公開日: 2026年10月15日
更新日: 2026年10月06日
採血した腕のほうにも|ACRSのダウンタイムと当日に確保しておく時間
目次
- 1 ACRSのダウンタイムとは何か——注入部位・採血した腕・当日の時間という三つで考えます
- 2 ACRSのダウンタイム|経過の目安を三つの区切りで見る
- 3 ACRSのダウンタイムの出方を左右する条件
- 4 施術当日から数日の過ごし方
- 5 早めにご相談いただきたい症状
- 6 ダウンタイム中に関わる費用|1回の費用に含まれるものと、当日に確保しておく時間
- 7 他の選択肢と比べたダウンタイムの長さ
- 8 30代後半〜50代後半の方からよくいただくご不安
- 9 クリニックを選ぶときに確認したいこと
- 10 よくある質問(FAQ)
- 10.1 Q1.当日はどれくらいの時間を確保しておけばよいでしょうか。
- 10.2 Q2.施術のあとに仕事や会食の予定を入れても差し支えありませんか。
- 10.3 Q3.採血した腕の内出血は、どなたにも出るものでしょうか。
- 10.4 Q4.腕の内出血を目立たせないために、当日できることはありますか。
- 10.5 Q5.半袖の季節に受けても差し支えありませんか。
- 10.6 Q6.注入部位の赤みはいつごろまで続きますか。
- 10.7 Q7.メイクはいつからお使いいただけますか。
- 10.8 Q8.入浴や運動はいつから差し支えありませんか。
- 10.9 Q9.ご自身の血液を使うので、アレルギーの心配はないと考えてよいでしょうか。
- 10.10 Q10.採血に備えて、当日の食事や水分はどうすればよいでしょうか。
- 10.11 Q11.採血のあとに気分が悪くなることはありますか。
- 10.12 Q12.何回くらい受けるものですか。毎回ダウンタイムは同じでしょうか。
- 11 まとめ
ACRSは、ご自身の血液を採取し、院内で必要な成分を取り出したうえで肌に注入するという流れをとる施術です。そのためダウンタイムを考えるときに、注入した部位の回復だけを見ていると、思いがけないところで予定が崩れることがあります。顔に受けた施術なのに、採血をした側の腕に内出血が残る。当日は血液を処理する時間があり、院内で過ごす時間が想像より長い。この記事では、ACRSのダウンタイムを「注入部位の回復」「採血した側の腕」「当日に確保しておく時間」という三つの要素に分けて整理し、当日の流れ、赤みと腫れの引き方、腕の内出血が目立たなくなるまでの日数を順にご説明します。あわせて当日からの過ごし方、費用と所要時間の目安、早めにご相談いただきたい症状もまとめます。日数はいずれも目安であり、個人差があります。
ACRSのダウンタイムとは何か——注入部位・採血した腕・当日の時間という三つで考えます
美容医療でダウンタイムという言葉が使われるとき、その中身はたいてい「施術した部位がどう回復していくか」を指します。
ACRSでは、その見方だけでは足りません。この施術のダウンタイムは、注入した場所だけの話ではなく、採血から注入までの一連の流れ全体に関わります。具体的には「注入部位の回復」「採血した側の腕」「当日に確保しておく時間」という三つの要素で考えるものです。
理由は施術の成り立ちにあります。あらかじめ用意された製剤を注入するのではなく、ご自身の血液を採取し、院内で処理して必要な成分を取り出し、その日のうちに注入します。前半に採血と作製の待ち時間が組み込まれるため、ほかの注入治療にはない二つの事情が生まれます。
一つ目は、採血した側の腕にも内出血が出ることがあるという点です。顔に受けた施術なのに腕にダウンタイムが出るという構造は、ほかの美容施術ではあまり見られません。注入部位の赤みが落ち着いたあとも、腕の内出血だけが残る時期があります。
二つ目は、血液を処理する時間のあいだ院内で待つ必要があるという点です。当日に確保しておく時間がほかの注入治療より長くなり、赤みが何日続くかと同じくらい、この所要時間が検討材料になります。
整理すると、次の三つを並べて見ることになります。
- 注入部位の回復……赤み、小さな腫れ、点状の内出血。当日から二日ほどが目安です。
- 採血した側の腕……肘の内側の内出血。三日から一週間ほどで目立たなくなっていくのが目安です。
- 当日に確保しておく時間……採血、作製、注入を通した所要時間。二時間から二時間半ほどが目安です。
もう一点。この施術で注入するものはご自身の血液から作られたものです。そのため、外から持ち込む材料を体に入れるときに考えるアレルギーの枠組みとは前提が異なります。
ただし、注入という手技そのものに伴う反応は、材料が何であっても同じように起こりえます。赤みや一時的な腫れ、毛細血管に当たったときの内出血のほか、頻度は高くないものの感染の可能性もあります。材料への反応と手技に伴う反応は別の話です。
なお、取り出した成分が肌にどのように働くかは研究が進められている途上であり、確立した結論は出そろっていません。この記事では有効性には踏み込まず、ダウンタイムという観点に限ってご説明します。
ACRSのダウンタイム|経過の目安を三つの区切りで見る
当日の院内での流れ、顔に出る変化、腕に出る変化は、それぞれ別の時間軸で動きます。三つに分けてご説明します。
1|採血から注入までの当日の流れ(院内での所要時間)
まず診察を行い、注入する部位と層を確認します。当日の進め方と、採血側の腕についての説明もこの段階で行います。
続いて肘の内側から採血します。採血そのものは数分ですが、血管の見えやすさによっては位置を探す時間が加わります。針を抜いたあとは圧迫して止血し、この時間が腕の内出血の出方に関わります。
次に血液を処理して必要な成分を取り出す工程に入ります。このあいだ院内でお待ちいただきます。所要時間は方法によって幅がありますが、四十分から一時間ほどが目安です。この待ち時間に注入部位へ表面の麻酔をお使いいただくこともあり、効くまでに二十分から三十分ほどかかりますが、作製の待ち時間と重ねられます。
できあがったものを、その日のうちに注入します。所要時間は目もとのみであれば十五分ほど、顔全体であれば三十分ほどが目安で、そのあとお帰りいただきます。
以上をつなぐと、受付から退出までで二時間から二時間半ほどを見込んでおいていただくのが現実的です。次の予定の直前に組み込むのは避け、午前または午後をまとめて空けておかれることをおすすめします。
施術のあとに予定を入れられるかは内容次第です。ご自宅に戻る、買い物をするといったご予定なら差し支えありません。
2|注入部位の赤みと腫れ(当日〜2日が目安)
注入を終えた直後、注入した部位には点状の赤みが並んで見えます。針を入れた場所それぞれに小さな反応が出ているためです。
この赤みは、多くの場合その日のうちに落ち着きはじめ、翌日には目立ちにくくなっていきます。当日の夜はまだ残っていることが多いものの、翌朝には印象が変わっているはずです。注入部位の赤みと腫れは、当日から二日ほどで落ち着いていくのが目安です。
小さな腫れは、注入した量がその場所にある状態を反映したものです。目の下のように皮膚が薄い部位では翌朝に軽い膨らみを感じられることがありますが、起きて数時間で落ち着いていくことが多いです。
注入部位の内出血は、針が毛細血管に当たったときに点として現れます。出ても数ミリ程度の小さなものが多く、おおむね一週間ほどで目立たなくなっていくのが目安です。
3|採血した腕の内出血が引くまで(3日〜1週間が目安)
ここがACRSのダウンタイムでもっとも見落とされやすい部分です。顔の施術を受けたつもりでいると、数日後に腕の内出血に気づいて驚かれることがあります。
採血をした肘の内側には、針を入れた点を中心に内出血が出ることがあります。必ず出るものではなく、まったく残らない方も少なくありませんが、出た場合は三日から一週間ほどをかけて薄れていくのが目安です。最初は青紫に近く、黄色みを帯びた色に変わりながら薄れます。顔の赤みが二日ほどで落ち着くのに対し、腕のほうが長く残るという順番になります。
出やすさには傾向があります。血管が細い方、皮膚の下から血管が見えにくい方、皮膚が薄く色が透けやすい方は、出やすい、あるいは目立ちやすい傾向があります。血液をさらさらにするお薬や痛みどめを常用されている方も、止血に時間がかかることから範囲が広がりやすくなります。服用中のお薬は診察のときにお伝えください。
目立たなくするために当日できることで、もっとも効果的なのは採血のあとの圧迫をしっかり行うことです。押さえる時間が短いと血液が皮膚の下に広がります。五分ほどは同じ場所をまっすぐ押さえ続けてください。もむと逆効果ですし、腕を曲げると圧が逃げやすいため、のばしたままのほうが確実です。
当日のうちは、採血した側の腕で重いものを持つことを避けてください。買い物袋やバッグをその腕にかけると圧がかかり、内出血が広がることがあります。
半袖で過ごす時期は、もう一段の配慮が必要です。肘の内側は半袖では隠れません。人前に出るご予定があるときは、その一週間ほど前までに施術を済ませておくという組み方が現実的です。七分袖や薄手の羽織りものをご用意いただくという備えもあります。当院では内出血に対する外用薬をご希望に応じてお渡ししています。
ACRSのダウンタイムの出方を左右する条件
注入する部位と層、範囲
同じ量を注入しても、どこにどの深さで入れるかで見え方は変わります。目の下やまぶたの周囲は皮膚が薄く血管も近いため、赤みや内出血が見えやすい部位です。頬や額のように厚みがある部位では、同じ反応が起きていても表面からは分かりにくくなります。
層についても同じです。浅い層に置くと直後の膨らみや赤みが表面に近いため見えやすく、深い層では表面の変化が出にくい一方、針の通り道が長いぶん内出血の可能性は残ります。範囲が広ければ刺入点も増え、当日の赤みが目につきやすくなりますが、回復に要する日数が大きく延びるわけではありません。
採血のしやすさと当日の体調、お薬
採血側の内出血は血管の見えやすさに左右されます。血管が細い方、深い位置にある方は針を入れる回数が増えることがあり、内出血が出やすくなります。また、前日の睡眠不足や水分不足があると血管が分かりにくくなるため、当日の体調も無関係ではありません。
血液が固まりにくくなるお薬や痛みどめの常用は、止血にかかる時間を延ばす方向に働きます。中止が必要かどうかは処方医の判断が優先されますので、勝手に中止せず、まずは当院にお知らせください。
季節と服装
顔の赤みは二日ほどで落ち着きますが、腕の内出血は一週間ほど残ることがあります。腕を出す服装の時期は、その点を見込んで日程を組んでおかれると安心です。
施術当日から数日の過ごし方
前日と当日の朝——採血に備えた過ごし方
採血をともなう施術ですので、当日の体調を整えておいていただくと進行がスムーズです。次の三点をお願いしています。
- 水分をとっておいてください。前日から当日の朝にかけて意識して水やお茶を飲んでおいていただくと、血管が分かりやすくなり採血が短時間で済みやすくなります。カフェインや飲酒は控えめにしてください。
- 極端な空腹は避けてください。絶食が必要な検査ではありませんので、普段どおりお食事をとってお越しください。空腹のままでは気分が悪くなる方がおられます。
- 前日は睡眠をとってください。睡眠不足や強い疲労がある日は、採血後に気分が悪くなりやすくなります。体調が整わないときは日程の変更もご相談ください。
服装は、肘の上までまくり上げやすい袖のものをお選びください。
採血した腕の扱い
針を抜いた場所を、腕をのばしたまま五分ほど、同じ位置をまっすぐ押さえ続けてください。もむ、こする、途中で離して確認するといった動作は避けます。当日は腕をしめつけるものも外しておかれるとよいでしょう。
メイクと洗顔
注入部位のメイクは当日は控えていただき、翌日からお使いいただける場合が多いです。実際の再開時期は施術後に医師からお伝えする内容を優先してください。
洗顔は当日から可能です。ただし注入した部位を強くこすったり、勢いのある湯をあてたりするのは控えてください。ぬるめの湯でやさしく流し、タオルは押さえるように使います。
入浴・運動・飲酒・日焼け止め
当日はシャワーでお済ませいただき、浴槽につかる入浴、サウナ、岩盤浴は翌日以降にしてください。体が温まって血流が増えると、注入部位の赤みや腫れを強めるほか、採血した腕の内出血を広げる方向にも働きます。飲酒も当日は控えてください。
運動は当日を控え、翌日から軽いものを再開していただくのが目安です。腕を強く使う運動や重いものを持ち上げる動作は採血した側への負担になりますので、二日ほど空けてください。
日焼け止めは、注入部位の赤みが落ち着いてからお使いいただくのが基本です。当日は帽子や日傘で紫外線を避けてください。内出血が出ている部位に強い紫外線を受けると色みが残りやすくなることがありますので、顔も腕も日差しを避けておかれると安心です。
早めにご相談いただきたい症状
経過のなかで見られるものの多くは、時間とともに落ち着いていく想定内の反応です。まずはその範囲を確認しておきます。
- 注入部位の点状の赤み(当日から二日ほどで落ち着いていきます)
- 注入部位に点として出る小さな内出血(一週間ほどが目安です)
- 採血した肘の内側の内出血(三日から一週間ほどで薄れていくのが目安です)
- 採血直後の軽いふらつきで、座って休むうちに落ち着くもの
次の症状が見られる場合は、日数の経過を待たずにご連絡ください。
- 注入部位の強い赤みと熱感、痛みが日を追って増していく場合。想定内の反応は日ごとに軽くなります。赤みが濃くなる、触れると熱い、痛みが強まるという向きに変化しているときは、感染が生じている可能性を考えます。早い段階でお持ちいただくほど対応の選択肢が広がります。
- 採血した側の腕に、広い範囲の内出血や腫れが出ている場合。針を入れた点の周囲に数センチ程度の内出血は想定の範囲ですが、前腕全体に広がる、腕が張って太くなったように感じる、指先に感覚の異常があるといった場合は拝見させてください。
- 採血後の気分の悪さが続く場合。直後の一時的なふらつきは座って休むうちに落ち着くのが通常です。帰宅後も気分の悪さが続く、立ち上がると目の前が暗くなるという状態が改善しないときは、無理に動かずご連絡ください。
上記は一般的な目安であり、すべてを網羅するものではありません。判断に迷われるときは当院にご連絡ください。
ダウンタイム中に関わる費用|1回の費用に含まれるものと、当日に確保しておく時間
ACRSでは、費用と並んで「当日にどれくらいの時間が必要か」も検討材料になります。下の表では両方を並べました。
| 内容 | 費用の目安(税込) | 当日の所要時間 |
|---|---|---|
| 採血 | 1回の施術費用に含まれます | 約10分(圧迫を含む) |
| 成分の作製(院内での処理) | 1回の施術費用に含まれます | 約40〜60分(院内でお待ちいただきます) |
| 注入/目もとのみ | 55,000円〜 | 約15分 |
| 注入/目もとと頬 | 88,000円〜 | 約25分 |
| 注入/顔全体 | 110,000円〜 | 約30分 |
| 表面麻酔 | 3,300円(施術費用に含まれる場合があります) | 約20〜30分(作製の待ち時間と重ねられます) |
| 採血側の内出血に対する外用薬 | 1,100円〜2,200円(ご希望に応じて) | お渡しのみ(数分) |
| 経過を確認する来院 | 3,300円(初回は費用に含まれる場合があります) | 約15分(別日のご来院) |
当日の所要時間を合わせると、受付から退出までで二時間から二時間半ほどになります。費用だけで比較するとこの分が見えませんので、所要時間もご確認ください。
もう一つ、1回の表示価格に、採血と成分の作製が含まれているかどうかを確認してください。この施術では採血と院内での作製が費用の相当部分を占めます。表示額が注入の手技だけなのか、採血と作製まで含んだ一回分なのかで、お支払いいただく額は変わり、前提が違えば比較そのものが成り立ちません。当院では採血と作製を含んだ一回分としてご案内しています。
上記の金額はいずれも税込・目安です。ご希望の範囲や回数によって変わりますので、診察のうえお見積もりいたします。所要時間も目安であり、当日の状況によって前後します。
他の選択肢と比べたダウンタイムの長さ
下の表では一般的な性質で四つに分け、当日に必要な時間と、変化が出る場所に注目して並べました。
| 比べる項目 | ご自身の血液から作る注入 | 他家由来の成分を用いる注入 | 浅い層に水分を含ませる注入 | 機器で薬剤を面として届ける施術 |
|---|---|---|---|---|
| 当日に院内で必要な時間 | 約2時間〜2時間30分(採血と作製を含む) | 約40〜60分 | 約40〜60分 | 約60〜90分 |
| 注入部位に出る変化 | 点状の赤み・小さな腫れ・点の内出血(当日〜2日が目安) | 赤み・腫れ・内出血(2日〜1週間が目安) | 点状の膨らみ(数日が目安) | 赤み・軽い熱感(当日〜翌日が目安) |
| 注入以外の部位に出る変化 | 採血した側の腕に内出血が出ることがあります(3日〜1週間が目安) | ほとんど生じないとされています | ほとんど生じないとされています | ほとんど生じないとされています |
| 外から持ち込む材料を用いるか | 用いません(ご自身の血液から院内で作製) | 用います | 用います | 用います |
| 繰り返す間隔 | 3〜4週間おきに数回、その後は間隔をあけて | 半年〜1年ごと | 4〜6か月ごと | 2〜4週間おきに数回 |
目を留めていただきたいのは「注入以外の部位に出る変化」の行です。ほかの三つでは施術した場所以外に変化が出ることはほとんどないとされています。ご自身の血液から作る注入だけが、ここに「採血した腕」という項目を持ちます。
あわせて、当日に院内で必要な時間の行もご確認ください。顔に出る変化の日数だけで比べると短く見えるのに、当日の負担は大きい——この非対称を知っておくと、日程の組み方が変わります。
表の内容は一般的な傾向であり、用いる方法や範囲によって異なります。どの選択肢が適しているかは診察のうえご相談させてください。
30代後半〜50代後半の方からよくいただくご不安
「顔の施術のつもりでいたので、腕に跡が残るとは思っていませんでした」
もっとも多くいただくお声です。だからこそ当院では、施術前の説明で採血側についても必ずお話ししています。腕の内出血は出方に幅があり、出た場合でも三日から一週間ほどで薄れていきます。ご予定と重なりそうなときは、日程を一週間ほど前にずらすという調整で対応できます。
「当日、院内で長く過ごすことになるのが気がかりです」
二時間から二時間半という時間は、簡単に空けられるものではありません。作製のあいだは個室でお待ちいただけますので、お仕事の連絡や読書に使っていただけます。ご予約の際に「何時までに出たい」とお伝えいただければ、その時間に合わせて組み立ててまいります。
「注入したあと、どの程度なら人に会っても差し支えないでしょうか」
顔については当日の赤みがもっとも目立ち、翌日には落ち着いてメイクもお使いいただける場合が多いです。ただしACRSでは顔だけを基準にすると判断を誤ります。顔を基準にすれば翌日から、腕を出す装いを含めて考えるなら一週間ほど——この二つの基準を持っていただくと、ご予定に合わせて判断しやすくなります。
クリニックを選ぶときに確認したいこと
- 1回の表示価格に、採血と成分の作製が含まれているか。含まれない前提であれば、実際の負担は表示額より大きくなります。
- 当日に院内で確保しておく時間の目安を、予約の段階で伝えてくれるか。案内がないときは、こちらからお尋ねになってください。
- 採血を担当するのが誰か、採血後の圧迫の方法を説明してくれるか。押さえる時間や姿勢まで案内されるかは、ひとつの目安になります。
- 採血側の腕に内出血が出る可能性を、施術前に説明してくれるか。腕について触れられないまま当日を迎えるのは望ましくありません。
- 注入する部位と層を診察のうえで決め、その内容を記録してくれるか。経過を踏まえた調整を行うには、前回の記録が必要です。
- 有効性について、現時点でわかっている範囲にとどめて説明してくれるか。この領域は研究が進められている途上にあります。強い言葉で結果を約束する説明には、いったん立ち止まってお考えください。
- 経過に不安が出たときの連絡先と、来院を受け入れる体制が示されているか。注入部位と採血部位のどちらも相談できる窓口が必要です。
よくある質問(FAQ)
Q1.当日はどれくらいの時間を確保しておけばよいでしょうか。
受付から退出までで二時間から二時間半ほどを目安に見込んでおいてください。診察、採血、院内での作製、注入という流れをとるためです。
Q2.施術のあとに仕事や会食の予定を入れても差し支えありませんか。
ご自宅に戻る、買い物をするといったご予定なら差し支えありません。人と近い距離で長く過ごす会食や写真を撮る場面、汗をかく運動は、当日は避けておかれるほうが安心です。
Q3.採血した腕の内出血は、どなたにも出るものでしょうか。
必ず出るものではなく、まったく残らない方も少なくありません。血管が細い方や皮膚が薄い方は目立ちやすい傾向があります。出た場合は三日から一週間ほどで薄れていくのが目安です。
Q4.腕の内出血を目立たせないために、当日できることはありますか。
採血のあとの圧迫がもっとも大切です。腕をのばしたまま、針を抜いた場所を五分ほどまっすぐ押さえ続けてください。その腕で重い荷物を持たないことも助けになります。
Q5.半袖の季節に受けても差し支えありませんか。
差し支えありませんが、肘の内側は半袖では隠れません。人前に出るご予定があるときは、その一週間ほど前までに済ませておく、薄手の羽織りものをご用意いただくといった備えをおすすめします。前回と反対側の腕から採血する調整も可能です。
Q6.注入部位の赤みはいつごろまで続きますか。
当日がもっとも目立ち、翌日には目立ちにくくなることが多く、当日から二日ほどが目安です。皮膚の薄い目もとでは長めに感じられることもあります。
Q7.メイクはいつからお使いいただけますか。
注入部位については当日は控えていただき、翌日からお使いいただける場合が多いです。再開時期は施術後に医師からお伝えする内容を優先してください。
Q8.入浴や運動はいつから差し支えありませんか。
当日はシャワーでお済ませいただき、入浴やサウナは翌日以降にしてください。運動は翌日から軽いものを再開していただくのが目安で、腕を強く使う運動は二日ほど空けてください。
Q9.ご自身の血液を使うので、アレルギーの心配はないと考えてよいでしょうか。
外から持ち込む材料を体に入れるときに考えるアレルギーの枠組みとは前提が異なります。ただし、注入という手技そのものに伴う反応は同じように起こりえます。赤み、腫れ、内出血のほか、感染の可能性もあります。
Q10.採血に備えて、当日の食事や水分はどうすればよいでしょうか。
絶食は必要ありませんので、普段どおりお食事をとってお越しください。極端な空腹では気分が悪くなる方がおられます。水分を前日からとっておいていただくと血管が分かりやすくなります。
Q11.採血のあとに気分が悪くなることはありますか。
ふらつきを感じる方はおられますが、座って休んでいただくうちに落ち着くのが通常です。帰宅後も気分の悪さが続くときは、無理に動かずご連絡ください。
Q12.何回くらい受けるものですか。毎回ダウンタイムは同じでしょうか。
三、四週間おきに数回受けていただき、そのあとは間隔をあけていくのが一般的です。顔側は回を重ねると見通しが立ちやすくなりますが、腕側は毎回採血を行うためその都度内出血の可能性があります。
まとめ
ACRSのダウンタイムは、注入した場所だけを見ていては把握できません。ご自身の血液を採取し、院内で成分を取り出してから注入する流れをとるため、「注入部位の回復」「採血した側の腕」「当日に確保しておく時間」という三つの要素を並べて考える必要があります。
経過の目安は、当日の院内での所要時間が二時間から二時間半ほど、注入部位の赤みと腫れが当日から二日ほど、採血した腕の内出血が三日から一週間ほどです。顔が落ち着いたあとに腕が残る順番になりますので、顔を基準にした翌日以降と、腕を含めて考えた一週間ほどという二つの見方を持っていただくと判断しやすくなります。日数はいずれも目安であり、個人差があります。
注入する材料がご自身の血液に由来するものであっても、注入という手技に伴う赤み、腫れ、内出血、感染の可能性は同じように考えておく必要があります。ダウンタイムやACRSについてご不安な点は、診察の際に遠慮なくお聞かせください。費用は税込・目安であり、診察のうえお見積もりいたします。



