やけどや色素沈着は起こる?サーマクールFLXの副作用とリスクを解説

目次

サーマクールFLXは、高周波の熱を皮膚の深い層へ届けることで引き締まりを目指す施術です。切開を伴わず、熱の作用によって変化を促すという性質上、起こり得る症状の多くは「熱に対する一時的な反応」として整理できます。一方で、頻度は高くないものの、経過を見守るだけでは足りず、医師の対応を要する症状も確かに存在します。この二つを同じ枠のなかで語ってしまうと、必要以上に不安になったり、逆に受診すべき症状を見過ごしたりすることにつながりかねません。本記事では、サーマクールFLXで起こり得る症状を「多くの方に生じる想定内の反応」と「頻度は低いが対応を要する副作用」に分けて整理し、それぞれの背景、生じやすくなる条件、受けられない方の条件、そして症状が出たときの受診の目安まで順にご説明いたします。仕上がりへの満足度という観点は別の主題ですので、ここでは医学的な事象に絞ってお伝えします。

サーマクールFLXの副作用とは?二つに切り分けて捉える

サーマクールFLXは、モノポーラ高周波という電気エネルギーを皮膚に流し、組織の抵抗によって内部に熱を生じさせます。この熱がコラーゲン線維に作用することで引き締まりが期待される一方、熱である以上、量が過ぎれば組織にとっては負担になります。起こり得る症状のほとんどは、この「熱をどれだけ、どこに集めたか」の帰結として説明できるというのが、この施術の副作用を理解するうえでの出発点です。

そのうえで、症状は性質の異なる二つの群に分かれます。

  • 多くの方に生じる想定内の反応…赤み、ほてり、軽いむくみ、触れたときの過敏さなど。熱が加わった組織が一時的に反応している状態で、時間の経過とともに落ち着いていくことが一般的です。
  • 頻度は低いが対応を要する副作用…熱傷や水疱、炎症後の色素沈着、皮下組織の陥凹、神経症状など。多くは設定や手技、あるいは適応の見極めに関わる要因が背景にあり、放置せず医師の判断を仰ぐべき事象です。

この区別が重要なのは、前者は待つべきもの、後者は伝えるべきものだからです。赤みが数日残ることを心配して連絡をためらう必要はありませんし、逆に一点だけ水ぶくれができているのに「そのうち落ち着くだろう」と様子を見るのは適切ではありません。以降では、それぞれを具体的に見ていきます。

なお、症状の出方には皮膚の状態や設定による個人差があり、ここに挙げるものがすべて生じるわけでも、これ以外が起こらないわけでもありません。実際の判断は診察のうえで行われます。

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多くの方に生じる想定内の反応と、部位別に出やすい症状

赤み・ほてり

照射直後にはほぼ全員に見られる反応で、熱によって皮膚の血流が一時的に増えている状態です。多くの場合、数時間から翌日のうちに落ち着いていきます。照射数が多かった場合や、もともと血管が拡張しやすい肌質の方では、もう少し長く残ることもあります。冷却と保湿で穏やかに整えるのが基本で、刺激の強い化粧品は数日控えていただくのが安全です。

軽いむくみ

熱が加わった組織に一時的な浮腫が生じるもので、翌朝に自覚される方が比較的多い反応です。目もとや頬に出た場合、顔の印象が普段と違って見えることがありますが、数日のうちに落ち着いていくのが一般的です。施術後しばらくは、飲酒や長時間の入浴など血流を強く促す行為を控えていただくと、出方が穏やかになりやすいとされています。

触れたときの過敏さ・押したときの鈍い痛み

照射した範囲に手が触れたとき、あるいは指で押したときに、鈍い痛みや違和感を覚えることがあります。数日から1週間程度で軽くなっていくことが多く、洗顔やスキンケアの際に力を入れすぎないようご注意いただければ通常は問題ありません。日を追って強まる場合は、別の要因が関与している可能性があるため、ご相談ください。

一時的な乾燥・皮むけ

熱の影響で角層の水分が失われ、一時的に乾燥しやすくなることがあります。まれに軽い皮むけを伴う場合もありますが、無理に剥がさず保湿を続けていただくのが基本です。この時期は肌のバリア機能が低下しているため、紫外線対策を普段以上に意識していただく必要があります。

部位によって出やすい症状の違い

同じ想定内の反応でも、部位によって現れ方に傾向があります。目もと・まぶたは皮膚が薄く組織が緩いため、むくみが出やすい領域です。額・こめかみは骨が近く、押したときの鈍い痛みを自覚しやすい部位といえます。あご下・首は皮膚が薄いうえ衣類との接触があるため、赤みが刺激で長引くことがあります。頬・フェイスラインは面積が広く照射数も多くなるため、全体的なほてりを感じやすい部位です。

頻度は低いが対応を要する副作用

以下は発生頻度が高いものではありませんが、生じた場合には自己判断で経過を見るのではなく、施術を受けた施設へご相談いただくべき事象です。

熱傷(やけど)・水疱

サーマクールにおいて最も注意される事象です。背景として多いのは、チップの密着が不十分で熱が一部分に集中したケース、カップリング液が不足していたケース、同じ場所に重ねて照射してしまったケース、そして冷却ガスが正しく作用していなかったケースです。いずれも設定と手技、機器管理に関わる要因であり、照射範囲にグリッドを描いて管理する、テスト照射から始める、照射中の感覚を確認しながら進めるといった手順は、これを避けるために存在しています。照射中に一点だけ鋭い痛みがあり、その部位に強い赤みや水ぶくれが残った場合は、当日中にご連絡ください。

炎症後の色素沈着

熱による炎症が強く出た部位に、あとから色素が沈着することがあります。日本人を含む中間色から濃い肌色の方で、比較的起こり得る事象とされています。日焼け直後の施術を避ける、施術後の紫外線対策を徹底する、炎症が強く出た場合は速やかに外用で対応するといった配慮が予防につながります。生じた場合も多くは時間とともに薄くなっていきますが、経過には数か月を要することがあり、外用薬などによる対応が検討されます。

皮下組織の陥凹・ボリュームの減少

深い層へ過剰な熱が加わった場合、皮下脂肪が影響を受け、その部分がへこんだように見えることがあります。頬など、もともと脂肪が薄い方で起こりやすいとされ、条件としては出力設定が皮膚の厚みに対して過剰であった場合が挙げられます。この事象があるため、皮下脂肪が少ない方に対しては、出力を抑える、範囲を限定する、あるいは別の方法を提案するといった判断が必要になります。「誰にでも同じ設定で当てる」運用が適切でない理由のひとつです。

しびれ・感覚の鈍さ・表情の動かしにくさ

熱が神経の走行する領域に及んだ場合、一時的なしびれや感覚の鈍さが生じることがあります。多くは数日から数週間のうちに落ち着いていくとされていますが、1週間を超えて続く場合には受診が必要です。頻度はさらに低いものの、表情筋を支配する神経が影響を受け、口角や眉の動かしにくさを自覚するケースも報告されています。下顎縁やこめかみ付近は神経が浅く走る領域があるため、照射設計上の配慮が求められます。

硬結・瘢痕

熱傷を生じた部位が適切に対応されなかった場合、しこりのような硬さや、瘢痕として痕が残ることがあります。頻度は非常に低いものの、ケロイド体質の方では注意が必要とされる事象です。初期の段階で対応することが経過を左右するため、異常を感じた時点でのご相談が重要になります。

左右差として認識される変化

照射数の配分が左右で偏った場合、変化の出方に差が生じることがあります。もともと顔には自然な左右差があり、その差が意識されやすくなるという側面もあります。医学的な事象というより仕上がりの受け止め方に関わる部分が大きいため、詳細は仕上がりへの満足度を主題とした別の記事で改めて扱う予定ですが、明らかな段差や輪郭の変化を伴う場合は、診察のうえで評価いたします。

※上記はいずれも起こり得る事象を網羅的に整理したものであり、発生を示唆するものではありません。実際の頻度は設定・手技・個人の皮膚の状態によって大きく異なります。

副作用が生じやすくなる条件と、リスクを抑える考え方

前項で挙げた事象の多くは、偶発的に起こるというより、いくつかの条件が重なったときに起こりやすくなります。裏を返せば、その条件を避けることがそのままリスクの低減につながります。

リスクを抑える方向に働く要素

  • 診察で皮膚の厚み・色調・過去の施術歴を確認し、そのうえで出力を決めること
  • 低めの出力でテスト照射を行い、反応を見てから本照射に移ること
  • 照射範囲にグリッドを描き、重ね当てや当て漏れを機械的に防ぐこと
  • カップリング液を十分に使い、曲面でもチップの密着を保つこと
  • 照射中の感覚を確認しながら、必要に応じて設定を変えること
  • 正規のチップを使用し、使用回数と有効期限を管理していること

リスクを高める方向に働く要素

  • 診察が短く、皮膚の状態を確認しないまま一律の設定で照射すること
  • 施術時間を短縮するために、照射のペースを速めて冷却の間隔を詰めること
  • 日焼け直後や、皮膚のバリア機能が低下している状態で照射すること
  • 注入物や糸が入っている部位を、その情報を把握しないまま照射すること
  • 症状が出たときの再診体制が整っておらず、連絡先も明示されていないこと

費用を抑えた提示がなされている場合、その内訳がどこで削られているのかを確認することは、安全の観点からも意味があります。価格それ自体が問題なのではなく、診察の時間、照射の丁寧さ、症状が出たときの対応体制といった、目に見えにくい部分が削られていないかという点が要になります。反対に、費用が高ければ安全が保証されるわけでもありません。金額ではなく、上に挙げた具体的な手順が実行されているかどうかでご判断いただくのが確実です。

施術の流れのなかで安全を担保する5つの段階

1. 問診と既往の確認

妊娠・授乳の有無、体内に植え込まれた電気的なデバイスの有無、自己免疫疾患やケロイド体質、服用中の薬剤、直近の日焼けや他施術の履歴を確認します。この段階でお伝えいただく情報が、そのまま安全の前提になります。いつ・どこに・何を注入したか、糸をいつ入れたかまで、覚えている範囲で具体的にお伝えください。

2. 皮膚の診察と照射設計

皮膚の厚み、脂肪の量、色調、炎症の有無を確認したうえで、照射範囲・照射数・出力の方針を決めます。皮下脂肪が薄い方や、色素沈着を起こしやすい肌質の方では、この段階で設定を控えめに調整する判断が取られます。適応でないと判断される場合には、その旨をお伝えすることも含まれます。

3. グリッドの描画とテスト照射

照射範囲にグリッドを描くことで、当て漏れと重ね当ての双方を防ぎます。続いて低めの出力から数発を試し、皮膚の反応と感じ方を確認してから本設定を決定します。この手順を省略して最初から本設定で始める運用は、リスク管理の観点から望ましくありません。

4. 本照射と、進行中の確認

設計に沿って照射を進めながら、皮膚の反応を随時確認します。一点だけ強い熱さを訴えられた場合には、その時点で密着や冷却の状態を点検し、必要に応じて設定を変更します。予定した照射数を当てきることより、安全な範囲で進めることが優先されます。

5. 照射後の確認と、連絡体制の説明

冷却と保湿で整えたあと、照射範囲全体を確認します。あわせて、どのような症状が出たときに、いつまでに、どこへ連絡すればよいかをお伝えします。この連絡体制の説明があるかどうかは、施設を選ぶ際の実務的な判断材料になります。

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受けられない方・慎重な判断を要する方

サーマクールFLXは電気エネルギーを体に流す施術であるため、他の美容医療とは異なる観点での確認事項があります。次に該当する場合は、施術をお受けいただけない、あるいは慎重な判断が必要になります。

  • 体内に電気的な植え込み型デバイスがある方…ペースメーカー、除細動器、神経刺激装置など。高周波電流が動作に影響する可能性があるため、原則としてお受けいただけません。この点はレーザーや超音波の機器とは事情が異なります。
  • 妊娠中・授乳中の方…安全性が確立されていないため、時期を改めていただくことになります。
  • 照射部位に金属を含む糸や充填物がある方…素材によって扱いが変わります。何を、いつ、どの部位に入れたかを事前にご申告ください。
  • 日焼け直後の方、皮膚に炎症や感染がある方…色素沈着や症状の悪化につながるため、回復を待ってからの施術となります。
  • ケロイド体質の方、創傷の治癒に不安がある方…瘢痕形成のリスクを踏まえた判断が必要です。
  • 自己免疫疾患が活動期にある方、免疫抑制薬を使用中の方…主治医の見解を確認したうえでの判断となります。
  • 皮下脂肪が著しく少ない方…陥凹のリスクを考慮し、範囲の限定や設定の調整、場合によっては別の方法のご提案となることがあります。

※上記に該当するかどうかの最終的な判断は、診察のうえで行います。ご自身で判断せず、気になる点は事前にご相談ください。

症状が出たときの受診の目安と、かかる費用

いつ連絡すべきかを時期別に整理します。迷った場合は、待つより連絡していただくほうが結果的に負担が小さく済みます。

  • 当日〜翌日…一点だけ強い赤み、水ぶくれ、皮膚の白色変化、範囲を超えた強い痛み。いずれも熱傷を疑う所見であり、速やかなご連絡をお願いします。
  • 数日以内…赤みや腫れが日を追って強まる、痛みが増していく、じくじくした滲出がある。感染や熱傷の進行を確認する必要があります。
  • 1週間以降…しびれや感覚の鈍さが続く、表情の動かしにくさを自覚する、皮膚の色調変化が現れてきた。
  • 1か月以降…照射した部位のへこみ、しこりのような硬さ、色素沈着の定着。早い段階で対応を始めるほど、経過が良好になりやすいとされています。

費用の扱いは施設ごとに規定が異なります。契約前に確認しておきたい項目を整理しました。

項目 費用の目安(税込) 契約前に確認したい点
症状が出た場合の再診 0〜3,300円程度 無料で対応されるか、期間の制限はあるか
外用薬(炎症・色素沈着への対応) 1,500〜8,000円程度 施術に起因する症状の場合、費用負担はどうなるか
熱傷への処置 施設ごとに規定 処置と通院の費用の扱い、他科への紹介体制の有無
色素沈着への継続的な対応 月あたり3,000〜15,000円程度 経過観察の期間、外用以外の選択肢の有無
時間外・休診日の連絡手段 ― 緊急時の連絡先が書面で示されるか、担当医に届くか

※金額はいずれも税込の目安であり、施設・症状・対応内容によって異なります。実際の費用はカウンセリングでご確認ください。なお、施術本体の料金の考え方やダウンタイム中の過ごし方については、それぞれを主題とした別の記事で扱っております。

安全性の観点で見る他施術との比較

たるみやゆるみへのアプローチは複数あり、エネルギーの種類が違えば、注意すべき事象も変わります。どれが安全でどれが危険という単純な序列ではなく、気をつけるべき方向が異なるとお考えください。

項目 サーマクールFLX ウルセラプライム HIFU(ウルトラフォーマー3) スレッドリフト(糸リフト)
主な目的 真皮を中心とした層の引き締め 筋膜層を含む深部の引き締め 複数の深さへの引き締め 物理的な引き上げ
エネルギーの種類 高周波(電流が体を流れる) 集束超音波 集束超音波 物理的挿入(エネルギーなし)
特に注意される事象 熱傷・水疱、色素沈着、皮下の陥凹 神経への一時的な影響、熱傷、頬のこけ 熱傷、神経症状、深度設定による差 内出血、糸の露出・突出、感染
固有の禁忌 電気的な植え込み型デバイス(高周波固有) 照射部位の充填物・抗凝固薬の使用など 照射部位の充填物など 感染の活動期、創傷治癒の問題
ダウンタイムの目安 赤み・ほてりが数時間〜数日 赤み・むくみが数日、押したときの痛みが1〜2週間 赤み・むくみが数日 腫れ・内出血が1〜2週間
こんな方に向く 植え込み型デバイスがなく、肌のハリを重視する方 深部のゆるみが主因の方 短時間で済ませたい方 照射系では届きにくい引き上げを求める方

※上記は一般的な傾向を客観的に整理したものであり、優劣を示すものではありません。どの施術が適しているかは、皮膚の状態と既往を踏まえて診察のうえで判断いたします。

30代後半〜50代後半の方からよくいただく不安

「やけどの話を見かけて不安になりました」

熱を用いる施術である以上、起こり得る事象として説明されるべきものです。ただし、その多くはチップの密着や冷却、照射管理といった手順に関わる要因を背景としており、手順が守られていれば頻度は低く抑えられると考えられています。不安を減らすために有効なのは情報を避けることではなく、カウンセリングで「どのような手順で当て漏れと重ね当てを防いでいるか」を具体的に尋ねてみることです。答えの具体性が、そのまま運用の実態を映します。

「頬がこけてしまうと聞きました」

深い層へ過剰な熱が加わった場合に起こり得る事象で、もともと皮下脂肪が薄い方で注意が必要とされています。だからこそ、診察で脂肪の量を確認し、それに応じて出力や範囲を調整することが前提になります。「誰にでも同じ設定」ではないという点が、この不安への実質的な答えになるかと思います。ご心配な場合は、ご自身の脂肪量をどう評価したのかを診察時にお尋ねください。

「翌日から人前に出る予定があります」

赤みやほてりは多くの場合、数時間から翌日のうちに落ち着いていきますが、むくみが翌朝に出る方もいらっしゃいます。大切なご予定がある場合は、1〜2週間の余裕をみて日程を組むことをおすすめします。予定との兼ね合いについては、施術後の経過を主題とした別の記事で詳しくご案内しております。

「持病や飲んでいる薬があります」

高周波を用いる施術には、他の美容医療とは異なる確認事項があります。とくに体内の電気的なデバイスは重要な確認項目です。持病や服薬について、ご自身で「関係なさそう」と判断せず、お薬手帳をお持ちいただくなどして情報を共有してください。必要に応じて主治医の見解を確認したうえで判断いたします。

安全管理の観点で見るクリニック選びの基準

副作用のリスクを下げるうえで、施設選びは設定と同じくらい大きな意味を持ちます。次の点を確認してみてください。

  • 起こり得る症状を先に説明するか…利点だけでなく、注意すべき事象とその頻度、対応の方針を先に伝えてくれるか。
  • 問診で確認する項目が具体的か…植え込み型デバイス、注入物や糸の履歴、日焼け、服薬まで踏み込んで尋ねられるか。
  • テスト照射とグリッド管理を行うか…重ね当てと当て漏れを防ぐ手順が運用として定着しているか。
  • 当てない領域を説明できるか…甲状腺の上、神経が浅く走る領域、充填物のある部位などの扱いに方針があるか。
  • 適応でない場合に、その旨を伝えられるか…皮下脂肪が薄い方などに対し、別の方法を提案する姿勢があるか。
  • 症状が出たときの連絡体制が明示されているか…連絡先、対応時間、再診の費用が書面で示されるか。
  • チップの管理が説明できるか…正規品を使用し、使用回数と期限を管理していることを説明できるか。

よくある質問(FAQ)

Q1. サーマクールFLXで最も注意すべき副作用は何ですか

熱傷(やけど)と、それに伴う水疱や色素沈着です。背景にはチップの密着不足、カップリング液の不足、同一部位への重ね照射、冷却の不具合といった要因が挙げられます。いずれも手順によって避けられる方向に管理される事象であり、テスト照射やグリッド管理はそのために行われています。

Q2. 赤みが3日たっても引きません。異常でしょうか

照射数が多かった場合や、血管が拡張しやすい肌質の方では、赤みが数日残ることがあり、想定内の範囲とされています。ただし、日を追って強まる、痛みが増す、一部分だけ色調が違うといった場合は別の要因が考えられますので、施術を受けた施設へご相談ください。

Q3. ペースメーカーを入れていますが受けられますか

高周波電流が動作に影響する可能性があるため、原則としてお受けいただけません。除細動器や神経刺激装置などの電気的な植え込み型デバイスも同様です。この点は超音波やレーザーを用いる施術とは事情が異なりますので、必ず事前にご申告ください。

Q4. ヒアルロン酸や糸が入っている部位に照射できますか

素材と部位、注入からの期間によって判断が変わります。金属を含む糸が入っている場合は、その領域を照射範囲から外す判断が取られることがあります。いつ・どこに・何を入れたかを具体的にお伝えいただくことが、安全な設計の前提になります。

Q5. 頬がこけると聞きましたが、どのような場合に起こりますか

深い層へ過剰な熱が加わり、皮下脂肪が影響を受けた場合に起こり得るとされています。もともと皮下脂肪が薄い方では注意が必要で、そのため診察の段階で脂肪の量を確認し、出力や範囲を調整する判断が行われます。ご心配な場合は、ご自身の状態をどう評価したのかを診察時にお尋ねください。

Q6. しびれが残っています。いつまで様子を見てよいですか

一時的なしびれや感覚の鈍さは、数日から数週間で落ち着いていくことが多いとされています。ただし1週間を超えて続く場合や、範囲が広がる場合、表情の動かしにくさを伴う場合は、受診をご検討ください。自己判断で長く様子を見ることはおすすめできません。

Q7. 色素沈着が起きやすいのはどのような場合ですか

炎症が強く出た部位、日焼け直後の施術、施術後の紫外線対策が不十分だった場合に起こりやすいとされています。予防としては、日焼けしている時期を避ける、施術後は日焼け止めを継続する、炎症が強い場合は早めに外用で対応する、といった配慮が挙げられます。

Q8. 妊娠中・授乳中でも受けられますか

安全性が確立されていないため、その期間の施術はお控えいただいております。授乳終了後、体調が落ち着いてからのご相談をおすすめします。時期の目安については診察時にご案内いたします。

Q9. 副作用が出た場合、費用はどう扱われますか

施設ごとに規定が異なります。再診が無料か、外用薬の費用がどう扱われるか、処置が必要になった場合の負担はどうかを、契約前に書面で確認しておくことをおすすめします。あわせて、時間外や休診日の連絡手段が明示されているかも確認しておくと安心です。

Q10. 回数を重ねるほどリスクは高まりますか

適切な間隔をあけて行う限り、回数そのものがリスクを積み上げるとは考えられていません。一方で、短い間隔で繰り返す、前回の反応が落ち着かないうちに次を受けるといった進め方は望ましくありません。次回の時期については、前回の経過を確認したうえで判断いたします。

Q11. アトピー性皮膚炎や敏感肌でも受けられますか

症状が落ち着いている時期であれば検討できる場合がありますが、皮膚に炎症がある状態での照射は適していません。バリア機能が低下していると刺激を受けやすく、色素沈着のリスクも高まります。現在の状態を診察のうえで判断いたしますので、通院中の場合はその旨をお伝えください。

Q12. 副作用と、仕上がりに満足できないことは同じ話ですか

異なる話です。本記事で扱ったのは医学的な事象であり、「思ったほど変化を感じない」「輪郭の印象が変わった」といった仕上がりへの受け止めは、別の枠組みで整理すべきものです。後者については、仕上がりへの満足度を主題とした別の記事で扱う予定です。ご自身の症状がどちらに当たるか迷われる場合は、診察の場でお聞かせください。

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まとめ

サーマクールFLXで起こり得る症状は、「多くの方に生じる想定内の反応」と「頻度は低いが対応を要する副作用」に分けて捉えると整理しやすくなります。前者は赤み・ほてり・軽いむくみ・触れたときの過敏さなどで、時間とともに落ち着いていくことが一般的です。後者には熱傷や水疱、炎症後の色素沈着、皮下組織の陥凹、神経症状などがあり、生じた場合は経過を見るのではなく、施術を受けた施設へご相談いただく必要があります。

これらの多くは、皮膚の状態に応じた出力設定、チップの密着、グリッドによる照射管理、テスト照射といった手順によってリスクを抑える方向に管理されています。また高周波という性質上、体内の電気的な植え込み型デバイスをお持ちの方は原則として適応外となるなど、他の施術とは異なる確認事項がある点にもご留意ください。

藤井クリニック梅田では、問診と皮膚の診察を踏まえて照射設計を組み立て、施術後にご連絡いただくべき症状と連絡方法を事前にお伝えしています。適応でないと判断した場合には、その理由と別の選択肢を率直にご説明いたします。ご不安な点がございましたら、診察の場で遠慮なくお尋ねください。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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