 極めて稀(1%未満):血管塞栓、神経損傷、皮膚壊死、視力障害

個人差が出る理由

副作用の出方や程度には、大きな個人差があります。その理由は以下の通りです。

  • 年齢と代謝(若い方が回復が早い傾向)
  • 皮膚の厚さと質
  • 血管の状態(内出血の出やすさ)
  • 免疫反応の強さ(異物反応の程度)
  • 挿入した糸の本数と種類
  • 医師の技術力
  • 術後のケアの質
  • 体質(アレルギー、ケロイド体質など)

「副作用がある」≠「危険な施術」という正しい理解

重要なのは、「副作用がある」ことが「危険な施術である」ことを意味するわけではないという点です。

あらゆる医療行為には副作用のリスクがあります。糸リフトも例外ではありませんが、以下の点を理解することが大切です。

  • ほとんどの副作用は一時的で、自然に改善する
  • 重篤な合併症は極めて稀で、適切な医師選びで予防可能
  • 副作用が起きても、適切な対処で改善できる
  • リスクとベネフィットを天秤にかけ、納得した上で選択することが重要

糸リフトの一般的な副作用【詳細解説】

糸リフトで一般的に起こり得る副作用について、それぞれ詳しく解説します。

腫れ

発生頻度:ほぼ全例(80~100%)

症状の特徴

  • 施術直後から始まる
  • 1~3日目がピーク
  • 頬がふっくらして見える
  • 朝起きた時に最も腫れている
  • 夕方になると腫れが引いてくる

持続期間

  • 軽度:3~5日程度
  • 中等度:1週間程度
  • 重度:2週間程度

自然に治るか
はい、ほとんどの場合、自然に改善します。

対処法

  • 頭を高くして寝る
  • 施術当日は軽く冷やす(冷やしすぎない)
  • 塩分を控える
  • 飲酒を避ける(3日間)
  • 激しい運動を避ける(1週間)

内出血

発生頻度:30~50%程度

症状の特徴

  • 施術後数時間~翌日に出現
  • 青紫色から黄色へと変化
  • 頬、顎下、首などに出やすい
  • 重力で下に広がることがある

持続期間

  • 軽度:1週間程度
  • 中等度:2週間程度

自然に治るか
はい、自然に吸収されて消えます。

対処法

  • コンシーラーやファンデーションでカバー
  • 施術前に血液サラサラ系の薬・サプリを中止(医師に相談)
  • 施術後の飲酒を避ける
  • 施術部位を強く触らない

痛み

発生頻度:ほぼ全例(80~100%)

症状の特徴

  • 麻酔が切れた後から始まる
  • 筋肉痛のような鈍い痛み
  • 引っ張られるような痛み
  • 表情を作ると痛む

持続期間

  • ピーク:当日~翌日
  • 軽減:2~3日目
  • ほぼ消失:1週間程度

自然に治るか
はい、自然に軽減します。

対処法

  • 処方された鎮痛剤を服用
  • 安静にする
  • 大きく口を開けない
  • 激しい表情を避ける

引きつれ感・違和感

発生頻度:ほぼ全例(80~100%)

症状の特徴

  • 施術直後から感じる
  • 笑ったり話したりする時に引きつれる
  • 表情を作る時に違和感
  • 徐々に馴染んでいく

持続期間

  • ピーク:1週間程度
  • 改善:2週間~1ヶ月
  • 完全に馴染む:1~3ヶ月

自然に治るか
はい、時間とともに糸が組織に馴染み、自然になります。

対処法

  • 無理に動かさず、自然な表情を心がける
  • 時間をかけて馴染ませる
  • 1ヶ月経っても改善しない場合は医師に相談

しびれ・感覚異常

発生頻度:10~20%程度

症状の特徴

  • 頬や顎周辺のしびれ感
  • 触った時の感覚が鈍い
  • ピリピリとした感じ

持続期間

  • 軽度:数週間
  • 中等度:数ヶ月

自然に治るか
ほとんどの場合、徐々に回復します。ただし、完全に元に戻るまでに数ヶ月かかることがあります。

対処法

  • 時間をかけて回復を待つ
  • 数ヶ月経っても改善しない場合は医師に相談

左右差

発生頻度:10~30%程度

症状の特徴

  • 施術直後から気づくことが多い
  • 腫れの出方が左右で異なる
  • 糸の効き方が左右で異なる
  • 元々の顔の左右差が目立つこともある

持続期間

  • 腫れによる左右差:1~2週間で改善
  • 糸の効きによる左右差:1ヶ月程度で馴染むことも

自然に治るか
腫れによる左右差は自然に改善します。糸の効きによる左右差は、馴染むことで目立たなくなることもありますが、明らかな場合は修正が必要なこともあります。

対処法

  • 腫れが引くまで様子を見る(1~2週間)
  • 1ヶ月経っても明らかな左右差がある場合は医師に相談
  • 必要に応じて追加施術や修正

赤み・熱感

発生頻度:5~10%程度

症状の特徴

  • 施術直後から数日
  • 挿入部位に軽い赤みや熱感
  • ほとんどの場合、軽度

持続期間

  • 数日~1週間程度

自然に治るか
はい、ほとんどの場合、自然に消失します。ただし、赤みや熱感が強くなる場合は感染の可能性があるため、すぐに医師に相談してください。

対処法

  • メイクでカバー可能
  • 施術部位を清潔に保つ
  • 強くこすらない

凹凸・でこぼこ

発生頻度:5~10%程度

症状の特徴

  • 腫れが引いた後に気づくことが多い
  • 糸が皮膚表面に近い
  • 糸が束になっている
  • 皮膚が薄い部位で目立ちやすい

持続期間

  • 軽度の場合:糸が馴染むとともに目立たなくなる(1~3ヶ月)
  • 中等度以上:持続することがある

自然に治るか
軽度の場合は、糸が組織に馴染むとともに目立たなくなることが多いです。ただし、目立つ場合は、糸の一部を除去する処置が必要なこともあります。

対処法

  • 1~3ヶ月様子を見る
  • 目立つ場合は医師に相談
  • 必要に応じて糸の一部除去

稀だが重篤な副作用・合併症

以下の副作用は発生頻度が極めて低いですが、知っておくべき重要な情報です。適切な医師選びと術後管理によって、ほとんど予防可能です。

重要:以下の症状が現れた場合は、すぐにクリニックに連絡してください。早期対応が重要です。

感染

発生頻度:1~3%程度

症状

  • 強い痛み(日に日に悪化)
  • 強い腫れ(日に日に悪化)
  • 強い赤み・熱感
  • 発熱(38度以上)
  • 膿が出る

緊急度
高い。すぐに医師に連絡し、診察を受ける必要があります。

対処法

  • 抗生物質の内服
  • 必要に応じて糸の除去
  • 膿の排出

予防法

  • 清潔な環境での施術
  • 施術部位を清潔に保つ
  • 処方された抗生物質を指示通り服用
  • 施術部位を不潔な手で触らない

血管塞栓・血流障害

発生頻度:極めて稀(0.1%未満)

症状

  • 施術部位の皮膚が白くなる、または紫色になる
  • 強い痛み
  • 皮膚の感覚がなくなる
  • 水疱ができる

緊急度
非常に高い。直ちに医師に連絡し、緊急対応が必要です。数時間以内の対応が重要です。

対処法

  • 直ちに糸を除去
  • 血流を改善する処置
  • 必要に応じて高気圧酸素療法

予防法

  • 解剖学的知識が豊富な医師による施術
  • 血管を避けた丁寧な挿入
  • 適切な深さへの挿入

神経損傷

発生頻度:極めて稀(0.5%未満)

症状

  • 顔面の一部が動かない
  • 表情が作れない
  • 強いしびれ
  • 感覚の完全な喪失

緊急度
高い。すぐに医師に連絡し、診察を受ける必要があります。

対処法

  • 糸の除去
  • ステロイド治療
  • 神経再生を促す治療
  • リハビリテーション

予防法

  • 解剖学的知識が豊富な医師による施術
  • 神経の走行を理解した上での挿入

糸の露出・突出

発生頻度:1~2%程度

症状

  • 糸の端が皮膚から飛び出す
  • 糸が触れる
  • 違和感や痛み

緊急度
中程度。できるだけ早く医師に相談してください。

対処法

  • 露出した糸を切除
  • 必要に応じて糸全体を除去

予防法

  • 適切な深さへの挿入
  • 糸の端を確実に固定

アレルギー反応

発生頻度:極めて稀(0.1%未満)

症状

  • 強いかゆみ
  • 広範囲の赤み
  • 蕁麻疹
  • 腫れが引かない

緊急度
中~高。症状が強い場合はすぐに医師に連絡してください。

対処法

  • 抗ヒスタミン薬の投与
  • ステロイド治療
  • 必要に応じて糸の除去

予防法

  • アレルギー体質の方は事前に医師に伝える
  • 過去にアレルギー反応があった場合は、糸の種類を慎重に選ぶ

肉芽腫形成

発生頻度:1%未満

症状

  • 糸の周囲にしこりができる
  • 触ると硬い
  • 痛みや違和感

緊急度
低~中。症状が悪化する場合は医師に相談してください。

対処法

  • ステロイド注射
  • 必要に応じて糸の除去

予防法

  • 体に合った糸の選択
  • 過度な刺激を避ける

皮膚壊死

発生頻度:極めて稀(0.01%未満)

症状

  • 皮膚が黒くなる
  • 水疱ができる
  • 強い痛み

緊急度
非常に高い。直ちに医師に連絡し、緊急対応が必要です。

対処法

  • 直ちに糸を除去
  • 壊死組織の処置
  • 創傷ケア

予防法

  • 血管を避けた慎重な挿入
  • 過度な牽引を避ける

視力障害

発生頻度:極めて稀(0.01%未満)

症状

  • 視力の低下
  • 視野の欠損
  • 目の痛み

緊急度
非常に高い。直ちに医師に連絡し、眼科での緊急対応が必要です。

対処法

  • 直ちに糸を除去
  • 眼科での専門治療

予防法

  • 目の周辺の施術は特に慎重に
  • 血管を避けた挿入

重要なポイント:これらの重篤な副作用は極めて稀ですが、ゼロではありません。ただし、解剖学的知識が豊富で経験豊富な医師による適切な施術を受ければ、ほとんど予防可能です。クリニック選びが最も重要な予防策となります。

副作用が起こりやすい人・起こりにくい人

副作用の出方や程度には個人差があります。どのような要因が影響するのかを見ていきましょう。

副作用に個人差が出る要因

  • 体質:アレルギー体質、ケロイド体質、皮膚が敏感な方は副作用が出やすい傾向
  • 免疫反応:免疫反応が強い方は、腫れや炎症が強く出やすい
  • 血管の状態:血管が脆い方、血液サラサラ系の薬を服用している方は内出血が出やすい
  • 皮膚の状態:皮膚が薄い方、乾燥している方は副作用が出やすい傾向

年齢による違い

30代後半

  • 回復が早く、副作用の期間が短い傾向
  • 皮膚に弾力があるため、引きつれ感をやや強く感じることがある

40代

  • 副作用の程度は平均的
  • 回復期間も平均的

50代後半

  • 皮膚が薄くなっているため、凹凸が出やすい傾向
  • 回復がやや遅く、副作用の期間が長引くことがある
  • 血管が脆くなっているため、内出血が出やすい傾向

皮膚の質・厚さによる違い

  • 皮膚が薄い:凹凸が出やすい、糸が透けて見えやすい、内出血が目立ちやすい
  • 皮膚が厚い:腫れが強く出やすい、しこりができやすい
  • 皮膚が乾燥している:引きつれ感が強い、赤みが出やすい

体質

  • アレルギー体質:アレルギー反応のリスクが高い、腫れが強く出やすい
  • ケロイド体質:肉芽腫ができやすい、しこりができやすい
  • 敏感肌:赤みが出やすい、痛みを感じやすい

既往歴

  • 過去に糸リフトを受けたことがある:組織が硬くなっていることがあり、副作用が出やすい場合がある
  • 他の美容施術歴:ヒアルロン酸やボトックスとの相互作用で副作用が出ることがある
  • 疾患:糖尿病、自己免疫疾患などがある方は感染リスクが高い

挿入本数・糸の種類による違い

  • 本数が多い:腫れ、痛み、引きつれ感が強く出る傾向
  • コグの数が多い糸:引きつれ感が強い、異物反応が強い
  • 太い糸:異物反応が強い、しこりができやすい

医師の技術力が副作用に与える影響

医師の技術力は、副作用の発生に大きな影響を与えます。

  • 経験豊富な医師:血管や神経を避けて挿入するため、重篤な副作用のリスクが低い
  • 丁寧な施術:組織へのダメージが少なく、腫れや痛みが軽い
  • 適切な深さへの挿入:凹凸や糸の露出のリスクが低い
  • 左右対称な挿入:左右差が少ない

生活習慣

  • 喫煙:血行が悪くなるため、回復が遅い、感染リスクが高い
  • 飲酒:腫れや内出血が強く出やすい
  • 睡眠不足:回復が遅い、免疫力が低下するため感染リスクが高い

糸リフトと他の治療法の副作用比較

治療法 糸リフト ヒアルロン酸注射 ボトックス注射 ウルセラ・サーマクール フェイスリフト手術
一般的な副作用 腫れ、内出血、痛み、引きつれ感
期間:1~2週間
腫れ、内出血
期間:数日~1週間
ほぼなし
稀に頭痛
赤み、軽い腫れ
期間:数日
強い腫れ、内出血、痛み
期間:2週間~1ヶ月
重篤な副作用のリスク 極めて稀
感染、血管塞栓、神経損傷
極めて稀
血管塞栓、失明
極めて稀
筋肉の過度な弛緩
極めて稀
神経損傷

感染、血腫、神経損傷
副作用の期間 1~2週間
引きつれ感は1~3ヶ月
数日~1週間 ほぼなし 数日 2週間~3ヶ月
修正の難易度 中程度
糸を除去すれば改善可能
低い
溶解酵素で除去可能
低い
時間とともに戻る
高い
元に戻せない
高い
再手術が必要
日常生活への影響 中程度
2~3日は注意が必要
軽度
当日のみ注意
ほぼなし 軽度
当日のみ注意
大きい
1~2週間は制限

※個人差があります。上記は一般的な目安です。

副作用を最小限にする方法【予防策】

副作用を完全に避けることはできませんが、適切な予防策によって最小限に抑えることができます。

医師選びが最も重要

副作用を最小限にするための最も重要な要素は、信頼できる医師を選ぶことです。

  • 糸リフトの経験が豊富:症例数が多い医師は、副作用への対処経験も豊富
  • 解剖学的知識が豊富:血管や神経の走行を理解している医師は、重篤な副作用のリスクが低い
  • 技術力が高い:丁寧な施術は、組織へのダメージが少なく、副作用が軽い
  • アフターフォローが充実:副作用が起きた時の対応体制が整っている

カウンセリングで確認すべきポイント

  • どのような副作用が起こり得るか、詳しく説明してくれるか
  • 副作用の発生頻度を正直に伝えてくれるか
  • 副作用が起きた時の対応方法を明確に説明してくれるか
  • 緊急時の連絡先を教えてくれるか
  • 修正治療の方針や費用について説明してくれるか
  • 「副作用はほぼない」などの過度に楽観的な説明をしていないか

施術前の準備

  • 体調を整える:体調が良いと回復が早く、感染リスクも低い
  • 十分な睡眠:睡眠不足は免疫力を低下させる
  • 血液サラサラ系の薬・サプリを中止:医師の指示のもと、一時的に中止(アスピリン、ビタミンE、イチョウ葉エキスなど)
  • 生理を避ける:生理中は内出血が出やすい
  • 飲酒を控える:前日から控える
  • 喫煙を控える:できれば2週間前から禁煙

施術中の注意点

  • リラックスする(緊張すると痛みや副作用を感じやすい)
  • 痛みや違和感を感じたら、すぐに医師に伝える
  • 不安なことがあれば、遠慮せず質問する

施術後のケア

  • 安静にする:施術当日は安静に過ごす
  • 頭を高くして寝る:腫れを軽減する
  • 飲酒を避ける:最低3日間、できれば1週間
  • 激しい運動を避ける:1週間
  • サウナ・入浴を避ける:当日はシャワーのみ、長時間の入浴は3日後から
  • 顔のマッサージを避ける:1ヶ月
  • うつ伏せ寝を避ける:1週間
  • 施術部位を清潔に保つ:感染予防
  • 処方薬を指示通り服用:抗生物質、鎮痛剤など

定期的なフォローアップの重要性

  • 施術後1週間、1ヶ月、3ヶ月などの定期的な診察を受ける
  • 副作用の早期発見・早期対応が可能
  • 不安なことがあれば、早めに相談する

副作用が起きた時の対処法

副作用が起きた場合、適切な対処によって改善できることが多いです。副作用の程度別に対処法を解説します。

軽度の副作用への対処法

腫れ

  • 頭を高くして寝る
  • 塩分を控える
  • 飲酒を避ける
  • 1~2週間で自然に改善

内出血

  • メイクでカバー
  • 施術部位を強く触らない
  • 1~2週間で自然に吸収される

痛み

  • 処方された鎮痛剤を服用
  • 安静にする
  • 3~7日で自然に軽減

中等度の副作用への対処法

引きつれ感が1ヶ月以上続く

  • 医師に相談
  • 様子を見る(多くの場合、3ヶ月程度で馴染む)
  • 改善しない場合、糸の一部除去を検討

凹凸が目立つ

  • 1~3ヶ月様子を見る
  • 改善しない場合、医師に相談
  • 糸の一部除去や、ヒアルロン酸での修正を検討

左右差が明らか

  • 腫れが引くまで様子を見る(1~2週間)
  • 1ヶ月経っても改善しない場合、医師に相談
  • 追加施術や修正を検討

重篤な副作用への緊急対応

以下の症状がある場合は、すぐにクリニックに連絡してください:

  • 感染の兆候:強い痛み、強い腫れ、発熱、膿
  • 血管塞栓の兆候:皮膚が白くなる・紫色になる、強い痛み、水疱
  • 神経損傷の兆候:顔面の一部が動かない、表情が作れない
  • 視力障害:視力の低下、視野の欠損、目の痛み

緊急時の行動

  1. すぐにクリニックに電話
  2. 症状を詳しく伝える
  3. 指示に従う
  4. 必要に応じて救急受診

いつクリニックに連絡すべきか

以下のような場合は、遠慮せずにクリニックに連絡してください。

  • 痛みが日に日に強くなる
  • 腫れが日に日に強くなる
  • 発熱(38度以上)
  • 膿が出る
  • 皮膚の色が変わる(白くなる、紫色になる)
  • 顔面の一部が動かない
  • 視力の変化
  • 糸が露出している
  • 強いかゆみや蕁麻疹
  • 1週間経っても症状が改善しない
  • 不安な症状がある

セカンドオピニオンを求めるべきタイミング

  • 施術を受けたクリニックの対応に不安がある
  • 副作用の説明が不十分
  • 改善の見込みが分からない
  • 修正治療の方針に納得できない

修正治療が必要な場合

以下のような場合、修正治療が必要になることがあります。

  • 明らかな左右差が続く
  • 凹凸が目立つ
  • 糸が露出している
  • 引きつれ感が改善しない

修正方法

  • 糸の一部除去
  • 糸の全除去
  • 追加施術
  • ヒアルロン酸での修正

副作用に関する誤解

糸リフトの副作用については、いくつかの誤解が広まっています。正しい理解のために、よくある誤解を解いておきましょう。

誤解1:「副作用は全くない」

誤解の内容
「糸リフトは副作用がほぼない」「安全で副作用の心配はない」という誤解です。

正しい理解
あらゆる医療行為には副作用のリスクがあります。糸リフトも例外ではなく、腫れ、内出血、痛み、引きつれ感などの一時的な副作用はほぼ全ての方に起こり得ます。ただし、ほとんどは一時的で自然に改善します。

誤解2:「副作用が出たら失敗」

誤解の内容
「副作用が出る=施術が失敗した」という誤解です。

正しい理解
腫れ、内出血、痛みなどの一時的な副作用は、施術が成功しても起こり得る正常な反応です。これらは「失敗」ではありません。ただし、重篤な合併症や改善しない副作用は、適切な対処が必要です。

誤解3:「高額なクリニックなら副作用はない」

誤解の内容
「高額なクリニックで施術を受ければ、副作用は起こらない」という誤解です。

正しい理解
価格と副作用のリスクは必ずしも相関しません。重要なのは、医師の経験と技術力、そしてアフターフォロー体制です。高額でも技術力の低い医師もいれば、適正価格で優れた技術を持つ医師もいます。

誤解4:「副作用は医師の技術だけで決まる」

誤解の内容
「副作用は全て医師の技術の問題」という誤解です。

正しい理解
医師の技術は非常に重要ですが、それだけではありません。体質、年齢、皮膚の状態、術後のケア、生活習慣なども副作用に影響します。最善の医師による施術でも、一時的な副作用は起こり得ます。

誤解5:「副作用が出たら元に戻せない」

誤解の内容
「一度副作用が出たら、もう治らない」という誤解です。

正しい理解
ほとんどの副作用は時間とともに改善します。また、改善しない場合でも、糸を除去すれば元の状態に近づけることができます。フェイスリフト手術などと比べて、修正の難易度は低いと言えます。

正しい理解と現実的な期待値

糸リフトの副作用について、現実的な期待値は以下の通りです。

  • 一時的な副作用(腫れ、内出血、痛み、引きつれ感)はほぼ全ての方に起こり得る
  • これらはほとんどの場合、1~2週間で改善する
  • 重篤な合併症は極めて稀だが、ゼロではない
  • 適切な医師選びと術後管理によって、副作用は最小限に抑えられる
  • 副作用が起きても、適切な対処で改善できる
  • リスクとベネフィットを理解した上で、納得して選択することが重要

よくある質問(FAQ)

Q1. 糸リフトにはどんな副作用がありますか?

A. 一般的な副作用として、腫れ、内出血、痛み、引きつれ感、違和感、しびれ、左右差、赤み、凹凸などがあります。これらはほとんどの場合、1~2週間で自然に改善します。稀に、感染、血管塞栓、神経損傷などの重篤な合併症が起こることもありますが、発生頻度は極めて低く(1%未満)、適切な医師選びによってほとんど予防可能です。

Q2. 副作用はどのくらいの確率で起こりますか?

A. 腫れ、痛み、引きつれ感はほぼ全例(80~100%)に起こります。内出血は30~50%程度、しびれは10~20%程度です。これらは一時的で自然に改善します。重篤な副作用(感染、血管塞栓、神経損傷など)の発生頻度は1%未満と極めて稀です。

Q3. 腫れはどのくらい続きますか?

A. 腫れのピークは施術後1~3日目で、その後徐々に引いていきます。軽度の場合は3~5日程度、中等度の場合は1週間程度、重度の場合は2週間程度で改善します。朝起きた時に最も腫れており、夕方には引いてくることが多いです。

Q4. 内出血はどのくらいで消えますか?

A. 内出血は施術後数時間~翌日に出現し、1~2週間程度で自然に吸収されて消えます。最初は青紫色で、徐々に黄色っぽく変化しながら消えていきます。コンシーラーやファンデーションでカバーできます。

Q5. 痛みはどのくらい続きますか?

A. 痛みのピークは麻酔が切れた直後~当日で、その後徐々に軽減します。2~3日目にはかなり軽くなり、1週間程度でほぼ消失します。処方された鎮痛剤で十分対処できる程度です。

Q6. 引きつれ感はいつまで続きますか?

A. 引きつれ感は施術直後から始まり、1週間程度がピークです。その後徐々に馴染んでいき、2週間~1ヶ月程度で自然な状態になります。完全に馴染むまでには1~3ヶ月かかることもあります。

Q7. しびれが出ることはありますか?

A. はい、10~20%程度の方にしびれや感覚異常が出ることがあります。頬や顎周辺にピリピリとした感じや、触った時の感覚が鈍くなることがあります。ほとんどの場合、数週間~数ヶ月で徐々に回復します。

Q8. 感染のリスクはありますか?

A. 感染のリスクは1~3%程度と低いですが、ゼロではありません。強い痛み、強い腫れ、発熱、膿などの症状が出た場合は、すぐにクリニックに連絡してください。清潔な環境での施術、施術部位を清潔に保つこと、処方された抗生物質を指示通り服用することで予防できます。

Q9. 血管塞栓のリスクはありますか?

A. 血管塞栓は極めて稀(0.1%未満)ですが、重篤な合併症です。糸が血管内に入り、血流が阻害されることで起こります。皮膚が白くなる、紫色になる、強い痛み、水疱などの症状が出た場合は、直ちに医師に連絡してください。解剖学的知識が豊富な経験豊富な医師による施術で予防できます。

Q10. 神経損傷のリスクはありますか?

A. 神経損傷は極めて稀(0.5%未満)です。顔面の一部が動かない、表情が作れない、強いしびれなどの症状が出た場合は、すぐに医師に連絡してください。解剖学的知識が豊富な医師による慎重な施術で予防できます。

Q11. 糸が露出することはありますか?

A. 糸の露出は1~2%程度の確率で起こることがあります。糸の端が皮膚から飛び出す、糸が触れる、違和感や痛みなどの症状があります。露出した糸を切除したり、必要に応じて糸全体を除去することで対処できます。

Q12. アレルギー反応は起こりますか?

A. アレルギー反応は極めて稀(0.1%未満)です。強いかゆみ、広範囲の赤み、蕁麻疹、腫れが引かないなどの症状が出た場合は、医師に連絡してください。アレルギー体質の方は、事前に医師に伝えることが重要です。

Q13. 副作用が出やすい人はいますか?

A. はい、アレルギー体質、ケロイド体質、敏感肌の方、皮膚が薄い方、血管が脆い方、喫煙者、糖尿病や自己免疫疾患がある方などは、副作用が出やすい傾向があります。ただし、適切な対策によって副作用を最小限に抑えることができます。

Q14. 副作用を予防する方法はありますか?

A. はい、いくつかの方法があります。最も重要なのは、経験豊富で技術力の高い医師を選ぶことです。施術前には、体調を整え、十分な睡眠を取り、血液サラサラ系の薬・サプリを中止(医師に相談)、生理を避ける、飲酒・喫煙を控えるなどが効果的です。施術後は、安静にする、頭を高くして寝る、飲酒や激しい運動を避ける、施術部位を清潔に保つなどが重要です。

Q15. 副作用が出た場合、どうすればいいですか?

A. 軽度の副作用(腫れ、内出血、痛み)は、適切なケアで自然に改善します。中等度の副作用(引きつれ感が続く、凹凸が目立つ)は、様子を見て改善しない場合は医師に相談してください。重篤な副作用(強い痛み、発熱、皮膚の色が変わる、顔面の一部が動かないなど)は、すぐにクリニックに連絡してください。

Q16. 副作用は治りますか?

A. はい、ほとんどの副作用は時間とともに自然に改善します。腫れ、内出血、痛みなどは1~2週間で改善し、引きつれ感も1~3ヶ月で馴染んでいきます。改善しない副作用も、糸を除去すれば元の状態に近づけることができます。

Q17. 修正治療は必要ですか?

A. ほとんどの場合、修正治療は必要ありません。ただし、明らかな左右差が続く、凹凸が目立つ、糸が露出している、引きつれ感が改善しないなどの場合は、修正治療が必要になることがあります。糸の一部除去、糸の全除去、追加施術、ヒアルロン酸での修正などの方法があります。

Q18. 副作用で仕事を休む必要がありますか?

A. 副作用そのもので仕事を休む必要はほとんどありません。ただし、腫れや内出血を考慮して、人と会う仕事の場合は数日休むことを検討してください。デスクワークや在宅勤務であれば、翌日から可能です。

Q19. 他の施術と比べて副作用は多いですか?

A. ヒアルロン酸注射やボトックス注射と比べると、糸リフトの方が副作用(特に腫れや引きつれ感)が多く、期間も長い傾向があります。一方、フェイスリフト手術と比べると、糸リフトの方が副作用は少なく、期間も短いです。ただし、重篤な副作用のリスクは、いずれの施術でも極めて低いです。

Q20. 年齢が高いと副作用が出やすいですか?

A. 年齢によって副作用の出方は異なります。50代後半の方は、皮膚が薄くなっているため凹凸が出やすい、血管が脆くなっているため内出血が出やすい、回復がやや遅いなどの傾向があります。ただし、適切な医師選びと術後ケアによって、副作用を最小限に抑えることができます。年齢が高いからといって糸リフトを避ける必要はありません。

まとめ

糸リフトの副作用について、一般的な副作用から稀だが重篤な合併症まで網羅的に、その発生頻度、症状、持続期間、対処法、そして予防策を、医学的根拠に基づいて正直にお伝えしてきました。

糸リフトには、腫れ、内出血、痛み、引きつれ感などの一時的な副作用がほぼ全ての方に起こり得ます。これらはほとんどの場合、1~2週間で自然に改善します。一方、感染、血管塞栓、神経損傷などの重篤な合併症は極めて稀(1%未満)ですが、ゼロではありません。

重要なのは、「副作用がある」ことが「危険な施術である」ことを意味するわけではないという点です。あらゆる医療行為には副作用のリスクがありますが、適切な医師選びと術後管理によって、ほとんどの副作用は予防・軽減可能です。

副作用を最小限にするための最も重要な要素は、信頼できる医師を選ぶことです。糸リフトの経験が豊富で、解剖学的知識が豊富で、技術力が高く、アフターフォロー体制が整っている医師を選ぶことが、副作用のリスクを大幅に減らします。

また、施術前の準備(体調管理、血液サラサラ系の薬・サプリの中止、生理を避ける、飲酒・喫煙を控えるなど)、施術後のケア(安静、頭を高くして寝る、飲酒や激しい運動を避ける、施術部位を清潔に保つなど)も重要です。

万が一副作用が起きた場合でも、適切な対処によって改善できることが多いです。軽度の副作用は自然に改善し、中等度の副作用も様子を見たり医師に相談することで対処できます。重篤な副作用の兆候(強い痛み、発熱、皮膚の色が変わる、顔面の一部が動かないなど)が現れた場合は、すぐにクリニックに連絡してください。

この記事が、糸リフトの副作用について正しく理解し、リスクとベネフィットを天秤にかけ、納得した上で施術を選択するための一助となれば幸いです。美しく年齢を重ねるための選択は、決して安易なものではありません。正しい知識と適切な準備をもって、安心して施術に臨んでいただければと思います。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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