公開日: 2025年06月25日

ボトックス注射の効果はいつから表れる?長持ちのコツも解説

ボトックス注射は、美容や医療の分野で広く利用されている治療法です。とくに顔のリフトアップやしわの改善に効果があるとされています。実際に効果がいつから表れ始めるのか気になる方も多いでしょう。

 

この記事では、ボトックス注射の効果の現れるタイミングや、効果を長持ちさせるためのコツを解説します。

 

ボトックス注射を検討している方や、すでに治療を受けている方に役立つ情報を提供しますので、参考にしてください。

 

ボトックス注射とは?

 

ボトックス注射は、ボツリヌストキシンという成分を用いた治療法で、神経伝達の遮断により筋肉の過剰な動きを抑制します。しわ改善や小顔効果、多汗症、肩こりの緩和などを目的とした使用が一般的です。

 

注射による治療のため、メスを使わない美容施術として多くの方に支持されています。美容医療初心者でも受けやすいのが特徴です。

 

ボトックス注射はどのような効果が期待できる?

 

ボトックス注射は、さまざまな美容や健康の悩みに対して有効な治療法です。以下7つの効果が期待できます。

  • 小顔に見せる効果
  • しわの悩みの緩和
  • ガミースマイルの緩和
  • 筋肉による外見の悩みの緩和
  • 汗の多さによる悩みの緩和
  • 肩こりの緩和
  • 歯ぎしり・食いしばりの緩和

 

詳しく見ていきましょう。

 

小顔に見せる効果

 

ボトックス注射は、エラの張りが気になる方におすすめです。顔の輪郭が四角く見えることでお悩みの方や、小顔を目指している方に効果的です。

 

たとえば、「写真を撮ると顔が大きく見えてしまう」「メイクで顔の輪郭を小さく見せるのが難しい」などの悩みを解決します。咬筋を緩めることで、エラの張りが改善されるため、自然な顔立ちに近づけられるでしょう。

 

しわの悩みの緩和

 

ボトックス注射は表情じわが気になる方におすすめです。「眉間のしわが深くて、いつも怒っているように見える」「笑ったときの目尻のしわが気になる」などの悩みをもつ方に適しています。

 

表情筋の動きを抑えることでしわの形成を防ぎ、肌を若々しく保てます。年齢を感じさせない明るい表情を手に入れたい方に最適です。

 

ガミースマイルの緩和

 

ボトックス注射により、上唇を上げる筋肉の過剰な動きを抑えられるため、歯茎の露出の減少が期待できます。自然な笑顔を手に入れ、自信をもって人と接することにつながります。

 

筋肉による外見の悩みの緩和

運動しても効果を得られず、張りが目立つふくらはぎや、二の腕が気になる方におすすめです。

 

ボトックス注射は筋肉をリラックスさせる効力があるため、部分的な痩身効果を得られます。そのため、筋肉の悩みに対して効率的にアプローチできるでしょう。

 

汗の多さによる悩みの緩和

 

美容目的だけでなく、多汗症に悩む方にもおすすめです。とくに「脇汗が気になって服を選ぶのが大変」「手のひらの汗で握手をためらってしまう」といった悩みがある方に効果的です。

 

ボトックス注射で汗腺への神経伝達を遮断することで、汗の分泌を抑えられます。汗の量が減ることで日常生活が快適になり、自信をもって外出できるでしょう。

 

肩こりの緩和

 

デスクワークやスマホの使用で肩こりに悩む方におすすめです。症状がひどい方の中には、肩が常に重くて仕事に集中できなかったり、マッサージを受けてもすぐに肩こりが再発したりする方もいるでしょう。

 

ボトックス注射は、筋肉をリラックスさせられるため、肩こりの症状を改善できます。

 

歯ぎしり・食いしばりの緩和

 

睡眠中の歯ぎしりや日中の食いしばりで顎の痛みに悩む方におすすめです。「朝起きると顎が痛い」「集中すると無意識に歯を食いしばってしまう」などの悩みをもつ方に効果的です。

 

咬筋の緊張を緩和することで、これらの症状の改善が期待できます。顎関節の負担を減らし、快適な日常生活を手に入れられるでしょう。

 

ボトックス注射の効果が表れるのはいつから?

 

ボトックス注射の効果は、施術後すぐに現れるわけではありません。一般的には、注射後2〜3日から効果が感じられ始め、1〜2週間で安定した結果が得られることが多いです。また、注入する部位によっても効果が現れるまでの時間が異なります。

 

たとえば、表情じわへの注入であれば3日程度で効果が感じられ、エラの場合は1ヶ月ほどかかることもあります。特別なイベントに合わせたい場合は、施術タイミングの考慮が重要です。

 

ボトックス注射のダウンタイムはどれくらい?

 

ボトックス注射のダウンタイムは個人差があります。施術後数時間から数日間の軽い腫れや赤みが見られることが一般的です。

 

多くの場合、日常生活への影響はあまり感じられず、仕事や外出に支障はありません。ただし注射箇所により異なるため、施術後は医師の指示に従い、安静に過ごすことが望ましいでしょう。

 

また、ダウンタイム中は、特定の活動を避けることで効果を最大化できるため、ご自身でも注意が必要です。

 

ダウンタイム中の注意点

 

ボトックス注射後のダウンタイムには、いくつかの注意点があります。これらを守ることで効果を引き出し、副作用を軽減することが可能です。以下のポイントを参考にしてください。

  • 長時間の入浴やサウナの利用を控える
  • 激しい運動を控える
  • 施術箇所をマッサージしない
  • 部分痩身の施術を受けない
  • 飲酒をしない

 

それぞれ見ていきましょう。

 

注意点①長時間の入浴やサウナの利用を控える

 

ボトックス注射後は、体温を上げる行為を避けることが重要です。高温環境は薬剤の効果を弱める可能性があるためです。たとえば、長時間の入浴やサウナの利用は控えましょう。

 

シャワーで済ませるなど、体を温めすぎないように心がけてください。

 

注意点②激しい運動を控える

 

激しい運動による血流の増加は、注入されたボトックスの効果を拡散させるおそれがあります。これにより、ボトックスが本来の施術箇所から周囲の筋肉に移動し、意図しない部位に作用する可能性があります。

 

たとえば、顔の施術の場合、ボトックスが広がり表情筋に影響を与え、思わぬ顔の変化や左右差が生じることも。また、筋肉の過度の弛緩が原因で、力のコントロールが困難になることも考えられます。

 

注意点③施術箇所をマッサージしない

 

ボトックス注射後は、施術部位を触ったりマッサージしたりしないようにしてください。刺激を与えることで薬剤が広がり、本来の効果が薄れてしまう可能性があります。

 

とくに顔の場合は、クレンジングや洗顔時に優しく扱うように注意を払いましょう。定着を促進し効果を得るためには、刺激を避けることが重要です。

 

注意点④部分痩身の施術を受けない

 

施術後しばらくは、ほかの美容施術を受けることは避けるべきです。とくに、部分痩身の施術はボトックスの効果を妨げる可能性があります。

 

異なる薬剤や機器がボトックスの作用に干渉し、期待される結果が得られない場合があるためです。施術のタイミングは、医師と相談して計画することが大切です。

注意点⑤飲酒をしない

 

アルコール摂取は血流を促進し、薬剤の効果を低下させる可能性があります。また、飲酒によって腫れや赤みが悪化することも考えられるため注意が必要です。

 

施術後数日はアルコールを避け、安静に過ごすことでよりよい効果を得られるでしょう。

 

ボトックス注射の効果が持続する期間は?

 

ボトックス注射の効果は個人差がありますが、3〜6ヶ月程度の持続が一般的です。これは、ボツリヌス毒素が筋肉の動きを抑制できる期間ともいえます。

 

時間の経過とともに効果は徐々に薄れ、筋肉の活動が回復していくため、元の状態に戻ります。効果を維持したい場合は、定期的な施術が必要です。

 

持続期間は、施術箇所や個々の体質によっても異なるため、適切なタイミングでの再施術を医師と相談することをおすすめします。

 

ボトックス注射の効果を長持ちさせるには?

 

ボトックス注射の効果を長期間得るには、工夫が必要です。ここでは、以下4つのコツを紹介します。

  • 自分に適した製剤を選ぶ
  • 施術箇所をこすらない
  • 施術直後に横にならない
  • 施術を定期的に受ける

 

上記を実践して、効果をより長く楽しみましょう。

 

自分に適した製剤を選ぶ

 

製剤はさまざまな国で製造されており、品質や価格が異なります。アメリカのアラガン社製「BOTOX VISTA®」は厚生労働省に認可されており、信頼性が高い選択肢です。また、韓国MFDSによって承認された「CORETOX®」も抗体リスクが低く、安全性が高いといわれています。

 

カウンセリングで医師と相談し、自分に合った製剤を選ぶことが重要です。

 

施術箇所をこすらない

 

施術箇所を触ったりこすったりするような刺激を与えると薬剤が広がり、本来の効果が薄れるおそれがあります。

 

期待していた箇所とは別の箇所に効果が出てしまうと、想定外の仕上がりになることもあるため注意を要します。

 

施術直後に横にならない

 

施術後すぐに横になるとボトックスの製剤が流れ、定着を妨げます。

 

施術後、数時間は横にならずに過ごすことで薬剤が効率よく作用し、効果を最大限に引き出せます。

 

施術を定期的に受ける

 

ボトックスの効果が薄れる前に再施術を行うことで、より長く効果を維持できます。

 

一般的な持続期間は3〜6ヶ月ですが、医師と相談して適切なタイミングで再施術を受けられるよう、あらかじめ相談しましょう。

 

施術に関してよく聞かれる質問

 

ここでは、よく聞かれる質問を3つあげました。

  • ボトックス注射を打てない部位は?
  • ボトックス注射は何回もできる?
  • ボトックス注射の効果を感じられないときは?

 

それぞれ参考にしてください。

 

ボトックス注射を打てない部位は?

 

ボトックス注射は表情じわや肩、脇など多くの部位に適用できますが、無表情のしわには不向きです。たとえば、ほうれい線やゴルゴ線には効果が薄く、かえって不自然な仕上がりになることもあります。

 

また、量が多すぎると顔の表情が硬くなるリスクがあります。事前に医師と相談し、適切な部位と量を確認することが重要です。

 

ボトックス注射は何回もできる?

 

ボトックス注射の繰り返しにより効果を維持しやすくなります。しかし、施術間隔が短すぎると効果が薄れたり、不自然な表情になることも。

 

一般的には3〜6ヶ月の間隔での施術が推奨されます。医師の指示を守り、適切なタイミングで受けることが大切です。

 

ボトックス注射の効果を感じられないときは?

 

「注入量が不足している」「施術箇所が適切でない」「製剤の品質が低い」などの原因が考えられます。

 

また、まれに抗体ができて効果が出にくくなるケースもあります。効果に不満がある場合は、医師に原因を特定してもらい、適切に対応しましょう。

 

 

 

 

美容皮膚科で受けられるボトックスの症例

 

施術名 ボトックス 額・眉間・目尻
施術の説明 顔の気になる箇所に注射でボトックスを注入します。
施術のリスク
(副作用)
ボトックス注入にはリスク・副作用として施術後に下記の様な症状が出る場合があります。
・内出血する場合がある
・アレルギー反応が出る場合がある
・妊娠中・授乳中の人は施術ができない。
施術の価格 額 30,800円(税込み) / 眉間 41,800円(税込み) / 目尻 41,800円(税込み)

 

 

まとめ

 

ボトックス注射の効果は施術後2〜3日から徐々に現れ始め、1〜2週間で安定することが一般的です。効果の持続期間は3〜6ヶ月程度ですが、注射箇所や個人の体質によって異なることがあります。効果を長持ちさせるためには自分に適した製剤を選び、施術後の過ごし方に注意することが重要です。

 

藤井クリニックでは、安全性に配慮した製剤を使用し、きめ細やかな技術で施術を行っています。ボトックス注射を検討している方は、ぜひ藤井クリニックでのカウンセリングをお申し込みください。医師との会話を通じて疑問や不安を解消し、納得したうえで施術を受けましょう。

 

 

①治療方法

注射注入(ボトックス注射の効果を保てる期間は約半年です※個人差があります)。

②副作用リスク

薬剤を注射する以上、個人の体質や環境差により副作用が出る可能性があります。主な副作用に、筋肉と神経の接合部の痛みや内出血などがあげられます。

③連絡先

藤井クリニック
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目1−22
野村不動産西梅田ビル 8F
TEL: 06-6347-9600

④費用

本治療は保険適用のない自由診療となります。
28,000円(税抜き)~ 122,000円(税抜き)
※箇所や薬剤の量で金額が大幅に変わります。
※診断により変動する可能性があります
https://www.fujiiclinic-umeda.com/beauty/botox#price

⑤機器の入手経路

ボトックスは、非常にデリケートな薬剤であり、保管温度などの徹底した管理を要します。
「ボトックスビスタ」は、アラガンジャパンの管理の元、5℃以下の環境で温度管理を徹底して原産国アメリカから輸入され、高品質が保障されています。高品質なボトックスによる治療は、効果持続期間も長くなります。鮮度・品質が落ちた製剤の効果は半分以下といわれています。

Cold storage 工場内の倉庫:製品保管
1パイアル50単位に包装された最終製品は、出荷まで5℃以下の冷所に保管
〔参考:安定性試験〕

  • 日本への輸送:航空便輸送
    常に5℃以下を保ち遮光状態にて日本へ
  • 日本での品質テスト
    製造過程と同一の検査を2か所で実施
  • トラックでの輸送
    5℃以下の遮光状態で配送(クール便)

引用元:品質保証について|Botox|アラガン・ジャパン
https://vst-beauty.jp/botoxvista/professional/pc/about/quality.html

⑥承認の有無

厚生労働省により承認

この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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