糸リフトの左右差は普通?原因の見分け方と対処法を梅田の医師が解説

糸リフトを受けた後、鏡や写真で顔の左右差に気づき、「これは施術が原因なのか、もともとあった左右差なのか」と戸惑っている方へ。あるいは、もともと自分の顔に左右差があることを自覚していて「糸リフトを受けることでこの左右差がさらに目立つようにならないか」と心配している方へ。

実は、完全に左右対称な顔を持つ人はほとんど存在しません。多くの方が、骨格・筋肉の発達・噛み癖などによる一定の左右差を生まれながらに持っています。施術後に気づいた左右差が、実は施術前から存在していたものである可能性は決して低くありません。

この記事では、顔の左右差に関する基本的な理解から、施術後に左右差が生じる3つの原因・もともとの左右差と施術起因の左右差の見分け方・施術前にできる対策まで、中立・誠実な立場で解説します。

そもそも顔は誰でも左右非対称——大前提として知っておきたいこと

人間の顔は、完全な左右対称ではないことが医学的にも知られています。多くの人が、目に見える・見えないに関わらず、一定の左右非対称性を持っています。これはごく自然な身体的特徴であり、異常なことではありません。

もともとの左右差が生じる一般的な要因

  • 骨格の発達差:頬骨・あごの骨格は左右で微妙に成長度合いが異なることが一般的です。
  • 表情筋・咀嚼筋の発達差:日常的な表情の癖・噛み癖(片側で噛むことが多い等)によって、筋肉の発達に左右差が生まれることがあります。
  • 利き手・寝る向きの習慣:長年の生活習慣の積み重ねが、顔の使い方の左右差につながることがあるとされています。
  • 皮下脂肪・たるみの進行差:加齢によるたるみの進行も、必ずしも左右均等に進むわけではありません。

📋 重要な視点:「施術後に気づいた左右差」のすべてが施術に起因するわけではありません。多くの方が施術前から一定の左右差を持っており、施術によってそれが「より意識的に見えるようになった」というケースも少なくありません。まずはこの大前提を理解したうえで、原因を冷静に切り分けていくことが重要です。

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施術後に左右差が生じる3つの原因

① 一時的な腫脹・内出血の左右差

施術直後の腫れ方・内出血の出方は、左右で完全に均等になることはほとんどありません。糸の挿入位置・組織への反応の個人差により、片側がより強く腫れたり、内出血が出やすかったりすることは、一般的な術後経過の範囲内です。このタイプの左右差は、腫れ・内出血の軽快とともに自然に改善していきます。

② もともとあった左右差が顕在化したケース

糸リフトによって組織が引き上げられると、それまで皮膚のたるみによって目立たなかった骨格・筋肉の左右差が、より見えやすくなることがあります。これは「施術によって左右差が新たに作られた」わけではなく、「もともと存在していた左右差が顕在化した」状態です。施術前の写真と見比べると、実は施術前から同様の左右差があったことに気づくケースが少なくありません。

③ 施術設計に起因する左右差

左右で糸の本数・テンション(引き上げの強さ)・挿入位置に差があった場合、技術・設計に起因する左右差が生じることがあります。このタイプは腫れが引いた後も持続する可能性があり、医師による触診・調整が必要になる場合があります。

一時的な左右差のタイムライン

一時的な左右差が改善していく一般的な経過は以下の通りです。

原因タイプ 左右差が目立つ時期 改善の目安 対処
腫れの左右差 施術直後〜1週間 2〜4週間程度で大幅に軽減 安静・冷却。経過観察で問題ないことが多い
内出血の左右差 施術直後〜2週間 内出血の吸収とともに2〜3週間程度で解消 温めない・触らない。自然吸収を待つ
コグの定着過程による左右差 施術直後〜1ヶ月 糸が組織に定着する1〜2ヶ月で落ち着くことが多い 経過観察。2ヶ月以上明確に残る場合は要相談

もともとの左右差と施術起因の左右差の見分け方

以下の比較表を参考に、現在気になっている左右差がどちらのタイプに近いかを確認してください。

確認方法 もともとの左右差の場合 施術起因の左右差の場合
施術前の写真との比較 施術前の写真にも同様の左右差が確認できる 施術前の写真にはなかった、または程度が異なる左右差が確認できる
経過による変化 腫れが引いても変化せず一定の差として続く 腫れが引くにつれて改善する場合と、持続する場合がある
左右差が出ている部位 骨格的な部位(頬骨の高さ・あごの形等)に多い 糸の施術範囲(引き上げ部位)に集中している
表情を動かしたときの変化 表情を動かしても左右差の傾向は変わらない 表情を動かしたときに引きつれ方の差として現れることがある

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施術前にできる左右差対策——カウンセリングで確認すべきこと

施術前の左右差チェックと写真撮影は、術後の評価において非常に重要な役割を果たします。施術前にもともとどの程度の左右差があったかを記録しておくことで、術後に「これは施術起因か」を客観的に判断する材料になります。

  • 施術前に自分の左右差について医師に伝える:「もともと右の頬の方が下がっている気がする」など、自覚している左右差は遠慮なく伝えてください。
  • 施術前の写真を正面・斜め複数角度で撮影してもらう:施術前の状態を正確に記録しておくことが、術後の比較評価の基準になります。
  • 「もともとの左右差を考慮した設計をしてくれるか」を確認する:左右で本数・テンションを調整するなど、もともとの非対称性に配慮した提案をしてくれる医師を選んでください。
  • 「左右差をゼロにすることはできない」という現実も理解しておく:施術によってもともとの左右差を大幅に改善できる場合もありますが、完全な左右対称を保証するものではないことを理解しておくことが重要です。
  • 症例写真で左右差への配慮を確認する:他の患者の症例写真で、自然なバランスに仕上げられているかを確認することも参考になります。

左右差が気になる場合の対処フロー

STEP 1:施術前の写真との比較確認

まず施術前の写真を見返し、現在気になっている左右差が施術前から存在していたかどうかを確認してください。これだけで「もともとの左右差」か「施術後に生じたもの」かをある程度判断できます。

STEP 2:施術クリニックへの相談

施術前後の写真を担当医師に見せながら、現状について相談してください。医師は施術時の設計内容を踏まえて、左右差の原因について見解を示してくれます。

STEP 3:改善が見られない場合の追加施術・修正の検討

腫れが完全に引いた後も明確な左右差が残り、それが施術起因と判断された場合、片側への追加施術・テンション調整等が検討されることがあります。対処方法は状態によって異なるため、担当医師との相談に基づいて決定されます。

よくある質問(FAQ)

Q. もともと顔に左右差がありますが、施術でさらに目立つようになりますか?

引き上げ効果によって、もともと皮膚のたるみで隠れていた左右差が見えやすくなる可能性はあります。これは「悪化した」というより「もともとあったものが顕在化した」状態です。事前にもともとの左右差を医師に伝え、それを考慮した設計をしてもらうことで、過度に目立つことを避けやすくなります。

Q. もともとの左右差を施術で目立たなくすることはできますか?

左右で本数・テンションを調整することで、もともとの左右差をある程度バランスよく見せる設計が可能とされています。ただし完全に左右対称にすることを保証するものではありません。カウンセリングで自分の左右差について伝え、現実的な目標設定をすることが重要です。

Q. 左右差はいつまで続きますか?

一時的な腫れ・内出血による左右差は、2〜4週間程度で大幅に軽減することが多いとされています。コグの定着過程による左右差は1〜2ヶ月程度かけて落ち着くこともあります。施術起因の左右差の場合は持続することもあるため、腫れが完全に引いた後(4〜6週間以降)の状態での評価が重要です。

Q. 写真で比較したら左右差に気づきましたが、これは普通ですか?

はい、珍しいことではありません。多くの人の顔には一定の左右差があり、写真で詳しく比較することで初めて気づくケースも少なくありません。施術前の写真と見比べて、同様の左右差が確認できれば、もともと存在していた可能性が高いと考えられます。

Q. 左右で施術の本数を変えることはありますか?

はい、あります。もともとの左右差・たるみの進行度の違いに応じて、左右で本数やテンションを調整する設計は一般的に行われています。「左右均等な本数にすること」が目的ではなく、「結果として自然なバランスに見えること」を目指した設計が重要です。

Q. 利き手・噛み癖が顔の左右差に関係しますか?

関係している可能性があるとされています。長年片側で噛む癖がある場合、咀嚼筋(噛むときに使う筋肉)の発達に左右差が生じ、それが顔の輪郭の左右差として現れることがあります。これは施術とは無関係の、もともとの身体的特徴です。

Q. 左右差が施術前より明らかに悪化した場合はどうすればよいですか?

施術前の写真と現在の状態を比較し、明らかに悪化していると判断できる場合は、施術クリニックの担当医師に速やかに相談してください。腫れが完全に引いた状態での評価をしたうえで、必要に応じて追加施術や調整が検討されます。

Q. 左右差を修正する施術はありますか?

糸の調整(テンションの解除・追加)、片側への追加施術、ヒアルロン酸等によるボリューム調整などが、状態に応じて検討されることがあります。具体的な修正方法は担当医師の診察に基づいて決定されます。

Q. カウンセリングで左右差についてどう伝えればよいですか?

「右の頬の方が下がって見える」「左右で目の大きさが違う気がする」など、具体的に気になっている箇所を遠慮なく伝えてください。スマートフォンで撮影した正面・斜めの写真を見せながら相談すると、より具体的な議論ができます。

Q. 左右差の写真比較はどうやって行うのが正確ですか?

同じ照明・同じ角度・同じ距離で撮影することが重要です。正面からの写真に加え、斜め45度からの写真も比較に役立ちます。スマートフォンの広角レンズは顔が歪んで見えることがあるため、可能であれば自撮りではなく第三者に撮影してもらうことをおすすめします。

Q. 施術後どのくらい経てば左右差の評価ができますか?

腫れが完全に引く施術後4〜6週間以降が、正確な評価が可能になる目安です。それ以前の左右差は腫れ・内出血による一時的なものである可能性が高く、評価には適していません。

Q. 妊娠中・授乳中でも施術を受けられますか?

妊娠中・授乳中の方は、局所麻酔薬の使用や身体的なストレスが胎児・乳児に与える影響を考慮し、基本的に施術を避けることが推奨されています。詳しくは担当の産科医・婦人科医にご相談のうえ、美容クリニックでも確認してください。

まとめ

顔の左右差は、多くの方がもともと持っている自然な身体的特徴です。糸リフト後に気づいた左右差は、①一時的な腫れ・内出血によるもの ②もともとあった左右差が顕在化したもの ③施術設計に起因するもの、という3つの原因に分けられます。施術前の写真との比較が、原因を切り分ける最も確実な方法です。

施術前にもともとの左右差を医師に伝え、それを考慮した設計をしてもらうこと、そして施術前の写真を複数角度で記録しておくことが、満足度の高い結果につながる最大のポイントです。

フジイクリニック梅田では、お一人おひとりの顔の特徴・もともとの左右差を丁寧に診察したうえで、バランスの取れた自然な仕上がりを目指した施術設計をご提案しています。「自分の顔の左右差について相談したい」という方は、ぜひお気軽にカウンセリングにてご相談ください。

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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