公開日: 2026年02月18日

ヒアルロン酸の入れすぎを修正する方法|原因と防止策を解説

10秒でわかるこの記事の要約
  • 「ヒアルロン酸を入れすぎて、膨らみすぎた顔が気になって仕方がない」「アヒル口になってしまい、人前に出るのが恥ずかしい」「のっぺりした顔になってしまい、鏡を見るたびに後悔している」「早く修正したいが、何をどうすれば良いか分からない」――30代から50代後半にかけて、ヒアルロン酸の入れすぎに悩んでご相談に来られる方は少なくありません。ヒアルロン酸注射は適切な量・技術によって加齢による変化を自然に補正できる美容医療ですが、過剰な注入量によって入れすぎの状態になると、見た目の不自然さはもちろん、精神的なストレス・修正費用という大きなコストが生じます。
  • しかし最も重要なのは、ヒアルロン酸の入れすぎは溶解注射(ヒアルロニダーゼ)によって修正できるという点です。また、最初から少量・段階的アプローチを選ぶことで、入れすぎ自体を根本から防ぐことができます。本記事では、「入れすぎ」の定義と部位別の見た目の特徴、入れすぎになる原因(医師側・患者側・クリニック選びの問題)、修正方法(溶解注射・再施術・経過観察)、入れすぎを防ぐ対策(適切な注入量・医師選び・カウンセリング)、「危険なクリニック」の見分け方、総コスト比較、FAQ15問以上まで、医学的根拠に基づいて詳しくご説明いたします。入れすぎで悩む方が適切な知識を持ち、修正・予防の両面で理想の状態を取り戻せるための完全ガイドをお届けいたします。

目次

ヒアルロン酸の「入れすぎ」とはどんな状態か?

「入れすぎ」の定義

ヒアルロン酸の「入れすぎ」とは、単に注入量が多いというだけではなく、顔全体のバランスや自然な美しさを損なう状態を指します。

適切な注入量を超えた状態

  • 部位ごとの容量に対して過剰な量が注入されている
  • 顔の組織が過度に押し広げられている
  • 製剤が周辺組織に広がり、意図しない膨らみが生じている

顔全体のバランスが崩れた状態

  • 一部分だけが不自然に膨らんでいる
  • 顔全体の調和が取れていない
  • 年齢や骨格に合わない仕上がりになっている

周囲に「明らかに何かした」と気づかれる状態

  • 美容医療を受けたことが一目で分かる
  • 「何かした?」「注射入れすぎでは?」と指摘される
  • 自然な美しさではなく人工的な印象を与えている

施術前より老けて見える・不健康に見える状態

  • 過剰な膨らみで顔が重く見える
  • 表情の動きが制限されて不自然に見える
  • 施術目的とは逆に、老けた印象を与えてしまっている

本人が鏡を見るたびに違和感を感じる状態

  • 毎日の鏡の前でストレスを感じる
  • 施術前の自分の顔が懐かしい
  • 「なぜ入れてしまったのか」と後悔している

部位別「入れすぎ」の見た目の特徴

入れすぎは部位によって、それぞれ特有の見た目の問題が生じます。

ほうれい線:のっぺりした印象・頬が不自然に膨らむ

  • ほうれい線が完全に消えてのっぺりした印象になる
  • 頬が不自然に張り出したような「お餅顔」になる
  • 笑っても表情が動かず、人形のような印象
  • 顔全体が平坦で立体感がなくなる

涙袋:常に泣いた後のように膨らんでいる・目が小さく見える

  • 泣いた後のようなぼんやりとした目元になる
  • 涙袋が大きくなりすぎて目が小さく見える
  • 笑っていない時でも常に膨らみが目立つ
  • 疲れた印象・むくんだ印象を与える

唇:アヒル口・ソーセージ唇・不自然な突き出し

  • 上唇が過剰に膨らみ、アヒル口になる
  • 唇全体がソーセージのように不自然に膨らむ
  • 唇が不自然に前方に突き出た状態になる
  • 元の唇の形が完全に変わってしまう

顎:魔女顎・不自然に尖った顎・顎が長く見える

  • 顎が尖りすぎて魔女のような印象になる
  • 顎が長くなりすぎて顔の縦のバランスが崩れる
  • 横顔のEラインが不自然に前方に出すぎる
  • 顎が目立ちすぎて顔全体のバランスを損なう

目の下(くぼみ):ぼってり・ふっくらしすぎた印象

  • 目の下がぼってりと膨らみすぎた印象になる
  • クマの改善を超えた過剰な膨らみが生じる
  • チンダル現象(青白く透ける)も起こりやすい
  • 疲れた印象・むくんだ印象がさらに強くなる

フェイスライン:顔が大きく見える・丸顔に見える

  • 顔が大きく見えてしまう逆効果が生じる
  • シャープにしたいのに丸顔になってしまう
  • 「お餅顔」「パンパン顔」と言われる状態
  • 小顔効果とは真逆の結果になる

入れすぎによって生じる問題

見た目の問題

  • 不自然・「やりすぎ」感が全面に出る
  • 施術前より老けて見える・不健康に見える
  • 美容医療を受けたことが一目で分かる

日常生活の問題

  • 表情が動きにくくなる・硬さを感じる
  • 食事中に違和感がある(特に唇・顎の入れすぎ)
  • しこりや硬さを自分で感じる

精神的な問題

  • 外出したくない・人と会いたくない
  • 鏡を見るたびに後悔する
  • 施術を受けたことへの深い後悔

関係性の問題

  • 職場・家族・友人にバレる・指摘される
  • 「どうしたの?」と心配される
  • 美容医療について説明しなければならないストレス

身体的な問題

  • しこりが生じる(1〜5%)
  • 硬さ・違和感が続く
  • 非常に稀だが血流障害のリスクもある

ヒアルロン酸を入れすぎる原因

医師側の原因(最も多い)

入れすぎが起こる最大の原因は、医師側の問題です。

売上重視:必要以上の量を勧める

  • 注入量が多いほど売上が上がる構造
  • 患者の美しさより売上を優先する姿勢
  • 「もう少し入れた方が効果的」という過剰な提案
  • 1回に多量を注入させる傾向

経験不足:適切な量の判断ができない

  • 症例数が少なく「適切な量」の感覚が育っていない
  • 年間50例以下では経験が不十分な可能性
  • 様々な年代・骨格への対応経験がない
  • 入れすぎた時のリカバリー経験もない

デザイン力の欠如:「入れすぎない」センスがない

  • 顔全体のバランスを考えた適量が判断できない
  • 「完全に消す」ことが良いと誤解している
  • 年齢・骨格に合ったデザインができない
  • 「7〜8割改善」という自然な目標設定ができない

患者の要望を断れない

  • 患者の「もっと入れて」という要望を断れない
  • 患者の利益より患者の満足(要望への迎合)を優先
  • 入れすぎのリスクを説明せずに要望に応えてしまう

患者側の原因

「もっと入れて」と要求した

  • 施術中・施術後に「もっと入れて」と要求した
  • 「もっとほうれい線を消したい」「もっと唇を膨らませたい」
  • 適量を超えた要望が入れすぎを招く

「劇的に変えたい」という強い要望

  • 「1回で劇的に変えたい」という過剰な期待
  • 「ほうれい線を完全に消したい」という非現実的な目標
  • 段階的アプローチを拒否した

「安さ」で医師を選んだ

  • 安価なクリニックは売上重視になりやすい
  • 経験不足の医師が多い傾向がある
  • 「使い切りプラン」で余った分も全て入れてしまう

アフターケアを怠った

  • 施術後に注入部位を繰り返し触った
  • 施術直後に激しい運動をした
  • マッサージでヒアルロン酸が広がった

クリニック選びの問題

  • 経験が浅い医師:年間50例以下の症例数
  • 未承認製剤:品質が不安定でしこりが起きやすい
  • カウンセリングが不十分:患者の希望を正確に把握できない
  • 2週間後の効果確認を実施しない:入れすぎの早期発見ができない
  • 「使い切りプラン」:余った分を全て注入してしまう傾向

入れすぎてしまった場合の修正方法

①溶解注射(ヒアルロニダーゼ)による修正【最も有効】

入れすぎの修正として最も有効なのが、ヒアルロニダーゼを使った溶解注射です。

ヒアルロニダーゼとは

  • ヒアルロン酸を分解・溶解する酵素製剤
  • 注射で投与:10〜30分程度で効果が出始める
  • ヒアルロン酸を選択的に分解する
  • 1〜2週間で効果が安定する
  • 施術時間:15〜30分程度

入れすぎの全パターンに対応可能

  • ほうれい線の入れすぎ(のっぺり顔):溶解で適量に調整
  • 唇の入れすぎ(アヒル口):溶解で自然な形に戻す
  • 涙袋の入れすぎ(膨らみすぎ):溶解で控えめな膨らみに
  • 顎の入れすぎ(魔女顎):溶解でバランスを調整
  • 目の下の入れすぎ(ぼってり):溶解で改善
  • フェイスラインの入れすぎ(大顔):溶解で縮小

注意点(必ず理解しておくべきこと)

  • 溶けすぎる可能性がある:元々の脂肪・コラーゲンへの影響も稀にある
  • 完全に元の状態に戻る保証はない(個人差あり)
  • アレルギーのリスク(非常に稀:0.1%未満)
  • 複数回の溶解注射が必要な場合もある
  • 料金:30,000〜80,000円程度(クリニックにより異なる)

②溶解後の再施術(理想の状態を再構築)

  • 溶解注射後2〜4週間が目安(製剤が安定してから)
  • 少量から始める段階的アプローチで再施術
  • 「入れすぎない」センスのある経験豊富な医師に依頼
  • 前回の失敗を活かした計画:入れすぎた原因を医師と共有
  • 料金:施術費用が別途かかる(50,000〜150,000円程度)

③経過観察(自然吸収を待つ)

  • ヒアルロン酸は12〜24ヶ月で体内に徐々に吸収される
  • 費用がかからない:待つことも選択肢の一つ
  • ただし入れすぎの状態が長期間続く
  • 精神的ストレスが大きい場合は早期修正を推奨
  • 軽度の場合は経過観察が適切なこともある

入れすぎの修正にかかる費用と期間の目安

  • 溶解注射:30,000〜80,000円(1部位、クリニックにより異なる)
  • 追加注入で調整:30,000〜100,000円(部位により)
  • 再施術:50,000〜150,000円(施術費用)
  • 総費用:100,000〜200,000円程度
  • 修正期間:溶解後2〜4週間で再施術可能
  • セカンドオピニオン:別のクリニックへの相談も有効

入れすぎを防ぐための対策

①少量から始める(入れすぎ防止の最重要対策)

入れすぎを防ぐための最も重要な対策が「少量から始める」ことです。

  • 「足りない」くらいから始める:過剰注入の根本的な予防策
  • 2週間後の効果確認で必要な場合に追加:段階的に理想に近づける
  • 「1回で完成させない」という意識:急がないことが最善
  • 「7〜8割改善」を目標にする:完全に消そうとしない

部位別の適切な注入量の目安

  • ほうれい線:片側0.5〜1cc程度(完全に消さない・7〜8割改善)
  • 涙袋:片側0.2〜0.3cc程度(非常に少量・最も入れすぎに注意)
  • 唇:上下合計0.5〜1cc程度(元の形を活かす)
  • 顎:1〜2cc程度(Eラインを整える程度)
  • 目の下:片側0.3〜0.5cc程度(7〜8割改善)
  • フェイスライン:医師の判断に委ねる(難易度が高い)

②「入れすぎない」医師の選び方

  • 最初から少量を提案してくれる:過剰注入を勧めない医師
  • 「7〜8割改善」を目標にする:完全に消すと言わない医師
  • 「足りなければ2週間後に追加します」と言ってくれる医師
  • 患者の要望に迎合せず、適量をリードできる医師
  • 年間100例以上の症例数:豊富な経験がある

③カウンセリングでの確認事項

  • 「少量から始めることができますか?」→「もちろんです」が理想
  • 「入れすぎた場合の修正はできますか?」→溶解注射への対応を確認
  • 「注入量の目安を教えてください」→具体的な数値で答えてくれるか
  • 「2週間後の効果確認はありますか?」→「必ず実施します」が理想
  • 「過去に入れすぎで修正した経験はありますか?」→修正経験を確認

④患者自身が気をつけること

  • 「もっと入れて」と言わない:適量を医師に委ねる
  • 「劇的に変えたい」という要望を見直す:段階的アプローチが最善
  • 「7〜8割改善」が自然な美しさを保つ目安と理解する
  • アフターケアを守る:注入部位を触らない(3日間)、激しい運動を避ける(3日間)
  • 2週間後の効果確認を必ず受ける:入れすぎの早期発見のため

入れすぎになりやすい部位と適切な注入量の目安

ほうれい線

  • 入れすぎの症状:のっぺりした印象、頬が不自然に膨らむ、「お餅顔」
  • 適切な量の目安:片側0.5〜1cc程度
  • 目標設定:7〜8割改善(完全に消さない)
  • 入れすぎの最大の落とし穴:「完全に消したい」という過剰な要望に応えること。ほうれい線は表情の動きと連動するため、完全に消そうとすると表情が不自然になる

涙袋

  • 入れすぎの症状:常に泣いた後のように膨らんでいる・目が小さく見える
  • 適切な量の目安:片側0.2〜0.3cc程度(非常に少量)
  • 目標設定:笑ったときに自然に目立つ程度の控えめな膨らみ
  • 入れすぎの最大の落とし穴:最も少量で十分な部位。0.5cc以上は入れすぎになるリスクが高い。涙袋は表情によって変化する部位なので、静止時に目立ちすぎると不自然

  • 入れすぎの症状:アヒル口・ソーセージ唇・不自然な突き出し
  • 適切な量の目安:上下唇合計0.5〜1cc程度
  • 目標設定:元の形を活かした自然なボリューム
  • 入れすぎの最大の落とし穴:上唇への過剰注入がアヒル口の最大の原因。唇は元の形・バランスを尊重することが最重要。「ぷっくりさせたい」という要望に過剰に応えないことが大切

  • 入れすぎの症状:魔女顎・不自然に尖った顎・顎が長く見える
  • 適切な量の目安:1〜2cc程度
  • 目標設定:Eラインを整える程度・横顔のバランス改善
  • 入れすぎの最大の落とし穴:「もっと尖らせたい」という要望への過剰な対応。顎は顔の縦のバランスに直結するため、入れすぎると顔全体の印象が大きく変わってしまう

目の下(くぼみ)

  • 入れすぎの症状:ぼってり・ふっくらしすぎた印象
  • 適切な量の目安:片側0.3〜0.5cc程度
  • 目標設定:くぼみを7〜8割改善する程度
  • 入れすぎの最大の落とし穴:目の下は皮膚が薄く、入れすぎるとチンダル現象(青白く透ける)も起こりやすい。クマを完全に消そうとしないことが重要

フェイスライン

  • 入れすぎの症状:顔が大きく見える・丸顔・「お餅顔」
  • 適切な量の目安:部位・目的により大きく異なる(要医師判断)
  • 目標設定:輪郭をシャープに見せる程度
  • 入れすぎの最大の落とし穴:フェイスライン全体への注入は量が多くなりやすく(4〜8cc程度)、難易度が高い。小顔を目指したのに逆に顔が大きく見えることも

「入れすぎ」と「適切な量」の比較

部位 入れすぎの症状 適切な量の目安 入れすぎた場合の修正
ほうれい線 のっぺりした印象、頬が不自然に膨らむ「お餅顔」、表情が不自然 片側0.5〜1cc程度。7〜8割改善を目標にし、完全に消さない 溶解注射で過剰分を除去し適量に調整。2〜4週間後に再施術で自然な仕上がりへ
涙袋 常に泣いた後のように膨らむ、目が小さく見える、疲れた印象 片側0.2〜0.3cc程度。最も少量で十分な部位 溶解注射で除去。非常に少量部位なので完全溶解も可能。再施術で控えめな膨らみへ
アヒル口、ソーセージ唇、唇が前方に不自然に突き出す 上下唇合計0.5〜1cc程度。元の形を活かした自然なボリュームを目標に 溶解注射で過剰分を除去。特に上唇の入れすぎ(アヒル口)に有効。再施術で自然な唇へ
魔女顎、不自然に尖った顎、顎が長く見えてバランスが崩れる 1〜2cc程度。Eラインを整える程度の控えめな注入 溶解注射で過剰分を除去し、顔全体のバランスを調整。再施術で自然なEラインへ
目の下 ぼってり・ふっくらしすぎた印象、チンダル現象(青白く透ける) 片側0.3〜0.5cc程度。7〜8割改善を目標に 溶解注射で過剰分を除去。チンダル現象も溶解で改善可能。深層への再施術を推奨
フェイスライン 顔が大きく見える・丸顔・「お餅顔」、小顔効果の逆効果 部位・目的により医師が判断(難易度が高い) 溶解注射で過剰分を段階的に除去。フェイスライン全体は複数回の溶解が必要な場合も

入れすぎを引き起こす「危険なクリニック」の特徴

カウンセリングで見分ける危険サイン

「もっと入れた方が効果的です」と過剰に勧める

  • 患者の希望量より多く勧める発言
  • 「少量では効果が分かりにくい」という誘導
  • 追加注入を繰り返し勧める姿勢

注入量の根拠を説明できない

  • 「何ccが適切か」を具体的に説明できない
  • 「やってみないと分かりません」という曖昧な回答
  • 部位別の適量に関する知識を持っていない

「完全に消えます」という断定的な表現を使う

  • 「ほうれい線が完全に消えます」という断言
  • 効果を断定する表現は医療広告ガイドライン違反でもある
  • 過剰な期待を持たせ、過剰注入につながる

リスクを説明しない

  • 入れすぎのリスクを説明しない
  • 溶解注射のリスクについて触れない
  • 副作用の説明が不十分

2週間後の効果確認を実施しない

  • 「施術後は来院不要」というクリニック
  • 入れすぎの早期発見ができない
  • アフターケア体制が不十分

症例写真で見分ける危険サイン

  • 膨らみすぎた症例写真が多い:「やりすぎ」感のある施術が多い
  • 「やりすぎ」感のある症例ばかりをアピールしている
  • ビフォーアフターで急激すぎる変化:1回で完成させようとしている
  • 症例写真が少ない・古い:実績が不十分な可能性
  • 自然な仕上がりの症例が少ない:デザイン力の問題

料金設定で見分ける危険サイン

  • 異常に安い価格設定:1cc 5,000〜10,000円などは品質・技術に問題がある可能性
  • 「使い切りプラン」:余った製剤を全て注入する傾向があり入れすぎのリスクが高い
  • 追加注入を繰り返し勧める:施術ごとに追加を促し、累積で入れすぎになる
  • 「多く入れるほどお得」という料金設計:入れすぎを促進する構造

メリット・デメリット

適切な量で受けた場合のメリット

  • 自然な仕上がり:周囲にバレない美しさ:段階的アプローチで「綺麗になった?」程度の自然な変化
  • 入れすぎを避けた持続する美しさ:適量なら12〜24ヶ月の持続期間を自然な状態で過ごせる
  • 溶解できる安心感:万が一の場合も溶解注射で修正できる
  • 段階的アプローチ:失敗のリスクが低い:少量から始めて調整することで入れすぎを防げる
  • 修正コストがかからない:入れすぎになると溶解注射+再施術で100,000〜200,000円以上かかる

入れすぎた場合のデメリット(リスク)

  • 不自然な見た目:アヒル口・のっぺり顔・魔女顎など、施術前より悪い状態になる可能性
  • 精神的ストレス:外出したくない・後悔・日常生活への支障
  • 修正費用がかかる:溶解注射30,000〜80,000円+再施術費用=総額100,000〜200,000円以上
  • 修正期間が必要:溶解後2〜4週間以上、自然吸収を待つ場合は12〜24ヶ月
  • 完全に元に戻る保証がない:溶解注射でも個人差があり、完全な修正を保証できない

施術の流れ

入れすぎを防ぐための施術の流れをご説明いたします。

初診 → カウンセリング → デザイン → 注入 → アフターケア

入れすぎを防ぐための施術のポイント

カウンセリング

  • 「入れすぎないこと」を最優先に伝える
  • 「少量から始めたい」「段階的に進めたい」と明示する
  • 症例写真で「このくらいの変化」を共有する
  • 注入量の目安を事前に合意する
  • 「過去の入れすぎ修正経験はありますか?」と確認する

デザイン

  • 注入量の目安を確認・合意する
  • 症例写真で「このくらいの変化」を視覚的に共有
  • 左右対称のマーキングを鏡で確認
  • 「7〜8割改善」という目標を医師と共有

注入

  • 少量ずつ慎重に注入:鏡で確認しながら調整
  • 「もっと入れて」と言わない
  • 「足りない」くらいで止めてもらう
  • 途中で違和感があればすぐに伝える

アフターケア

  • 2週間後の効果確認を予約:必ず受ける
  • 注入部位を触らない(3日間)・激しい運動を避ける(3日間)
  • マッサージを避ける(2週間)
  • 入れすぎと感じたらすぐにクリニックに連絡

ダウンタイム・副作用・注意点

「入れすぎ」と「ダウンタイムによる一時的な腫れ」の違い

施術直後の腫れと入れすぎを混同しないことが重要です。

  • 通常の腫れ:1〜2週間で引く:施術直後は腫れで大きく見えるが、2週間後には引いて自然な状態になる
  • 入れすぎによる膨らみ:腫れが引いても続く:2週間後も膨らみが続く場合は入れすぎの可能性が高い
  • 入れすぎのしこり:触ると硬い:腫れとは異なり硬い感触がある
  • 入れすぎの左右差:腫れが引いても続く:2週間後も左右差が続く場合は医師に相談

入れすぎに関連する副作用

  • 表情の制限:硬さにより表情が作りにくくなる
  • しこり(1〜5%):不適切な製剤・過剰注入・注入位置のミス
  • チンダル現象(1〜3%):特に浅層への入れすぎで起こりやすい
  • 血管塞栓(0.001〜0.01%):非常に稀だが重大。特に鼻・目の周りは注意。すぐに緊急対応が必要
  • 左右差(5〜10%):デザイン・技術の問題

入れすぎを感じた場合の対応

  • 2週間後まで様子を見てから判断:腫れと入れすぎを区別するため
  • 2週間後も続く場合はすぐに医師に相談
  • 施術を受けたクリニックに連絡:まずは対応を求める
  • 対応に不満な場合はセカンドオピニオン:別のクリニックに相談
  • 自己判断でマッサージをしない:悪化する可能性がある

料金相場

入れすぎた場合の総コスト

  • 安いクリニックで入れすぎ:30,000〜50,000円
  • 溶解注射(1部位):30,000〜80,000円
  • 再施術(1部位):50,000〜150,000円
  • 合計:110,000〜280,000円以上になる場合も
  • さらに時間的コスト・精神的ストレスのコストも発生

最初から適切な量で受けた場合の料金

  • 少量から始める施術(1部位):50,000〜100,000円
  • 2週間後の追加調整(必要な場合):20,000〜50,000円
  • 合計:70,000〜150,000円程度
  • 自然な仕上がり・精神的な安心感・追加修正なし

「入れすぎない医師の技術」への投資という考え方

ケース 費用内訳 合計費用 その他のコスト
安いクリニック→入れすぎ→溶解→再施術 初回施術:30,000〜50,000円
溶解注射:30,000〜80,000円
再施術:50,000〜150,000円
110,000〜280,000円以上 入れすぎ期間の精神的ストレス(1〜3ヶ月)、複数回の通院、仕事・日常生活への影響
最初から経験豊富な医師を選ぶ 初回施術:50,000〜100,000円
2週間後追加(必要時):20,000〜50,000円
50,000〜150,000円程度 最初から自然な仕上がり。精神的ストレスなし、通院最小限

上記の比較からも明らかなように、安いクリニックで入れすぎになった場合の総コストは、最初から経験豊富な医師を選ぶ場合の2〜3倍以上になることがあります。「入れすぎない医師の技術」への投資が、費用・精神的コスト・時間的コストの全てにおいて最も合理的な選択です。

30代〜50代後半女性のよくある不安

入れすぎてしまった・どう修正するか

溶解注射(ヒアルロニダーゼ)が最も有効な修正方法です。まず施術を受けたクリニックに相談し、溶解注射への対応を確認してください。対応に不満がある場合はセカンドオピニオンを検討してください。ただし、完全に元の状態に戻る保証はなく、個人差があることをご理解ください。

溶解注射で完全に元に戻るか

溶解注射で多くの場合は改善できますが、完全に元の状態に戻る保証はありません(個人差あり)。溶けすぎる可能性や元々の組織への影響がごく稀にあります。多くの方で大幅な改善が見られますが、個人差があることをご理解ください。

アヒル口になってしまった

唇の入れすぎ(特に上唇)による典型的な状態です。溶解注射で過剰なヒアルロン酸を分解することで改善できます。溶解後2〜4週間で再施術し、少量から始めることで自然な唇の形を取り戻せます。

のっぺり顔になってしまった

ほうれい線への入れすぎによる典型的な状態です。ほうれい線を完全に消そうとすることで、頬が張り出して平坦な印象になります。溶解注射で過剰分を除去し、7〜8割改善を目標にした再施術で自然な立体感を取り戻せます。

職場・家庭にバレてしまった

入れすぎにより、美容医療を受けたことが周囲に気づかれてしまうケースです。早期の溶解注射での修正が最善策です。修正後は少量・段階的アプローチで施術を受けることで、次回は自然な変化を実現できます。

入れすぎかどうか自分で判断できるか

2週間後(腫れが引いた後)の状態で判断してください。施術直後は腫れで大きく見えますが、2週間後も膨らみが続く・不自然に感じる場合は入れすぎの可能性があります。自己判断が難しい場合は医師への相談をお勧めします。

クリニック選びの基準

「入れすぎない」医師の経験・症例数・デザイン力

  • 年間100例以上の症例数:適切な量の判断ができる経験が積まれている
  • 自然な仕上がりの症例写真が多い:「やりすぎ」感のない実績
  • 「少量から始める」を提案してくれる:患者の美しさを最優先にする姿勢
  • 入れすぎた修正経験がある:リカバリー力がある
  • 「7〜8割改善」を目標にする:完全に消すという誤った目標設定をしない

修正対応力

  • 溶解注射に対応している:入れすぎになった場合の修正体制が整っている
  • 2週間後の効果確認が必ず実施される:入れすぎの早期発見が可能
  • 入れすぎた場合の対処を明確に説明できる
  • 24時間連絡可能:入れすぎに気づいた時にすぐ相談できる

カウンセリングで確認すべきポイント

  • 「少量から始めることができますか?」→「もちろんです」が理想
  • 「入れすぎた場合の修正はできますか?」→溶解注射への対応を確認
  • 「適切な注入量の目安を教えてください」→具体的に答えてくれるか
  • 「2週間後の効果確認はありますか?」→「必ず実施します」が理想
  • 過剰注入を勧めてこないか:売上より患者の美しさを優先する姿勢

FAQ(よくあるご質問)

Q1. 入れすぎてしまったらどうするか?

A. まず2週間後まで待ち、腫れが引いた状態で入れすぎかどうかを確認してください。入れすぎと判断した場合は、施術を受けたクリニックに相談し、溶解注射(ヒアルロニダーゼ)での修正を依頼してください。対応に不満がある場合はセカンドオピニオンも有効です。

Q2. 溶解注射で完全に元に戻るか?

A. 多くの場合、大幅な改善が可能です。ただし完全に元の状態に戻る保証はなく、個人差があります。溶けすぎる可能性(元々の組織への影響)やアレルギーのリスク(非常に稀)もあります。溶解注射は修正の大きな手段ですが、完全な修正を保証できない点をご理解ください。

Q3. アヒル口になってしまった。修正できるか?

A. 溶解注射で改善できます。唇の入れすぎ(特に上唇)が原因です。溶解注射で過剰なヒアルロン酸を分解し、2〜4週間後に少量から再施術することで自然な唇の形を取り戻すことができます。

Q4. のっぺり顔になってしまった。修正できるか?

A. ほうれい線への入れすぎが原因です。溶解注射で過剰分を除去し、7〜8割改善を目標にした少量再施術で自然な立体感を取り戻せます。ほうれい線は完全に消そうとすると入れすぎになりやすいため、再施術時は「7〜8割改善」という目標設定が重要です。

Q5. 入れすぎかどうか自分で分かるか?

A. 2週間後(腫れが引いた後)の状態で判断してください。腫れが引いても膨らみが続く・不自然に感じる・周囲に指摘される・鏡を見るたびに気になる場合は入れすぎの可能性があります。判断が難しい場合は医師への相談をお勧めします。

Q6. 溶解注射のリスクは?

A. 主なリスクとして、①溶けすぎる可能性(元々の脂肪・組織への影響が稀にある)、②完全に元の状態に戻る保証がない(個人差あり)、③アレルギーのリスク(非常に稀、0.1%未満)があります。経験豊富な医師による施術でリスクを最小化することが重要です。

Q7. 修正費用はいくらか?

A. 溶解注射:30,000〜80,000円(1部位)、追加注入:30,000〜100,000円(部位により)、再施術:50,000〜150,000円。総費用は100,000〜200,000円程度が目安です。クリニックにより異なるため、事前のカウンセリングで確認してください。

Q8. どのくらいで修正できるか?

A. 溶解注射後1〜2週間で効果が安定します。再施術は溶解後2〜4週間後が目安です。溶解注射から理想の仕上がりになるまで1〜2ヶ月程度を見込んでください。経過観察を選ぶ場合は12〜24ヶ月かかります。

Q9. 入れすぎを防ぐ方法は?

A. ①少量から始める(最重要)、②「やりすぎない」センスのある経験豊富な医師を選ぶ、③「7〜8割改善」を目標設定する、④カウンセリングで「少量から始めたい」と明示する、⑤2週間後の効果確認を受ける、⑥「もっと入れて」と言わない、の6つが最も効果的です。

Q10. 適切な量はどのくらいか?

A. 部位により異なりますが目安として、ほうれい線:片側0.5〜1cc、涙袋:片側0.2〜0.3cc(非常に少量)、唇:上下合計0.5〜1cc、顎:1〜2cc、目の下:片側0.3〜0.5ccです。ただし最終的には医師が個人の骨格・年齢・希望を考慮して判断します。

Q11. 次の施術では入れすぎないようにするには?

A. ①「少量から始める」を医師に明示する、②「7〜8割改善」という目標を共有する、③症例写真で「このくらいの変化」を視覚的に伝える、④過去の入れすぎの経緯を正直に話す、⑤2週間後の効果確認で微調整するプランで進めることが重要です。

Q12. 医師が勝手に入れすぎた場合どうするか?

A. まずそのクリニックに修正(溶解注射)を依頼してください。クリニックが対応しない場合や対応に不満がある場合は、別のクリニックでセカンドオピニオンを求めることをお勧めします。必要に応じて消費者センターへの相談も選択肢の一つです。

Q13. セカンドオピニオンは有効か?

A. 大変有効です。施術を受けたクリニックの対応に不満がある場合、修正方法について複数の意見を聞きたい場合は、経験豊富な別の医師に相談することをお勧めします。入れすぎの修正は溶解注射という明確な手段があるため、適切な医師であれば同様の提案が得られるはずです。

Q14. 自然に吸収されるのを待つべきか?

A. 軽度の入れすぎであれば経過観察も選択肢です。ただし、ヒアルロン酸の完全な吸収には12〜24ヶ月かかります。その間、不自然な状態が続くことによる精神的ストレスを考えると、多くの場合は早期に溶解注射での修正を行う方が推奨されます。

Q15. 涙袋の入れすぎはどう修正するか?

A. 溶解注射が最も有効です。涙袋は非常に少量(片側0.2〜0.3cc)で十分な部位のため、入れすぎの溶解は比較的少量の溶解剤で対応できます。溶解後2〜4週間で、片側0.2〜0.3ccを目安にした少量での再施術をお勧めします。チンダル現象がある場合も溶解注射で改善できます。

まとめ

ヒアルロン酸の入れすぎについて、詳しくご説明いたしました。

入れすぎの種類と部位別の特徴:

  • ほうれい線:のっぺり顔・お餅顔(適切な量:片側0.5〜1cc)
  • 涙袋:常に泣いた後のような膨らみ(適切な量:片側0.2〜0.3cc)
  • 唇:アヒル口・ソーセージ唇(適切な量:上下合計0.5〜1cc)
  • 顎:魔女顎・バランスの崩れ(適切な量:1〜2cc)
  • 目の下:ぼってりした印象(適切な量:片側0.3〜0.5cc)
  • フェイスライン:逆に大顔になる(要医師判断)

入れすぎの原因:

  • 医師側:売上重視・経験不足・デザイン力の欠如・患者の要望を断れない
  • 患者側:「もっと入れて」という要求・「劇的に変えたい」という要望・安さで選んだ
  • クリニック選びの問題:2週間後の効果確認なし・「使い切りプラン」

修正方法:

  • ①溶解注射(ヒアルロニダーゼ):最も有効、30,000〜80,000円、1〜2週間で効果安定
  • ②溶解後の再施術:少量から始める段階的アプローチ
  • ③経過観察:12〜24ヶ月で自然吸収(軽度の場合)

入れすぎを防ぐ6つの対策:

  • ①少量から始める(最重要):「足りない」くらいから・2週間後に追加
  • ②「入れすぎない」センスのある医師を選ぶ
  • ③カウンセリングで「少量から始めたい」と明示する
  • ④「7〜8割改善」という目標を設定する
  • ⑤「もっと入れて」と言わない
  • ⑥2週間後の効果確認を必ず受ける

総コストの考え方:

  • 安いクリニック→入れすぎ→溶解→再施術:110,000〜280,000円以上
  • 最初から経験豊富な医師:50,000〜150,000円程度で自然な仕上がり
  • 「入れすぎない医師の技術」への投資が最も合理的

ヒアルロン酸注射は、適切な量と技術によって自然で美しい仕上がりを実現できる美容医療です。入れすぎになってしまった場合も溶解注射という修正手段があります。しかし最も重要なのは、「少量から始める段階的アプローチ」と「入れすぎないセンスのある経験豊富な医師の選択」によって、入れすぎ自体を根本から防ぐことです。本記事の情報を参考に、入れすぎのない自然で美しい状態を実現・維持していただければ幸いです。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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