若くなりたい、健康でいたい、綺麗になりたい。そして、痩せたい。

満開の桜も突然の春の嵐とともに記憶の奥底に追いやられ、待ちに待った暖かい季節がやってきました。
人々が活動的になり、食事会やパーティーなどお出かけの機会も一気に多くなります。しばらくぶりに友人に会うので綺麗にしたい、同窓会があるので若くなりたいと、クリニックに来られて患者様がよく言われます。
女性の活躍に伴い、仕事帰りの男性のための夜の酒場よりも、ランチという名の女子正統派社会活動が多くなり、バイキング・ブッフェという「上品な食べ放題」が、巷に溢れるようになりました。必然的にその飽食の成果・代償が女性たちの細胞の中に所狭しと蓄えられ、その居場所をどんどんと拡大しております。まさに、皮下脂肪の増殖拡大という着実かつ不可逆な体への侵略であります。
病気のため、食事が十分摂れない患者様も多くいらっしゃいますので、美味しいものをお腹いっぱい食べられることは、医師としての観点からしても、非常に肯定すべき幸福だと思います。ただ、暖かくなりお肌の露出が多くなるこの時期に、体を占拠しているその皮下脂肪を撃退して欲しいと、クリニックを訪れる患者様が多くなってきます。
自宅で出来るダイエット法について、少しアドバイスします。
タンパク質の十分な摂取と脂質、糖質の管理、総カロリーの制限、そして甘み、塩気を我慢することが大切になります。
30代半ばから40代になると一気に基礎代謝が低下し、エネルギー必要量は20代の2200〜2300kcal/日から50代では1800〜1900kcal/日に減少します。栄養素の摂取割合については、タンパク質12〜20%、脂質は20〜25%、糖質50〜60%で、1日量でタンパク質は50g以上は摂取すること、脂質は50gまで、糖質は300gまでに制限することが大切です。
そしてビタミン摂取についてですが、タンパク質と同時に摂る必要があるのは、ビタミンB6 (タンパク質をアミノ酸に分解し、さらにタンパク質へと再合成するために必要不可欠)、脂質の代謝 (エネルギーに変換する) に必須なのが、ビタミンB2、そして糖質をエネルギーに変換するのに必須なのがビタミンB1であります。
運動については、有酸素運動がカロリー消費しやすく有効です。運動量については、1時間単位でみた場合、水泳が1039kcal、ジョギング470kcal、ウォーキング193kcal、入浴148kcal、掃除134kcalです。
食事については、やはり糖質(炭水化物)制限食でしょう。
糖質を制限する目的は、インスリンの分泌を抑えることです。インスリンは血糖値を下げるために、エネルギーとして消費されなかった血糖を肝臓や筋肉に運んでグリコーゲンという物質に変えて貯蔵する。けれど、肝臓や筋肉にたまるグリコーゲンはごく少量で、それを超える血糖は脂肪細胞に運ばれ体脂肪に合成されるのです。これが皮下脂肪の正体です。
食べてカロリーになるのは糖質、脂質,タンパク質の3大栄養素で、このうちタンパク質は体を作る役割が大きく、実質的に体のエネルギー源として活用されているのは糖質と脂質である。このうち糖質の摂取を制限すると消去法で脂質(皮下脂肪)の消費量が増えてくる訳です。
本気で痩せるためには、食事管理、栄養管理、運動管理、ストレス管理、睡眠管理の全てが不可欠になり、アルコール、塩分、甘味、酸味など食事内容をこと細かく管理する必要もあります。
筋肉をしっかり保ちながら、十分な熱消費するための運動を心がけることです。
睡眠不足は深夜から早朝にかけての副腎皮質からのコルチゾールを増やし、交感神経を活性化させ、血糖値を上げる。つまり体の代謝機能に悪影響を与えるので良質な睡眠は女性にとって非常に大切なのです。
ツヤのある綺麗な肌にしたい、しわをなくしたい、たるみを治したい、若くなりたい、きれいになりたいそして痩せたい。
これからも当院の患者様が、刹那的な満開の桜でなく、永遠の綺麗な桜でいられますようにスタッフ一同努めてまいります。