公開日: 2025年06月25日
ヒアルロン酸注入後に腫れる原因と期間は?対処法も解説
目次
ヒアルロン酸注入は、しわ改善やボリュームアップを目的とした人気の美容施術です。しかし、施術後に腫れが出てしまったと不安になる方も少なくありません。
ヒアルロン酸自体は、体内にも存在する安全性の高い成分ですが、場合によっては腫れ・むくみなどの反応が起きることもあります。本記事では、ヒアルロン酸注入後に腫れる原因と、症状が落ち着くまでの期間・対処法を解説します。
施術を検討している方や、施術後の不安を抱えている方は、参考にしてください。
ヒアルロン酸注入後に腫れる原因
ヒアルロン酸注入後に腫れるのは、下記の原因があげられます。
- ダウンタイム
- 注射部位のむくみ
- アレルギー反応
- ヒアルロン酸の注入過多
詳しくみていきましょう。
ダウンタイム
ヒアルロン酸注入後の腫れは、施術による自然なダウンタイム反応として多くの方にみられます。注射針が皮膚や血管に微細な損傷を与えることで、体が修復反応として炎症を起こし、赤みや腫れが生じる仕組みです。
とくに施術当日から翌日にかけて腫れのピークを迎え、通常は2〜3日で落ち着き、1週間程度で自然に引いていきます。施術後は、患部への過度な刺激やマッサージは、腫れの悪化や製剤の偏りにつながるため厳禁です。
ただし、腫れが1週間以上続く、痛みや熱感を伴う場合は、アレルギーや感染など別の原因が考えられます。必ず施術を行った医師に相談し、適切な対応を受けましょう。
注射部位のむくみ
ヒアルロン酸は強い保水性を持つ成分で、注入後に周囲の水分を引き寄せる性質があります。そのため、一時的に水分が過剰に溜まり、むくみとして腫れが目立つことがあります。
とくに皮膚が薄くデリケートな部位では、むくみが強く出やすい傾向があるので、注意が必要です。腫れは通常、2〜3日から長くても2週間程度で改善されます。しかし、場合によっては1ヶ月ほど続くケースもあります。
むくみが長引く場合には、早めに施術医に確認をとりましょう。
アレルギー反応
まれに、ヒアルロン酸注入によって、アレルギー反応が起こります。おもに、下記の症状がみられます。
- 腫れ
- かゆみ
- 赤み
- 熱感
- 痛み
ヒアルロン酸は人体にもともと存在する成分ですが、製剤に含まれる添加物や不純物が反応の原因となることも。とくに「遅延性アレルギー」の場合、注入後数日〜数週間後に腫れが出て、しこりや硬結を伴う場合もあります。
軽度であれば経過観察で治まりますが、重度の場合はヒアルロン酸分解剤やステロイドなどの治療が必要です。
ヒアルロン酸の注入過多
ヒアルロン酸の注入量が過剰だった場合、注入部位が不自然に膨らんでみえたり、左右差が生じたりすることがあります。とくに、皮下スペースに対して製剤の量が多すぎると、皮膚表面に盛り上がりや凹凸が現れ、腫れや違和感として目立つことも。
注入直後は自然にみえても、時間の経過とともに不自然な形状が浮き出てくるケースもあります。製剤の分布が不均等、注入の深さや角度が適切でなかった場合にも、仕上がりに影響を与えるリスクがあります。しこりのような硬さや、凹みを感じることもあるため、注意が必要です。
こうしたトラブルを避けるためには、施術前の十分なカウンセリングと、顔全体のバランスを踏まえた注入設計が重要です。
時期別、ヒアルロン酸注入後に腫れた場合の対応
ヒアルロン酸注入後の腫れは、多くの場合で自然な反応とされていますが、発生時期によって原因や対処法が異なります。ここでは、以下4つを紹介します。
- 施術の翌日に腫れた場合
- 施術から1週間経っても腫れが続いている場合
- 施術から数週間後に腫れた場合
- 施術から数年後に腫れた場合
それぞれチェックしていきましょう。
施術の翌日に腫れた場合
施術翌日に現れる腫れは、ヒアルロン酸注入後の正常なダウンタイム反応であり、多くの場合で心配いりません。針を刺すことで生じた軽い炎症や、ヒアルロン酸が周囲の水分を吸収して、一時的に注入部位が膨らんでみえます。
唇や目元など皮膚が薄い箇所では、腫れが強めに出るケースも。この時期の腫れは、冷却・安静・患部に触れないといった基本的なケアで対応できます。冷却は、1回5〜10分を目安にタオルで包んだ保冷剤を当てましょう。
腫れは通常、2〜3日以内に自然と軽減し、1週間以内には目立たなくなります。気になる見た目は、メイクやマスクで十分カバー可能です。ただし、赤みや熱感、痛みを伴う腫れが出た場合は、医師の診察を受けましょう。
施術から1週間経っても腫れが続いている場合
ヒアルロン酸注入後に1週間以上腫れが続く場合、施術部位の特性や体質、セルフケアの不十分さが影響している可能性があります。唇や額は皮膚が薄く血流が豊富なため、むくみや腫れが長引きやすい傾向です。
日常生活で無意識に患部に触れたり、飲酒や長風呂など血行を促進したりなどの行動が腫れを悪化させていることも。腫れが日ごとに強まっている、赤みや熱感・痛みを伴うなどの変化がある場合は、アレルギー反応や感染の可能性も否定できません。
そうしたケースの原因と対処法については、後ほど解説します。
施術から数週間後に腫れた場合
ヒアルロン酸注入から数週間〜数ヶ月経って腫れが現れる場合は、下記の原因が隠れている可能性があります。
- 遅発性結節
- アレルギー反応
- 細菌による軽度の炎症
これらは注入時には問題がなくても、時間差で体の免疫が反応することで発症するケースです。バイオフィルムと呼ばれる細菌膜の形成や、免疫系の刺激が引き金になることがあります。
初期には軽度の腫れや赤みがみられますが、進行するとしこりの形成や圧痛、皮膚の硬化などを伴います。これまでアレルギー反応がなかった方でも、突発的に症状が出る場合があるため注意が必要です。
時間が経ってから起こる変化である分、発見が遅れがちになる点にも留意しましょう。
施術から数年後に腫れた場合
ヒアルロン酸を繰り返し同じ部位に注入していると、一部が残留し、時間の経過とともに腫れとして現れる場合があります。目元や唇など皮膚の薄い部分では、徐々に形状や質感が変化し、違和感を覚えることも。
また、皮膚が伸びて盛り上がったようにみえる場合もあります。こうした変化を避けるには、施術ごとに適切な間隔を空けること、使用する製剤の量を調整することが重要です。
気になる症状がある場合は、医師の診察を受けましょう。
部位別、腫れの症状とダウンタイムの目安
ヒアルロン酸注入による腫れやダウンタイムの程度は、施術を行う部位によって大きく異なります。ここでは、下記の部位別に腫れの特徴とダウンタイムの目安を解説します。
- 唇
- 鼻
- 涙袋
- おでこ・ほうれい線・しわの周り
施術前後の不安を減らすためにも、部位ごとの傾向を知って適切なセルフケアを心がけましょう。
唇
唇は皮膚が薄く、血管や神経が密集しているため、ヒアルロン酸注入後に腫れが出やすい部位です。腫れのピークは施術当日〜翌日で、一般的には3日ほどで落ち着くでしょう。
長くても1週間〜2週間以内には自然に引いていきます。腫れが目立つ期間中は、冷却やマスク着用で対処しやすく、メイクでのカバーも可能です。
唇は表情筋の動きが多いため、食事や会話時に違和感が出やすいですが、時間の経過とともに自然な状態に戻ります。
鼻
鼻はヒアルロン酸注入において比較的腫れが出にくい部位とされています。皮膚がやや厚く、表情筋の影響を受けにくいため、炎症反応が軽度で済むことが多いのが特徴です。
ただし、注入直後は組織が軽く圧迫されることで、腫れやむくみが出ることがあります。とくに鼻根部(鼻筋の付け根)では、若干膨らみを感じるケースもみられます。
腫れのピークは施術当日〜翌日で、2〜3日以内に落ち着くのが一般的です。マスクで覆える範囲であるため、見た目の影響は少なく、仕事や外出も支障なく行えます。
なお、鼻は無意識に触れやすい部位でもあります。摩擦や圧迫による炎症や製剤の偏りを避けるために、術後数日は慎重に過ごしましょう。
涙袋
涙袋は皮膚が薄く、皮下組織も繊細なため、ヒアルロン酸注入後に腫れやむくみが出やすい部位です。血管やリンパが集中しており、注入による微細な刺激でも炎症や水分滞留が起こりやすいのが特徴です。
腫れのピークは施術後24〜48時間以内で、通常は3〜5日程度で軽快します。体質や施術内容によっては、1〜2週間ほど続くケースもあります。
目元は、ほかの部位より見た目の変化が分かりやすく、左右差や膨らみが気になりやすいため、経過観察が重要です。冷却が効果的ですが、皮膚を刺激しすぎないように、必ずタオルなどを挟んで優しく行いましょう。
腫れの程度が長引く、もしくは左右差が顕著な場合には、早めに医師に経過を確認してもらうのが賢明です。
おでこ・ほうれい線・しわの周り
おでこやほうれい線、しわの周囲は表情筋の動きが多く、血流も豊富なため、注入後に腫れが生じます。とくに、おでこは腫れが眉間やまぶたに広がることもあり、腫れが強いと目元が重く感じるケースも。
腫れのピークは注入後1〜2日、通常1週間以内に落ち着くでしょう。しわが深い箇所では一時的に膨らみが目立ちますが、数日〜1週間ほどで馴染みます。
患部は揉んだり押したりせず、冷却と安静にすることがポイントです。
ヒアルロン酸注入後の腫れを抑える方法
ヒアルロン酸注入後に現れる腫れは、施術の影響による一時的な反応であることが大半です。しかし、適切なセルフケアを行うことで、腫れの程度やダウンタイムの期間を大幅に軽減できます。
ここでは、ヒアルロン酸注入後の腫れを抑える方法を解説します。
- 施術箇所を冷やす
- 血行を良くする行動を控える
- 施術箇所が擦れないように注意する
- 施術箇所にリキッドファンデーションを塗らない
- 腫れが引かない場合は医師に相談する
腫れを最小限に抑え、理想の仕上がりを早く実感するために、正しい対応を心がけましょう。
施術箇所を冷やす
施術直後は、注入部位に軽く冷却を行うことで腫れを抑える効果が期待できます。冷やすことで血管が収縮し、炎症や内出血を軽減できるため、施術当日から数日は有効です。
冷却の際は、保冷剤や氷をタオルで包み、肌に優しく当てましょう。直接冷却すると凍傷のリスクがあるため、長時間の連続使用は避け、1回5〜10分程度を目安にしてください。
就寝前などに定期的に冷やすことで、腫れを早く引かせる助けになります。
血行を良くする行動を控える
下記の行動は、体温と血流を上昇させ、腫れやむくみの症状を強く出してしまう可能性があります。
- 飲酒
- 激しい運動
- 長風呂
- サウナ
腫れを悪化させないためには、血行を促進する行動を避けることが重要です。
マッサージやフェイシャルエステも、製剤の位置がズレる原因になりかねません。施術後1週間程度は血行促進を避ける生活を意識してください。
シャワーで済ませる、安静に過ごすなどの対応を心がけることが大切です。体調や回復具合により再開する時期は、医師に確認をとっておきましょう。
施術箇所が擦れないように注意する
ヒアルロン酸を注入した部位に強い摩擦や圧力が加わると、腫れが悪化したり、注入剤の位置がズレたりするリスクがあります。マスクや衣類の縁が擦れる位置に注射をした場合は、素材やサイズを見直し、刺激を最小限に抑える工夫が必要です。
うつ伏せ寝や頬杖も患部に圧力をかけるため、施術後1週間ほどは避けましょう。日常的な無意識の動作でも腫れの原因になるので、患部に触れないよう意識して過ごすことが大切です。
施術箇所にリキッドファンデーションを塗らない
施術後すぐにメイクは可能ですが、リキッドファンデーションの使用には注意が必要です。液状のファンデーションは、注射跡に入り込みやすく、炎症や感染を引き起こすおそれがあります。
施術当日は針穴が完全に閉じていないため、パウダーファンデーションのように刺激が少ないものを選び、肌に優しく乗せましょう。クレンジングの際は強くこすらず、洗顔は泡で包み込むように丁寧に行うことで、腫れの悪化を防げます。
腫れが引かない場合は医師に相談する
ヒアルロン酸注入後の腫れは通常、数日〜1週間以内に自然と引いていきます。しかし、赤みや痛みを伴う腫れが長引く場合や、しこり・硬結がある場合は、さまざまなトラブルの可能性も考えられます。
自己判断で市販薬やマッサージを行うのは避け、必ず施術を受けたクリニックに相談しましょう。場合によっては、ヒアルロン酸を分解する「ヒアルロニダーゼ」による処置が必要になることも。早めに受診することで、悪化を防げます。
腫れ以外にみられる症状とその対処法
ヒアルロン酸注入には、腫れ以外に下記の症状がみられることがあります。
- 内出血が起こる
- しこりができる
いずれも一時的なものである場合が多いですが、対処を誤ると症状が長引いたり悪化したりするおそれも。ここでは、症状の特徴と対処法を解説します。
内出血が起こる
ヒアルロン酸注入時に、針やカニューレが血管にあたることで、皮膚下に血液が漏れ出し、内出血が起こることがあります。目元や唇などの血管が密集する部位はリスクが高く、赤紫色の斑点や軽い腫れとして現れます。
多くは数日から1週間程度で自然に消えるため、過度に心配する必要はありません。内出血を予防するために施術前の飲酒や、ビタミンE・EPAなど血行を促進するサプリメントの摂取は控えましょう。術後は、患部への圧迫やマッサージも避けて、刺激を与えないように注意することが大切です。
内出血が起こった場合の対処法
内出血が起きた場合は、患部を軽く冷やすことで血管の収縮を促し、悪化を防げます。初日は冷却を中心に行い、数日後には温かいタオルで温めて血流を促すと、早期の回復が期待できます。
ビタミンKを含むクリームを使用することで、皮下出血の吸収を助けることも。内出血は見た目が目立つものの、通常は自然治癒します。
長引く場合や広範囲に及ぶ場合は、医師に相談しましょう。
しこりができる
しこりは、ヒアルロン酸が皮下に一箇所に留まり固まることで発生します。施術後すぐに強い刺激が加わった場合や、注入量が多すぎた場合に起こりやすい傾向があります。
触れると小さなしこりのような硬さを感じますが、多くは時間とともに自然に吸収・分散されるのが一般的です。施術直後はなるべく患部を触らず、うつ伏せ寝や圧迫なども避けることが予防のポイントです。
しこりができた場合の対処法
しこりができた場合、数日から数週間の経過観察を行うのが基本です。多くの場合は自然に解消しますが、下記のように異常がみられる場合は早めに医師に相談しましょう。
- 症状が長引く
- 痛みや赤みを伴う
- 硬さが増す
必要に応じて、ヒアルロン酸を分解する酵素「ヒアルロニダーゼ」での処置を検討します。自己判断で揉んだり押したりするのは逆効果になるため、慎重な対応しましょう。
美容皮膚科のヒアルロン酸注入の施術症例
ヒアルロン酸注入
施術前
施術後
ヒアルロン酸注入に関するよくある質問
Q腫れ、跡などのダウンタイムはどのくらいですか?
A.腫れはほとんど無いと思って頂いてよろしいかと思います。注入した際の針の跡の赤みが2,3日ありますが当日よりメイクでごまかせますのでご安心ください。
Q注入の時は痛みはありますか?
Q入浴はできますか?
A.入浴は当日から可能ですが、腫れや内出血ができた場合は当日のみ入浴を避けシャワー浴にして下さい。
Q効果はどのくらい持続しますか?
A.部位にもよりますが、半年~1年ほどの効果を実感されている方が多いようです。
Q施術が受けられないケースはありますか?
A.以下のような方は施術をお断りすることがございます。
- 麻酔アレルギーがある方
- 妊娠、または妊娠している可能性のある方
- 授乳されている方
- ケロイド体質の方
- 肥厚性瘢痕になりやすい方
- 肝障害、腎障害、心臓疾患の方
まとめ
ヒアルロン酸注入後の腫れは多くの方に起こる自然な反応です。正しい対処をすれば、短期間で落ち着く場合が大半でしょう。内出血やしこりなども、適切なケアと医師の指示に従うことが大切です。
ヒアルロン酸注入で仕上がりの美しさと安全性を両立させるには、高度な知識と繊細な技術が必要です。施術を検討している方は、経験と実績が豊富な「藤井クリニック」にお任せください。
当院では厚労省認可の薬剤のみを使用し、院長がすべての注入を担当します。細部までこだわった丁寧なカウンセリングと、痛みをできる限り抑える工夫で、理想の自分に近づけるでしょう。
カウンセリングは無料なので、気になることや不安なことがありましたら、気軽にご相談ください。
①治療方法 ヒアルロン酸を皮膚に注入することで、体内に元から存在する自己のヒアルロン酸と融合して皮膚にふくらみを持たせ、しわを隆起させます。 ②副作用リスク ③連絡先
藤井クリニック ④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目1−22
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※診断により変動する可能性があります。
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