公開日: 2026年10月14日
更新日: 2026年10月06日
固定された感覚が緩むまで|テスリフトのダウンタイムと本数別の経過目安
目次
- 1 テスリフトのダウンタイムとは何か|固定された感覚が緩むまでの期間です
- 2 経過の目安|固定された感覚を軸に三つの時期で考えます
- 3 固定された感覚の出方を左右する条件
- 4 施術当日から数日の過ごし方
- 5 早めにご相談いただきたい症状
- 6 ダウンタイム中に関わる費用|本数によって変わる費用と、固定感が長く続いたときの相談
- 7 他の選択肢と比べたダウンタイムの長さ
- 8 30代後半〜50代後半の方からよくいただくご不安
- 9 クリニックを選ぶときに確認したいこと
- 10 よくある質問(FAQ)
- 10.1 Q1.テスリフトのダウンタイムはどのくらいですか。
- 10.2 Q2.固定された感覚とは、痛みのことですか。
- 10.3 Q3.どうして面で支える構造の糸だと固定感が出やすいのですか。
- 10.4 Q4.本数を増やすと、ダウンタイムも長くなるのでしょうか。
- 10.5 Q5.感覚が緩んできました。引き上げが弱くなったのでしょうか。
- 10.6 Q6.いつから人前に出られますか。
- 10.7 Q7.大きく口を開けてはいけないのはなぜですか。
- 10.8 Q8.マッサージで固定感をほぐしてもよいですか。
- 10.9 Q9.挿入する層によって感じ方は変わりますか。
- 10.10 Q10.一点だけ強く突っ張ります。待っていればよいですか。
- 10.11 Q11.メイクや洗顔、入浴はいつからできますか。
- 10.12 Q12.仕上がりはいつ判断すればよいですか。
- 11 まとめ
テスリフトのダウンタイムについて調べていると、腫れや内出血がいつまで続くのかという説明はよく見かけます。けれども実際に受けられた方が「思っていたのと違った」とおっしゃるのは、痛みでも腫れでもなく、引き上げた部分が固定されているような、独特の感覚が数週間続いたことについてです。この感覚は面で組織を受け止める構造をもつ糸の形に由来するもので、痛みとは質が違い、時間とともに緩んでいくものとされています。そのため、腫れや痛みが引いた時点を回復の目安にしていると、まだ残っている違和感を不調と受け取ってしまいかねません。このコラムでは、テスリフトのダウンタイムを「痛みが引くまで」ではなく「固定された感覚が緩んでなじむまで」として捉え直し、経過の目安と過ごし方、費用の考え方までを落ち着いて整理いたします。
テスリフトのダウンタイムとは何か|固定された感覚が緩むまでの期間です
テスリフトのダウンタイムの正体は、糸の形(かたち)に由来する「固定された感覚」です。糸リフト全般に共通する腫れやひきつれとは別に、面で組織を受け止める構造をもつ糸では、引き上げた部分がその位置に留め置かれているという独特の感覚が、数週間にわたって続くことがあります。ご本人にとっては「頬の一部が別のものになったよう」「そこだけ表情がついてこない」といった感じ方になりやすい部分です。
この感覚は痛みとは質が違います。押すと痛い、動かすと痛いという反応ではなく、痛みが引いたあとにも残る、組織が支えられていることそのものの自覚に近いものです。そして時間の経過とともに、周囲の組織が糸となじむにつれて緩んでいくものとされています。ですからテスリフトのダウンタイムは、腫れや痛みが引くまでの日数で測るのではなく、この固定された感覚が緩んで、引き上げた位置が自分の顔として落ち着くまでの期間として捉えていただくほうが、実際の経過と合っています。
なぜ「痛みが引くまで」では測れないのか
腫れや痛みは、施術によって組織に加わった刺激への反応ですので、数日から一週間ほどで軸が下がっていきます。いっぽう固定された感覚は、糸が組織を受け止めている状態そのものへの自覚ですから、刺激が落ち着いたあとも残ります。痛みの経過と固定感の経過は、別の時計で進みます。この二つを一つの「ダウンタイム」としてまとめてしまうと、痛みが引いたのに違和感が残っていることを不調と受け取ってしまい、本来は落ち着いていく過程を心配して過ごすことになりがちです。
美容皮膚科として、あらかじめお伝えしたいこと
当院は美容皮膚科です。糸を用いる手技は外科的手技にあたり、取り扱う糸の種類や対応の可否は施設ごとに異なります。テスリフトという名称で呼ばれる糸についても、どの形状のものを扱っているか、どの層に入れる方針をとっているかは施設ごとに異なりますので、ご検討の際は必ず、実際に施術を受けられる施設で直接ご確認ください。このコラムに記した日数はいずれも一般的な目安であり、個人差があります。
なお、腫れの強さ、口を開けたときの突っ張り、左右差、固いものを噛むことの制限、うつ伏せを避ける期間といった糸リフト全般の経過については別の記事で詳しく扱っておりますので、このコラムでは繰り返さず、糸の形状に固有の固定感に軸を置いてご説明いたします。
経過の目安|固定された感覚を軸に三つの時期で考えます
固定された感覚を軸に置くと、経過は次の三つの時期に分けて考えるのが自然です。いずれも目安であり、本数や入れた層、もともとの組織の状態によって前後します。
1|腫れがもっとも強い時期(当日〜3日)
この時期は、腫れによって輪郭が実際よりも重く見えます。固定された感覚もありますが、腫れの感覚と混ざっているため、この段階では固定感だけを切り分けて感じ取ることが難しいのが実情です。鏡を見て「引き上がりすぎている」と感じられることもありますが、そのほとんどは腫れが加わって見えている状態ですので、この時期の見え方で仕上がりを判断しないことをおすすめしております。
過ごし方としては、腫れを長引かせない配慮が中心になります。横になるときは頭を少し高くし、熱いお湯に長く浸かることや飲酒は控えていただきます。冷やす場合も、当てすぎず短時間にとどめてください。
2|固定された感覚が強い時期(1〜3週間)
腫れが引くにつれて、入れ替わるように固定された感覚が前面に出てきます。この時期がテスリフトのダウンタイムの本体にあたる部分です。笑ったとき、口を動かしたとき、うつむいたときなどに、引き上げた部分だけが動きについてこないように感じられることがあります。こわばりのようにも、内側から支えられているようにも受け取られますが、いずれも面で組織を受け止める構造をもつ糸では起こりやすいものとされています。
人前に出ることについては、腫れが引いたあとであれば外から見て分かりにくくなっている場合が多いです。つまりこの時期の課題は、見た目ではなくご本人の感覚のほうにあります。大切な予定を組まれる場合は、見た目の回復ではなく、表情を大きく動かすことに気を使わずに済む状態になるかどうかを基準に考えていただくと安心です。
3|その感覚が緩んで、引き上げた位置になじむ時期(1〜3か月)
固定された感覚は、多くの場合ゆるやかに薄れていきます。「ある日なくなる」というより、意識しなければ気づかない程度に下がっていく変化です。この過程で、引き上げた位置がご自身の表情の一部として落ち着いていきます。本数が多い場合や、比較的浅い層に入れた場合は、三か月ほど感覚が残ることもありますが、感覚が残っていることと仕上がりが不十分であることは別です。
このため、仕上がりについてのご判断は、固定された感覚が落ち着いたあと、つまり施術から二か月から三か月ほど経った時点でなさることをおすすめしております。
固定された感覚の出方を左右する条件
糸の構造|面で支えるか、点で引っかけるか
糸リフトに用いられる糸には、組織を面で受け止める構造のものと、突起などで点で引っかける構造のものがあります。面で受け止める構造の糸は、接する範囲が広く、力が分散して伝わるという特徴があります。そのため一点に強く引っかかる感じは出にくいものの、広い範囲が一体となって支えられている感覚が生まれやすく、これが固定感として自覚されやすいとされています。
点で引っかける構造の糸では、引っかかっている場所がはっきり感じられる代わりに、面としての固定感は出にくい傾向があります。どちらが優れているという話ではなく、感覚の出方の質が違うということです。どの構造の糸を用いるかは、引き上げたい部位やもともとの組織の状態をふまえて診察のうえで検討いたします。
挿入する層|浅く感じられるか、奥で感じられるか
同じ糸でも、挿入する層によって感覚の位置づけが変わります。比較的浅い層に入れた場合は、固定感が皮膚に近いところで感じられ、表情の動きに対して敏感に自覚されやすくなります。より奥の層に入れた場合は、感覚が奥のほうでまとまって感じられ、日常の動きでは気づきにくい代わりに、大きく口を開けたときなどにはっきり出ることがあります。
本数|強さと期間の両方に関わります
入れる本数が増えると、組織を受け止める面の総量が増えますので、固定された感覚は強く、また緩むまでの期間も長くなる傾向があります。本数は費用に直結する項目としてご検討されることが多いのですが、本数は費用だけでなく、固定感の強さと続く期間にも関わります。ご予定や生活のご事情をふまえて、無理のない本数からお考えいただくこともできます。
もともとの組織の状態
皮下の厚みや弾力には個人差があり、組織が薄めの方では糸の支えを感じ取りやすい傾向があります。また、日常的に表情を大きく使うお仕事の方は、動かす場面が多いぶん固定感を意識する回数が増えます。こうした条件は変えられるものではありませんので、本数や入れる層の設計のほうで調整を検討いたします。
施術当日から数日の過ごし方
メイクと洗顔
洗顔は当日から可能とされる場合が多いですが、引き上げた部分を上に向かって押し上げるような手の動きは避けて、ぬるめのお湯で泡をすべらせるようにしてください。メイクは挿入部を避ければ翌日から差し支えない場合が多いです。クレンジングの際に強くこすると、皮膚が動いて固定感が強く出ることがありますので、当てるだけで落ちる質感のものを選んでいただくと負担が少なくなります。
入浴・サウナ・飲酒
入浴は当日はシャワーのみとし、湯船やサウナ、岩盤浴は腫れが落ち着くまでの数日から一週間ほど控えていただきます。飲酒も同じ期間はお控えください。血流が増えると腫れが長引きやすく、腫れが長引くと固定された感覚が強い時期も後ろにずれてしまいます。
運動と睡眠の姿勢
激しい運動は一週間ほど控え、その後もしばらくは軽い運動から戻していただくのが安心です。眠るときは、はじめの数日は頭を少し高くし、引き上げた側を強く押しつけない向きを選んでください。
大きく口を開けること・強いマッサージを避ける理由
固定された感覚が強い時期に、大きく口を開けることや強いマッサージを避けていただくのは、糸と組織がなじんでいく途中の状態を、外から動かしてしまわないためです。この時期は、糸が接している面のまわりで組織が落ち着こうとしている段階にあたります。そこへ大きな開口や強い圧が繰り返し加わると、引き上げた位置が意図した場所から動いたり、一点にだけ張りが集まって突っ張り感として残ることがあると考えられています。
目安として、大きなあくびや思いきり口を開ける食べ方は二週間から三週間ほど、美顔器やフェイシャルエステ、輪郭を強く動かすセルフマッサージは一か月ほど控えていただくようご案内しております。歯科の受診で長く口を開ける必要がある場合は、あらかじめ施術を受けた時期をお伝えいただくと配慮していただきやすくなります。
日焼け止めと紫外線
挿入部の小さな傷が閉じたあとは、通常どおり日焼け止めをお使いいただけます。挿入部に色味が残っている間は、紫外線を受けることで色が濃くなりやすいとされていますので、髪や帽子で覆うなどの配慮を合わせていただくと安心です。
早めにご相談いただきたい症状
想定される範囲の反応
次のような反応は、経過のなかで想定される範囲のものとされています。腫れがもっとも強い時期の輪郭の重さ、固定された感覚、表情を動かしたときに引き上げた部分が動きについてこない感じ、挿入部の小さな赤みや色味、左右で感覚の強さが違うこと。これらは時間の経過とともに落ち着いていく場合が多いですが、ご不安があればいつでもご相談ください。
早めに診察をおすすめする症状
いっぽう、次の症状は経過を待つのではなく、早めに診察をお受けいただくことをおすすめしております。
- 一点だけが強く突っ張る|広い範囲の固定感とは異なり、特定の一か所にだけ張りが集まっている場合は、力の伝わり方が偏っている可能性があります。
- 皮膚の表面にくぼみや段差が見える|固定感は感覚の問題ですが、表面の形として見えている場合は別の対応が必要になります。
- 糸の先端が触れる感じがする|指先や皮膚の上から糸の端を感じる場合は、位置の確認が必要です。
- 熱をもった強い痛みや、赤みと腫れが日を追って増していく場合
- 強い左右差が数週間たっても縮まらず、表情に影響している場合
- 発熱や、挿入部からの排出を伴う場合
いずれも、早い段階でご相談いただくほうが対応の選択肢が広くなります。ご自身で判断がつきにくいときも、経過観察の再診でご確認いただけます。
ダウンタイム中に関わる費用|本数によって変わる費用と、固定感が長く続いたときの相談
テスリフトは本数によって費用が変わります。同時に、本数は固定された感覚の強さと続く期間にも関わりますので、費用の検討と、ダウンタイムの検討は一続きのものとしてお考えいただくと選びやすくなります。下表は考え方をご理解いただくための目安です。
| 項目 | 費用の目安(税込) | 考え方 |
|---|---|---|
| 本数別の費用(片側) | 数万円台〜(本数に応じて) | 片側の必要本数は、引き上げたい部位と組織の状態で変わります。 |
| 本数別の費用(両側) | 片側のおおよそ二倍が基準 | 左右で必要本数が違う場合は、それぞれに応じたお見積もりとなります。 |
| 麻酔 | 施術費用に含む場合と別途の場合があります | 入れる範囲と本数によって内容が変わります。 |
| 経過観察の再診 | 施術後一定期間は無料の場合が多いです | 腫れが引く時期と固定感の時期に、それぞれ確認できると安心です。 |
| 固定感が長く続いたときの相談 | 再診の範囲内で対応する場合が多いです | 想定より長く続く場合、原因の確認からご相談いただけます。 |
| 一点だけ突っ張る場合の調整 | 内容により変わります | 力の伝わり方の偏りに対する処置は、診察のうえ方針を決めます。 |
| セカンドオピニオン | 相談料として設定される場合があります | 他施設で受けられた施術についてのご相談も承っております。 |
※上記はいずれも税込・目安です。本数や部位、必要な処置によって変わりますので、診察のうえお見積もりいたします。また、糸を用いる手技は外科的手技にあたり、取り扱う糸の種類や対応の可否は施設ごとに異なります。
他の選択肢と比べたダウンタイムの長さ
固定された感覚を軸に置くと、他の選択肢との違いが分かりやすくなります。以下は製品名ではなく構造の一般名で整理した目安です。
| 比べる項目 | 面で組織を受け止める構造の糸 | 点で引っかける構造の糸 | 深い層に点として熱を入れる施術 | 注入で支えを補う施術 |
|---|---|---|---|---|
| 固定された感覚の強さ | 広い範囲が一体で支えられる感覚として出やすい | 引っかかる場所がはっきり感じられる | ほとんど生じないとされています | 入れた量に応じた重みとして感じられる程度 |
| その感覚が緩むまでの期間 | 1〜3週間が中心で、本数により1〜3か月 | 数日〜2週間ほど | 数日ほど | 1〜2週間ほど |
| 腫れの強さ | 当日〜3日がもっとも強い | 当日〜3日がもっとも強い | 軽い赤みやほてり程度 | 注入部を中心に数日 |
| 引き上げた位置になじむまでの期間 | 1〜3か月 | 1〜2か月 | 1〜3か月かけて段階的に | 2週間ほどで落ち着く場合が多い |
| 人前に出られるまでの目安 | 腫れが引く3日〜1週間ほど | 3日〜1週間ほど | 当日から可能な場合が多いです | 数日〜1週間ほど |
※いずれも目安であり、本数や設定、お一人ずつの条件によって変わります。また特定の製品や手技について、有効性を断定するものではありません。糸リフト全般に共通する経過については別の記事で詳しく扱っております。
30代後半〜50代後半の方からよくいただくご不安
感覚が緩んだら、引き上げも戻ってしまうのでしょうか
もっとも多くいただくご質問です。固定された感覚と仕上がりは別のものです。感覚が薄れていくのは、糸が接している面のまわりで組織が落ち着き、糸の存在が日常の感覚に溶け込んでいくためであり、支えそのものが失われるわけではありません。むしろ、感覚が緩んだあとのほうが、引き上げた位置がご自身の表情としてなじんだ状態になります。「違和感がなくなった=効果が消えた」と受け取られやすい部分ですので、あらかじめ知っておいていただきたい点です。
仕事で人と会う機会が多く、休みを長く取れません
見た目という観点では、腫れが引く三日から一週間ほどを目安にお考えいただけます。ただしテスリフトの場合は、見た目が整ったあとにご本人の感覚が残るという順序になりますので、会話や笑顔が多い場面が続く時期は、表情を大きく動かすことに気を使う期間を見込んでおくと過ごしやすくなります。ご予定が立て込んでいる場合は、本数を控えめにしてはじめる選択もございます。
感覚が強く出たら、何もできないのでしょうか
固定された感覚が想定より強いときは、そのままお待ちいただく以外の選択肢もあります。まずは診察で、広い範囲の固定感なのか、一点に偏った突っ張りなのかを分けて確認いたします。前者であれば経過のなかで緩んでいくことが多く、後者であれば力の伝わり方への対応をご相談いたします。ご自身で揉んだり押したりして解こうとなさるほうが、位置に影響することがありますので、まずはご相談ください。
クリニックを選ぶときに確認したいこと
- 扱っている糸の構造について、面で受け止めるものか点で引っかけるものかを説明してもらえるか
- どの層に入れる方針か、それによって固定された感覚の出方がどう変わるかを説明してもらえるか
- 本数の考え方が、費用だけでなく固定感の強さと期間と合わせて示されるか
- 腫れが引く時期と、固定感が強い時期の両方で再診を受けられる体制があるか
- 固定された感覚が想定より長く続いた場合の相談窓口と費用が、あらかじめ示されているか
- 一点だけ突っ張る場合や、表面にくぼみが見える場合の対応方針が説明されているか
- 糸を用いる手技は外科的手技にあたるため、その施設で対応できる範囲が明確に示されているか
よくある質問(FAQ)
Q1.テスリフトのダウンタイムはどのくらいですか。
腫れがもっとも強いのは当日から3日ほど、固定された感覚が強いのは1〜3週間ほど、その感覚が緩んで引き上げた位置になじむまでが1〜3か月ほどが目安です。いずれも本数や入れた層によって前後いたします。
Q2.固定された感覚とは、痛みのことですか。
痛みとは質が違うものです。押すと痛い、動かすと痛いという反応ではなく、引き上げた部分がその位置に支えられていること自体の自覚に近い感覚です。痛みが引いたあとにも残ることが多く、別の経過として捉えていただくほうが実際に合っています。
Q3.どうして面で支える構造の糸だと固定感が出やすいのですか。
組織と接する範囲が広く、力が分散して伝わるという特徴があるためとされています。一点に強く引っかかる感じは出にくい代わりに、広い範囲が一体となって支えられている感覚として自覚されやすくなります。
Q4.本数を増やすと、ダウンタイムも長くなるのでしょうか。
組織を受け止める面の総量が増えますので、固定された感覚は強く、緩むまでの期間も長くなる傾向があります。本数は費用だけでなく固定感の強さと期間にも関わりますので、ご予定を含めて診察のうえご相談いただくのが安心です。
Q5.感覚が緩んできました。引き上げが弱くなったのでしょうか。
固定された感覚と仕上がりは別のものです。感覚が薄れるのは糸と組織がなじんできたためであり、支えが失われたことを意味するものではありません。ご心配な場合は、再診で経過を確認いたします。
Q6.いつから人前に出られますか。
見た目という観点では、腫れが引く3日から1週間ほどを目安にお考えいただけます。ただし固定された感覚はそのあとも残ることが多いため、表情を大きく動かす場面が続く時期は、それを見込んでご予定を組んでいただくと過ごしやすくなります。
Q7.大きく口を開けてはいけないのはなぜですか。
糸と組織がなじんでいく途中の状態を外から動かしてしまわないためです。大きな開口が繰り返されると、引き上げた位置が動いたり、一点に張りが集まって突っ張り感として残ることがあると考えられています。2週間から3週間ほどが目安です。
Q8.マッサージで固定感をほぐしてもよいですか。
固定された感覚が強い時期の強いマッサージはお控えください。揉んだり押したりすることで位置に影響することがあります。美顔器やフェイシャルエステ、輪郭を強く動かすセルフマッサージは1か月ほど控えていただくようご案内しております。
Q9.挿入する層によって感じ方は変わりますか。
変わります。比較的浅い層に入れた場合は固定感が皮膚に近いところで感じられ、表情の動きに敏感に自覚されやすくなります。より奥の層では奥のほうでまとまって感じられ、大きく口を開けたときなどにはっきり出ることがあります。
Q10.一点だけ強く突っ張ります。待っていればよいですか。
広い範囲の固定感とは分けて考える必要がありますので、お待ちいただくのではなく早めにご相談ください。皮膚の表面にくぼみや段差が見える場合、糸の先端が触れる感じがする場合も同様です。
Q11.メイクや洗顔、入浴はいつからできますか。
洗顔は当日から、メイクは挿入部を避ければ翌日からという場合が多いです。入浴は当日はシャワーのみとし、湯船やサウナ、飲酒は数日から1週間ほど控えていただきます。腫れが長引くと固定感の時期も後ろにずれますので、この期間の配慮が全体の短縮につながります。
Q12.仕上がりはいつ判断すればよいですか。
固定された感覚が落ち着いたあと、施術から2か月から3か月ほど経った時点をおすすめしております。腫れが強い時期の見え方や、固定感が残る時期の感覚は、最終的な状態とは異なることが多いためです。
まとめ
テスリフトのダウンタイムの正体は、糸の形に由来する「固定された感覚」です。面で組織を受け止める構造をもつ糸では、引き上げた部分が留め置かれているという独特の感覚が数週間続くことがあり、これは痛みとは質が違い、時間とともに緩んでいくものとされています。ですから経過は「痛みが引くまで」ではなく、「固定された感覚が緩んでなじむまで」として捉えていただくほうが実際に合っています。
目安は、腫れがもっとも強い当日から3日、固定された感覚が強い1〜3週間、その感覚が緩んで引き上げた位置になじむ1〜3か月の三つの時期です。本数や入れた層によって前後いたします。感覚が緩んでも引き上げが失われるわけではないという点は、あらかじめ知っておいていただきたいところです。
一点だけ強く突っ張る、皮膚の表面にくぼみや段差が見える、糸の先端が触れる感じがするといった場合は、経過を待たず早めにご相談ください。当院は美容皮膚科であり、糸を用いる手技は外科的手技にあたるため、取り扱う糸の種類や対応の可否は施設ごとに異なります。費用はいずれも税込・目安ですので、診察のうえお見積もりいたします。



