公開日: 2024年11月18日

更新日: 2025年06月09日

50代の顔のくすみの原因は?セルフケアの方法やおすすめの治療方法を紹介

10秒でわかるこの記事の要約
  • 50代の顔のくすみの原因は乾燥、血行不良、メラニンの沈着、角質層の変化、糖質や脂質の過剰摂取
  • くすみへの基本的な対策は保湿、血行を良くするマッサージ、紫外線対策、適切なクレンジング・洗顔、食生活改善
  • 50代の顔のくすみにおすすめの治療方法はプラセンタ注射、ケミカルピーリング、レーザートーニングなどがある
  • 光治療(IPL)やエレクトロポレーションもくすみの改善に効果が期待できる

 

50代になると、“肌に透明感がない”“ハリやツヤがなく暗く見える”といった、顔のくすみが原因による悩みが顕著に現れます。
ただし、くすみは適切なケアを続けると改善が期待できるため「加齢だからしょうがない……」とあきらめるのは、時期尚早です。

 

本記事では、顔のくすみの原因とその対処法を解説します。
後半では、くすみの改善に効果的な美容施術も解説しているので、ぜひご覧ください。

 

 

50代の顔のくすみの原因とは?

年を重ねるにつれ、「肌のくすみが気になってきた」という方も多いのではないでしょうか?
まずは、50代になると実感する方の多いくすみの原因について深掘りしていきます。

 

 

乾燥

肌の大敵である乾燥は、くすみの一因ともなりえます。
年齢を重ねると、皮脂量が減少し油分が足りなくなるので、肌は乾燥します。
さらに油分だけでなく水分も不足すると、角質層の弾力がなくなりキメが粗くなることによって、顔に影が生じてくすんで見えるようになるのです。

 

ほかにも乾燥は、くすみだけでなくシワやたるみなど、ほかの肌悩みも引き起こします。
空気が乾燥する秋冬だけでなく、夏場の冷房下での乾燥にも注意しなくてはなりません。

 

 

血行不良

血流が悪くなると肌の血色感が失われ、青黒くくすんだ印象になります。
これは血行不良によって、肌表面を流れる毛細血管中の酸素が少なくなり、血液が赤紫色になるからです。

 

特に50代は、20代の頃と比べて筋肉量が減るので、全身の血の巡りが悪くなった結果、顔のくすみを引き起こしているかもしれません。
このようにくすみは、慢性的な冷え性にお悩みの方や運動不足の方、睡眠不足の方によくみられます。

 

 

メラニンの沈着

強い紫外線に肌がさらされると、肌を守ろうと黒い色素である“メラニン”が生成されます。
このメラニンは、シミやそばかすの原因となるだけでなく、くすみの原因にもなるのです。

 

また、紫外線を浴び過ぎると肌のターンオーバー(生まれ変わり)がうまく機能せず、古い角質が剥がれ落ちないで蓄積していきます。
このような状態になるとキメや明るさが失われ、くすみにつながります。

 

 

角質層の変化

年齢を重ねると現れるのが、角質の表面の変化です。
一般的に50代のターンオーバーの周期は約45日といわれており、20代の約28日に比べるとそもそも長くなります。
そのため肌が生まれ変わるサイクルが若いころに比べて遅く、角質層が厚くなります。

 

加齢による新陳代謝の低下や、前述した紫外線の浴び過ぎによって、ターンオーバーそのものが機能しなくなると、厚くなった古い角質が剥がれ落ちず、くすみが生じるのです。

 

 

糖質や脂質の過剰摂取

肌が黄色くくすむ“黄ぐすみ”を感じたら、それは糖質や脂質の摂り過ぎによるものかもしれません。

 

糖質の摂り過ぎによる黄ぐすみは“糖化”とよび、過剰な糖質が体内のたんぱく質と結びついて細胞を劣化させることで起こります。
一方で、脂質の摂り過ぎが引き起こすのは“カルボニル化”といい、脂肪分解時に生成されるアルデヒドとコラーゲンが結びつくことで、黄ぐすみを感じるようになります。
特にジャンクフードやカップ麺などを主食にしていると、糖質や脂質の摂取量は必然的に多くなりがちなので、糖化およびカルボニル化には注意したいところです。

 

関連記事:お肌をトーンアップしたい!美容クリニックでできる最新の施術とセルフケアの紹介

 

 

50代の顔のくすみへの基本的な対策方法

50代の顔のくすみは、以下の方法を取り入れて日々の生活から対策していきましょう。

 

 

保湿を入念にする

乾燥によるくすみを対策するには、念入りな保湿が欠かせません。
夏場に比べて乾燥する秋冬は、とろみのあるヒアルロン酸やセラミドが配合された化粧水を使用するのがよいでしょう。
そのあとは、こっくりしたテクスチャーの乳液やクリームを用いて、水分や油分を逃さないようにします。
ただし、夏場でもエアコンや紫外線によって乾燥が引き起こされることもあるので、季節問わず保湿は念入りに行うことが大切です。

 

暖房の効いた空間にいることの多い冬場は、スキンケアによる保湿だけでなく、加湿器を使用して湿度にも気を配れば、乾燥対策は十分といえるでしょう。

 

 

血行を良くするマッサージを取り入れる

血行不良による顔のくすみには、マッサージによって血行を良くするのが効果的です。
血流が促進されると、ターンオーバーも正常に機能するので、スキンケアのついでに行えば習慣化できるでしょう。
その際は、乳液やクリームを用いて滑りを良くすると、肌への摩擦が軽減されます。

 

 

紫外線対策を怠らない

夏場は、日傘や帽子、日焼け止めを用いてくすみの原因となる紫外線を対策しましょう。

 

天候にかかわらず日々降り注ぐ強力な紫外線を浴びつづけると、生成されたメラニンの排出が追いつかなくなり、茶色いくすみが出現します。
さらにくすみが沈着してシミになってしまうと、改善することは困難になります。
したがって、日頃から日傘や帽子を用いて太陽光を物理的に遮断したり、日焼け止めを使用したりして紫外線をブロックすることが大切なのです。

 

なお、日焼け止めはSPFとPAの値をよく見て、シチュエーションに合わせて使い分けるのがよいでしょう。
汗をかきやすい夏場は、こまめに塗りなおすのが日に焼けないための鉄則です。

 

 

クレンジングや洗顔でケアする

実は大人のくすみ対策においては、不要なものを“落とす”ことも非常に大切です。
メイクや古い角質、顔に付着したホコリや塵は、毎日のクレンジングや洗顔で落としきらずにいると、蓄積して顔のくすみにつながります。

 

クレンジングのポイントは、できるだけ肌への摩擦を避けるためにオイルやジェル、クリームなどをたっぷりと使用し、水を加えて乳化させながら落とすことです。

 

また洗顔の際はゴシゴシこすらずに、洗顔フォームを泡立てて顔に乗せたあと、優しく洗い流してください。
過剰な洗顔は、皮脂の油分や水分を奪い逆に乾燥を引き起こしてしまうので、朝晩の2回にとどめておくのがよいでしょう。

 

 

食生活に気をつける

糖化やカルボニル化は、前述した黄ぐすみだけでなく肌の保水力も低下させてしまいます。
しかしこれらは、原因となる糖質や脂質の過剰摂取を避け、食生活に気をつけていれば十分に予防可能です。

 

不摂生な食事は避け、よく噛み、栄養バランスの整った食生活を心がけましょう。

 

 

50代の顔のくすみにおすすめの治療方法

これまでご紹介したのは、セルフケアで行うくすみの予防方法です。
現時点で顔のくすみにお悩みの方は、以下で挙げる美容医療によって根本的な改善を目指すこともできます。

 

 

プラセンタ注射

プラセンタ注射とは、胎盤から抽出した有効な成分を肌に注射する施術です。
このプラセンタには、アミノ酸やたんぱく質などの豊富な栄養素が含まれているため、美肌やエイジングケアに効果があるとされています。

 

血行を促進したり、メラニンの生成を抑えたりする効果が期待できるので、くすみやシミにお悩みの方におすすめです。
さらに肌のハリに欠かせないコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成を促す効果のほか、ターンオーバーを正常に機能させるはたらきもあります。

 

 

ケミカルピーリング

酸性の薬剤を用いて肌表面の古い角質を取り除く施術を、ケミカルピーリングといいます。
「なんだか怖い……」と思った方も、安心してください。
塗布する薬剤は、フルーツに含まれる“グリコール酸”や、深部へ浸透せず角質のみを剥離する“サリチル酸マクロゴール”など、日本人の肌によく合うものが使用されています。

 

酸の角質同士の結びつきを弱める効果によって古い角質が剥がれやすなり、新しい角質の生成が促進されます。
このようなターンオーバーを活性化するはたらきでくすみを改善し、肌本来の透明感を引き出すのです。
施術中や施術後は少しヒリヒリした刺激や赤みが出現することもありますが、数時間で収まる場合が多く、ダウンタイムはほとんどありません。

 

 

レーザートーニング

レーザートーニングは脱毛などに用いる機器とは異なり、優しいパワーでレーザーを照射し、シミやくすみの原因となるメラニンを熱によって破壊する施術です。

 

多くのクリニックで導入されているのは、“Qスイッチヤグレーザー”とよばれる 2種類の波長を放射できる機械です。
マイルドな出力で均一に照射していくため、効果を実感するには回数が必要なものの、ダウンタイムはほぼありません。
くすみのほかに、毛穴の開きやハリ・ツヤにも効果があります。

 

なお最近では、従来のレーザー治療では改善が難しいとされていた肝斑(かんぱん)にも、レーザートーニングが効果的であるとして用いられています。

 

 

光治療(IPL)

光治療はマイルドな光の照射で、シミやそばかす、くすみ、赤ら顔、毛穴、キメなど、さまざまな肌悩みを同時に改善していく治療です。

 

照射されたIPLの光は高周波とともに表皮よりさらに下の、真皮層の線維芽細胞にはたらきかけます。
この細胞はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出し、肌の弾力やハリのある肌に導きます。

 

美容医療の現場で使われることの多い機械は、厚生労働省に認可されている日本ルミナス社の、フォトフェイシャルM22やステラM22です。
ほかにも米国キュテラ社のライムライトや、イスラエルInMode社のルメッカもIPLの一種としてポピュラーな機械です。

 

レーザートーニングとの違いは照射される光の性質にあり、IPLのほうが幅広い波長の光を使用します。
そのため、さまざまな肌悩みに対して同時にアプローチでき、効果を発揮します。
シミやくすみだけでなく肌の赤みも治療したい方や、肌質を整えて総合的に治療したい方には、光治療が向いているでしょう。

 

 

エレクトロポレーション

エレクトロポレーションとは、電気の力で皮膚の細胞膜を一時的に開き、ヒアルロン酸や成長因子といった美容成分を肌の深層まで導入する施術です。
通常の表皮浸透よりも高い浸透性をもつため、美容成分を肌の表面に塗るだけのセルフケアに比べて、より早くかつ直接皮膚内部にはたらきかけることができます。
針などを使用しないため、施術後のダウンタイムが少ないのもうれしい特徴です。

 

導入できる薬剤は、肌悩みに合わせて選択できますが、肌のくすみを改善するにはメラニンの生成を抑制する“トランサミン”が有効です。
トランサミンには新たにできるシミの予備軍を防ぐ効果や、肌荒れ、色素沈着を改善する効果もあり、複数の肌悩みにアプローチできます。

 

 

美容皮膚科で受けられるくすみの改善が見込める施術の症例

 

施術名 レーザートーニング+エレクトロポーション
施術の説明 気になるシミの箇所に機器を照射します。
施術のリスク
(副作用)
◯レーサートーニングのリスク・副作用
・効果の感じ方に個人差がある
・肌トラブルが生じる場合がある
・照射後に一時的に濃くなる場合がある
・白斑のリスクがある

◯イオン導入のリスク・副作用
・発赤や熱感、かゆみ、痛み、腫れ、発疹、肌の炎症など症状が現れる場合がある
施術の価格 24,200円~363,000円

 

 

50代の顔のくすみは、加齢によるターンオーバーの乱れや乾燥が原因で引き起こされる

本記事では、50代の方が多く悩まれるくすみの原因を解説し、その対処法をご紹介しました。

 

顔のくすみは、油分や水分が減少することによって起きる乾燥や、加齢によるターンオーバーの乱れで現れます。
季節問わず保湿を入念に行ったり、紫外線を対策したりして予防しましょう。
また、ケミカルピーリングやレーザートーニングといった美容医療の力を借りれば、くすみはもちろん、毛穴の開きやシミの改善なども期待できます。

 

藤井クリニックでは無料カウンセリングで、それぞれのお悩みに合った施術を提案いたします。
お気軽にご相談ください。

 

 

①治療方法

注射

②副作用リスク

  1. 注射した部位の痛み
    注射した部位に痛みが生じたり、熱を持ったりすることがあります。場合によっては赤く腫れたり、青アザのようになったりします。
    これらの症状は、数日でおさまることがほとんどです。
  2. 献血ができなくなる
    プラセンタはヒト胎盤を原料にした製剤です。未知のウイルス等の感染症の可能性がゼロではないため、予防の観点からプラセンタ注射を受けた人の献血は、厚生労働省によって禁止されています。
  3. プラセンタ注射をすると太る?
    プラセンタには新陳代謝を活発にする作用もあり、体がエネルギーを消費することで空腹感が高まります。
    この時に、食べすぎたり飲みすぎたりしてしまう事で体重増加に繋がります。
    しかし、プラセンタ注射は新陳代謝を高めターンオーバーを促進したり、皮膚細胞のエネルギー代謝を高めたりするため、食事内容を変えなければダイエット効果につながると考えられます。

③連絡先

藤井クリニック
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目1−22
野村不動産西梅田ビル 8F
TEL: 06-6347-9600

④費用

本治療は保険適用のない自由診療となります。
1,700円(税抜き)~ 30本セットの場合27,000円
https://www.fujiiclinic-umeda.com/beauty/placenta#price

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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