公開日: 2026年06月13日

更新日: 2026年06月04日

糸リフトでゴルゴラインは改善できる?原因タイプ別の適応と効果を梅田の医師が解説

目次

「目の下から頬にかけて、斜めの溝が目立つようになってきた」「疲れているわけではないのに疲れて見える」「老けた印象になったと言われる」——ゴルゴライン(ミッドチークライン)は、そのような悩みを引き起こす代表的な加齢変化のひとつです。

ゴルゴライン改善の選択肢として、ヒアルロン酸注射を試みた方も多いかと思います。しかしゴルゴラインは、皮膚のたるみ・脂肪コンパートメントの下垂・眼窩靭帯(オービタルリガメント)の拘縮という複合的な要因で生じるため、注入だけでは改善が不十分に感じられることがあります。そこで注目されるのが、組織を物理的に引き上げる糸リフト(スレッドリフト)です。

ただし、「糸リフトでゴルゴラインが消えるか」という問いに対する答えは、原因タイプによって異なります。効果が期待できるケースもあれば、糸リフト単独では改善が限定的なケースもあります。この記事では、ゴルゴラインの発生メカニズムから糸リフトの適応判断・ヒアルロン酸との使い分け・施術の流れ・ダウンタイム・クリニック選びの基準まで、医学的根拠に基づいて体系的に解説します。

ゴルゴラインとは何か・なぜ生じるのか

ゴルゴライン(ミッドチークライン)とは、目尻の下から頬にかけて斜め下方向に走る溝状のくぼみです。その名は漫画キャラクターの顔の溝に由来し、医学的には「ミッドチークグルーブ」とも呼ばれます。この溝は目の下の影を深め、疲れた・老けた印象を与える大きな要因のひとつです。

ゴルゴラインが生じる原因は単一ではなく、以下の3つの要因が複合的に関与します。改善アプローチが人によって大きく異なるのは、この原因タイプの違いによるものです。

① 皮膚・コラーゲン減少によるたるみ

加齢に伴うコラーゲン・エラスチンの減少で、皮膚の弾力と支持力が低下します。中顔面の皮膚がゆるむことで、目の下〜頬にかけての領域に余剰が生じ、ゴルゴラインとして溝が浮き彫りになります。このタイプには皮膚を引き上げるアプローチが有効とされています。

② 頬の脂肪コンパートメント下垂・ボリューム不足

中顔面には複数の脂肪の区画(コンパートメント)が存在します。加齢とともにこれらが下垂・萎縮することで、ゴルゴラインの溝が目立ちます。脂肪が下垂している場合は引き上げで改善できる可能性がありますが、脂肪量そのものが減少している場合はヒアルロン酸によるボリューム補充が必要になることがあります。

③ 眼窩靭帯(オービタルリガメント)の拘縮

ゴルゴラインの発生において特に重要な要因が、眼窩靭帯(オービタルリガメント)の拘縮です。眼窩靭帯とは、眼窩骨膜と皮膚を直接つなぐ強固な線維性の組織で、目の下から頬の境界部分を皮膚に固定する役割を持ちます。この靭帯が強く拘縮していると、その部分の皮膚は骨膜に引きつけられた状態になり、周囲の組織が下垂しても靭帯部分だけが固定されてゴルゴラインとして溝が形成されます。

靭帯拘縮が強い場合、糸リフトで上の組織を引き上げても靭帯の固定部分は動かないため、溝そのものの改善が限定的になることがあります。この点がゴルゴラインを他のたるみと大きく異なる存在にしている理由です。

📋 ゴルゴライン原因タイプの自己チェック目安:
・比較的若い頃からゴルゴラインが気になっていた → 靭帯拘縮型の可能性(生まれつき靭帯が強い方もいる)
・加齢とともに目立つようになってきた → たるみ型・脂肪下垂型の可能性
・頬をぐっと押し上げるとゴルゴラインが薄くなる → 脂肪下垂型の可能性(引き上げで改善しやすい)
・頬を押し上げてもゴルゴラインの溝の位置が変わらない → 靭帯拘縮型の可能性(引き上げだけでは改善しにくい)
※いずれも担当医師による診察・診断が前提です。自己判断のみで施術を選択しないことが重要です。

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糸リフトはゴルゴラインに効果が期待できるか?適応の考え方

「糸リフトでゴルゴラインは消えるのか?」——これは多くの方が抱く最大の疑問です。結論から申し上げると、原因タイプによって効果の期待度が大きく異なります。糸リフトがゴルゴラインに有効なケースも、限定的なケースも存在します。以下に整理します。

たるみ主因型:糸リフトが適している場合

皮膚のたるみ・脂肪コンパートメントの下垂が主な原因の場合、糸リフトによって中顔面の組織を引き上げることで、ゴルゴラインが浅くなる効果が期待できます。頬を押し上げたときにゴルゴラインが薄くなる方は、このタイプに該当する可能性があります。加齢とともにゴルゴラインが目立ってきた方(特に40代以降)に多く見られます。

ボリューム不足主因型:ヒアルロン酸が適している場合

脂肪の萎縮・ボリューム減少が主因でゴルゴラインが深くなっている場合、糸リフトで引き上げても溝は浅くなりにくいことがあります。このタイプには、ゴルゴライン部分に直接ヒアルロン酸を注入してボリュームを補充するアプローチが有効とされることが多いです。ただし、ゴルゴラインへのヒアルロン酸注入は血管が集中する繊細な部位であるため、十分な経験を持つ医師が行う必要があります。

靭帯拘縮が強い場合:糸リフト単独の限界

眼窩靭帯の拘縮が強い場合、糸リフトで周囲の組織を引き上げても、靭帯で固定された溝部分の改善は限定的になることがあります。このタイプには、ゴルゴライン部分へのヒアルロン酸注入で溝を埋める、あるいは専門医による靭帯へのアプローチが必要になるケースがあります。糸リフトだけで完全に解消することは難しいと理解しておくことが重要です。

複合型:糸リフト+ヒアルロン酸の組み合わせが検討されるケース

多くの方は、たるみ・ボリューム不足・靭帯拘縮が複合しています。この場合、糸リフトで中顔面全体を引き上げてたるみを改善しつつ、ゴルゴライン部分にはヒアルロン酸を注入する複合アプローチが検討されることがあります。どちらを先行するか・どのような組み合わせが最適かは、担当医師の診察と判断によります。

⚠ 重要:ゴルゴラインへの糸リフトは、眼窩下という神経・血管が集中する繊細な部位への施術です。医師の解剖学的知識・経験・技術力が特に重要であり、適応の判断は必ず専門医による診察に基づいて行う必要があります。

糸リフトによるゴルゴライン改善:期待できる効果

たるみ型・脂肪下垂型のゴルゴラインに対して糸リフトがもたらすとされる効果は以下の通りです。いずれも個人差があり、施術前に担当医師と十分な相談を行うことが前提となります。

中顔面のリフトアップによるゴルゴライン浅化

下垂した頬の脂肪コンパートメントを糸で引き上げることで、ゴルゴラインの溝を生み出していた組織のたるみが改善され、溝が浅くなることが期待できます。溝が完全に消えるかどうかは原因タイプと個人差によります。

頬の位置の回復・立体感の改善

頬の組織が本来の位置に近い状態に戻ることで、ゴルゴライン周辺の立体感が回復し、「疲れた印象」「老けた印象」が緩和される可能性があります。

目の下の影・疲れた印象の軽減

ゴルゴラインが浅くなることで、目の下にできる影が軽減され、顔全体の明るさと若々しさが改善する可能性があります。特に斜め顔・横顔のシルエットへの変化が期待されます。

コラーゲン産生促進による肌の弾力改善

糸が体内で吸収される過程でコラーゲン産生が促されるため、施術後数ヶ月をかけて肌の弾力・ハリ感の向上が期待できるとされています。個人差があります。

糸の種類・本数・ベクター設計(ゴルゴライン特化)

ゴルゴラインへのアプローチにおいても、糸の素材・挿入本数・引き上げ方向(ベクター)はすべて医師が個々の状態に応じて設計するものです。特にゴルゴラインは眼窩下という繊細な部位に隣接しているため、設計の精度と医師の解剖学的知識が仕上がりとリスク管理に直結します。

使用される糸の主な素材

素材 吸収期間の目安 特徴 ゴルゴライン施術での考え方
PDO(ポリジオキサノン) 6〜12ヶ月程度 実績が多く即効性あり。コラーゲン産生促進効果が期待できる。 初回・たるみが比較的軽度のケース。効果の確認後に次回プランを検討しやすい。
PCL(ポリカプロラクトン) 18〜24ヶ月程度 持続期間が長く、コラーゲン産生も長期に持続。 持続性を重視する40〜50代・中等度以上のたるみ型に多く選ばれる。
PLLA(ポリ乳酸) 12〜18ヶ月程度 コラーゲン産生刺激に優れるとされ、肌質改善を同時に期待したい方に。 肌の弾力低下が気になる方・コラーゲン産生優先のケース。

ゴルゴライン改善を目的とした糸リフトでは、こめかみ〜耳前付近を起点に中顔面の組織を引き上げるベクター設計が基本とされますが、眼窩下という繊細な領域に隣接するため、通常の頬〜あご下向けの施術よりも医師の解剖学的知識と精密な設計が求められます。靭帯拘縮が強い場合は、このベクター設計だけでは溝への効果が限定的になることを担当医師と事前に確認することが重要です。

糸リフトのメリット・デメリット

メリット

  • 切開不要・メスを使わない:術後に傷跡が残らず、見た目への影響を最小限に抑えられます。
  • 即時性のある変化:施術直後から引き上げ効果が感じられる場合があります(腫れが落ち着いた後に本来の仕上がりが確認できます)。
  • 中顔面全体のリフトアップ効果:ゴルゴライン部分だけでなく、頬全体・ほうれい線・フェイスラインにも波及的な改善効果が期待できます。
  • コラーゲン産生促進効果:糸の吸収過程で肌の弾力・ハリ感の改善が期待できる可能性があります。
  • ヒアルロン酸との組み合わせが可能:複合型のゴルゴラインには、引き上げ(糸リフト)+補充(ヒアルロン酸)という包括的アプローチが取れます。
  • 糸は体内で吸収される:医療用吸収性素材のため、体内に永久に残留しません。

デメリット・注意点

  • 靭帯拘縮型・ボリューム不足型には効果が限定的:眼窩靭帯の拘縮が強い場合や脂肪量の減少が主因の場合、糸リフト単独での改善は限定的なことがあります。
  • 目の下周辺は内出血・腫れが生じやすい:眼窩下という部位の特性上、他の部位と比較して内出血・腫れが出やすく、ダウンタイムが目立ちやすい傾向があります。
  • 効果には個人差がある:原因タイプ・皮膚の状態・靭帯の強さ・たるみの程度によって結果が大きく異なります。
  • 効果は永続しない:糸が吸収されるにつれて物理的な引き上げ効果は低下します。定期的なメンテナンスが必要となる場合があります。
  • 医師の解剖学的知識・技術力が特に重要:眼窩下は血管・神経が集中する繊細な部位です。経験不足の医師による施術はリスクが高まります。

施術の流れ

ゴルゴライン改善を目的とした糸リフトは以下の流れで行われます。カウンセリング段階での原因タイプ診断と、ヒアルロン酸との組み合わせプランの検討が特に重要です。

① 初診・カウンセリング(原因タイプの診断)

担当医師がゴルゴラインの状態を詳しく診察し、たるみ型・ボリューム不足型・靭帯拘縮型・複合型を判断します。糸リフト単独で対応できるか、ヒアルロン酸注射との組み合わせが必要か、あるいは糸リフト自体の適応が限定的かをこの段階で整理します。「糸リフトだけで必ずゴルゴラインが改善できる」と断言するクリニックよりも、原因タイプを正直に診断したうえで最適なプランを提案するクリニックを選ぶことが重要です。

② デザイン・ベクター設計・マーキング

座位・立位で顔の重力状態を確認しながら、糸の挿入経路・引き上げ方向をマーキングします。ゴルゴライン改善には中顔面全体を引き上げるベクター設計が必要であり、特に眼窩下への安全なアプローチ経路の選択が重要です。

③ 麻酔

局所麻酔クリームの塗布または局所注射麻酔を行います。施術中の痛みを大幅に軽減できます。眼窩下周辺は感覚が敏感な部位のため、麻酔の効果確認が重要です。

④ 糸の挿入・引き上げ

カニューレまたは針を使用して皮下に糸を挿入し、コグを皮下組織に引っ掛けながら設計したベクターで引き上げます。ゴルゴライン改善を目的とする場合、こめかみ〜耳前付近を起点に中顔面組織を引き上げる経路が中心となります。両側で45〜90分程度が目安とされます。

⑤ アフターケア・注意事項の確認

施術後は圧迫固定を行い、腫れや内出血を抑えるためのケア方法をご案内します。眼窩下周辺への施術後の特有の注意点として、以下の点が重要です。

  • 目の下周辺の強い圧迫・マッサージは数週間控える
  • うつぶせ寝・横向き寝は糸の位置ずれの可能性があるため避ける
  • 大きな開口(あくびや歯科治療など)は数日間避ける
  • サウナ・激しい運動など血行を促進する行為は数日間控える
  • 内出血が出た場合はコンシーラーで対応しながら自然吸収を待つ(1〜2週間程度)

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ダウンタイム・副作用・注意点

施術後に起こりうる症状と対処法について正確にお伝えします。ゴルゴライン周辺(眼窩下)への施術は、他部位と比較して内出血・腫れが出やすい傾向があります。以下はいずれも医学的に報告されている事象であり、必ず発生するものではありません。

症状 発生頻度の目安 持続期間の目安 対処・注意事項
腫れ・むくみ 多い 3〜10日程度 冷却・安静。眼窩下は腫れが長引く場合がある
内出血(目の下・頬) 比較的多い(眼窩下は特に出やすい) 1〜2週間程度 コンシーラーで対応可能な場合が多い。自然に吸収される
引きつれ感・違和感 多い 数日〜数週間 表情を動かした際に感じやすい。経過とともに改善することが多い
一時的にクマのような見た目 眼窩下施術では起こりうる 腫れ・内出血が落ち着くまで 内出血による一時的なもの。担当医師に経過を確認する
しこり・凹凸 少なくない 数週間程度(多くは自然軽快) 改善しない場合は受診
感染 適切な治療で改善 熱感・痛みの増強・膿の排出などがあれば速やかに受診

⚠ 注意事項:本施術は医療行為です。リスクや副作用については必ず担当医師から詳しい説明を受け、十分に理解・同意したうえで施術を受けてください。特に眼窩下周辺は繊細な部位であり、症状の経過が通常と異なると感じた場合は自己判断せず速やかに受診してください。

料金相場と「価値」の考え方

ゴルゴライン改善を目的とした糸リフトの料金は、使用する糸の種類・本数・アプローチ範囲によって異なります。以下は一般的な参考目安です。カウンセリング時に税込・税抜の明示を必ずご確認ください。

施術プラン 料金目安(税込) 備考
中顔面〜ゴルゴライン特化(両側PDO) 15万〜30万円程度 たるみが比較的軽度のケース
中顔面全体(両側・6〜10本程度) 25万〜50万円程度 ゴルゴライン+ほうれい線・頬を包括的に対応
PCL・PLLA高耐久糸使用 割増30〜50%程度が目安 持続性重視・40〜50代に多く選ばれる
ヒアルロン酸注射との組み合わせ 施術ごとに加算 複合型・ボリューム不足が混在するケース

ゴルゴラインへの糸リフトは特に解剖学的知識と経験が問われる施術です。価格の安さだけを基準にせず、医師の診断力・設計力・アフターフォロー体制を重視した選択が長期的に最も合理的です。

糸リフト ゴルゴラインと他施術の比較

ゴルゴラインにアプローチできる施術は複数あります。それぞれの特性と適応の違いを理解したうえで、担当医師と相談しながら最適な選択をしてください。

項目 糸リフト(スレッドリフト) ヒアルロン酸注射 HIFU(ウルセラ・ウルトラフォーマー) サーマクールFLX
主な目的 物理的リフトアップ・中顔面組織の再配置 ボリューム補充・溝の直接充填 超音波熱によるSMAS層へのアプローチ・コラーゲン産生促進 高周波によるコラーゲン収縮・皮膚の引き締め
ゴルゴラインへの作用 たるみ型に有効。靭帯拘縮型・ボリューム不足型は限定的 溝への直接充填で即効性あり。繊細な部位のため医師経験が重要 SMAS層への刺激で中顔面全体を緩やかに引き上げる 皮膚の引き締め・弾力改善。溝への直接作用は限定的
持続期間の目安 1〜2年程度(糸の種類による) 6〜18ヶ月程度(製剤・量による) 6〜12ヶ月程度 1〜2年程度
ダウンタイム 腫れ・内出血:1〜2週間程度(目の下は特に目立ちやすい) 腫れ・内出血:数日程度 少ない(赤み・ほてり程度) 少ない(赤みが数時間〜1日程度)
料金目安(税込) 15万〜50万円程度 3万〜20万円程度(量・部位による) 10万〜30万円程度 25万〜50万円程度
こんな方に向く 加齢たるみ型・即効性を求める・中顔面全体の改善も望む方 溝への直接アプローチを求める方・ボリューム不足型・靭帯拘縮型 ダウンタイムを避けたい・予防的・継続的ケアを重視する方 皮膚の引き締め・弾力改善優先の方

30代後半〜50代後半女性のよくある不安

「糸リフトでゴルゴラインは本当に改善が期待できるのか」

原因タイプによります。たるみ・脂肪下垂が主因の場合は改善が期待できる可能性がありますが、眼窩靭帯の拘縮が強い場合は改善が限定的なことがあります。カウンセリングで担当医師に自分の原因タイプを診断してもらうことが、期待値を正しく設定するための最重要ステップです。

「目の下周辺への施術で内出血・腫れが目立ちやすくないか」

眼窩下は血管が豊富な部位のため、他の部位と比較して内出血・腫れが出やすい傾向があります。完全に目立たなくなるまでに1〜2週間程度を要することが多く、重要な社交予定の前は十分な余裕をもったタイミングでの施術をおすすめします。

「靭帯が強い場合は糸リフトでは改善しないと聞いたが、自分はどちらか」

自己判断は難しいため、まず専門医の診察を受けることが最善です。セルフチェックの目安として、「頬をぐっと押し上げたときにゴルゴラインが薄くなるか」を確認してみてください。薄くなる場合はたるみ型・脂肪下垂型の可能性があり、糸リフトの効果が期待しやすい傾向があります。薄くならない場合は靭帯拘縮型の可能性が高く、ヒアルロン酸注射との組み合わせが有効なケースもあります。

「40代・50代になってからでもゴルゴラインへの糸リフト効果が期待できるか」

40〜50代はたるみが顕著になる時期であり、引き上げる効果が感じられやすい年代ともいわれています。ただし、皮膚の余剰量・靭帯の拘縮度合い・骨格変化によって効果は個人差があります。年齢だけで適応は決まらず、個々の状態が重要です。

クリニック選びの基準

ゴルゴラインへの糸リフトは、解剖学的知識・原因診断力・精密な設計力が特に問われる施術です。以下のチェックポイントを参考にしてください。

  • ゴルゴラインの原因タイプ(たるみ型・ボリューム不足型・靭帯拘縮型)を正確に診断できること:「糸リフトでゴルゴラインは必ず改善できる」と断言するクリニックより、原因タイプを正直に診断し適応と限界を説明できる医師を選んでください。
  • 眼窩下という繊細な部位への施術経験が豊富で解剖学的知識が高い医師であること:目の下周辺は神経・血管が集中する部位であり、経験豊富な医師ほどリスク管理が適切です。
  • 糸リフトとヒアルロン酸の使い分け・複合提案ができること:靭帯拘縮型・複合型に対して、ヒアルロン酸との最適な組み合わせを提案できる医師は患者ファーストの姿勢があります。
  • ゴルゴライン・中顔面への糸リフトの症例数・実績が豊富であること:この部位は経験がものをいう施術です。症例実績を確認してください。
  • リスク・デメリットについても丁寧に説明するカウンセリングであること:「糸リフトで必ずゴルゴラインが消える」という過剰な約束はリスクのサインです。副作用・ダウンタイム・効果の個人差・限界について明確に説明するクリニックを選んでください。
  • アフターフォロー体制が整っていること:眼窩下は施術後に気になる症状が生じやすい部位です。速やかに対応できる体制・再診のしやすさを確認してください。
  • 「安さ」だけを前面に出していないこと:ゴルゴラインへの糸リフトは特に医師の知識・技術・経験が直結する施術です。価値への適正な投資という視点が重要です。

よくある質問(FAQ)

Q. 糸リフトでゴルゴラインは消えますか?どのくらい改善が期待できますか?

「消える」かどうかは原因タイプと個人差によります。たるみ・脂肪下垂が主因の場合は浅化が期待できる可能性がありますが、眼窩靭帯の拘縮が強い場合は改善が限定的なことがあります。「必ず消える」という表現は医療広告ガイドライン上も適切ではなく、効果の程度は担当医師との診察・カウンセリングで確認することが重要です。

Q. ゴルゴラインに糸リフトが効かないケースはどんな場合ですか?

眼窩靭帯(オービタルリガメント)の拘縮が強い場合、糸リフトで周囲の組織を引き上げても靭帯部分の溝は改善しにくいことがあります。また、脂肪の萎縮が主因のボリューム不足型にも、糸リフト単独では限界があります。若い頃からゴルゴラインが気になっていた方や、頬を押し上げてもゴルゴラインが薄くならない方は、靭帯拘縮型の可能性があります。

Q. ヒアルロン酸注射とどちらがゴルゴラインに向いていますか?

原因タイプによって異なります。たるみ・脂肪下垂が主因なら糸リフト、ボリューム不足・靭帯拘縮が主因ならヒアルロン酸注射が有効とされることが多いです。複合型には両者の組み合わせが検討されます。ゴルゴラインへのヒアルロン酸注射は血管リスクのある繊細な部位のため、いずれも経験豊富な専門医への相談が不可欠です。

Q. 目の下周辺への施術は特に痛いですか?

局所麻酔を使用するため施術中の痛みは軽減されますが、眼窩下は感覚が敏感な部位のため、麻酔が効くまでの注射時に一時的な刺痛を感じることがあります。施術後は数日間、引きつれ感・圧迫感を感じることがありますが、処方された鎮痛剤で対処可能なことが多いです。

Q. 施術直後から人前に出られますか?内出血・腫れはどのくらい目立ちますか?

眼窩下は血管が豊富なため、他の部位より内出血・腫れが出やすい傾向があります。施術翌日から一時的に目の下がクマのように見える場合があり、完全に目立たなくなるまでに1〜2週間程度を要することが多いです。重要な社交予定の前は2週間以上の余裕をもったタイミングでの施術をおすすめします。

Q. ゴルゴライン改善には何本入れるのが適切ですか?

挿入本数は、たるみの程度・皮膚の状態・使用する糸の種類・アプローチ範囲などをもとに医師が判断するものです。ゴルゴライン単独ではなく中顔面全体を引き上げるアプローチが必要なため、片側3〜6本程度が目安とされることがありますが、これは参考値にすぎません。「本数が多い=良い結果」ではなく、ベクター設計と本数のバランスが重要です。

Q. 糸リフトとヒアルロン酸の同日施術は可能ですか?

クリニック・医師の方針によって異なりますが、同日施術が行われるケースもあります。施術の順序(どちらを先行するか)や組み合わせ方は、担当医師の指示に従うことが重要です。同日施術の場合はダウンタイムが重なることも考慮してください。

Q. 糸が溶けたあとも効果は持続しますか?

糸が体内で吸収された後も、コラーゲン産生によって生成されたコラーゲンが残ることで、ある程度の弾力・ハリ感の改善が持続する可能性があるとされています。ただし物理的な引き上げ効果は徐々に低下するため、定期的なメンテナンスを計画的に行うことが推奨されます。個人差があります。

Q. 靭帯拘縮が強い場合はどのような施術が向きますか?

眼窩靭帯の拘縮が強い場合、溝を埋めるためのヒアルロン酸注射が有効とされることが多いです。ゴルゴラインへのヒアルロン酸注入は血管リスクがあり高度な技術を要する施術のため、十分な経験を持つ専門医が行う必要があります。靭帯へのアプローチができる専門医への相談も選択肢のひとつです。

Q. 30代・40代・50代それぞれで適応の考え方は違いますか?

30代後半は予防的な観点から軽度のアプローチが向いている場合があります。40代はたるみが顕著になり糸リフトの恩恵を受けやすい年代とされています。50代では皮膚の余剰・骨格変化が大きくなるため、複合アプローチが提案されることが増えます。いずれも年齢だけで適応は決まらず、個々の状態と原因タイプが最重要です。

Q. リスクや失敗を避けるために最も重要なポイントは何ですか?

ゴルゴラインへの糸リフトにおける最大のリスク軽減策は「医師選び」です。原因タイプを正確に診断する能力・眼窩下という繊細な部位への豊富な施術経験・「効かないケースには効かない」と正直に伝える誠実さがある医師を選ぶことが最重要です。価格や過度な効果保証ではなく、カウンセリングの質と実績で選択してください。

Q. 妊娠中・授乳中でも施術を受けられますか?

妊娠中・授乳中の方は、局所麻酔薬の使用や身体的なストレスが胎児・乳児に与える影響を考慮し、基本的に施術を避けることが推奨されています。詳しくは担当の産科医・婦人科医にご相談のうえ、美容クリニックでも確認してください。

まとめ

ゴルゴライン(ミッドチークライン)は、皮膚のたるみ・脂肪コンパートメントの下垂・眼窩靭帯の拘縮という3つの要因が複合して生じます。糸リフトはたるみ・脂肪下垂が主因のケースに対して改善が期待できる可能性がありますが、靭帯拘縮が強い場合やボリューム不足が主因の場合は効果が限定的であることを理解しておくことが重要です。

ゴルゴライン改善には、自分の原因タイプを正確に診断してもらうことが最初のステップです。そのうえで糸リフト単独か、ヒアルロン酸注射との組み合わせか、あるいは別のアプローチが最適かを、経験豊富な専門医と相談しながら決定することが、最も安全で満足度の高い結果につながります。

フジイクリニック梅田では、ゴルゴラインの原因タイプを丁寧に診断し、一人ひとりの状態に最適なプランをご提案しています。「目の下の溝が気になる」「疲れた印象をなんとかしたい」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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