公開日: 2020年05月14日

更新日: 2025年06月08日

アンチエイジング医療とは

10秒でわかるこの記事の要約
  • アンチエイジング医療は内科学を基礎とし、内臓と皮膚の両面から若返りを目指す医療
  • 肌年齢は腸年齢と連動し、腸内環境の改善が見た目の老化防止につながる
  • 皮膚の老化は紫外線による光老化や糖化ストレスが主な要因であり、これらへの対策が重要
  • アンチエイジング治療は実年齢より若く見せることを可能にし、幸福感の向上にも寄与する

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内科学を勉強した後に、私が美容外科的な医療やスキンケア医療、美容皮膚医療を学んできたのは、加齢とは体の細胞の老化をいうもので、その管理の基礎は内科学であるからなのです。その肌の細胞が皮膚であるというだけなのであります。歳をとることに立ち向かうアンチエイジング医療は、内面である内臓の若返りがあって初めて表面・皮膚の若返りが可能なのです。

アンチエイジング医療の中に、見た目=外見のアンチエイジング医療があると言ったほうが分かりやすいでしょうか。

肌年齢は腸年齢に連動しているという面白い報告が最近多くなされています。大腸内には500から1000種類の細菌が棲みついています。そして老化と共に乳酸菌、ビフィズス菌が減少し、有害なクロストリジウムが増加してくることが分かっております。腸内常在菌の種類とバランスを保つためには、毎日野菜や果物を取ることや、ヨーグルトを欠かさず食べることが大切であると言われています。排便は我慢するのではなく、出来るだけ外でもするよう心がけるのが大切であります。腸内環境が悪化すると見た目の老化にも影響するのです。

また、適度な栄養を摂取したカロリー制限は老化を減速し、生物の平均寿命と最長寿命を延長することが知られています。

老化には、プログラム説、エラー破綻説、突然変異説が知られており、その要因として環境要因、大気汚染、紫外線、たばこがあげられます。

活性酸素・フリーラジカルによる酸化ストレス、それはミトコンドリアの機能異常とも関連しています。

皮膚の老化の要因として光老化と言われる紫外線による酸化ストレスに次いで糖化ストレスがある。糖化ストレスによりコラーゲンの硬化が起き、皮膚の弾力性が低下します。

皮膚の老化を防ぐには、光老化対策、酸化ストレス対策、糖化ストレス対策が重要です。

人の美しさは健全な骨格にしっかりとした筋肉、脂肪のつき方が大切で、その上滑らかな皮膚が必要です。老化という顔立ちに崩れが感じられるのは、骨格の崩れがある上に、表面的なしわ、たるみなどの皮膚の変化が原因である。そのたるみは軟部皮下組織の重力のための下垂からくるものです。

アンチエイジングでは、若々しい状態を保つことを基本としています。ただし、ある程度熟したものを美しいとしています。オプティマルヘルスでは、30歳代をもっとも健康な状態としており、この年代が成熟したもっとも美しさのある年代でしょう。誰もが30歳に戻ることは現実的でないかもしれませんが、実年齢よりも10歳若く見られたいという目標なら可能な時代になりました。(もちろんフレッシュな若さを求めれば20歳にはかないませんが…)

具体的な顔のパーツでお話すれば、口唇は赤唇部と皮膚との境界が明瞭で全体のボリュームがあることが若いとされ好まれます。加齢と共に口角部の下垂が目立ち、眼の周囲では、からすの足跡ができ、下眼瞼にしわが目立ちます。法令線、頬の張り出し、眼窩のへこみ、下眼瞼の脂肪のふくらみが出来きます。口周囲の縦方向のしわが見られます。特に女性は皮脂産生が年々少なくなり、口周囲の血流が少なく、表情筋が表皮側に近いためといわれています。皮膚の美しさのためにはきめの細かさと白さが重要となります。老化すると皮膚の色がくすんできます。

Facial feedback theoryが知られており、しわの改善が幸福感に関与するということです。

アンチエイジングは非常に奥が深い分野であり、最近では皮膚老化については自然老化と言われる内因性老化と光老化に代表される外因性老化に分けて考えられています。

藤井クリニックは、その内因性老化と外因性老化の両面からアンチエイジング研究に今後益々力を注いで生きたいと考えております。

アンチエイジングをベースにした医療。それが当院の美容医療の柱であり、それが究極の予防医学なのです。

 

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この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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