サーマクールFLXとは?高周波でたるみを引き締める仕組みを医師が解説

目次

鏡を見たときに、以前ほど頬の位置が高くない、あごのラインがぼんやりしてきた——そう感じ始めるのは、多くの場合ある日突然ではなく、少しずつ積み重なった変化としてあらわれます。メスを入れる選択にはためらいがあり、けれども化粧品やマッサージでは追いつかない。その中間にある選択肢として長く用いられてきたのが、高周波(RF)を用いるサーマクールFLXです。サーマクールFLXは、皮膚の表面を守りながら真皮を中心とした層に熱を届け、肌そのものの引き締まりに働きかけることを目的とした医療機器です。この記事では、サーマクールFLXがどのような仕組みの施術なのか、どの層に何が起きるのか、期待できる変化と限界、費用の考え方、そして受ける前に確認しておきたい点を、美容皮膚科の視点から順に整理します。効果には個人差があり、すべての方に同じ変化が生じるわけではありません。ご自身の肌の状態に合っているかどうかを判断するための材料として、お読みいただければ幸いです。

サーマクールFLXとは?高周波で肌の土台に働きかける施術

サーマクールFLXは、モノポーラ高周波(RF)を用いて皮膚の深い層に熱を加える医療機器です。切開を伴わず、注射針も使わずに、皮膚の外側から電磁波エネルギーを届けるという点が最大の特徴といえます。日本国内では美容医療の分野で長く用いられており、たるみやハリの低下に対する選択肢のひとつとして位置づけられています。

「FLX」は、サーマクールシリーズの世代を示す名称です。従来機に比べて照射の均一性や快適性に配慮した設計となっており、当院でもこの世代の機器を用いています。機器の名称そのものよりも、どの層にどのくらいの熱を、どの範囲に届けるかという設計のほうが仕上がりを左右しますという点は、最初に押さえておきたい前提です。

高周波(RF)が肌のどこに働くのか

皮膚は外側から順に、表皮・真皮・皮下組織・筋膜という層構造をしています。ハリや弾力を支えているのは主に真皮のコラーゲン線維で、加齢や紫外線の影響でこの線維が変性・減少すると、皮膚は薄く、たわみやすくなります。

高周波は、組織の電気抵抗によって熱に変わる性質を持っています。サーマクールFLXは、この性質を利用して真皮を中心とした層に、面としてまとまった熱を加えます。加えられた熱によってコラーゲン線維は一時的に収縮し、その後の創傷治癒の過程でコラーゲンが新しく産生されていくと考えられています。つまり、照射直後の引き締まりと、数か月かけて進む肌質の変化という、時間差のある二段構えの働きが期待される施術です。

サーマクールFLXが「引き締め」と呼ばれる理由

サーマクールFLXは、皮膚を物理的に引き上げる施術ではありません。糸で組織を吊り上げるスレッドリフトや、外科的に余剰皮膚を切除する手術とは、根本的に発想が異なります。あくまで皮膚そのものの張力を高め、たわみを目立ちにくくするという方向性の施術です。

そのため、変化の出方も穏やかです。施術翌日に劇的に輪郭が変わるという性質のものではなく、周囲から見て「疲れた印象が薄れた」「肌の質感が整った」と受け取られる程度の、自然な範囲の変化が中心になります。ダウンタイムの少なさと自然さを重視される方に検討されやすいのは、この特性によるものです。

30代後半〜50代後半の方に検討されやすい理由

30代後半から40代にかけては、まだ大きなたるみが出ているわけではないものの、肌のキメやハリの低下を自覚し始める時期にあたります。この段階では、輪郭を大きく変える施術よりも、肌の状態を維持する方向の施術が選ばれやすくなります。

50代に入ると、皮膚の菲薄化と皮下組織の下垂が同時に進むケースが増えます。この場合、サーマクールFLXは単独ですべてを解決する施術というより、他の施術と役割を分担する一手として検討されることが多くなります。どちらの年代であっても、まず必要なのは「ご自身のたるみが、皮膚の弾力の問題なのか、それより深い層のゆるみなのか、あるいは脂肪や骨格の変化なのか」を見極めることです。この切り分けについては、後の章であらためて触れます。

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サーマクールFLXの機器としての特徴

サーマクールFLXを理解するうえで欠かせないのが、「チップ」と「照射数」という考え方です。この2つは費用の構造とも直結するため、カウンセリングの場で必ず確認しておきたい項目でもあります。

チップという消耗品と「照射数」という単位

サーマクールFLXでは、ハンドピースの先端に取り付けるチップが使い捨ての消耗品になっています。チップにはあらかじめ照射できる回数が設定されており、その回数を使い切ると使用できなくなる仕組みです。1枚あたりの照射数は用途によって異なりますが、顔全体を対象とする場合は数百発単位で設計されるのが一般的です。

この構造のため、サーマクールFLXの料金は「チップ何枚分か」「何発照射するか」という単位で組み立てられます。同じ「顔全体」という表記でも、施設によって想定している照射数が異なることがあるため、金額だけを並べて比較すると実態を見誤る可能性があります。

冷却と熱を同時に行う仕組み

深い層に熱を届けようとすると、通常であれば表皮にも強い熱が加わります。サーマクールFLXでは、チップの先端から冷却ガスを噴射し、照射の直前・直後に表皮を冷やしながら深部にだけ熱を残すという制御が行われます。この冷却の精度は、熱傷などのリスク管理に直結する重要な要素です。

機器側の管理だけでなく、術者がチップを皮膚に均一に密着させられているかどうかも冷却の効き方に影響します。皮膚とチップの間に隙間があると熱の入り方が不均一になるため、曲面の多い顔面では、当て方そのものが技術差として現れる部分になります。

バイブレーションと照射のリズム

FLX世代では、照射と同時に微細な振動を加える機構が搭載されています。振動によって痛みの感じ方が和らぐことが知られており、施術中の負担を軽減する目的で用いられています。また、出力は一定に固定するのではなく、部位ごとの皮膚の厚みや反応を見ながら調整していくのが一般的です。

照射のリズム——どの範囲を何往復するか、同じ場所に重ねて当てるかどうか——も、仕上がりと安全性の両方に関わります。出力を上げれば良いというものではなく、その方が耐えられる範囲で、必要な層にまんべんなく熱を届けることが設計の目的になります。

世代による違い(FLXとは何が新しいのか)

サーマクールは長い歴史を持つ機器で、世代を重ねるごとに照射面積・冷却制御・快適性の面で改良が加えられてきました。FLXは、照射ごとに皮膚の状態を検知して出力を微調整する制御と、前述の振動機構を備えた世代にあたります。旧世代と比べて短時間で広い範囲を照射しやすくなった点も、実務上の違いとして挙げられます。

ただし、世代が新しいことが、そのまま満足のいく結果に直結するわけではありません。機器の性能は前提条件であり、適応の見極めと照射設計が伴ってはじめて意味を持ちます。カウンセリングでは機種名だけでなく、ご自身の肌に対してどのような設計を考えているのかを確認されることをおすすめします。

期待できる主な効果と部位別の目安

サーマクールFLXで期待される変化は、部位によって性質が異なります。ここでは主な部位ごとに、どのような変化が期待できるのか、また期待しすぎないほうがよい点はどこかを整理します。なお、変化のあらわれ方には個人差があり、以下はあくまで一般的な目安です。

頬・フェイスライン

最も多く照射される部位です。頬の皮膚は面積が広く、比較的厚みがあるため、面としての熱の入りやすさという点で高周波と相性がよいとされています。期待されるのは、皮膚のたわみが減ることで輪郭の見え方が整うこと、毛穴の開きが目立ちにくくなることなどです。

一方で、頬に大きな脂肪の下垂がある場合、皮膚の引き締めだけでは輪郭の変化として認識されにくいことがあります。たるみの主因が皮膚の弾力なのか、より深い層のゆるみなのかによって、適した施術が変わります

目もと(上まぶた・下まぶた)

目のまわりは皮膚が薄く、細かなちりめんじわやまぶたの重たさが気になりやすい部位です。専用の小さなチップを用いることで、まぶたの際まで照射できる設計になっています。皮膚のハリが増すことで、まぶたの被さり方や下まぶたの小じわの見え方が変わることが期待されます。

ただし、眼球に近い部位であるため、専用のプロテクターを用いるなど安全面への配慮が欠かせません。眼瞼下垂など医学的な原因がある場合には、美容施術ではなく別の対応が必要になることもあります。

額・眉間・こめかみ

額やこめかみの皮膚が引き締まることで、眉の位置の見え方や、上まぶたの重さの印象が変わることがあります。ただし、表情の動きによって生じる眉間の縦じわや額の横じわは、筋肉の動きが主因であるため、高周波による皮膚の引き締めだけでは対応しきれない部分が残ります。この場合は目的の異なる施術との組み合わせを検討することになります。

あご下・首

あご下から首にかけては、皮膚が薄く可動性が高いため、照射の際に密着させるのが難しい部位です。皮膚のたわみが軽度であれば引き締めの効果が期待できますが、あご下のふくらみの主因が皮下脂肪である場合、皮膚を引き締めても輪郭の変化としては実感しにくいことがあります。この見極めは診察で行います。首の前面には甲状腺があるため、照射範囲の設定には配慮が必要です。

変化を感じるまでの時間

照射直後にコラーゲン線維が収縮することによる引き締まりを感じる方もいますが、これは一時的なものです。その後、いったん落ち着いてから、数週間から数か月かけてコラーゲンの産生が進むと考えられています。評価のタイミングとしては、施術から2〜3か月後を目安に、同じ条件で撮影した写真を見比べる方法が現実的です。鏡を毎日見ていると、緩やかな変化は認識しづらいためです。

メリットとデメリット

どのような施術にも、向いている状況とそうでない状況があります。判断の材料として、両面を並べて整理します。

サーマクールFLXのメリット

  • 切開や糸の挿入を伴わないため、身体的な負担が比較的少ない
  • 施術直後から日常生活に戻りやすく、翌日の予定を大きく制限されにくい
  • 変化が穏やかで、周囲に施術を受けたと気づかれにくい自然な仕上がりを目指しやすい
  • 面としてまとまった熱を加えるため、輪郭だけでなく肌の質感の変化も期待できる
  • 顔全体を一度に照射でき、部位ごとに施術を分ける必要が少ない
  • 長年にわたって用いられてきた機器であり、想定される反応や注意点の蓄積がある

デメリットと留意点

  • 大きく下垂した組織を引き上げる施術ではないため、進行したたるみには単独では届きにくい
  • 変化が穏やかなぶん、劇的な変化を期待していると物足りなく感じられることがある
  • 照射時に熱感や痛みを伴い、部位によっては強く感じられることがある
  • チップが消耗品であるため、1回あたりの費用が一定の水準になりやすい
  • 効果は永続的ではなく、加齢による変化は施術後も進むため、期間をあけた再施術が前提になる
  • 頬の脂肪が少ない方では、照射設計によって顔がこけた印象になる可能性が指摘されている

費用の安さだけで選ばないという視点

サーマクールFLXはチップという原価のはっきりした消耗品を使う施術です。そのため、相場から大きく外れた低価格が提示されている場合、照射数が少なく設定されている、あるいは他の条件が異なっている可能性があります。価格そのものが問題なのではなく、その価格に何発の照射と、どの範囲が含まれているのかが明示されているかどうかが確認すべき点です。表示の仕方が不明瞭な場合は、遠慮なく内訳を尋ねてください。

サーマクールFLXの施術の流れ

初めて受けられる方に向けて、来院から施術後までの流れを順に説明します。あわせて、それぞれの段階で医師の姿勢を確認できるポイントも添えます。

1. 診察とたるみの原因の見極め

医師が皮膚の厚み、弾力、脂肪の量、下垂の程度を確認します。この段階で重要なのは、気になっている変化の主因がどこにあるかを整理することです。皮膚の弾力低下が中心であればサーマクールFLXが適していますが、より深い層のゆるみが主因である場合や、皮下脂肪の量が主因である場合には、別のアプローチのほうが適していることがあります。適応でないときに、その旨をはっきり伝えられるかどうかは、医師を見るうえでの一つの目安になります

2. 照射範囲と照射数の設計

どの範囲に何発照射するかを決めます。顔全体か、頬とフェイスラインに絞るか、目もとを含めるか。範囲が決まれば必要なチップの種類と枚数が決まり、費用も定まります。左右差がある場合には、照射数の配分で調整することもあります。この設計内容は、施術前に書面で共有されることが望ましいものです。

3. 当日の準備

洗顔でメイクを落とし、必要に応じて写真撮影を行います。撮影は効果判定のために重要で、同じ位置・同じ照明・同じ表情で撮っておくことが後の比較の精度を左右します。痛みへの不安が強い場合は、鎮痛薬の内服や外用麻酔などの選択肢について事前に相談しておきます。照射位置の目安となるガイドを顔に描いてから施術に入ります。

4. 照射

ジェルを塗布し、対極板を身体に装着したうえで照射を開始します。1発ごとに「冷却→通電→冷却」という流れが繰り返され、じんわりとした熱感が広がります。顔全体の場合、照射にかかる時間は概ね30分から1時間程度です。痛みの感じ方は部位によって差があり、骨に近い額やあご、皮膚の薄い目もとでは強く感じられる傾向があります。我慢が必要な場面では出力の調整も可能なため、遠慮なく伝えてください。

5. 施術後のケアと再診の予定

ジェルを拭き取り、赤みや熱感の程度を確認して終了です。多くの場合、当日からメイクが可能です。保湿と紫外線対策を丁寧に行っていただくようご案内します。効果の評価は2〜3か月後を目安とし、その時点で追加照射や他の施術との組み合わせを検討するかどうかを判断します。評価の予定まで含めて最初に提示されるかどうかは、施術後の関わり方を示す指標にもなります

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ダウンタイム・副作用・注意点

サーマクールFLXは比較的ダウンタイムの少ない施術に分類されますが、まったく反応が出ないわけではありません。想定される範囲の反応と、対応が必要な症状を分けて理解しておくことが大切です。

多くの方に生じうる想定内の反応

  • 照射直後の赤み……多くは数時間から1日程度で落ち着きます
  • 軽度のむくみ……翌日から数日で目立たなくなることが一般的です
  • 熱感やほてり……当日中に和らいでいくことが多いとされています
  • 押したときの軽い痛み……数日から1週間程度残ることがあります
  • 乾燥しやすさ……一時的に保湿を丁寧に行っていただくことをおすすめします

頻度は低いものの対応を要する症状

  • 水疱・熱傷……冷却が不十分な場合などに生じうる反応です。速やかな受診が必要です
  • 色素沈着……炎症のあとに生じることがあり、日焼け直後の施術は避けます
  • 凹凸感……熱の入り方が不均一な場合に一時的に感じられることがあります
  • しびれ・感覚の鈍さ……多くは一過性ですが、続く場合は診察が必要です
  • 頬のこけた印象……脂肪の少ない方で、照射設計によって生じる可能性があります

施術を受けられない場合・慎重に判断する場合

ペースメーカーや体内埋込型の電気機器を使用されている方は、高周波を用いる施術の対象外となります。妊娠中・授乳中の方、照射部位に金属の充填物がある方、重度の皮膚疾患や感染症がある部位、日焼け直後の肌についても、施術の可否を個別に判断します。持病や内服薬がある場合は、必ず事前にお伝えください。

受診の目安

当日から翌日にかけては、水疱ができた、強い痛みが続く、赤みが範囲を広げているといった場合に速やかにご連絡ください。数日以内であれば、腫れが引かない、左右で明らかに反応が違うといった状況が相談の目安です。1週間を過ぎても押したときの痛みが強く残る場合や、色調の変化が出てきた場合も、自己判断で様子を見ずに一度診察をお受けください。

料金相場と「価値」の考え方

サーマクールFLXの料金は、照射する範囲とチップの種類・枚数によって決まります。以下は一般的な目安であり、実際の金額は診察のうえで設計した内容によって変わります。

照射範囲 照射数の目安 料金の目安(税込) 見積もりで確認したい点
目もとのみ 約200〜300発 約80,000〜150,000円 上まぶた・下まぶたの両方を含むか
頬・フェイスライン 約400〜600発 約180,000〜280,000円 あご下まで含まれるかどうか
顔全体 約600〜900発 約250,000〜400,000円 「顔全体」が指す範囲の定義
顔全体+あご下・首 約900〜1,200発 約350,000〜500,000円 首をどこまで照射するか
追加照射(部分) 100発単位 約20,000〜40,000円 同日追加か、別日かで扱いが変わるか

※上記はいずれも一般的な目安であり、当院の確定価格ではありません。表示はすべて税込の想定です。実際の費用は診察のうえで照射範囲と照射数を決定し、事前にお見積もりとしてご提示します。麻酔や再診の費用が別途必要かどうかも、あわせてご確認ください。

1発あたりの単価に換算して比べる

複数の施設を比較する際に有効なのが、総額を照射数で割って1発あたりの単価に換算する方法です。「顔全体で20万円」と「顔全体で30万円」を並べても、前者が400発、後者が800発であれば、単価としては後者のほうが低いことになります。範囲の呼び名だけでは比較になりません。

年間の費用として考える

サーマクールFLXの効果は永続的なものではなく、多くの場合、半年から1年程度の間隔で再施術が検討されます。1回の金額だけを見るのではなく、どのくらいの間隔で、いつまで続ける想定なのかを含めた年間の費用として考えるほうが、実際の負担感に近い判断ができます。カウンセリングでは、次回以降の目安についても確認しておくとよいでしょう。

サーマクールFLXと他施術の比較

たるみに対する施術は複数あり、それぞれ働きかける層と目的が異なります。どれが優れているという話ではなく、ご自身の状態に合うものを選ぶための整理としてご覧ください。

項目 サーマクールFLX ウルセラプライム HIFU(ウルトラフォーマー3) スレッドリフト(糸リフト)
主な目的 皮膚そのものの引き締めと質感の変化 深部の筋膜層へのアプローチ 複数の深度への熱の作用 組織を物理的に引き上げる
エネルギーと作用の形 高周波・面としてまとまった加熱 集束超音波・点状の熱凝固 集束超音波・線状または点状 溶ける糸による牽引
効果の特徴 穏やかで自然な変化。肌質にも及ぶ 土台のゆるみに対する引き締め 広い範囲に対応しやすい 即時的な位置の変化が出やすい
持続期間の目安 約6か月〜1年 約1年前後 約6か月〜1年 糸の種類により約1〜2年
ダウンタイム 短い。当日からメイク可能なことが多い 短い。赤み・むくみが数日 短い 腫れ・内出血が1〜2週間程度
課金の単位 チップ枚数・照射数 ショット数 ショット数 糸の本数
こんな方に向く 皮膚のハリ低下が中心で、自然な変化を望む方 土台のゆるみを感じ始めた方 広範囲を一度に整えたい方 明確な位置の変化を求める方

※上記は一般的な傾向を整理したものであり、個々の状態によって適応は異なります。持続期間はいずれも目安です。なお、サーマクールFLXとウルセラプライムの作用層の違いや、併用する場合の考え方については、別の記事で詳しく扱っています。

30代後半〜50代後半の方からよくいただくご不安

周囲に気づかれないでしょうか

サーマクールFLXは変化が穏やかな施術であり、輪郭の形そのものが急に変わるものではありません。翌日に強い腫れが出ることも多くはないため、日常生活のなかで施術を受けたと気づかれる可能性は比較的低いといえます。ただし、体質によって赤みやむくみの出方には差があるため、大切な予定がある場合は1〜2週間の余裕をみて計画されることをおすすめします。

仕事や外出に支障は出ませんか

多くの場合、施術当日からメイクが可能です。ただし施術直後は熱感が残るため、当日は激しい運動、長時間の入浴、飲酒を控えていただくようご案内しています。翌日以降は通常どおりの生活で差し支えないことが一般的ですが、日焼けを避けることは施術後しばらく意識していただきたい点です。

どのくらいの頻度で続けるものでしょうか

一般的には、半年から1年に1回程度の間隔で検討されることが多い施術です。ただし、これは肌の状態や年齢、生活習慣によって変わります。目的が「今ある変化を戻すこと」なのか「これ以上の変化を緩やかにすること」なのかによっても、適した間隔は異なります。診察のうえで、無理のない計画をご相談いただくのがよいと考えます。

やせて見えてしまうことはありませんか

もともと頬の脂肪が少ない方では、照射設計によっては頬がこけた印象になる可能性が指摘されています。この点は診察の段階で皮下脂肪の量を確認し、照射範囲や出力の設定で配慮すべき事柄です。ご心配な場合は、カウンセリングの際にその旨をお伝えいただければ、設計に反映することができます。

クリニック選びで確認したい基準

同じ機器を用いても、設計と技術によって仕上がりは変わります。判断のための視点を挙げます。

  • たるみの原因を層ごとに説明できるか……皮膚の弾力、深部のゆるみ、脂肪、骨格のどれが主因かを整理して伝えてくれるか
  • 照射範囲と照射数を明示するか……「顔全体」で済ませず、範囲の定義と発数を書面で示せるか
  • 当てない領域を説明できるか……甲状腺のある首の前面など、避けるべき部位を理由とともに説明できるか
  • 適応でないときに、そう言えるか……別の施術を勧める、あるいは今は不要と伝える判断ができるか
  • 評価の体制があるか……同一条件での写真撮影と、2〜3か月後の再診が仕組みとして用意されているか
  • 費用の内訳が明快か……麻酔、再診、万一の処置にかかる費用の扱いが事前に示されるか
  • 正規のチップを使用しているか……消耗品の管理体制について尋ねたときに、明確な回答が得られるか

よくある質問(FAQ)

Q1. サーマクールFLXは痛いですか

照射のたびに、輪ゴムで弾かれるような熱感を伴います。感じ方には個人差があり、骨に近い額やあご、皮膚の薄い目もとでは強く感じられる傾向があります。FLX世代では振動機構によって痛みが和らぐよう配慮されているほか、鎮痛薬の内服や出力の調整といった対応も可能です。我慢が必要と感じたら、施術中でも遠慮なくお伝えください。

Q2. 効果はいつごろから感じられますか

照射直後に一時的な引き締まりを感じる方もいますが、これは持続するものではありません。コラーゲンの産生による変化は数週間から数か月かけて進むと考えられており、評価の目安としては2〜3か月後が適しています。同じ条件で撮影した写真を見比べる方法が、変化を確認するうえで現実的です。

Q3. 1回で十分ですか、複数回必要ですか

1回でも変化が期待できる施術ですが、たるみの程度や目的によっては複数回の計画が提案されることもあります。同じ部位への再施術は、皮膚の反応が落ち着く期間を考慮して間隔をあけるのが一般的です。まず1回受けたうえで、2〜3か月後の評価をもとに次を検討するという進め方が無理のない方法といえます。

Q4. 効果はどのくらい持続しますか

一般的には半年から1年程度が目安とされています。ただし、施術後も加齢による変化は進むため、ある時点を境に元に戻るというより、緩やかに戻っていくという捉え方が実態に近いといえます。持続期間には個人差があり、年齢、肌の状態、生活習慣によっても変わります。

Q5. 当日からメイクはできますか

多くの場合、施術当日からメイクをしていただけます。ただし赤みや熱感が強く残っている場合は、落ち着いてからのほうが肌への負担が少なくなります。当日は激しい運動、サウナ、長時間の入浴、飲酒を控えていただくようご案内しています。

Q6. 他の施術と併用できますか

目的の異なる施術との組み合わせは、しばしば検討されます。ただし同時期に熱を加える施術を重ねると、皮膚への負担が大きくなる可能性があるため、順序と間隔の設計が必要です。どの施術を先に行うか、どのくらいあけるかは、目的と肌の状態によって判断します。ご希望がある場合は、カウンセリングの段階でお伝えください。

Q7. 妊娠中・授乳中でも受けられますか

妊娠中および授乳中の方については、安全性が十分に確認されていないため、施術をお受けいただけません。ご出産・卒乳後、体調が落ち着いてからあらためてご相談ください。妊娠の可能性がある場合も、事前にお知らせいただくようお願いしています。

Q8. ペースメーカーを使用していますが受けられますか

ペースメーカーや体内埋込型の電気機器をご使用の方は、高周波を用いる施術の対象外となります。これは機器の動作に影響を及ぼす可能性があるためです。金属プレートやその他の医療機器を体内に有する場合も、施術の可否を個別に判断しますので、必ず事前にお申し出ください。

Q9. 50代でも変化は期待できますか

年齢そのものが適応を決めるわけではなく、皮膚の弾力がどの程度残っているかが判断の要素になります。皮膚の菲薄化が進んでいる場合や、深い層のゆるみが大きい場合には、サーマクールFLX単独では期待した変化に届かないこともあります。その際は、他の施術との組み合わせや、別のアプローチをご提案することがあります。

Q10. 30代で受けるのは早すぎますか

30代後半から肌のハリの低下を自覚される方は少なくありません。この時期に受ける場合の目的は、大きな変化を作ることよりも、現在の状態を保つ方向にあることが多くなります。ご自身が何を目的とされるのかを整理したうえで判断されるのがよいでしょう。診察の結果、まだ必要ないとお伝えすることもあります。

Q11. 施術時間はどのくらいかかりますか

照射範囲によりますが、顔全体の場合で概ね30分から1時間程度です。これに加えて、洗顔、写真撮影、カウンセリング、施術後の確認の時間が必要になるため、来院から退出まで1時間半から2時間程度をみておかれると安心です。

Q12. 日焼けをしていても受けられますか

日焼け直後の肌は炎症を起こしている状態であり、色素沈着のリスクが高まるため、施術を延期していただくことがあります。日焼けが落ち着いてからの施術をご案内します。また施術後も紫外線対策を丁寧に行っていただくことが、色調の変化を避けるうえで重要です。

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まとめ

サーマクールFLXは、高周波によって真皮を中心とした層に面としての熱を届け、皮膚そのものの引き締まりと質感の変化に働きかける施術です。切開を伴わず、ダウンタイムが比較的短いという特性から、日常生活を大きく変えずに続けられる選択肢として検討されています。

一方で、大きく下垂した組織を引き上げる施術ではないため、たるみの主因がどこにあるかによって適応は変わります。チップ枚数と照射数という課金の単位を理解し、範囲と発数を明示した見積もりを受け取ることが、納得のいく比較につながります。

ご自身の肌にとって何が必要かは、実際に診察してみないと分からない部分が多くあります。当院では、皮膚の状態を確認したうえで適応を見極め、必要な場合には他の選択肢もあわせてご説明しています。気になる変化がありましたら、まずはご相談ください。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴

智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)


認定・所属学会

日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員


認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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