ボトックス注射のダウンタイムの期間は?症状や注意点も解説

ボトックス注射は、顔のしわや筋肉の動きを抑える美容治療として人気です。施術後のダウンタイムは比較的短く、日常生活への影響が少ないため、多くの方が利用しています。

 

この記事では、ボトックス注射のダウンタイムの期間や、ダウンタイム中に現れる症状、注意点を解説します。

 

安心して治療に臨むために、これからボトックス注射を考えている方は参考にしてください。

 

ボトックス注射のダウンタイムの期間

通常は、ボトックス注射を打ったあと1〜3日程度で日常生活に支障をきたす症状はほとんど治まります。極細針を使用するため注射の跡が目立たず、腫れや赤みが目立つことはあまりありません。

 

ただし、個人差があるため、場合によっては1週間程度続くこともあります。施術を受ける際は、事前にダウンタイムの長さを考慮してスケジュールを組むとよいでしょう。

 

ボトックス注射のダウンタイムが短いのはなぜ?

ボトックスは極細の針で注入され、肌への物理的なダメージが最小限に抑えられます。そのため、施術後の腫れや痛みをあまり感じません。

 

また、ボトックス自体が体内で速やかに作用し、特定の筋肉の動きを抑制するため副作用も比較的軽微です。これにより、施術後は当日からメイクが可能で、通常の生活に早く戻れます。

 

ただし、施術後に肌を刺激するとダウンタイムが長引くことがあるため、むやみに触らないことが前提です。

 

ボトックス注射のダウンタイム中に見られる症状

ボトックス注射後の症状は、時間の経過とともに改善しますが個人差があります。よくある5つの症状を以下にあげました。

 

  • 赤み
  • 腫れ
  • 内出血
  • 顔のひきつり
  • 皮膚のたるみ

 

施術後、慌てないように把握しておきましょう。

 

赤み

ボトックス注射後に赤みが見られるのは、針を刺した際の軽度な炎症反応が原因です。注射部位がほんのりと赤く染まることが一般的で、肌の色が明るい方ほど目立ちやすい傾向にあります。

 

数日で自然に消えることが多く、過剰に心配する必要はありません。早く赤みを改善したい方は、患部を冷やすことで症状を軽減できます。また、肌が敏感な方は、赤みが引くまで刺激を避けることが大切です。

 

腫れ

ボトックス注射による一時的な組織の反応として現れ、注射した部位が少し膨らんだように見えることがあります。施術直後に見られることが多く、2〜3日で治まることが大半です。

 

腫れがあるときは患部を冷やしたり、抗炎症クリームを使用したりすることで治りが早くなります。ただし、腫れが1週間以上続く場合は、医師への相談をおすすめします。

 

内出血

注射針が毛細血管に当たることによって生じます。青紫色の斑点が現れ、場合によっては押すと痛みを感じることもあります。

 

とくに肌が薄い目や口の周辺は内出血が起こりやすい部位です。1〜2週間で自然に消失することが多いですが、気になる場合はファンデーションで隠しましょう。症状が長引いたり斑点が拡がったりする場合は、すぐにクリニックに相談してください。

 

顔のひきつり

ボトックスが筋肉の動きを抑制しすぎた結果、表情が硬くなることがあります。笑顔が不自然に感じられたり、眉が動かしにくくなったりすることもあるため、ご自身でも違和感を覚えるでしょう。

 

通常は数日から1週間で改善しますが、とくに施術経験の少ない医師が行う場合はリスクが高まります。

 

皮膚のたるみ

ボトックスによる筋肉の緩みが原因で、肌が余ってしまうことから発生します。とくに年齢が高い方や肌の弾力が少ない方に見られやすく、頬や顎のラインが落ちて見えるため、悪化したと感じる方も多いでしょう。

 

しかし、このたるみは時間とともに改善されるため、多くの場合は心配はいりません。施術前に医師と相談し、計画を立てることで予防可能です。

 

ボトックス注射のダウンタイム中に注意したいこと

ボトックス注射後はダウンタイムの症状を最小限に抑えるために、いくつかの行動を避けることが重要です。具体的には以下8点に注意してください。

 

  • 肌をこすらない
  • 洗顔をしすぎない
  • うつぶせで寝ない
  • 顔をマッサージしない
  • 飲酒を控える
  • 激しい運動を避ける
  • 長時間の入浴・サウナを控える
  • レーザー治療を避ける

 

これらを守ることで、効果の持続と副作用の予防につながります。

 

肌をこすらない

施術後の肌は敏感で刺激に弱いため、こすったり強く触れたりすることは避けるべきです。たとえば、メイクを落とす際にゴシゴシとこすると、赤みや腫れが悪化する可能性があります。

 

摩擦はボトックスの薬剤が広がる原因にもなり、効果が予期しない場所に現れることもあります。そのため、肌に優しく触れることを心がけましょう。

 

洗顔をしすぎない

過度な洗顔は肌に負担をかけ、炎症を引き起こす原因になるため注意が必要です。たとえば、スクラブ入りの洗顔料を使用すると、施術部位が刺激されてしまう可能性があります。

 

施術後数日は、泡を多めに立てて優しく洗顔することで肌への負担を軽減し、回復を助けられます。刺激を与えないことで、肌の自然治癒力を活かしましょう。

 

うつぶせで寝ない

寝る姿勢に気を遣うことはダウンタイム中に不可欠です。たとえば、うつぶせで寝ると顔に圧力がかかり、ボトックスの薬剤が広がるリスクがあります。

 

また、枕に顔を押し付けると腫れや内出血が悪化する可能性もあるため、仰向けで寝ることをおすすめします。施術後の快適さに影響するので、事前に仰向けで寝やすい寝具を用意するとよいでしょう。

 

顔をマッサージしない

顔をマッサージするとボトックスの効果を周囲に広げてしまう可能性があるため、ダウンタイム中は控えるべきです。たとえば、施術部位を強く揉むと、期待した効果が得られなくなるおそれがあります。

 

注射部位はデリケートな状態なので、刺激を与えないようにしましょう。とくに施術後の数日は、マッサージを避けることが重要です。

 

飲酒を控える

飲酒は体内の血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる要因となります。たとえば、アルコールには血管を拡張する作用があるため、ボトックスの定着を妨げることがあります。

 

そのため、施術後数日は飲酒を控え、とくに飲みすぎには注意してください。

 

激しい運動を避ける

運動すると血行が促進されるため、ダウンタイムの症状を悪化させる原因になりかねません。たとえば、ジョギングやジムでのトレーニングは、施術後1週間程度は控えましょう。

 

大人しく過ごすことで腫れや内出血を防ぎ、ボトックスの効果が現れやすくなります。ヨガやストレッチなど日常的な軽い運動は問題ありませんが、体を激しく動かすことは避けましょう。

 

長時間の入浴・サウナを控える

ボトックスは熱に弱いため、長時間の入浴やサウナは避けるべきです。たとえば、熱い湯船に長時間浸かると、ボトックスの効果が弱まる可能性があります。

 

施術後は短時間のぬるま湯のシャワーを心がけ、体温が上がりすぎないようにすると施術の効果を維持できます。

 

レーザー治療を避ける

レーザー治療や医療ハイフは肌に強い刺激を与えるため、ボトックス注射後は控えてください。これらの施術は運動や入浴と比べて皮膚や筋肉に高い熱を加えるため、ボトックスの効果を弱める可能性があります。そのため、少なくとも1週間は避けることが望ましいでしょう。

 

医師と相談し、治療タイミングの調整により、施術効果を最大限に引き出せます。レーザー治療を併行して受けたい方は、施術前のカウンセリングで計画を立てることが大切です。

 

ボトックス注射の副作用・リスク

ボトックス注射は比較的安全とされていますが、副作用やリスクがまったくないわけではありません。たとえば施術後、硬いものを噛みにくくなることがあります。これは、噛む筋肉にボトックスが過度に作用した結果、筋肉の働きが抑制されるためです。

 

また、細菌感染のリスクも完全には排除できません。そのため、衛生管理が徹底されているクリニックで施術を受けることが重要です。

 

さらに、アレルギー反応がまれに起こる場合があります。蕁麻疹や呼吸困難といった症状がでた場合は、迅速な医師への相談が大切です。

 

ボトックス注射を受けられない方

以下に該当する方は、ボトックス注射を受けられません。もし受けてしまうと、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

 

受けられない方

影響

妊娠中、授乳中、妊娠の可能性がある

胎児や乳児に影響を与えるリスク

全身性の神経・筋肉疾患がある

症状が悪化する可能性

アミノグリコシド系抗生物質を服用している

薬剤の相互作用により、ボトックスの効果が変わる危険性

抗凝固薬を服用している

出血リスクが高まり、内出血が長引く危険性

過去にボトックス治療でアレルギー反応がでた

再度アレルギー反応が起こるリスクが高く、命に関わることも

 

施術前には、必ず医師に自身の健康状態や服用中の薬を正しく伝えることが重要です。

 

ボトックス注射のダウンタイムに関するよくある質問

ここでは、ボトックス注射のよくある質問をまとめました。

 

  • ダウンタイム中の症状はいつまで続く?
  • 施術後はいつからメイクができる?
  • ボトックス注射の効果の持続期間は?
  • ダウンタイム中の違和感・トラブルはどうすればよい?
  • 施術後、腫れや跡は残りますか?
  • 施術後、気をつけることはありますか?
  • 痛みはありますか?
  • 持続期間はどれくらいですか?
  • 施術が受けられないケースはありますか?

 

それぞれ見ていきましょう。

 

Qダウンタイム中の症状はいつまで続く?

ボトックス注射後のダウンタイムは個人差がありますが、一般的には数日から1週間程度で症状が改善します。

 

赤みや腫れは徐々に軽減されますが、症状が長引く場合はクリニックへの相談をおすすめします。

 

Q施術後はいつからメイクができる?

ボトックス注射の施術後、メイクは通常当日から可能です。しかし、施術部位に強く触れないように注意してください。敏感な肌には優しい化粧品を選び、少ない刺激のクレンジングを心がけましょう。

 

Qボトックス注射の効果の持続期間は?

ボトックス注射の効果は、通常3〜6ヶ月程度です。持続期間は個人差があり、施術の部位や注入量によっても変わります。定期的に施術を受けることで、効果を維持しやすくなります。

 

Qダウンタイム中の違和感・トラブルはどうすればよい?

 

ダウンタイム中に違和感やトラブルを感じた場合は、まず施術を受けたクリニックに相談してください。自己判断で対処せず、専門家の意見を仰ぐことが大切です。とくに、異常な症状が続く場合は早めの対応が求められます。

Q施術後、腫れや跡は残りますか?

 

A 腫れることはほとんどありません。注射直後は針跡が小さく赤くなることはありますが、半日~1日程度でなくなります。

Q施術後、気をつけることはありますか?

 

A 施術後、注射部位が多少黄色くなったり赤くなる場合がありますが、お化粧などでごまかすことができます。通常2~3日で消失します。 注射部へのマッサージは、他部位へのボトックスの拡散を防ぐため、施術後3~4日はしないで下さい。

Q痛みはありますか?

 

A 注入時少しチクッとする程度の軽い痛みを感じる場合があります。痛みに弱い方は、医師に相談してください。※痛みには、個人差があります。 施術後の痛みはほとんどありません。

Q持続期間はどれくらいですか?

 

A 個人差がありますが、効果の持続期間は、約3ヶ月~6ヶ月です。1回の施術で完了するものではないので、効果を維持したい場合は定期的に施術に通う必要があります。

Q施術が受けられないケースはありますか?

A 妊娠中や授乳中の方はボトックス注射を受けることができません。

 

 

 

美容皮膚科で受けられるシワの改善が見込める施術の症例

 

施術名 ボトックス 額・眉間・目尻
施術の説明 顔の気になる箇所に注射でボトックスを注入します。
施術のリスク
(副作用)
ボトックス注入にはリスク・副作用として施術後に下記の様な症状が出る場合があります。
・内出血する場合がある
・アレルギー反応が出る場合がある
・妊娠中・授乳中の人は施術ができない。
施術の価格 額 30,800円(税込み) / 眉間 41,800円(税込み) / 目尻 41,800円(税込み)

 

 

まとめ

ボトックス注射は、適切に施術を受けることでしわの改善や筋肉の収縮を抑える効果が期待できる人気の美容治療です。効果を最大限に引き出すには、施術者の技術と経験はもちろん、ダウンタイム中の過ごし方に気を付けることが大切です。

 

大阪・梅田の藤井クリニックでは、高度な技術と豊富な経験を有する医師が、患者様一人ひとりに最適な治療を提供しています。ぜひ、藤井クリニックへ一度ご相談ください。

 

 

①治療方法

注射注入(ボトックス注射の効果を保てる期間は約半年です※個人差があります)。

②副作用リスク

薬剤を注射する以上、個人の体質や環境差により副作用が出る可能性があります。主な副作用に、筋肉と神経の接合部の痛みや内出血などがあげられます。

③連絡先

藤井クリニック
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目1−22
野村不動産西梅田ビル 8F
TEL: 06-6347-9600

④費用

本治療は保険適用のない自由診療となります。
28,000円(税抜き)~ 122,000円(税抜き)
※箇所や薬剤の量で金額が大幅に変わります。
※診断により変動する可能性があります
https://www.fujiiclinic-umeda.com/beauty/botox#price

⑤機器の入手経路

ボトックスは、非常にデリケートな薬剤であり、保管温度などの徹底した管理を要します。
「ボトックスビスタ」は、アラガンジャパンの管理の元、5℃以下の環境で温度管理を徹底して原産国アメリカから輸入され、高品質が保障されています。高品質なボトックスによる治療は、効果持続期間も長くなります。鮮度・品質が落ちた製剤の効果は半分以下といわれています。

Cold storage 工場内の倉庫:製品保管
1パイアル50単位に包装された最終製品は、出荷まで5℃以下の冷所に保管
〔参考:安定性試験〕

  • 日本への輸送:航空便輸送
    常に5℃以下を保ち遮光状態にて日本へ
  • 日本での品質テスト
    製造過程と同一の検査を2か所で実施
  • トラックでの輸送
    5℃以下の遮光状態で配送(クール便)

引用元:品質保証について|Botox|アラガン・ジャパン
https://vst-beauty.jp/botoxvista/professional/pc/about/quality.html

⑥承認の有無

厚生労働省により承認

この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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