公開日: 2024年11月13日

更新日: 2025年05月10日

ダーマペンに痛みはある?痛みを感じやすい部分や痛みを抑える方法を解説

 

ダーマペンの治療を検討するにあたって、「肌は綺麗にしたいけど痛いのはいや……」「顔に針を指すのは抵抗がある」とお考えの方も多いのではないでしょうか。治療に際してどの程度の痛みを伴うのかは、気になるところですよね。

 

本記事では、ダーマペンの治療で生じる痛みの程度に焦点をあててお伝えしたうえで、その痛みを和らげる方法も紹介します。
ダーマペンに興味をお持ちで、あと一歩が踏み出せない方はぜひご覧ください。

 

 

ダーマペンとは?

ダーマペンとは、美容医療の分野で用いられる、先端に極細の針が複数ついたペン型の機器のことです。

 

この機器を使用した施術では、高速に振動している極細の針を肌の上で滑らせて、皮膚に小さな穴を無数に開けることであえて肌を傷つけます。そうして皮膚本来の自然治癒力を引き出し、肌の組織の修復過程で生成される成分によって、さまざまな肌のお悩みの改善が期待できるというわけです。つまり、“肌を生まれ変わらせて再生させる”のが、ダーマペンの治療だといえます。

 

なお、肌についた傷は数分~数時間程度で塞がります。このことからも、大きな痛みを伴う施術ではないのがおわかりいただけるはずです。

 

関連記事:ダーマペンでニキビ治療ができる?美容皮膚科医が解説します!

 

 

 

ダーマペンの痛みの種類

いくら極細の針とはいえ、ダーマペンの治療では少なからず痛みが生じます

 

施術中に感じる痛みはチクチクとする程度で、なにも激痛を伴うわけではないので心配は無用です。しかし、痛みの感じ方には個人差がありますので、どうしても心配な方は表面麻酔や笑気麻酔をオプションとして選びましょう。

 

また、施術後にもヒリヒリとした痛みが残る可能性があり、この痛みの強さは施術内容や体質などに左右されます。施術後の痛みは数時間~数日程度で引くといわれていますが、もし長期にわたって痛みが続く場合は早急に医師へ相談してください。

 

 

ダーマペンの痛みを感じやすい箇所

ダーマペンの治療は顔や首に行いますが、頭蓋骨の形や顔の脂肪のつき方によって、より痛みを感じる部分があります。

 

以下で、顔のなかでも特に痛みに敏感な箇所を、4つお伝えします。

 

 

髪の生え際や額

髪の生え際や額の周辺は脂肪が少なく、皮膚と骨との距離が近いため、施術の刺激が骨に響いてダーマペンによる痛みが際立つ傾向にあります。

 

施術中はチクチクとした感覚がありますが、麻酔で軽減できる場合がほとんどです。とはいえ、麻酔クリームを塗るのが難しい部分なので、「少しでも痛みをなくしたい!」とご希望の方は、医師にその旨を伝えて丁寧に塗布してもらいましょう。

 

 

髪の生え際と同様に、鼻の頭や鼻筋も皮膚が薄いため、針が刺さるチクチクとした痛みを感じる方が多いといわれています。

 

鼻筋の皮膚の直下には骨があり、顔のなかでも特に脂肪の層が少ないので、より敏感に痛みを感じます。一方で、小鼻まわりには脂肪が多く、それほど痛みはないでしょう。

 

ダーマペンの治療に伴う痛みは針の長さによっても左右されるので、この扱いに長けた医師であれば、痛みを感じにくいよう調整してくれるはずです。

 

 

頬骨

骨格や表情筋のつき方にもよりますが、頬骨が目立つ方はダーマペンの治療で感じる痛みの程度が大きいといえます。皮膚と骨との距離が近い箇所が痛くなりがちなのは先述の通りですが、頬骨周辺への施術においても例外ではありません。

 

反対に、頬骨が目立たない方や脂肪が多い方は、それほど痛みを感じずに済みます。このように、頬骨周辺の痛みは個人差が大きいので、痛みを軽減させる対策に関しては、事前に医師とすり合わせましょう。

 

 

フェイスライン

皮膚が薄く柔らかいフェイスラインは、ダーマペンの治療でより敏感に痛みを感じる可能性があります。なかでもエラが張っている方は、皮膚とあごの骨が近いため痛みを感じやすいでしょう。

 

しかし、ここまでにお伝えしたほかの箇所と比べると、フェイスラインで感じる痛みはそこまで強くないといえます。総じて、ダーマペンの治療を受ける際には多少の痛みを伴いますが、軽減策を講じられるので、さほど気構える必要はありません。

 

 

 

ダーマペンの施術中の痛みを軽減する方法

ダーマペンの治療では、極細といえども無数の針を刺すわけですから、痛みに対する恐怖心をどうしても拭い切れない方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ここからはダーマペンの施術中の痛みを軽減する方法を紹介しますので、少しでも痛みを抑えたい方は参考にしてください。

 

 

麻酔を使用してもらう

ダーマペンの治療に際する痛みを和らげたい場合は、麻酔を使用してもらいましょう。

 

先述した通り、表面麻酔や笑気麻酔によって痛みを軽減すれば、リラックスして施術を受けられるはずです。痛みに敏感な方は、無料カウンセリングを受ける際に麻酔を使用したい旨を医師に伝えてください。

 

なお、麻酔クリームを使う場合、患部に塗布してから数十分間放置したあとに施術を開始します。より麻酔の効果を得るために、この放置時間を長めにできるかどうかをあわせて相談してみるのも一案です。

 

 

 

腕の良い医師が所属しているクリニックを選ぶ

実績の豊富な医師が勤務するクリニックを選べば、ダーマペンの治療で感じる痛みを軽減できるかもしれません。

 

ダーマペンを扱う医師は、症状に合わせた最適な針の長さをミリ単位で決定し、さらには穴を開ける箇所や回数なども、綿密に勘案する必要があります。これを実施するには、豊富な知識と経験が不可欠ですから、ホームページを確認のうえ施術実績の多い医師を選びましょう。腕の良い医師に任せれば、痛みをなるべく抑えながら治療を受けられるはずです。

 

 

 

ダーマペン4を導入しているクリニックを選ぶ

ダーマペンの治療に際しては、利用を検討しているクリニックが最新のダーマペンを使用しているかどうかを確認してみてください。

 

ダーマペンはバージョンアップを繰り返しており、2024年10月現在“ダーマペン4”といわれる第4世代まで進化しています。ダーマペン4では、従来型と比較すると針の本数や最大深度、施術の速さが向上しており、痛みの軽減のみならず肌への負担も抑えられます。0.1mm単位で針の長さを変えられるため、患者さまに合わせて痛みを調整しながら施術できるわけです。

 

また、1秒間に開けられる穴の数は旧型のダーマペン3よりも620個も多く、施術スピードが各段に上がっています。これにより施術時間、つまり痛みを感じる時間も短縮されたのです。痛みが苦手な方は、治療に使用される機器もクリニック選びの選定基準にくわえることをおすすめします。

 

 

 

ダーマペンの施術後の痛みを軽減する方法

ダーマペンの施術後には、ヒリヒリとした痛みが残ることがあります。
自然に痛みが引くまで待てないという方は、アフターケアを実施しましょう。

 

以下で、ダーマペンの治療後の痛みを軽減する方法を、2つ紹介します。

 

 

施術した箇所を冷やす

ダーマペンによる施術を終えたあと、ヒリヒリとした痛みが不快に感じる場合は、患部を冷やすのがおすすめです。個人差はありますが、痛みのある箇所を冷やすことで炎症を抑えられます

 

方法は簡単で、保冷剤、または水を入れて凍らせたペットボトルなどを清潔なタオルで包んで、痛みの強い箇所に当てるだけです。その際、肌に直接当てるようなことは、凍傷の危険性があるため避けてください。

 

ご自宅でも容易に取り入れられるアフターケアですので、施術後の痛みに耐えられるか心配な方は、事前に用意しておきましょう。

 

 

肌に刺激を与えないようにする

当然と思われるかもしれませんが、ダーマペンの治療を受けたあとの肌はデリケートな状態なので、むやみに刺激を与えないことが重要です。

 

ダーマペンの治療では、わざと肌を傷つけて再生を促すため、肌が敏感な状態になっています。このような状態で肌に刺激を与えると、痛みがさらに悪化する可能性があります。治療後は、洗顔時に顔を強くこすらないようにしたり、敏感肌用の化粧水を使ったりするなど、できるだけ肌を労わるよう意識してください。

 

 

 

痛み以外に起こる可能性がある症状

ダーマペンの治療後には、ヒリヒリとした痛みとともに、意図せず以下の症状が表れることがあります。

 

【ダーマペンの治療後に発生しうる症状の例】

  • 腫れ・発疹
  • かゆみ
  • 赤み
  • 出血・内出血
  • 皮むけ

 

上記の症状は、数日から長くても一週間程度で治まります。それ以上に長引く場合は、迅速に施術した医師へ相談してください。

 

ダーマペンの治療では、極細の針を刺して微細な傷をつけるので、医師がどれだけ気をつけて施術したとしても、上記のような腫れやかゆみ、赤みが生じる可能性は否めません。また、出血や内出血が起こる場合もありますが、いずれも一時的なもので、おおよそ一週間で治まるといわれています。

 

なお、皮むけに関してはむしろ良い反応ともいえます。古い角質が剥がれて肌が生まれ変わっている証なので、紫外線対策や保湿を徹底して、外部刺激から肌を守りましょう。

 

 

 

美容皮膚科で受けられるダーマペンの症例

 

施術名ダーマペン ハイラアクティブ
施術の説明 「ダーマペン」とは、非常に細い針を使用することによって肌の表面に小さな穴を作り、肌の自然治癒力を向上させることを目的とした施術です。また、ダーマペン4などの機器名を指すこともあります。
ダーマペン施術で使用する針は、髪の毛よりもさらに細い超極細針になりますが、施術用美容液と組み合わせて使用することで、皮膚上に塗布した美容液を皮膚の内部にまで届けることが可能です。その為、美容液との組み合わせによっては、新陳代謝を促進するだけではなく毛穴の開きや毛穴のたるみ、色素沈着といったお肌の悩みへの対策としても期待できます。 個人差はあるものの、複数回の施術を受けることでより変化を実感しやすい施術です。
施術のリスク
(副作用)
ダーマペンは施術により小さな穴を肌に開けます。通常この穴は数時間でふさがるものですが、施術後に赤みが長引く場合があります。数日でおさまるのでご安心ください。さらに、傷口が治りにくい方の場合は痕が残る可能性はゼロではありません。
加えて、施術後には紫外線に注意する必要があります。これは、過度な日焼けをすると色素沈着が起こるケースがあるためです。そのため、紫外線対策をしっかりと行いましょう。
施術の価格 美白、美肌、毛穴基本治療 ハイラアクティブ (全顔または首) 27,500円(税込) 24,750円✕3回(税込)

ダーマペンに関するよくある質問

Qどのくらいの頻度で治療を受けたらいいですか?

A.出血しない深さでの治療あれば2-4週間おきに、出血する深さの治療であれば6-8週間おきに受けてください。

Qどのくらいの頻度で治療を受けたらいいですか?

A.ほとんどの方が一度の治療で肌質の変化を感じられていますが、3-5回の治療を受けるとより効果を実感できます。

Q治療時間はどれくらいかかりますか?

A.麻酔クリームを塗布してから30分放置し、施術時間は約20分です。

Q治療中の痛みはありますか?

A.麻酔クリームを塗布してから処置するため、基本的に施術中の痛みはほとんどありません。

Qダウンタイムはありますか?

A.赤み、ヒリヒリ感は24~36時間程度続きます。その後、数日から1週間程度は皮むけがしやすく、一時的にメイクのりが悪くなります。

Q施術後に洗顔や化粧は控えた方が良いのでしょうか?

A.施術後12時間は顔を濡らさないようにしてください。その後は普段通りの洗顔、スキンケア、メイクは可能です。(施術当日の洗顔やメイクは避けてください)

Q治療を受けられない人はどのような人でしょうか?

A.出血傾向のある方(抗凝固薬内服中など)、局所麻酔薬のアレルギーのある方、金属アレルギーやラテックスアレルギーのある方、治療部位に重度の炎症性ニキビのある方、妊娠中の方など。詳しくは当院にお問い合わせください。

 

 

ダーマペンの治療はチクチク、ヒリヒリする程度で強い痛みはない

今回は、ダーマペンの治療で生じる痛みの程度を、その痛みを和らげる方法とともにお伝えしました。

 

顔に極細の針を刺してわざと傷つけ、肌の自然治癒力を促すことで再生を図るダーマペンの治療には、少なからず痛みが伴います。施術中はチクチクとした感覚があり、施術後はヒリヒリとした痛みが残る程度ですので、耐え難い痛みが生じることはありません。いずれも麻酔の使用や、適切なアフターケアを実施することで痛みを和らげられます。

 

藤井クリニックでは、経験豊富な医師が、美しいお肌を目指すためのさまざまな施術を行います。
お肌のトラブルを解消して軽やかな毎日を送りたい方は、ぜひお問い合わせください。

 

 

①治療方法

「ダーマペン」とは、非常に細い針を使用することによって肌の表面に小さな穴を作り、肌の自然治癒力を向上させることを目的とした施術です。

②副作用リスク

施術中には非常に細かい針を使用することに加えて表面麻酔を行うことから痛みはほとんど感じないものの、痛みを感じるようであれば医師にお伝えください。また治療時には麻酔を用いるため、もし麻酔にアレルギーがある場合にはあらかじめカウンセリング時にお伝えください。
また、ダーマペンは施術により小さな穴を肌に開けます。通常この穴は数時間でふさがるものですが、施術後に赤みが長引く場合があります。数日でおさまるのでご安心ください。さらに、傷口が治りにくい方の場合は痕が残る可能性はゼロではありません。
加えて、施術後には紫外線に注意する必要があります。これは、過度な日焼けをすると色素沈着が起こるケースがあるためです。そのため、紫外線対策をしっかりと行いましょう。

③連絡先

藤井クリニック
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目1−22
野村不動産西梅田ビル 8F
TEL: 06-6347-9600

④費用

本治療は保険適用のない自由診療となります。
10,000円~ 35,000円迄:税抜き
※二の腕、妊娠線の治療は60,000円
※部位によって異なる
https://www.fujiiclinic-umeda.com/beauty/dermapen#price

この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。


略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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