糸リフトの凹凸は治る?原因タイプと正しい対処法を梅田の医師が解説

糸リフトを受けた後、鏡や写真で皮膚表面の凹み・出っ張りに気づき、「これは自然に消えるものなのか」「修正が必要な状態なのか」と不安に感じている方へ。あるいは「糸リフトで凹凸になったという口コミを見て、施術に踏み切れない」という方へ。

凹凸には大きく分けて2つのタイプがあります。施術直後の腫れや内出血の偏りによる「一時的な凹凸」と、糸の挿入位置・設計に起因する「持続する可能性のある凹凸」です。このどちらに該当するかによって、今後の経過の見通しと取るべき対処が大きく異なります。

この記事では、凹凸が起きる仕組みから自然に消えるタイムライン・要注意な凹凸の見分け方・正しい対処法(特に「指で押して直す」ことの危険性)まで、中立・誠実な立場で解説します。

糸リフト後に凹凸が起きる仕組み——2つの主な原因タイプ

糸リフト後の凹凸は、原因によって大きく2つのタイプに分けられます。まず自分の状態がどちらに該当するかを把握することが、今後の見通しを立てる第一歩です。

タイプ①:一時的な腫脹・内出血による凹凸

施術直後は、糸の挿入箇所周辺に腫れ・内出血が生じます。これらは均一に発生するわけではなく、部分的に偏って腫れたり内出血が溜まったりすることで、一時的に凹凸として現れることがあります。このタイプの凹凸は、腫れ・内出血の吸収とともに自然に解消していくことが一般的です。最も多く見られる凹凸の原因とされています。

タイプ②:糸の挿入位置・設計に起因する凹凸

コグが皮膚に近い浅い層に挿入された場合、複数の糸が交差・重なって留置された場合、または引き上げによって脂肪組織が不自然に移動した場合などに、設計・技術に起因する凹凸が生じることがあります。このタイプは腫れが引いた後も持続する可能性があり、医師による触診・調整が必要になる場合があります。

📋 まずどちらのタイプか見極めることが重要:施術直後〜2週間以内に現れた凹凸の多くはタイプ①(一時的)に該当することが多いとされています。一方、腫れが完全に引いた後(4〜6週間以降)も明確に残っている凹凸はタイプ②の可能性を考慮する必要があります。経過時間とともに改善傾向にあるかどうかが、見極めの最大のポイントです。

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自然に消える凹凸の特徴とタイムライン

一時的な腫脹型の凹凸が改善していく一般的な経過は以下の通りです。原因タイプによって目安の期間が異なります。

原因タイプ 凹凸が現れる主な時期 自然に消えるまでの目安 対処
一時的な腫脹による凹凸 施術直後〜1週間 2〜4週間程度で大幅に軽減 安静・冷却。経過観察で問題ないことが多い
内出血の偏りによる凹凸 施術直後〜2週間 内出血の吸収とともに2〜3週間程度で解消 温めない・触らない。自然吸収を待つ
コグの位置による軽微な凹凸 施術直後〜1ヶ月 糸が組織に定着する1〜2ヶ月で軽快することが多い 経過観察。2ヶ月以上残る場合は要相談
糸の重なりによる凹凸 施術直後から持続することが多い 自然解消が難しい場合がある。要相談 担当医師への早期相談が推奨される

自然に消えない・要注意な凹凸の見分け方

以下の比較表を参考に、現在の状態が「自然に消える凹凸」か「要注意な凹凸」かを確認してください。

特徴 自然に消える凹凸 要注意な凹凸
経過による変化 日が経つにつれて徐々に目立たなくなる 1ヶ月以上経過しても変化がない・悪化している
腫れとの関係 腫れが引くにつれて凹凸も軽減する 腫れが完全に引いても凹凸がはっきり残っている
表情を動かしたときの変化 表情によって目立たなくなることがある 表情を動かすとさらに凹凸が強調される
痛み・違和感の有無 軽度の違和感はあっても強い痛みはない 強い痛み・しこりのような硬さを伴う
左右差の有無 腫れの左右差による一時的なもの 片側だけ明らかに目立つ状態が長期間続く

凹凸への正しい対処法——指で押して直すのは厳禁

凹凸が気になると、「自分で指で押して平らにしよう」と考える方が少なくありません。しかしこれは最もやってはいけない対処のひとつです。

⚠ 指で押す・揉む行為が危険な理由:凹凸の原因がコグの位置にある場合、自己判断で患部を押したり揉んだりすることで、コグがさらにずれてしまう可能性があります。また炎症を悪化させたり、新たな凹凸を作ってしまうリスクもあります。「気になるから直そう」という行動が、かえって状態を悪化させる典型的な誤った対処です。

正しい対処は「安静に経過観察し、改善しない場合は担当医師に相談すること」です。糸がまだ組織に定着していく過程にある施術後数週間は、患部に触れずに自然な経過を見守ることが最も適切な対応とされています。

  • 経過観察を基本とする:多くの一時的な凹凸は時間の経過とともに自然に改善します。焦って対処しようとしないことが重要です。
  • 写真で経過を記録する:同じ角度・同じ照明で定期的に撮影しておくと、改善傾向にあるかどうかを客観的に確認できます。
  • 気になる場合は早めに担当医師へ連絡する:「これは正常な範囲か」を自己判断で抱え込まず、担当医師に相談することが最も確実です。

凹凸が長引いている場合の対処フロー

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1ヶ月以上経過しても凹凸が改善しない・悪化している場合は、以下の段階的な対処を取ることをおすすめします。

STEP 1:施術クリニックへの相談と写真記録での経過確認

まず施術クリニックの担当医師に現状を伝えてください。記録していた経過写真を見せることで、改善傾向にあるか、悪化しているかを客観的に判断してもらいやすくなります。

STEP 2:触診による原因の特定

担当医師が実際に患部を触診し、「コグの位置が浅いのか」「糸が重なっているのか」「単純な組織の腫脹なのか」を見極めます。この診察によって、今後の方針(経過観察を続けるか、対処が必要か)が決まります。

STEP 3:糸の調整・部分的な抜糸・補正の検討

原因が設計・技術に起因すると判断された場合、糸のテンション調整・部分的な抜糸・凹みに対するヒアルロン酸等での補正が検討されることがあります。対処方法は状態によって異なるため、担当医師との相談に基づいて決定されます。

凹凸を起こさないための医師選びと施術前の確認事項

凹凸は、医師の設計力・挿入技術が結果に直結する症状のひとつです。施術前に以下のチェックポイントを確認することをおすすめします。

  • 糸リフトの施術経験・症例数が豊富であること:挿入の深度・角度のコントロールには経験が直結します。年間施術件数・症例写真を確認してください。
  • 解剖学的な知識に基づいた設計を説明できること:「なぜこの深さ・角度で挿入するのか」を具体的に説明できる医師は技術的信頼性が高いといえます。
  • 凹凸のリスクについて正直に説明してくれること:「絶対に凹凸にはなりません」と断言する医師より、リスクと対処方針を正直に説明してくれる医師を選んでください。
  • 凹凸が生じた場合の対応方針が明確であること:万が一凹凸が生じた場合、どのように対処してくれるのか(再診の頻度・費用負担の考え方等)を事前に確認しておくと安心です。
  • アフターフォロー体制が整っていること:施術後の経過確認・相談に迅速に対応できる体制があるかを確認してください。
  • 「安さ」だけを前面に出していないこと:凹凸のリスク低減には設計の精度・技術料が伴います。極端に安価な施術には注意が必要です。

よくある質問(FAQ)

Q. 凹凸はいつ頃から消え始めますか?

一時的な腫脹・内出血による凹凸は、施術後2〜4週間程度で大幅に軽減することが多いとされています。コグの位置による軽微な凹凸は1〜2ヶ月程度かけて軽快することもあります。原因タイプによって目安が異なるため、経過とともに改善傾向にあるかどうかを確認することが重要です。

Q. 触ると分かる程度の凹凸は普通ですか?

施術直後〜数週間は、糸の存在や組織の腫脹によって、触ると分かる程度の凹凸を感じる方が一定数います。これは多くの場合で正常な経過の範囲内とされています。腫れが完全に引いた後(4〜6週間以降)も明確に触れる凹凸が続く場合は、担当医師への相談をおすすめします。

Q. 凹凸を指で押して直してもよいですか?

いいえ、絶対に避けてください。指で押す・揉む行為は、コグの位置をさらにずらしてしまう可能性があり、状態を悪化させるリスクがあります。気になる場合は自己判断で対処せず、担当医師に相談してください。

Q. 凹凸が片側だけにある場合は異常ですか?

施術後の腫れ方には左右差が生じることがあり、それに伴って片側だけ凹凸が目立つことは珍しくありません。腫れが引くにつれて左右差が落ち着く場合は正常範囲内とされています。腫れが完全に引いた後も明確な片側だけの凹凸が残る場合は、担当医師への相談をおすすめします。

Q. 凹凸が原因で他の施術(ヒアルロン酸等)はすぐ受けられますか?

凹凸が残存している期間中に別施術を重ねることは、一般的に推奨されません。まず糸リフトの凹凸が改善するか経過を見たうえで、必要であれば担当医師と相談し、適切なタイミングで他施術を検討することをおすすめします。

Q. 凹凸と「失敗」の違いは何ですか?

「凹凸」は施術後に生じる症状の一種であり、多くは一時的な腫脹によるもので自然に改善します。「失敗」は、腫れが完全に引いた後も持続する不自然な凹凸・引きつれ等の問題を指します。腫れが引いた状態(施術後4〜6週間以降)での評価が、両者を区別する最初のステップです。

Q. 凹凸が3ヶ月経っても改善しない場合はどうすればよいですか?

3ヶ月以上経過しても明確な凹凸が残存している場合は、担当医師による触診・原因の特定が必要です。糸の調整・部分的な抜糸・ヒアルロン酸での補正などが検討されることがあります。改善が見られない場合はセカンドオピニオンも選択肢のひとつです。

Q. 写真で見ると凹凸が分かりますが、実際はそこまで気にならないレベルでも様子を見てよいですか?

日常生活で気にならない程度であれば、経過観察を続けることで問題ない場合が多いです。ただし「写真でわかる」という事実は記録として有用なので、定期的に同条件で撮影し、改善傾向にあるかを確認しておくことをおすすめします。気になる場合は次回の経過診察時に担当医師に相談してください。

Q. 凹凸を防ぐために自分でできることはありますか?

術前にできる最大の対策は経験豊富な医師を選ぶことです。術後は、マッサージ・強い圧迫・うつぶせ寝・大きな開口を避け、担当医師の指示通りに安静を保つことが、凹凸のリスクを最小限に抑える行動です。

Q. 凹凸ができやすい本数・部位はありますか?

本数が多くなるほど、また複数の糸が交差するような設計ほど、理論上は凹凸のリスクがやや高まる可能性があるとされています。ただし本数よりも設計の精度・医師の技術力の方が結果への影響が大きいとされています。皮下脂肪が薄い部位(こめかみ等)は比較的凹凸が目立ちやすい傾向があります。

Q. 修正する場合の費用は別途かかりますか?

クリニックの方針によって異なります。施術後一定期間内のアフターフォローとして無料で対応するクリニックもあれば、修正処置として別途費用が発生する場合もあります。施術前のカウンセリングで、万が一の際の対応方針・費用について確認しておくことをおすすめします。

Q. 妊娠中・授乳中でも施術を受けられますか?

妊娠中・授乳中の方は、局所麻酔薬の使用や身体的なストレスが胎児・乳児に与える影響を考慮し、基本的に施術を避けることが推奨されています。詳しくは担当の産科医・婦人科医にご相談のうえ、美容クリニックでも確認してください。

まとめ

糸リフト後の凹凸は、「一時的な腫脹・内出血によるもの」と「糸の設計・挿入位置に起因するもの」という2つのタイプに分けられます。多くの場合は前者であり、腫れが引くにつれて自然に改善していきます。腫れが完全に引いた後(4〜6週間以降)も明確に残る凹凸は、担当医師による触診での原因特定が必要です。

最も重要なのは「指で押して直そうとしない」ことです。気になる気持ちは自然ですが、自己判断での対処が状態を悪化させることがあります。経過観察を基本とし、不安な場合は早めに担当医師へ相談することが最善の対応です。

フジイクリニック梅田では、術後の凹凸に関するご相談にも丁寧にお応えしています。施術前のカウンセリングでもリスクについて正直にご説明し、安心して施術を受けていただけるよう努めています。施術後に不安なことがあれば、遠慮なくご連絡ください。

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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