若き国の宝物

甥っ子に書いた手紙ですが、周りのものにぜひブログに公開したらと言われ、少しでも皆さんに共感するところがあればと載せました。
親愛なる15歳の君へ
高校1年生という壊れやすい非常に貴重なガラスの時代を生きている君。
「面白いことが見つからない」との口癖を噂で聞いていました。
君ら世代は今の自分が将来にどう繫がるのかが最大の関心ごとになっているはずなんだ。男ならばなおさらだろう。
大人は「遊んでばかりいるな」だの、「勉強しろ」だの、ありきたりな話が好きだ。
間違っていないが正確な指導ではない。だから面白くないんだろうな・・・
子供はいつか大人として生きなければならない。けれど大人になっても、君のお父さんもお母さんも気持は子供のままなんだ。大人になって私が実感したこと。驚いたことに気づいていない大人もいるんだよ。
「将来は、大人にならないといけない」なんてプレッシャーを感じるなんてナンセンスだよ。ただ、年を追うごとに自分で取らなければならない責任が増えてしまうんだ。
いや、責任が増えるとは誤解を招いてしまうかもしれない。
正しくは、「社会が要求する最低限の責任は限られているが、子供世代よりはほんの少しだけ増えてしまう。そして、大半の責任は自分で作るんだ。しかも、それは自分のペースに合わせて増やしていけばいい」との方がより正確な表現かも知れない。
肝心なのは、責任の意味を間違がえないこと。
責任って言葉は、それ自体プレッシャーのように世間では言うが、違うんだ。
責任とは結果を自分が決めるってことなんだよ。言い換えると自由のための切符・チケットなんだよ。
だから、「面白い人生を送るためにはどうすればいいの・・・?」って質問には、こう答える。
自分で責任をたくさん持つことが人生を豊かにするんだよ。たくさん持てば持つほど豊かになるんだ。
でも決して人に強いられて持つもんじゃないんだ、自分が持ちたいと感じられることだけでいいんだ。そのために自分に力をつけるんだ。
だからとにかく今は蓄えるんだよ。目の当たりにするもの、触れるもの、聞こえてくるものなんでもいいんだ。どんどん体に貼り付けるんだ。貯め込むんだ。必要あるかないかなんて、若い君に今すぐ分かるもんか。
せっかくの学校の授業、退屈な話も多いかもしれないが、もったいないよ。わざわざ誰か(先生に失礼な表現だが)が頼んでないのに勝手に教えてくれているんだよ。もったいないよ。こんな貴重な体験を出来る期間は人生で限られてるんだよ。私でさえも子供のころに戻って受け直したい授業がたくさんあるくらいなんだ。体には、無限に貼りつくんだよ、蓄えられるんだよ。残念ながら今必要に感じないことが多いかもしれない、恐らくは10年や20年たってやっと少しだけ使うんだ。でも、ため込んだ、蓄えた君の大きな体は、この世の中で君に力を与えてくれる。すべての場面で君を支えてくれる。余計に感じるものもたくさん詰め込んだ君の体は本当に強いんだよ。
だから何だってできるようになるよ。何をしても良いんだ、将来の君は。
何に使うのか全く分からない、貯め込んだ経験というすべての人生の時間は年を追うごとに君を豊かにしてくれる。そして自らたくさん責任を持って人生を送れるんだ。
せっかく今ある君の人生すべての場面を体に貯め込むことを忘れないで、そして社会に対しては無責任に、今を自分のために生きればいい。
今は貯め込むだけ、使えるのは10年先、いや20年先なんだよ。
直接的には役に立つのかなんて疑惑が浮かんでくるのは当然だよ。でも間接的に豊かな強い人格を作ってくれるし、必ず気付かない内に君を助けてくれる。
先のこと考えないのはつまらないから、今は、なんとなくでいいから面白そうなことを思い描いてごらん。考えすぎずにそこへ向かうんだ。近づいてきて想像と違う気がすれば止めればいい。そして方向転換しても良いんだよ。何かに向かう中で知らない間に力がついている君は、何だって出来るようになっているはずだから。
優しい君は、今はまだ人のためになんて考えちゃだめだよ。社会に、そして他人に無責任に自分のために生きるんだ。必ず道は開けるから。
自分がたくさん食べてお腹がいっぱいになったら大事な人にも分けてあげるんだ。そして他の人にもたくさん分けてあげたいのなら、お腹がはち切れるまで自分が食べないといけないよ。お腹が空いてちゃ、他の人に分けてあげれないんだ。
嬉しいよ、面白いよ。人から「ありがとう」って、言ってもらえることは。
君の優しさが、将来の輝かしい君を約束しているから。
いつまでになんて期限はないから、決して焦っちゃだめだよ。でも未来の君までそんなに遠いくはないからね。
キラキラとした君の若さに心からの応援を送ります。
                                      
                                         藤井靖成