糸リフトで首のたるみ・横ジワは改善できる?適応の考え方を梅田の医師が解説

目次

「顔のケアは続けているのに、首だけ年齢が出てしまっている気がする」「鏡で横を向いたとき、首の横ジワが目に入ってドキッとした」「スマホを見る時間が長いせいか、最近首元がたるんできた」——首元の変化は、顔のケアを熱心に続けている方ほど見落としがちなポイントです。

実は首は、顔よりも先に加齢のサインが現れやすい部位だといわれています。皮脂腺が少なく皮膚が薄いという解剖学的な特徴に加え、表情筋とは異なる「プラチスマ筋」というシート状の筋肉の存在、そして長時間のスマートフォン使用による姿勢の影響など、顔とは異なる要因が複雑に絡み合っているためです。

この記事では、首にたるみが生じる理由から、糸リフトが首にどこまで効果が期待できるのか、ボトックスとの使い分け、施術の流れ・ダウンタイム・クリニック選びの基準まで、医学的根拠に基づいて体系的に解説します。

首はなぜ年齢が出やすいのか——顔より先にたるみが目立つ理由

「首は年齢が一番出る」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。これは単なる印象論ではなく、解剖学的な根拠があります。首の皮膚は顔と比較して皮脂腺・汗腺の数が少なく、皮膚そのものが薄いという特徴を持っています。皮脂による保護やコラーゲン産生の基盤が顔より弱いため、乾燥やハリの低下が早期から現れやすいのです。

さらに首のたるみは、単一の原因ではなく以下の3つの要因が複合的に関与して生じます。

① 皮膚のコラーゲン減少・乾燥によるハリの低下

加齢に伴うコラーゲン・エラスチンの減少は首にも起こりますが、皮脂腺が少なく乾燥しやすい首は、この変化がより顕著に現れます。皮膚の弾力低下により、細かい横ジワやハリのなさが目立つようになります。

② プラチスマ筋(広頸筋)のゆるみ・横ジワの形成

首には「プラチスマ筋(広頸筋)」という、顎から鎖骨にかけて広がる薄いシート状の筋肉があります。この筋肉が加齢とともにゆるむと、首の正中に縦すじ(プラチスマバンド)が現れたり、たるみが目立つようになります。プラチスマ筋は表情筋とは異なる性質を持つため、顔のたるみとは別のアプローチが必要になることがあります。

③ 顎下〜首の脂肪蓄積・スマホ首による姿勢の影響

顎下〜首にかけての脂肪蓄積もたるみの一因です。さらに近年は、長時間スマートフォンを見下ろす姿勢(いわゆる「スマホ首」)によって首の皮膚が常に圧縮された状態になり、横ジワが定着しやすくなることも指摘されています。在宅勤務によるパソコン作業時間の増加も同様の影響を与える可能性があります。

📋 自己診断の目安チェックポイント:
・首全体に細かい横ジワが目立つ・乾燥している → 皮膚型の可能性
・首の正中に縦に走るすじが目立つ・力を入れると2本の筋が浮き出る → プラチスマ筋ゆるみ型の可能性
・顎下〜首にかけてふっくらした厚みがある → 脂肪蓄積型の可能性
・複数が当てはまる → 複合型の可能性が高い
※いずれも担当医師による診察・診断が前提です。自己判断のみで施術を選択しないことが重要です。

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糸リフトは首のたるみに効果が期待できるか?適応の考え方

顔への糸リフトはよく知られていますが、首への適応については原因タイプによって期待できる効果が異なります。首は顔と比べて皮膚が薄く、神経・血管が表層近くを走行しているため、より慎重な設計と高度な技術が求められる部位です。

皮膚のたるみ主因型:糸リフトが適している場合

皮膚のコラーゲン減少によるたるみが主因の場合、糸リフトによって首の組織を引き上げることで、顎下〜首のラインが引き締まる効果が期待できます。軽度〜中等度の皮膚のたるみには、糸リフトが選択肢のひとつとして検討されます。

プラチスマ筋のゆるみ主因型:ボトックスが適している場合

首の正中に縦すじ(プラチスマバンド)が強く現れているタイプには、糸リフトよりもボトックス注射でプラチスマ筋の過緊張を緩和するアプローチが適しているとされることが多いです。糸リフトは皮膚・皮下組織を引き上げる施術であり、筋肉の動きそのものを抑える効果は持たないため、筋肉由来の縦すじには効果が限定的になることがあります。

脂肪蓄積主因型:糸リフト単独では限界があるケース

顎下〜首にかけての脂肪蓄積が主因の場合、糸リフトで皮膚を引き上げても脂肪量そのものは減少しないため、効果が限定的になることがあります。このタイプには脂肪溶解注射やHIFU・サーマクールといった脂肪・皮膚へのアプローチを組み合わせることが検討される場合があります。

⚠ 重要:首は気道・大血管・神経が密集する解剖学的に繊細な部位です。糸リフトの適応判断には、首の解剖学的知識に精通した経験豊富な医師による診察が不可欠です。「とりあえず糸を入れる」のではなく、原因タイプを正確に見極めたうえで施術方針を決定することが重要です。

糸リフトによる首のたるみ改善:期待できる効果

皮膚のたるみが主因の首に対して糸リフトがもたらすとされる効果は以下の通りです。いずれも個人差があり、施術前に担当医師と十分な相談を行うことが前提となります。

顎下〜首のラインの引き締め

たるんだ皮膚・皮下組織を引き上げることで、顎下から首にかけてのラインがすっきりと引き締まる効果が期待できます。横顔・斜め顔のシルエットが変化する可能性があります。

首の横ジワ・たるみジワの目立ちにくさへの効果

たるみによって生じている横ジワは、皮膚を引き上げることで目立ちにくくなる可能性があります。ただし、乾燥による細かいちりめんジワや、長年の姿勢で定着した深いシワには、スキンケアや別の施術との組み合わせが必要になることがあります。

フェイスライン〜首にかけての一体的な若返り印象

顔のフェイスラインと首は連続した部位であるため、両方を一体的に引き上げることで、より自然でバランスの取れた若返り印象が期待できます。首だけでなく顔の糸リフトと組み合わせることで、相乗的な効果が見込める場合があります。

コラーゲン産生促進による首の肌質・ハリの改善

糸が体内で吸収される過程でコラーゲンの産生が促されるため、施術後数ヶ月をかけて首の肌質・ハリ感の向上が期待できるとされています。個人差があります。

糸の種類・本数・首特有の施術設計

首への糸リフトにおいても、糸の素材・挿入本数・引き上げ方向は医師が個々の状態に応じて設計するものです。首は顔以上に解剖学的な配慮が求められる部位であり、医師の知識と経験が仕上がりと安全性に直結します。

使用される糸の主な素材

素材 吸収期間の目安 特徴 首施術での考え方
PDO(ポリジオキサノン) 6〜12ヶ月程度 実績が多く即効性あり。コラーゲン産生促進効果が期待できる。 初回・皮膚のたるみが軽度のケースに用いられることが多い。
PCL(ポリカプロラクトン) 18〜24ヶ月程度 持続期間が長く、コラーゲン産生も長期に持続。 効果の持続性を重視する方・中等度のたるみに選ばれることがある。
PLLA(ポリ乳酸) 12〜18ヶ月程度 コラーゲン産生刺激に優れるとされ、肌質改善を同時に期待したい方に。 首特有の乾燥・ハリ不足が気になる方に検討されることがある。

首は顔より繊細な技術が求められる理由

首は皮膚が薄いだけでなく、頸動脈・頸静脈・神経などの重要な解剖学的構造が表層近くを走行しています。顔の施術以上に、糸の挿入深度・経路の選択に高度な解剖学的知識が必要とされます。挿入本数の目安は状態によって大きく異なるため、画一的な本数を提示することは適切ではなく、必ず担当医師の診察に基づいて決定される必要があります。

糸リフトのメリット・デメリット

メリット

  • 切開不要・メスを使わない:術後に傷跡が残らず、見た目への影響を最小限に抑えられます。
  • 即時性のある変化:施術直後から引き上げ効果が感じられる場合があります(腫れが落ち着いた後に本来の仕上がりが確認できます)。
  • 顔の糸リフトとの一体感のある仕上がり:フェイスラインと首を同時にケアすることで、自然でバランスの取れた印象が期待できます。
  • コラーゲン産生促進効果:糸の吸収過程で肌の弾力・ハリ感の改善が期待できる可能性があります。
  • ボトックス・HIFU等との組み合わせが可能:プラチスマ筋ゆるみ型・脂肪蓄積型には他施術との複合アプローチが取れます。
  • 糸は体内で吸収される:医療用吸収性素材のため、体内に永久に残留しません。

デメリット・注意点

  • プラチスマ筋ゆるみ型・脂肪蓄積型には効果が限定的:筋肉由来の縦すじや脂肪蓄積が主因の場合、糸リフト単独での改善は難しいことがあります。
  • 首は皮膚が薄く、リスク管理がより重要:神経・血管が表層近くを走行するため、施術の難易度は顔より高いとされています。
  • 効果には個人差がある:皮膚の状態・たるみの程度・原因タイプによって結果が大きく異なります。
  • 効果は永続しない:糸が吸収されるにつれて物理的な引き上げ効果は低下します。定期的なメンテナンスが必要となる場合があります。
  • 腫れ・内出血などのダウンタイム:施術後一定期間の腫れや内出血が生じることがあります。首は人に見られやすい部位のため、ダウンタイム中の過ごし方に配慮が必要です。

施術の流れ

首のたるみ改善を目的とした糸リフトは以下の流れで行われます。カウンセリング段階での原因タイプ診断が特に重要です。

① 初診・カウンセリング(首のたるみ原因タイプの診断)

担当医師が首の状態を詳しく診察し、皮膚型・プラチスマ筋ゆるみ型・脂肪蓄積型・複合型のいずれに該当するかを判断します。糸リフト単独で対応できるか、ボトックスや脂肪溶解注射との組み合わせが必要かをこの段階で整理します。首の解剖学的構造(頸動脈・頸静脈・神経の走行)を正確に把握している医師かどうかが、安全性の観点から特に重要な指標となります。

② デザイン・マーキング

座位・立位で確認しながら、糸の挿入経路・引き上げ方向をマーキングします。首は重要な解剖学的構造に近接しているため、安全な挿入経路の選択が特に重要です。

③ 麻酔

局所麻酔クリームの塗布または局所注射麻酔を行います。施術中の痛みを大幅に軽減できます。

④ 糸の挿入・引き上げ

カニューレまたは針を使用して皮下に糸を挿入し、コグを皮下組織に引っ掛けながら設計したベクターで引き上げます。首特有の解剖学的構造を考慮した安全な経路選択と、適切な深度での挿入が求められます。所要時間は範囲・本数によって異なります。

⑤ アフターケア・注意事項の確認

施術後は圧迫固定を行い、腫れや内出血を抑えるためのケア方法をご案内します。首特有の注意事項として、以下の点が重要です。

  • 首を大きく動かす動作(強い前後屈・回旋運動など)は数日間控える
  • タートルネックなど首を圧迫する衣類の着用は数日避ける
  • うつぶせ寝は糸の位置ずれの可能性があるため避ける
  • サウナ・激しい運動など血行を促進する行為は数日間控える
  • 首への強いマッサージ・圧迫は数週間控える

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ダウンタイム・副作用・注意点

施術後に起こりうる症状と対処法について正確にお伝えします。首は人に見られやすい部位であり、顔と異なりマスクで隠すことが難しいため、ダウンタイム中の過ごし方について事前に把握しておくことが重要です。以下はいずれも医学的に報告されている事象であり、必ず発生するものではありません。

症状 発生頻度の目安 持続期間の目安 対処・注意事項
腫れ・むくみ 多い 3〜7日程度 冷却・安静。スカーフ等で目隠しできる場合がある
内出血 比較的多い 1〜2週間程度 首は隠しにくい部位のため、重要な予定の前は十分な余裕を持つ
引きつれ感・違和感 多い 数日〜数週間 首を動かした際に感じやすい。経過とともに改善することが多い
しこり・凹凸 少なくない 数週間程度(多くは自然軽快) 改善しない場合は受診
左右差 ある程度あり 腫れが引いた後に判断 腫れの引き方の差による一時的なものが多い
感染 適切な治療で改善 熱感・痛みの増強・膿の排出などがあれば速やかに受診

⚠ 注意事項:本施術は医療行為です。リスクや副作用については必ず担当医師から詳しい説明を受け、十分に理解・同意したうえで施術を受けてください。首は重要な解剖学的構造が近接する部位であり、症状の経過が通常と異なると感じた場合は自己判断せず速やかに受診してください。

料金相場と「価値」の考え方

首への糸リフトの料金は、使用する糸の種類・本数・アプローチ範囲によって異なります。以下は一般的な参考目安です。カウンセリング時に税込・税抜の明示を必ずご確認ください。

施術プラン 料金目安(税込) 備考
首特化プラン(PDO使用) 15万〜30万円程度 皮膚のたるみが比較的軽度のケース
フェイスライン〜首一体プラン 30万〜60万円程度 顔と首を包括的に対応・中等度以上のたるみ
PCL・PLLA高耐久糸使用 割増30〜50%程度が目安 持続性重視の方に選ばれる傾向
ボトックス(プラチスマバンド)との組み合わせ 施術ごとに加算 プラチスマ筋ゆるみ型・複合型のケース

首への糸リフトは特に解剖学的知識と経験が問われる施術です。価格の安さだけを基準にせず、医師の診断力・安全管理・アフターフォロー体制を重視した選択が長期的に最も合理的です。

糸リフト 首と他施術の比較

首のたるみにアプローチできる施術は複数あります。それぞれの作用の違いを理解し、原因タイプに合わせて最適な選択をすることが重要です。

項目 糸リフト(スレッドリフト) サーマクールFLX HIFU(ウルセラ・ウルトラフォーマー) ボトックス(プラチスマバンド)
主な目的 物理的リフトアップ・皮膚組織の再配置 高周波によるコラーゲン収縮・皮膚の引き締め 超音波熱による組織への深部アプローチ・コラーゲン産生促進 プラチスマ筋の過緊張緩和・縦すじの改善
首への作用 皮膚たるみ型に有効。筋肉型・脂肪型には限定的 皮膚の引き締め・ハリ改善。即時の引き上げ効果は限定的 深部組織への刺激で緩やかな引き締め効果が期待できる プラチスマバンド(縦すじ)に有効。皮膚のたるみへの作用はない
持続期間の目安 1〜2年程度(糸の種類による) 1〜2年程度 6〜12ヶ月程度 4〜6ヶ月程度
ダウンタイム 腫れ・内出血:1〜2週間程度 少ない(赤みが数時間〜1日程度) 少ない(赤み・ほてり程度) ほぼなし(注射部位の軽い痛み程度)
料金目安(税込) 15万〜60万円程度 25万〜50万円程度 10万〜30万円程度 5万〜10万円程度
こんな方に向く 皮膚のたるみ型・即効性を求める・顔と一体的にケアしたい方 ダウンタイムを避けたい・皮膚の引き締めを重視する方 予防的・継続的ケアを重視する方 縦すじ(プラチスマバンド)が気になる方

30代後半〜50代後半女性のよくある不安

「首は皮膚が薄くて施術が難しいと聞いたが、本当に安全なのか」

首は確かに顔よりも解剖学的に繊細な部位です。だからこそ、首の解剖学的知識(頸動脈・頸静脈・神経の走行)に精通した経験豊富な医師による施術が重要になります。カウンセリングで医師の実績・知識レベルを確認することが、安全性を担保するための重要なステップです。

「糸リフトで首の横ジワは消えるのか」

たるみによって生じている横ジワは、糸リフトによる引き上げで目立ちにくくなる可能性があります。しかし、乾燥による細かいちりめんジワや長年の姿勢で定着した深いシワには、別のアプローチ(スキンケア・他施術との組み合わせ)が必要になることがあります。原因によって対応が異なるため、診察での見極めが重要です。

「首元は人に見られやすい部位だが、ダウンタイム中はどう過ごせばよいか」

顔と異なりマスクで隠せないため、首のダウンタイムは事前の計画が重要です。スカーフやタートルネック(圧迫しないもの)で目隠しできる場合がありますが、施術直後は首を圧迫する衣類は避ける必要があります。重要な社交予定の前は、2週間以上の余裕をもったタイミングでの施術をおすすめします。

「40代・50代でも首の糸リフト効果は期待できるか」

40〜50代は皮膚のたるみが顕著になる時期であり、糸リフトの恩恵を受けやすい年代ともいわれています。ただし、プラチスマ筋のゆるみ・脂肪蓄積が複合しているケースも増えるため、原因タイプに応じてボトックスや他施術との組み合わせが提案されることが増えます。年齢だけで適応は決まらず、個々の状態が重要です。

クリニック選びの基準

首への糸リフトは、解剖学的知識・原因診断力・安全管理が特に問われる施術です。以下のチェックポイントを参考にしてください。

  • 首の解剖学的知識(神経・血管・プラチスマ筋の走行)に精通していること:首は顔以上にリスク管理が重要な部位です。解剖学的知識の豊富さを確認してください。
  • 首のたるみ原因タイプ(皮膚型・筋肉型・脂肪型)を正確に診断できること:「糸を入れれば改善する」と断言するのではなく、原因タイプを見極め適応と限界を正直に説明できる医師を選んでください。
  • ボトックスとの組み合わせ提案ができる複合提案力があること:プラチスマ筋ゆるみ型に対して、最適な組み合わせを提案できる医師は患者ファーストの姿勢があります。
  • 首への糸リフトの症例数・実績が豊富であること:この部位は経験がものをいう施術です。症例実績を確認してください。
  • リスク・デメリットについても丁寧に説明するカウンセリングであること:副作用・ダウンタイム・効果の個人差・限界について明確に説明するクリニックを選んでください。
  • アフターフォロー体制が整っていること:施術後の気になる症状に速やかに対応できる体制を確認してください。
  • 「安さ」だけを前面に出していないこと:首への糸リフトは医師の知識・技術が直結する施術です。価値への適正な投資という視点が重要です。

よくある質問(FAQ)

Q. 首のたるみに糸リフトは効果が期待できますか?

皮膚のたるみが主因の場合、糸リフトによって首のラインが引き締まる効果が期待できます。ただし、プラチスマ筋のゆるみ(縦すじ)が主因の場合や脂肪蓄積が主因の場合は、効果が限定的なことがあり、ボトックスや他施術との組み合わせが推奨されることがあります。担当医師の診察で原因タイプを確認することが重要です。

Q. 首は皮膚が薄く施術が難しいと聞きましたが、安全性はどうですか?

首は確かに顔より解剖学的に繊細な部位であり、頸動脈・頸静脈・神経が表層近くを走行しています。そのため、首の解剖学的知識に精通した経験豊富な医師による施術が特に重要です。適切な知識と技術を持つ医師であれば、リスクを最小限に抑えた施術が可能とされています。クリニック選びの段階で医師の実績・知識を確認することが安全性確保の鍵です。

Q. 首の横ジワは糸リフトで消えますか?

たるみによる横ジワは引き上げによって目立ちにくくなる可能性がありますが、乾燥による細かいシワや長年の姿勢習慣で定着した深いシワには別のアプローチが必要なことがあります。「完全に消える」と断言することはできず、原因や個人差によって結果が異なります。

Q. 施術の痛みはどの程度ですか?

局所麻酔を使用するため、施術中の痛みは大幅に軽減されます。麻酔注射の際に軽い刺痛を感じることはありますが、施術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。施術後は数日間、引きつれ感・違和感を感じることがありますが、処方された鎮痛剤で対処可能なことが多いです。

Q. 施術直後から人前に出られますか?ダウンタイムの実際を教えてください。

首は顔と異なりマスクで隠しにくいため、ダウンタイムへの配慮が特に重要です。腫れ・内出血が生じた場合、完全に目立たなくなるまでに1〜2週間程度を要することが多く、重要な社交予定の前は十分な余裕をもったタイミングでの施術をおすすめします。スカーフ等で一時的に目隠しできる場合もあります。

Q. 首への糸リフトは何本入れるのが適切ですか?

挿入本数は、たるみの程度・皮膚の状態・希望する仕上がりなどをもとに医師が判断するものであり、画一的な本数を提示することは適切ではありません。首は顔よりも解剖学的な配慮が必要な部位のため、本数よりも「安全な経路選択」と「適切な深度」が最優先される設計となります。

Q. ボトックス(プラチスマバンド)との違いは何ですか?どちらが向いていますか?

糸リフトは皮膚・皮下組織を物理的に引き上げる施術で、皮膚のたるみに有効です。ボトックスはプラチスマ筋の過緊張を緩和し、首の正中に現れる縦すじ(プラチスマバンド)に有効とされています。両者は作用機序が異なるため、原因タイプによって使い分け、または組み合わせが検討されます。

Q. 顔の糸リフトと同時施術は可能ですか?

クリニック・医師の方針によって異なりますが、フェイスラインと首は連続した部位であるため、同日に施術が行われるケースもあります。両方を一体的に引き上げることで、より自然でバランスの取れた仕上がりが期待できる場合があります。ダウンタイムが重なる点も考慮し、担当医師と相談のうえ決定してください。

Q. 糸が溶けたあとも効果は持続しますか?

糸が体内で吸収された後も、コラーゲン産生によって生成されたコラーゲンが残ることで、ある程度の弾力・ハリ感の改善が持続する可能性があるとされています。ただし物理的な引き上げ効果は徐々に低下するため、定期的なメンテナンスを計画的に行うことが推奨されます。個人差があります。

Q. 30代・40代・50代それぞれで首への適応の考え方は違いますか?

30代後半は予防的な観点から軽度のアプローチが向いている場合があります。40代は皮膚のたるみが顕著になり糸リフトの恩恵を受けやすい年代とされています。50代ではプラチスマ筋のゆるみ・脂肪蓄積が複合するケースが増え、ボトックスや他施術との組み合わせが提案されることが増えます。いずれも年齢だけで適応は決まらず、個々の原因タイプが最重要です。

Q. リスクや失敗を避けるために最も重要なポイントは何ですか?

首への糸リフトにおける最大のリスク軽減策は「医師選び」です。首の解剖学的知識(神経・血管の走行)に精通し、原因タイプを正確に診断できる経験豊富な医師を選ぶことが最重要です。価格の安さだけでなく、カウンセリングの質・症例実績・アフターフォロー体制を総合的に評価して選択してください。

Q. 妊娠中・授乳中でも施術を受けられますか?

妊娠中・授乳中の方は、局所麻酔薬の使用や身体的なストレスが胎児・乳児に与える影響を考慮し、基本的に施術を避けることが推奨されています。詳しくは担当の産科医・婦人科医にご相談のうえ、美容クリニックでも確認してください。

まとめ

首は皮脂腺が少なく皮膚が薄いという解剖学的特徴に加え、プラチスマ筋のゆるみ・脂肪蓄積・スマホ首による姿勢の影響が複合し、顔よりも先に年齢のサインが現れやすい部位です。糸リフトは皮膚のたるみが主因のケースに有効なアプローチとして期待されますが、プラチスマ筋ゆるみ型にはボトックス、脂肪蓄積型には別のアプローチが適している場合があります。

首は神経・血管が密集する繊細な部位であるため、施術にあたっては解剖学的知識に精通した経験豊富な医師による正確な診断と安全な施術設計が不可欠です。原因タイプを正しく見極めたうえで、糸リフト単独か、ボトックス等との組み合わせかを判断することが、満足度の高い結果につながります。

フジイクリニック梅田では、首の解剖学的構造を踏まえた丁寧なカウンセリングのもと、一人ひとりの状態に最適な施術プランをご提案しています。「顔はケアしているのに首だけ年齢が出てしまう」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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